2016/01/03 - 2016/01/03
18位(同エリア149件中)
かっちんさん
天竜浜名湖鉄道(通称 天浜線)は、昭和62年に国鉄二俣線から引き継いだ第三セクターの鉄道です。
国鉄二俣線は東海道本線の迂回路として掛川〜新所原間を浜名湖の北側を通り、昭和15年に全線が開通しました。
現在も使用されている開通当時の駅舎、ホーム、転車台、運転区施設など36件の国登録有形文化財が存在します。
今日はこれら鉄道遺産を見ながら、ゆったりのんびりと天浜線の旅に出かけます。
途中、遠江一宮に降り、干支のオブジェと出会い、小国神社に初詣に行きます。
次の旅行記では、天竜二俣駅の転車台と鉄道歴史館見学ツアー、昭和の町「二俣」を紹介します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
掛川駅
天浜線の出発駅です。
東海道本線掛川駅から乗り換えができます。 -
共通1日フリーきっぷ東ルート
天浜線東側と遠州鉄道が乗り放題のきっぷを利用します。
料金は大人1,450円です。 -
まもなく桜木駅
掛川を出発し3つ目の駅です。
桜木駅のある掛川〜遠州森間は、昭和10年に開業しています。 -
国登録有形文化財の桜木駅舎とホーム
車内放送で観光案内してくれるので見逃しません。 -
線路と並行する「田園滑走路」
桜木駅を過ぎると線路の左側に直線道路が見えます。
「田園滑走路」と呼ばれるサイクリングの名所になっています。 -
跨線橋
原谷(はらのや)駅を過ぎると切通しがあり、跨線橋が架かっています。 -
トンネル
原田駅の先にあるトンネルを抜けます。 -
遠州森駅
ここにも、国登録有形文化財の駅舎とホームがあります。 -
新東名高速道路と交差
-
お茶畑を走る天浜線
円田(えんでん)駅のあたりです。 -
森の中も走ります
-
風情のある遠江一宮駅
駅舎が国登録有形文化財です。
ここで降ります。 -
「とおとうみ いちのみや」と読みます
国鉄二俣線の時代には、旧国名「遠江」の付く駅名が4駅(遠江桜木、遠江森、遠江一宮、遠江二俣)あったのですが、今は遠江一宮だけになってしまいました。
遠江国一宮の小国神社があるので、遠江一宮の駅名が残されたのでしょう。 -
改札口
二俣線全線が開通する昭和15年に建てられた駅舎です。
外壁は縦板張りでできています。 -
千鳥式ホーム
上りと下りのホームがずれており、まん中に構内踏切があります。
非自動閉塞方式だった当時、対向列車の運転士にタブレット(通票)を早く渡せるような駅の構造です。 -
イチオシ
正月飾りの鏡餅を持つ干支の申
遠江一宮駅待合室に飾られていて、本物そっくり!
壁側のベンチは開業当初のものです。 -
正面入口
引き分け腰付ガラスの扉は開業当初のものです。
そして、小国神社のマスコット「だいこくちゃん」と因幡の白兎がいます。 -
おやっ、「だいこくちゃん」の彼女?
駅の横にある夢楽庵から、こっそり覗いています。 -
遠江一宮周辺案内
遠江一宮には、お寺、神社、森の石松の墓などがあります。
お正月なので小国神社に初詣に行きたいのですが、神社の送迎バスが交通渋滞で来ません。
神社まで4kmなので、歩いて行くことにします。 -
天然パーマの羊さん
駅向かいに展示されています。
昨年の干支は未でしたよね。 -
こっちはネズミ(子)とウシ(丑)
-
トラ(寅)とウサギ(卯)も
-
タツ(辰)も
-
ビーナスかな
後日調べてみると、地元の三鈴技研工業の鈴木社長さんが鉄材を加工して制作している「干支の鉄アート」で、毎年遠江一宮駅に展示しているとのこと。
芸術的センスがある作品なのでビックリ! -
しばらく歩くと大きなメロン
-
ウマ(午)とイノシシ(亥)もいました
巳はどこかにいたらしい。
これで干支の亥から始まり、子丑寅卯辰巳午未申まで10種類が勢揃い。
あと2種類の酉と戌ができると十二支が完成します。
三鈴技研さんを応援しています。 -
「のんでくだ茶い森の茶」
車道を歩いていて見つけました。
この看板に、座布団3枚〜!
森の茶が飲みたくなります。 -
雲の途切れたすき間を横断する雲
地上の小国神社へ続く県道は車が渋滞して並んでいます。
正月三が日の初詣は歩く方が早いようです。 -
イチオシ
青空に映える火の見櫓
お洒落な屋根ですね。 -
香りいいのロウバイ
-
静岡のお茶畑
-
冬空に残る柿
-
小国神社
遠江一宮駅から50分ほど歩いて到着。 -
小国神社の拝殿
古代の森と縁結びで知られる太古の社は、参拝客でいっぱいです。 -
五郎丸ポーズのおさるくん
拝殿近くにいます。
ここで子供たちが同じポーズをとり、記念写真を撮っています。 -
宮前蕎麦「かんなび」
小国神社近くの蕎麦屋で昼食にします。
神奈備(かんなび)とは、神霊が鎮座する山や森のことです。
店内に入るとジャズの曲が流れ、お洒落な雰囲気のお店です。 -
「ミックスおろし蕎麦」と「おろし蕎麦」を注文
揚げたての海老とキスのサクサクした天麩羅、歯ごたえのあるお蕎麦に、ほど良い甘さのおつゆ、絶品です。
籠に入ったネギは好みに合わせて食べられます。
では、遠江一宮駅に戻ります。 -
イチオシ
遠江一宮駅を見守る申
-
定刻より早く来た天竜二俣行きの列車
実は信号機トラブルが発生し、1本前の遅れた列車が来たのです。
ここは放送設備のない無人駅で、待合室にいた人たちがみんな慌てて飛び出しました。
これから転車台見学ができる天竜二俣へ向かいます。 -
広大なお茶畑
遠江一宮駅を出発すると山を避けるため、列車は一旦南に進み、やがて北に方向を変えて進みます。
山の麓にはお茶畑があります。 -
柿の里 敷地(しきじ)駅
敷地では、甘柿「次郎柿」の栽培と干し柿「ころ柿」を作っています。
隣の森町には「次郎柿」の原木があり、静岡県では柿の栽培が盛んです。 -
イチオシ
文化財の駅「天竜二俣」に到着
昭和15年、国鉄二俣線全線開通時に遠江二俣駅として開業しました。
駅舎やホーム、転車台、扇型車庫、運転区施設などが、国登録有形文化財になっています。 -
古いホームに停車する天浜線
ホームはレールを使った柱の上に屋根があり、妻面の小壁が縦板張りです。
蒸気機関車が走っていた当時の風景が思い浮かべられます。 -
今でも元気な天竜二俣駅
ここは天竜浜名湖鉄道の本社と車庫があり、天浜線の中心的な存在です。
ホームの端が傾斜し、構内踏切を歩いて改札へ行けます。 -
昔活躍した車両
国鉄二俣線を走っていたキハ20型気動車と、九州寝台特急「あさかぜ」などに使われた3段式B寝台のナハネ20型です。
天竜二俣駅構内に留置されています。 -
タブレット受取り器と渡し器
平成元年までタブレットを受け取った列車だけが線路を通行できる閉塞方式が使われていました。
この装置は駅構内に設置され、走行中の列車とタブレットの受け渡しをやりました。
左側の装置は、列車に乗っている機関助士がタブレットの輪っかを、らせん状の棒に引っ掛ける「タブレット受取り器」です。
右側の装置は、位置調整できる棒の先にタブレットの輪っかを装着しておき、機関助士が窓から伸ばした腕に引っ掛ける「タブレット渡し器」です。 -
イチオシ
懐かしい腕木式信号機
-
発車を待つ列車
ホームが2面あり、掛川方面と新所原方面の列車がここで時間調整して出発します。 -
きっぷ売り場
広い待合室に突き出た出札窓口があります。
この後、天竜二俣駅構内の転車台と鉄道歴史館の見学ツアーに参加します。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
49