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京都一周トレイルの漂流もボチボチ差し掛かる終盤。<br />どうしたものかと前日の疲れも程好く残り思案する午前。<br />天候も下り坂との予報であるも次の機会が何時になるかは不明。<br />このトレイル中でただ一つ食事が可能な場所があると気になる情報。<br />若干遅れ気味のスタ〜トとなったが昼食時間が少しズレるだけだと出発。<br /><br />JR⇒京阪⇒叡山鉄道と乗り継ぎ二ノ瀬駅に降り立つ。<br />登り口がなかなか見つけられず坂道を登ったり下りたり。<br />既にかなりの時間をロスしながらも富士神社にて早くも休憩。<br />腹も減ってきたので出発し急な坂道を登り切り夜泣峠へと抜け出る。<br />道中に垣間見える比叡山や京都の町並みを楽しみながら向山へと到着。<br /><br />道は下りへと変わりに関西電力洛北発電所前にて休憩。<br /><br />とここまでは予定通り昼食時間を少し逃した程度の推移であった。<br /><br />どこでどうル〜トを間違えたのか険しい上り下りを強いられた。<br />なかなか抜け出られずヘロヘロの体でやっと抜け出た氷室。<br />懐かしい昔ながらの日本の風景に心身共に癒される。<br />身体はもう限界に達しており諦めた氷室跡見物。<br />舗装された坂道さえも登るのがやっとの状態。<br /><br />雨も降り出す始末でとにかく何か食べねばと急ぐ山の家はせがわ。<br />足を引摺り全身びしょ濡れの男に店の人達もさぞかし驚いたであろう。<br />心配気に店の女性が注文を取りに来た。<br />どれも魅力的なメニュ〜である。<br />先ずはビ〜ルをお願いする。<br />一杯目は一気飲みした。<br />心は落ち着いた。<br />カレ〜を発注。<br />流し込んだ。<br /><br />なんと昼飯にありついたのは午後四時であった。<br />本降りとなった雨が鎮まるまでゆっくりさせて貰った。<br />しばらくして雨も止み帰り際に厨房のオヤッサンが出て来た。<br />ここで昼飯にしようと二之瀬から歩いて来たと伝えると笑っていた。<br />山を降りたら銭湯でもないかと尋ねると降りればいくらでもあるよとの返事。<br /><br />再び脚を引きずりつつ京見峠から京都市街地を眺めながら下って行く。<br />そろそろ町に入ろうとする道端でワゴン車が追い抜きざまに停車。<br />先ほどのオヤッサンが乗せて行ってやると手招きしている。<br />わざわざ早仕舞いして送ってやろうと追いかけてきた旨。<br />お言葉に甘えて船岡温泉近くまで乗せて頂いた次第。<br />でも今日は流石に着替えがないので無理だな。<br />諦めそのまま二条駅を目指し歩き始めた。<br /><br />だけど人の善意に触れ足取りは軽くなった。<br /><br />いやはや着替えを持たない漂流には辛いものがある。

京見峠漂流

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2016/02/14 - 2016/02/14

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midnightrambler

midnightramblerさん

京都一周トレイルの漂流もボチボチ差し掛かる終盤。
どうしたものかと前日の疲れも程好く残り思案する午前。
天候も下り坂との予報であるも次の機会が何時になるかは不明。
このトレイル中でただ一つ食事が可能な場所があると気になる情報。
若干遅れ気味のスタ〜トとなったが昼食時間が少しズレるだけだと出発。

JR⇒京阪⇒叡山鉄道と乗り継ぎ二ノ瀬駅に降り立つ。
登り口がなかなか見つけられず坂道を登ったり下りたり。
既にかなりの時間をロスしながらも富士神社にて早くも休憩。
腹も減ってきたので出発し急な坂道を登り切り夜泣峠へと抜け出る。
道中に垣間見える比叡山や京都の町並みを楽しみながら向山へと到着。

道は下りへと変わりに関西電力洛北発電所前にて休憩。

とここまでは予定通り昼食時間を少し逃した程度の推移であった。

どこでどうル〜トを間違えたのか険しい上り下りを強いられた。
なかなか抜け出られずヘロヘロの体でやっと抜け出た氷室。
懐かしい昔ながらの日本の風景に心身共に癒される。
身体はもう限界に達しており諦めた氷室跡見物。
舗装された坂道さえも登るのがやっとの状態。

雨も降り出す始末でとにかく何か食べねばと急ぐ山の家はせがわ。
足を引摺り全身びしょ濡れの男に店の人達もさぞかし驚いたであろう。
心配気に店の女性が注文を取りに来た。
どれも魅力的なメニュ〜である。
先ずはビ〜ルをお願いする。
一杯目は一気飲みした。
心は落ち着いた。
カレ〜を発注。
流し込んだ。

なんと昼飯にありついたのは午後四時であった。
本降りとなった雨が鎮まるまでゆっくりさせて貰った。
しばらくして雨も止み帰り際に厨房のオヤッサンが出て来た。
ここで昼飯にしようと二之瀬から歩いて来たと伝えると笑っていた。
山を降りたら銭湯でもないかと尋ねると降りればいくらでもあるよとの返事。

再び脚を引きずりつつ京見峠から京都市街地を眺めながら下って行く。
そろそろ町に入ろうとする道端でワゴン車が追い抜きざまに停車。
先ほどのオヤッサンが乗せて行ってやると手招きしている。
わざわざ早仕舞いして送ってやろうと追いかけてきた旨。
お言葉に甘えて船岡温泉近くまで乗せて頂いた次第。
でも今日は流石に着替えがないので無理だな。
諦めそのまま二条駅を目指し歩き始めた。

だけど人の善意に触れ足取りは軽くなった。

いやはや着替えを持たない漂流には辛いものがある。

旅行の満足度
4.0
観光
3.0
グルメ
4.5
交通
3.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
JRローカル 私鉄 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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