パラオ　コロールからレンタカーでドライブ（１）

2015/08/04 - 2015/08/07

＜表紙写真　アイライ州のバイ＞
○バイは草葺きの三角屋根の建物で昔は集会所としての役割がありました。クギやネジを一切使っていない点が独特です。描かれている絵文字・木彫りは海や人、動物などを題材にストーリーを表現しています。

○マルキョク小学校の校門の横に、日本統治時代の消火栓が残っていました。マルキョク小学校は、日本統治時代の1916年(大正５年）、この場所に開校しました。日本が南洋群島小学校規則を定め、コロールに小学校を開校した翌年、パラオで２番目に開校しています。８歳から１２歳までの４年が修業年限で、『南洋群島教育史』には「大正七年度に至り成績は益々揚り，島民児童が通学を楽しむばかりでなく，父兄も之を好む傾向を生じる様になった。」とあります。

エリア パラオ(パラオ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ユナイテッド航空でグアムからパラオのコロールへ向かいます。

アイライ州のバイ　バイは草葺きの三角屋根の建物で昔は集会所としての役割がありました。

クギやネジを一切使っていない点が独特です。

描かれている絵文字・木彫りは海や人、動物などを題材にストーリーを表現しています。

写真はパラオで現存する最古のバイ。

描かれている絵は、ストーリーになっているようです。

伝統的建造物「バイ」は、昔はパラオの各村に２，３ずつありましたが、現在は激減しています。写真はバイを模した、現代の集会所です。

村の船着き場には、伝統的な船が格納されていました。

今回、借りたレンタカーのナンバープレートにも「バイ」がデザインされています。

ご当地ナンバーみたいな感じですね。

シニア・シチズン・センター　

お年寄りの憩いの場所です。

たくさんのおばあちゃん達がやってきて、パラオ伝統のかごのバッグを編んだり、花札をしたりと、のんびりした空間です。

８０歳台と思われるおばあちゃんは実に日本語がお上手でした。

日本海軍通信隊跡−廃墟と化した建物周辺には戦車や高射砲が錆びついたままになっていました。

現在はアイライ州が管理しています。

1968年公開の映画"Hell in the Pacific"の撮影の際、パラオのあちこちに散らばっていたものを集めたものです。この映画は三船敏郎さんが出演しています。

建物内部への侵入は、州の許可と２５ドルの料金が必要なため、外部から撮影しています。

首都マルキョク　2006年にパラオは、コロールから隣りのバベルダオブ島にある、マルキョクに遷都しました。写真の国会議事堂・大統領府・裁判所が日本・アメリカと並ぶパラオの友好国である台湾からの借款で建設されました。

首都と言っても、マルキョクは人口400人ほどの漁村で、これら政府機能だけが漁村から離れた丘の上にそびえています。

マルキョク州のビーチ　マルキョクは、パラオでは珍しく、ココヤシの生える砂浜が長く続くビーチがあります。

写真は州役場です。パラオ伝統のバイを模したデザインです。

マルキョク州のビーチ

＜日本統治時代の消火栓＞　マルキョク小学校の校門の横に、日本統治時代の消火栓が残っていました。マルキョク小学校は、日本統治時代の1916年(大正５年）、この場所に開校しました。日本が南洋群島小学校規則を定め、コロールに小学校を開校した翌年、パラオで２番目に開校しています。

＜マルキョク小学校の正門＞　８歳から１２歳までの４年が修業年限で、『南洋群島教育史』には「大正七年度に至り成績は益々揚り，島民児童が通学を楽しむばかりでなく，父兄も之を好む傾向を生じる様になった。」とあります。

＜ガラスマオ州のボーキサイト採掘場＞　ボーキサイトが産出されたため、日本統治時代は三池炭鉱（福岡）の社員やその家族が250人移り住んでいたそうです。ボーキサイトは写真の山で露天掘りし、ロープウェイを使い波止場まで運搬し、日本へ向け出航しました。太平洋戦争では航空機の材料アルミニウムとなりました。

ガラロン州の小学校には日本から贈られたスクールバスが停まっていました。

島の売店でチキンカレー弁当を買いました。パラオの調理パンや弁当は、製造元や賞味期限を表わす表示が手書きのシールで書かれています。意外と衛生管理はきっちりしています。１．５ドルと格安なのに優しい味でおいしかったです。水はマレーシア製でした。

昼間だけおかずを売る婦人もおられ、写真のお兄さんのように鍋持参で購入して、自宅や仕事場へ持って帰る人も多いです。

スナック菓子はフィリピン製でした。

＜ストーン・モノリス＞

イースター島モアイや、春に訪れたトンガのハアモンガと同様、南太平洋の巨石文化がここパラオにもあります。

人の顔を施したようなストーンフェイス。いつ、誰が、何のために造ったのか、謎に包まれています。