紅葉の磐越西線と喜多方長床の大イチョウを訪ねて（福島）

2015/11/13 - 2015/11/13

郡山〜喜多方を結ぶ磐越西線はちょうど紅葉が見頃の時期。車窓から色づいた山々を楽しみます。

喜多方にある熊野神社の長床（ながとこ）の大イチョウは黄色く色づいています。

今日はJR東の「大人の休日倶楽部パス」を利用して喜多方を訪れます。

エリア 喜多方(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

磐越西線

郡山から会津若松行きのローカル線に乗っています。

中山宿（なかやまじゅく）の峠

スイッチバックの旧中山宿駅

かつて、機関車が客車をけん引していた時代に、急勾配の駅に停車するにはスイッチバックの駅が必要でした。

現在は中山トンネル手前に駅が移り、電車が停車します。

紅葉が見頃な中山宿

沼上信号場（中山宿〜上戸間）

峠を越えると信号場があります。

隣の駅まで距離が長いので、ここで反対列車と交換します。

保線員が合図

よく見ると、斜面にぶら下がっている人も手を上げています。

上戸（じょうこ）付近

峠を過ぎると猪苗代湖がある猪苗代町に入ります。

磐梯山

猪苗代町では磐梯山が眺められます。

レールを使った跨線橋

翁島を過ぎるとカーブを描きながら会津若松に下りていきます。

カラマツ林

何回も蛇行しながら下るので、左右の景色が入れ替わります。

磐梯町のあたり

ススキから顔を出す磐梯町駅

青空に映える柿の実

会津地方は柿の名産地です。

線路沿いの柿並木

濃紺に輝く川と紅葉

この先に取水堰があるので、川幅が広くなっています。

東長原手前の日橋（にっぱし）川です。

会津若松に到着

ここから喜多方行きに乗り換えます。

喜多方まで電化していますが、喜多方から新津まで非電化区間なのでディーゼルカーも走っています。

堂島あたり

山の右側が磐梯山です。

左手に飯豊連峰が見えてきます

日橋川をまた渡ります。

柿が豊作の姥堂（うばどう）駅

会津地方の農家

庭の柿が似合います。

牧草ロールでご挨拶

「みなさん！におはようございます」

黄色いカリン

窓の外は柿畑

喜多方が近い会津豊川駅に停車します。

造り酒屋が多い町「喜多方」に到着

駅前の貸自転車屋が臨時休業のため、観光案内所で教えてもらった町なかの自転車へ向かいます。

融雪工事中の道路

アスファルトの下にパイプを埋め、地下水循環による無散水融雪道路にしています。

ふれあい通りの街並み

町なかの自転車屋さん

市役所近くにある渡辺レンタサイクル。

仕事熱心なおじいちゃんがやっている親切なお店です。

自転車を借り、熊野神社長床（ながとこ）の大イチョウを見に行きます。

五郎丸ではなく、太郎丸踏切

喜多方駅近くの磐越西線を渡り、南へ向かいます。

駅から長床まで6〜7kmあるので、自転車が便利です。

田んぼの中を走ってます

北西の方向に飯豊連峰が見えます。

東の方向には雄国沼（おぐにぬま）の外輪山

飛び出ている山は磐梯山でしょう。

色とりどりの紅葉

昔からの土蔵

熊野神社に到着

駅から自転車でゆっくり走って30分ほどです。

大ケヤキ

春待ち欅と命名されています。

長床を彩る大イチョウ

長床は当初拝殿として平安末期に建てられたようです。

直径45cmほどの円柱44本が等間隔に5列並び、四方が吹き抜けになっています。

国の重要文化財に指定されています。

大イチョウの葉

もう少しすれば、黄色い絨毯になります。

樹齢800年のご神木

主幹が折れる前には会津若松市から見ることができたと言われています。

でも、見事なイチョウです。

大イチョウに隠れる鐘楼

堂々たる黄葉

時折風が吹き、黄色い葉吹雪きになります。

青空に映える大イチョウ

晩秋の銅鐘

乳部に蓮華、下おびに唐草模様が刻まれています。

1349年の銘があり、福島県内で最も古い銅鐘です。

長床とともに生きる大イチョウ

庇の天井は化粧垂木が美しく並べられています。

長床の大イチョウとお詣りの鈴

熊野三社の本殿

新宮殿、本宮殿、那智殿が祀られています。

木造獅子

平安後期の作といわれ、ケヤキで造られています。

木造文殊菩薩騎獅像

大きな獅子に乗った像です。

銅鉢

朝顔型の鉢で、神前におき賽銭を入れたり、奉納する洗米を盛るのに用いられました。

南北朝時代の作で、国の重要文化財に指定されています。

長床集落の民家

喜多方を流れる濁川

帰りは濁川沿いにあるサイクリングロード（会津若松・熱塩温泉自転車道）を見つけ、快適に走って駅に戻りました。

午後は三津谷の煉瓦窯と蔵屋敷を訪れます。