ラムセスデー＠アブシンベル神殿

2016/02/22 - 2016/02/22

カイロよりこんにちは！

2月22日はエジプト最南端の遺跡、アブシンベル神殿でラムセスデーが開催されました。

エリア アブ・シンベル(エジプト)

年に2回だけ、朝陽がアブシンベル大神殿の一番奥にある至聖所を照らす奇跡的な現象を見ようと、世界中から観光客が訪れます。

午前3時過ぎで入口はこの混雑。

それでも早く行った方なので、日の出まで大神殿内の大列柱室で待機することができました。ほとんどの人は神殿の外で日の出を待ちます。

残念ながら神殿内では写真撮影ができません。陽が射し込んでからは、ベルトコンベアー式に至聖所を見学。

神殿から出ると、すごい人です！

古代文明は暦や太陽光などを計算して建築されたものが多いですよね。

ただし、このアブシンベル神殿はさらに特別。アスワンハイダムの建築により、水没してしまうはずだったところを、何百ものブロックに切り分け、そっくりそのまま移築したんです。もちろん方向も きちんとオリジナルに沿って設置。

この一大プロジェクトがきっかけで、ユネスコの世界遺産制度ができたとか。

約3300年前に神殿を造ったラムセス2世も、すごいですが、移築したのもすごいですよね。

左奥には、ラムセス2世が王妃ネフェルタリの為に造った小神殿があります。

右に見えるのは、アスワンハイダム建造に伴ってできたナスル湖。

曇っているのでどんよりしていますが、ものすごくきれいな人造湖です。

アブシンベル神殿で日の出を見るためにはアブシンベル泊が必要ですが、ラムセスデーの前はホテル料金も上がりますし、アブシンベル神殿もとても混みます。

アブシンベル神殿はいつも夜明け前からオープンしていて、ラムセスデーの前後数日も至聖所の朝陽が差し込む為、ラムセスデーの前後に行くのが実は狙い目かもしれません。