2015/12/27 - 2015/12/28
132位(同エリア822件中)
エスペラさん
去年の暮れは四国で雪と風に泣かされたので、今年は絶対に雪の降りそうにない沖縄でツーリングすることにした。
朝一番の便ということもあり、空港はそれほど混んでいなかったが、到着はやや遅れ、那覇空港では韓国から来たというサイクリストに自転車の飛行機積み込みの可否など聞かれたりと予定よりは30分以上遅い10:15頃のスタートとなった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JALグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
3時半に起きて、まだ何も食べていないので、まずは食事。
ネットでも評判がよく、11時前でもやっている農連市場のそばにある「丸安そば」に行った。このお店は今年1月いっぱいで区画整理のためいったん移転し、新しい建物になるという。
味はごく普通の沖縄そば。値段は激安。現在の屋台のような建物でなくなっても観光客は行くのかなとは思った。丸安そば グルメ・レストラン
-
嘉数高台公園の展望台。以前来たことがあり、当初寄るつもりはなかったが、すぐそばを通ったので、寄ることにした。
嘉数高台公園 公園・植物園
-
ここは沖縄戦最初の激戦地であり、普天間基地を見下ろす場所にある。
休日は静かなものだが、平日は戦闘機などが超低空飛行を行うこともあり、その爆音に恐怖すら覚える。 -
日本軍のトーチカ。
中の鉄筋がむき出しになるほど激しい攻撃にさらされながらも、16日間米軍を足止めしたという。 -
陣地壕
-
弾痕の塀
-
公園のすぐ前にある自販機には、何年か来たときと同じ、懐かしい「霧の紅茶」がある。試しに買ってみたが、悪意すら感じるような人工的な甘さで、こんなものをごくごく飲んでいたのかとちょっと驚いた。
-
佐喜眞美術館。以前から一度は見てみたいと思っていた、丸木夫妻による「沖縄戦の図」が展示してある。
また、草間彌生の作品もコレクションし、訪れたときはケーテ・コルヴィッツの作品などが展示されていた。佐喜眞美術館 美術館・博物館
-
-
美術館の屋上からは普天間基地が見えるが、緑に覆われ全貌はあきらかではない。また、トップの写真のように、基地は鉄条網で囲まれ、進入は厳しく拒まれている。ここ宜野湾や北谷(ちゃたん)、嘉手納などはまるで町が鉄条網で囲まれているような不気味な光景が広がっている。
-
普天満宮
-
普天満宮の裏側には普天満宮洞穴がある。見学は無料らしいが、忙しい年の暮れに一人で申し込むのも申し訳ないので、入り口だけのぞいて終わりにした。
写真を撮って振り返ると、やはりそこには鉄条網がある。 -
かつての島袋琉映館。ライブハウスも2011年には閉鎖し、建物も壊すことになってしまったようだ。かつての那覇市に次ぐ大都市も、閑散とした場所となっている。
-
-
27日は名護市に宿泊。夕方からすでに雨が降り出している。
翌朝は予報では8時には小降りになるということだったが、いっこうにその気配はない。仕方なく、カッパを着込んで8:30に出発。本部半島を目指す。 -
国の天然記念物という塩川。
塩水がわき出て河川となっているのは、こことプエルトリコにしかないそうな。塩川 自然・景勝地
-
-
瀬底島。
橋を渡る元気はすでになし。 -
看板に英語の表記が多いのも、沖縄の特徴。書いてあることは、ジェンダー的にはいかがなものか。
-
瀬底大橋。
-
一人で美ら海水族館に行ってもつまらないのは目に見えているので、本部道路をひた走る。
北部の方の家は、白い屋根が特徴的だった。 -
雨は段々ひどくなり、風まで出てきた。
「ワルミ大橋」という奇妙な名前の橋のたもとに、「リカリカワルミ」というこれまた奇妙な施設があり、とりあえず雨宿りをかねて休憩することにした。DRIVE IN リカリカワルミ グルメ・レストラン
-
「今帰仁村地域農業活動拠点」ということで、食堂もあり、この先どこで食べられるか分からないので早めのお昼にした。
おすすめの「和牛そば」は850円。観光地価格だなと思ったら、量は多いし、サラダバーはあるしとコストパフォーマンスは高かった。肝心の味は、ソーキそばのソーキを牛にして、コショウで味付け。沖縄そばとは一風違い非常においしかった。これはかなりおすすめ。 -
-
ワルミ大橋を渡り、屋我地島へ。橋の上は暴風といった状況で、自転車に乗ったままだと危険な感じがしたので押して歩いた。
屋我地島では国立療養所沖縄愛楽園を訪ねた。
今年、資料館でもある交流会館が設立されたので、ぜひとも訪ねてみたかった場所だ。月曜日で休館日のはずだが、ダメ元でのぞいてみると明かりがついて、受付には人がいる。見学は可能ですかと聞くと、今日は休館日なんですけどといいながら、資料などを渡して、中に入れてくれた。 -
ここはかつてのハンセン病の隔離施設で、現在も患者、元患者の人たちが暮らしている。
-
愛楽園発祥の地。
屋我地島のさらに外れの小さな岬に、患者たちは追いやられた。 -
ハンセン病患者たちには強制断種、強制中絶が当たり前のように行われた。
-
坂口元厚労大臣が植樹したもの。
2001年の「ハンセン病国家賠償請求訴訟判決」の判決に対し、控訴せず、患者らに謝罪した。この時から日本のハンセン病政策は大きく変わった。もちろん、それがすんなりと順調に進んでいるわけではないが、それでも大きく評価すべきだと思う。坂口大臣はアスベスト新法などその他の課題についても貢献している。必ずしも画期的な施策を行ったわけではないが、医師としての良心を持ち続けた政治家であると感じる。 -
おそらく患者たちがほらされたであろう壕の跡。
こうした土木作業では、ハンセン病のため神経が麻痺し、怪我に気付かず、重症化する人が続発したという。
また、賃金を支給する患者労働も行われたが、賃金が増加すると食事費用を削減するという奴隷労働的な扱いもあったという。 -
愛楽園の入り口は長い一本道。その両側には緑が生い茂り、園を隠蔽する。
-
本島と屋我地島の間にある奥武島。
無人島だが、グーグルマップなどで見ると家のようなものが多数ある。これはすべてお墓だ。かつての葬送の島だった。 -
雨は相変わらず降り続け、観光はあきらめ、ルートも短縮して名護に戻ってきた。
-
せっかくなのでオリオンビールの工場見学など。
予約がないと定期コースになるのだが、小一時間ほど待たなくてはいけないようなので、自由見学ゾーンだけのぞいた。オリオンハッピーパーク 美術館・博物館
-
昭和40年代の「まちやぐぁ」。待合所に再現されていた。
-
月曜なので博物館などもお休み。
-
-
15時ぐらいだが、小腹が減ったので、沖縄そばを食べる。
なかなかしっかりした味付けでおいしかった。
夜はなんとなく気になっていた「居酒屋タイム」へ。
たまたま定休日を振り替えたということで常連さんなど誰も来ず、貸し切りだった。若いご主人一人で切り盛りしていたが、おかげで地域の話などずいぶん聞くことができた。珍しく居酒屋で長居をしたが、これまたびっくりするほど安く申し訳ないやらありがたいやら。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったスポット
この旅行で行ったグルメ・レストラン
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
42