2016/03/13 - 2016/03/13
395位(同エリア1903件中)
紅い翼さん
まだまだ肌寒い早春の高尾山の散策へ♪
東京都の西側・多摩地域にある高尾山は、都心から電車で約1時間くらいと比較的お手軽に行くことができ、最近ではミシュランの旅行ガイドで最高ランクの“三ツ星”の観光地に選出されるなど、人気のスポットになっています。
そんな高尾山から早春の便りがいくつか聞こえてきて、この週末にイベントが開催されているとのことから、今回ぷらっと足を運んでみようかと。
具体的には、
・約10,000本もの梅が咲き誇る「高尾山梅まつり」
・真言宗智山派の関東三大本山「高尾山薬王院」参詣(←これは通年ですが)
・高尾山薬王院の山伏たちが執り行う「高尾山火渡り祭」
の3つで、特に3つ目の「火渡り祭」では、その名のとおり高尾山の山伏が素足で火の上を渡る儀式“火生三昧(かしょうさんまい)”が行われることでも有名なんだとか。
東京から1時間のところにあるとは思えない、今も残る豊かな自然と伝統に魅せられた1日となりました♪
【 旅の行程 】
・高尾山口駅 ~ 高尾梅郷梅まつり(遊歩道梅林 ~ 関所梅林/小仏関跡 ~ 天神梅林 ~ 湯の花梅林) ~ 高橋家 ~ 高尾山薬王院 ~ 高尾山火渡り祭
【 観梅の旅 】
・早春の熱海温泉そぞろ歩き【後編】~早咲きの梅と桜のコラボレーション♪ 2015 熱海梅園梅まつり & 糸川桜まつり~
http://4travel.jp/travelogue/11098646
・(思いがけず)早春の相模路をぶらりゆく旅【1】~4,000本の梅花が春を告げる…「2014 湯河原梅林・梅の宴」へ~
http://4travel.jp/travelogue/10867509
・古都京都の四季をゆく・早春編【4】~菅原道真公も愛した、梅の馥郁たる香りに包まれる北野天満宮へ~
http://4travel.jp/travelogue/10770831
・偕楽園と弘道館の梅に酔う~2012「水戸の梅まつり」と水戸城下街散歩~
http://4travel.jp/travelogue/10655518
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
〔 高尾山口駅 〕
朝晩はまだまだ冷え込む3月の中旬、新宿駅から京王線に乗って終点の「高尾山口駅」までやってきました。
まだ9時過ぎだというのに、多くの観光客で賑わっている感じ。
「高尾山」がミシュランガイドで三ツ星に認定されたこともあってか、山とはいえ一大観光地なんですね〜。高尾山口駅 駅
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この日高尾山を訪れた目的が3つあって、その1つ目はここ高尾に広がる梅林の観梅!
旧甲州街道沿いに点在する梅林で構成される「高尾梅郷」では、この時期約10,000本の紅白の梅が咲き誇るそうで、開花に合わせて「高尾梅郷梅まつり」が開催(28年は3月12・13日)されています。
地図にあるとおり、旧甲州街道沿いに複数の梅林があり、さすがにすべては時間的に無理ですけど、順番にいくつかの梅林を巡っていきましょう♪高尾梅郷梅まつり 祭り・イベント
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〔 高尾梅郷梅まつり/遊歩道梅林 〕
駅から甲州街道(国道20号線)を「JR高尾駅」の方へ15分ほど歩いていくと、最初の「遊歩道梅林」の入口へ。
なお、すぐ近くの公園では、お祭り期間限定で実施しているスタンプハイクの台も兼ねたパンフレットを配付していたので、それをゲットして先へと進んでいきます。 -
「遊歩道梅林」はその名のとおり、“小仏川”という小さな川沿いに延びる遊歩道に並行して梅の木が植えられています。
のどかな雰囲気はあるんですけど、な〜んかこのどんより曇り空が玉にキズですねぇ。。。 -
ま、こればっかりはしょうがないので、ちとアップ気味の構図を中心に狙っていきますか〜。
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(高尾梅郷の風景①)
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イチオシ
(高尾梅郷の風景②)
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(高尾梅郷の風景③)
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あまり馴染みがないスポットですが、要所要所に案内板が出ているため迷うことは無かったです。
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〔 関所梅林/小仏関跡 〕
「遊歩道梅林」から道を変えて旧甲州街道へと出て行くと、「小仏関跡」の碑が立つ場所へ。
このあたりが「関所梅林」となっているはずですが………スタンプはあったんですが、肝心の梅はあんまり(苦笑)
もしかしたら探せば奥の方にあったのかもしれませんが、そのまま先へと進みます。小仏関跡 名所・史跡
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〔 天神梅林 〕
次の「天神梅林」は、先ほどの「遊歩道梅林」と同じく小仏川沿いの斜面に広がっている梅林です。 -
その名のとおり、梅林の中央に小さな“高尾天満宮”がひっそりと鎮座しています。
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斜面なんで、下から見上げた絵もいいかな〜と思いつつも、白梅と曇り空だと組み合わせが良くなくて映えないですかねぇ。
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(高尾梅郷の風景④)
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(高尾梅郷の風景⑤)
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巨大な圏央道の橋桁の下に、即席の休憩所とともに「天神梅林」のスタンプが押せるようになっていました。
それにしても、こんなデカい構造物をよく造ったもんですなぁ。。。 -
せっかくなので梅と圏央道のコラボを1枚パチリ(笑)
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たまたま見つけた「高尾梅郷」の石碑。
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イチオシ
(高尾梅郷の風景⑥)
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〔 湯の花梅林 〕
そして4つ目の「湯の花梅林」へ。
これでスタンプが全てそろい、くじを引いたんですが………結果はいわゆる“残念賞”でポケットティッシュ1コでした(T_T)
ま、人生そんなもんですよね(苦笑) -
「高尾梅郷」には他にも「木下沢梅林」(ココが1番規模が大きいよう)や「荒井梅林」といったスポットがあるそうですが、少し距離が離れているので、時間も見つつここで終わりにしました。
今回巡った梅林だと、どちらかといえば観梅兼ウォーキングといった印象で、一面に梅が咲き誇るっていう感じでは無かったですね。
梅の花好きとしては、ちょっと消化不良でリベンジしたくなるなぁ。
また、ここから「高尾山口駅」まで基本同じ道を歩いて戻るんですが、そこそこ距離があるので、片道は「JR高尾駅」から出ているバスを利用しても良かったかなと。 -
〔 高橋家 〕
「高尾山口駅」まで戻ってくると、もう11時過ぎに。
ちょっと早いんですけど、混み出す前にお昼ご飯をいただいちゃいますか。
駅周辺にはお蕎麦屋さんが多い中、こちらの「高橋屋」へと入店。高橋家 グルメ・レストラン
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並ばずに席に座れましたが、少し経つともう行列ができていました。
ちょうどいいタイミングでしたね〜。
んで、ここはシンプルに高尾山の名物・とろろそば(温)をチョイス。 -
お昼ご飯も食べて準備万端整ったところで、ケーブルカーに乗って「高尾山」へと出発!
大型のケーブルカーが満員になるくらい、大勢の観光客でいっぱいに。
さすがの人気っぷりですね〜。 -
ここから高尾山の山頂までいくつかの遊歩道が続いていますが、山登りが目的ではないので、山の中腹に位置する「高尾山薬王院」を目指し、約1キロの道のりを歩いていくことにしましょう。
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ん、山の中にタコ???
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〔 高尾山 薬王院 〕
(途中、ちょっとへんなのもいましたが)しばらく歩いてゆくと、「高尾山薬王院」の入口にあたる“浄心門”へ。高尾山 薬王院 寺・神社・教会
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「高尾山薬王院」は、744年に聖武天皇の勅命により東国鎮護の祈願寺として、行基菩薩により開山されたと伝えられていて、現在は、真言宗智山派の関東三大本山(他に成田山新勝寺、川崎大師平間寺)の1つとなっています。
歴史ある寺院だけあって、地図を見ても境内が広いですね〜。 -
う、左の急な階段が続く“男坂”を登るべきか、右の比較的緩やかな“女坂”へと進むべきか………。
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答えはモチロン後者を(苦笑)
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(高尾山薬王院の風景①)
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イチオシ
大きな“山門”を抜けた先に立つ、2体の等身大の天狗像。
「高尾山薬王院」は天狗信仰のお寺として知られていて、ご本尊である“飯縄大権現”の眷属とされるこの天狗たちは、神通力を持ちその力で人々の願いを叶えると言われています。 -
(高尾山薬王院の風景②)
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そして、高尾山薬王院の“ご本堂”へ。
けっこうな山の中のはずなんですが、普段着の人はもちろんのことハイキング姿の者などなど、大勢の人で賑わってます。
まあ、高尾山山頂へのメインの登山ルート上にありますし。 -
あ、やっぱり絵馬も天狗(笑)
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(高尾山薬王院の風景③)
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神仏分離以前の姿を今に残す赤い鳥居の先に、江戸時代に造立されたという極彩色に彩られた“ご本社(権現堂)”が♪
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(高尾山薬王院の風景④)
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イチオシ
こちらのお堂の正面両脇にも、大天狗・小天狗の2体が侍していて、ご本尊の飯縄大権現をお守りしています。
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(高尾山薬王院の風景⑤)
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さらに急な斜面に延びる石段を登ってゆき、“奥ノ院不動堂”までやってきました。
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この不動堂の横から、高尾山山頂へと続く登山道がありますが、今日の目的は「高尾山薬王院」にお参りすることなので、このあたりで引き返しましょうか。
天気が良ければ、山頂からは富士山も望めるそうですが、この曇り空じゃあちと厳しいでしょうし。 -
(高尾山薬王院の風景⑥)
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最後に弘法大師をお祀りする“大師堂”へ寄り、「高尾山薬王院」の参拝を終わりにします。
自然豊かな高尾山中にあり伽藍群も見事なんですが、(日が悪かったのかもしれませんが)どこも観光客で一杯なのが玉にキズかな。。。
こういうスポットは個人的には心静かに廻りたいところですけど、さすがに有名になりすぎちゃったんですかねぇ(苦笑) -
〔 高尾山火渡り祭 〕
今日3つ目にして最後の目的は、毎年3月の第2日曜日に高尾山薬王院が執り行う「火渡り祭」です♪
ここまでに天狗も多々登場してきましたが、古来より高尾山は修験道のお山で、真言密教の御護摩(浄火により災厄を祓う火の行)を行ってきたのが由来だそうです。高尾山火渡り祭 祭り・イベント
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「火渡り祭」は、ロープウェイの駅から少し離れた“自動車祈祷殿広場”で執り行われるので、さっそく会場へ向かいましょう。
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13時の少し前に到着すると、普段は駐車場としても利用されている広い会場なんですが、信者の方と観光客が舞台を取り囲んでいてスゴイ熱気………これだといい場所の確保は早めに来ないと無理でしょうねぇ。
さすがにこの寒い中ずっと場所取りのため待つのは、正直ちょっと厳しいかな。 -
しょうがないので、少し離れた斜面に移動し、上から眺めるように見学することにしましょうか。
お、思ってたよりいいんじゃないですか〜。 -
ま、ちなみに引いた絵だとこんな感じになっちゃいますが。。。
ここは望遠レンズをフル活用して乗り切りましょう。
消防車も近くにスタンバイしてて、結構本気だな………あの消防車の上が1番の見学場所かな(笑) -
ここから点火されるまでしばらくの間(1時間くらいだったかな)、修験者たちによる儀式?が行われます。
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(高尾山火渡り祭の風景①)
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イチオシ
(高尾山火渡り祭の風景②)
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(高尾山火渡り祭の風景③)
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(けっこう早送りにしてきましたが)お、ついに火をつけるよう!!!
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最初はほんの少〜し煙が出ているだけだったのに………。
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一気に上空まで煙が上っていき、向かい風の影響かこっちにまで流れてきました。
うう、ゲホゲホゲホ(涙) -
イチオシ
そして、一気に紅い炎が燃えさかる〜。
こりゃあまた思ってた以上の火力ですね………たしかに消防車もいないとな。 -
(高尾山火渡り祭の風景④)
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ん、ああやって水をかけて火のまわり方を調整してるんですかね???
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お〜〜〜、もうだいぶ鎮火してきました。
といっても、メインイベントは実はこれからなんですけども。 -
ついにお祭りのクライマックスとして、高尾山の山伏が素足で火の上を渡る儀式「火生三昧(かしょうさんまい)」が行われます!
まずは清めの塩を踏んでから………。 -
イチオシ
まだ火が燻り続ける中を、何人もの山伏が順番に渡っていきます☆
文字通り“心頭を滅却すれば火もまた涼し”という心境なんでしょうか。 -
そして最後に、観光客を含め誰でも同じように“火渡り”をすることができるんです!
(当たり前ですが)このころにはもう火勢もほぼ収まり、2列になって続々と渡っていきます。 -
これでお祭りをひと通り見ることができましたが、燃え盛る焔のインパクトはもちろんのこと、伝統ある修験道の勇壮な儀式が目の前で繰り広げられる圧巻のイベントでした♪
こういうお祭りは(旅行記を作っていても)写真でどこまで伝えられるか心もとなく、やっぱり生で見るのが1番ですね〜。
ちなみに一般の者が火渡りをするための行列が「火渡り祭」開会前からずらっと延びていて、(よほど前から並んでいれば別ですが)列にいるとなかなか一連のイベントを観ることができないのがジレンマなんじゃないかと。
ま、ワタクシは火の中を渡る勇気が………いえいえいえ、お祭りをじっくり見たかったので並びませんでしたが(笑)
高尾山に春を告げる焔も収まったところで、この旅もここで終わりにしましょうか。。。
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この旅行記へのコメント (2)
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- たらよろさん 2016/04/09 15:39:18
- 高尾山火渡り祭
- こんにちは、紅い翼さん
高尾山は、梅が有名なんですね〜
綺麗な梅の花を感じる春の日。。。
曇り空でも十分に春を感じることができますね〜
そして何と言っても火祭り。
火を使ったお祭りって、迫力が凄いですよね〜
京都でも、天狗と火祭りがセットになっている鞍馬寺がありますが、
高尾山と関係あるのかな?
天狗伝説??
たらよろ
- 紅い翼さん からの返信 2016/04/10 23:52:35
- RE: 高尾山火渡り祭
- たらよろさん、こんばんわ〜。
> 高尾山は、梅が有名なんですね〜
> 綺麗な梅の花を感じる春の日。。。
> 曇り空でも十分に春を感じることができますね〜
高尾“山”はもうかなり有名なハイキングスポットですが、
この時期は梅の方も売り出し中のよう。
とはいっても、駅で降りた8割くらいは山に向かってましたけども。。。
梅を観ながらちょうどいいお散歩となりました。
> そして何と言っても火祭り。
> 火を使ったお祭りって、迫力が凄いですよね〜
> 京都でも、天狗と火祭りがセットになっている鞍馬寺がありますが、
> 高尾山と関係あるのかな?
> 天狗伝説??
少し遠くから見てましたが、あの火の迫力はかなり凄かった〜♪
そりゃあ消防車も待機しますわ(笑)
鞍馬寺にも火祭りがあるんですね。
あんまり詳しくないですが、古くより修行を重ねた修験道の山伏と天狗の姿が同一視され、その修験道の重要な業の一つが護摩業だからでしょうか。
京都の桜ももうひと段落でしょうか?
実はこの週末に京都の“となり”まで行ってきましたよ〜。
何とかギリギリ桜を楽しめました♪
紅い翼
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