アブルッツォ州とモリーゼ州の旅　ロッカスカレーニャ (Roccascalegna)

2015/10/31 - 2015/11/08

岩山そびえ立つロッカスカレーニャ (Roccascalegna) の城塞。アブルッツォ州一の奇観といっても過言ではない。

エリア イタリア

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

ファーラ・サン・マルティーノ（Fara San Martino）からは東に17km。距離は短いが急傾斜の細い道なので40分はかかった。
天気がよく空がきれいだ。

逆光なのが残念だが、坂を登りって急な下りに入る直前で、目的地であるロッカスカレーニャ (Roccascalegna) の城塞が見えてきた。

ロッカは砦。スカレーニャは梯子という意味だという。
ランゴバルト族により12世紀に築城されたという。
14世紀この地に進攻したフランスのアンジュー朝により改修された。
張り出た円形の堡塁が２つ見えるが、それはその時のものだという。

城を囲むように道は続いているので、少し進んだところで車を止め、さらに撮影した。

先ほどと角度が違うので、城の印象がまた違って見える。

背景に見えるマイエラ国立公園の山塊。

斜めに入った断層とその上に乗ったような城塞が立っているが、この角度だとオーバーハングしたようには見えない。

ロッカスカレーニャの町にはいり、ウンベルト広場（Piazza Umberto ）という小さな広場から撮影した。
ここからだとお城の塔が、まるで亀の背中に乗っているようだ。

wikiによるとロッカスカレーニャの人口は1.400人程とあるが、この街並みだけを見るとそう大きくは見えない。おそらく周辺の支集落を入れた数になるのだろう。
この町は、イタリアの最も美しい村協会には加盟していないがイタリア旅行協会（Touring Club Italiano）推奨の通称オレンジ・フラッグと言われるベスト・スモール・タウン・イン・イタリア（Best small Towns in Italy）に選ばれている。

城塞風景ばかりに目が行きがちだが、この町並みもまんざら捨てたものではない。

街の下から見上げると、お城はかなり高い所にある。

お城の入り口にあるチケットオフィス。閉まっているが、このお城11月はクローズしているので中に入る事は出来ない。

外に目をやると、車で来た道が見える。
中ほどの岩の辺りで、車を止めて撮影したはずである。

この手前に柵があったが、柵越しに写した。

写真はサン・ピエトロ教会（Chiesa di San Pietro）。
オープンの条件は、お城と同じなので見学は出来ない。
起源は12世紀のロマネスクだが、改修の手がかなり入っている。

玄関の脇で見つけた木製の郵便受。見るからに古そうだ。

ロッカスカレーニャから東に、ヴァスト（Vasto）の海に出る。高速を利用しての移動になるが、途中昼食が出来たらと考えた所がある。

トラボッコ（il Trabocco）は、アブルッツォ州の風物詩として有名な漁師小屋である。

ヴァストで、レストランとして営業している店があるという事で来てみた。
グーグルでは営業中とあったのだが、残念ながら休業の様子で閉まっていた。