2015/12/15 - 2015/12/15
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j-ryuさん
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☆この秋行きそびれてしまった福島県大玉村・安達太良山麓にある“三日月の滝”に行ってきました。
例年なら今頃は雪に閉ざされ軽装備では行けない滝ですが、
今年は暖冬で安達太良山にまとまった雪が積もったのは1度だけ。
積雪情報を確認したらその雪も解けてしまい道路は乾燥状態。
ならばあまり標高の高くない“三日月の滝”も寒波の来ない今のうちならまだ行けるだろうと、
師走の慌しさを横目に、人は人、我は我ってことで冬されの安達太良山麓に車を走らせました。
道路に雪が無いのは分かっていますが、果たして登山道は大丈夫だろうか・・・
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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-
☆三日月の滝&遠藤ヶ滝 ルートマップ。
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#12/37.548933/140.310173
三日月の滝&遠藤ヶ滝は安達太良山系の和尚山((1602m)や前ヶ岳(1395m)を源流とする杉田川渓流にあり、滝そのものは小さな滝ですが、特に三日月の滝はそのユニークな形から、滝マニアの間では全国的にも人気があります。
国道4号線方面からは県道30号線(岳街道)に入り、途中の県民の森(フォレストパークあだたら)方面に曲がり、県道340号線を県民の森とは反対方面(岳温泉方面)に向かうと、安達太良温泉&遠藤ヶ滝の看板があるので、左折し左に安達太良温泉(1軒宿)をやり過ごし、道なりに進むと“遠藤ヶ滝遊歩道・駐車場”に到着します。
そこで車は行き止まりなので、その先は徒歩になります。
駐車場は30台くらい停められ、公衆トイレもありますが冬季は使用不可。 -
☆杉田川渓流
駐車場の直ぐ先に杉田川渓谷に架かる歩行専用の橋があるので渡ります。 -
☆遠藤ヶ滝不動尊。
駐車場から案内板に従い、杉田川渓谷に架かる歩行専用橋を渡り森の中を5,6分歩くと、山の中に忽然と大きなお不動堂が現れ驚かされます。
文覚上人(遠藤盛遠)が開基とされる『遠藤ヶ滝不動尊』です。
三日月の滝&遠藤ヶ滝へはお堂の右手を通りぬけ、杉田川渓谷沿いの遊歩道を道なり約20分ほど歩きます。 -
☆遠藤ヶ滝不動尊。不動明王像。
遠藤ヶ滝不動尊は人里離れた山中にありますが
熱心な信者さんがたくさんいると見えて寄進されたたくさんの不動明王像が
境内を取り囲んでいます。
<遠藤盛遠伝説と遠藤ヶ滝不動尊縁起 >
大玉村のHPより。
http://www.vill.otama.fukushima.jp/leisure/endou/endou.html
はるか昔、承安(1170年代前半)頃の物語。
遠藤時遠の息子に盛遠という若武者がおった。盛遠には源渡(みなもとのわたる)という親友がおり、源渡の妻は袈裟御前(けさごぜん)と呼ばれた絶世の美女であった。盛遠は渡の家を度々訪れるうちに袈裟御前をいとおしく思うようになった。ついにその想いを袈裟御前に打ち明けるが、袈裟御前は我が夫を思い、一人悩む。そして、袈裟御前は自分さえいなければという考えに陥っていき、一方の盛遠は渡さえいなければと思うようになっていった。
ある時、袈裟御前は訪ねてきた盛遠に「夫は今夜酒に酔って高殿で寝ている。」と語りかけた。それを聞いた盛遠は自分の想いが通じたと思い込み、夜陰に紛れて寝所に忍び込み一刀の下に首を斬り落とした。ところが、よくみるとその首は夫の身代わりとなって寝ていた袈裟御前のものであった。悲しみのあまり盛遠は俗世を捨て仏門に入り、修行の道に救いを求めた。
名を文覚と改め熊権現に誓い、那智滝で千日間の荒行を修め、山伏となって全国の霊地を巡歴した。盛遠はやがて陸奥にやってきて、杉田川を渡ろうとした時川面にカーン・マーンの梵字が浮かんだのを見て、上流に不動明王のおわす事を悟り深く渓谷に分け入りついにこの滝を見つけ、傍らの石室に篭(こも)りながら荒行を修めたところである。以来この滝は遠藤ヶ滝と呼ばれるようになった。 -
☆杉田川渓谷
杉田川渓谷の遊歩道を登ること約30分、大岩の間から轟々と水音を轟かせながら流れ落ちる遠藤ヶ滝にたどりつく。この滝は昔、文覚上人(遠藤盛遠)が深山霊谷で滝に打たれ荒行を修めた場所といわれている。遠藤ヶ滝不動尊は山岳修行道場となり多くの修験者が訪れた。滝への途中には女人堂碑が建てられており、昔はその先に女性が足を踏み入れる事は禁じられていた。
途中、大小四十八の滝があったので遠藤ヶ滝四十八滝ともいわれていたが、現在はその全てを確認する事はできない。遠藤ヶ滝の少し下流にある三日月の滝は扇型の見事な広がりを見せる。
大玉村のHPより。
http://www.vill.otama.fukushima.jp/leisure/endou/endou.html -
☆遠藤ヶ滝遊歩道
遠藤ヶ滝不動尊の駐車場まではほとんど雪はありませんでしたが、
不動尊を過ぎ遊歩道に入ると少しずつ雪が増えてきました。
おそらく11月下旬の積雪の残雪かと思います。
この日は最高気温が12℃にもなり、雪はゆるく歩きやすかったです。
当町もこの冬はほんの少し積もりましたが、
直ぐに解けその後は雪は降らず雨が続きました。
安達太良山麓もその後少しは雪が降ったとは思いますが
例年とは比べようも無い暖冬で周辺のスキー場も困っていることでしょう。 -
☆杉田川渓谷
駐車場から三日月の滝&遠藤ヶ滝まで3つの橋を渡ります。
3つ目の橋を渡るとまもなく左手に三日月の滝が見えてきます。 -
☆三日月の滝
落差は4mほどしかない滝ですが、三日月と言うより水が扇型に均等に流れ落ち、他に類を見ないとてもユニークで優美な滝です。
肉眼で見ると滝そのもの豪快さや迫力は無いので
一般的福島県民には人気も知名度もイマイチでなんですが
写真愛好家や滝マニアには人気があり
県外からこの滝を目的に訪れる人がけっこう多いのも特徴です。 -
☆三日月の滝
三日月の滝は標高800mほど。
例年なら雪に閉ざされ見られない時期です。 -
☆三日月の滝
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☆三日月の滝
予定では紅葉時に来ようと思っていたのですが
当地は関東東北豪雨(常総水害)以降は晩秋まで雨らしい雨がほとんど降らず
どこの滝も渓流も水不足。
三日月の滝はふだんは比較的水量が安定している滝ですが
さすがにこの秋は渇水の影響がモロに出たようです。
この滝は一定の水量が無いとキレイな三日月(半月?)にならず、
魅力が半減するので秋の訪問は取り止めていました。
そうこうする内に冬が訪れ、今年の訪問は無いと思っていましたが
12月中旬になってもまさかまさかの雪無し暖冬。
半地元の私でも真冬の訪問は初めてです。
緑はおろか紅葉も雪も氷もない中途半端なシチュエーションですが、
静かな森に滝音だけが木霊する冬の三日月もいいもんです。 -
☆2015年7/21 猛暑の中の三日月の滝
http://4travel.jp/travelogue/11034755
この夏、お盆前までは猛暑続きだったので
幾分涼しい早朝に訪れました。
雨は平年並みだったので水量も十分です。 -
☆三日月の滝
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☆三日月の滝
滝右手の真横の岩の間から眺める三日月の滝も美しい縞模様が撮れるので
人気がある構図です。 -
☆三日月の滝
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☆2015年7/21 猛暑の中の三日月の滝
http://4travel.jp/travelogue/11034755
滝がシルクスクリーンのように周囲の緑を映しこんでいます。 -
☆三日月の滝
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☆三日月の滝
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☆三日月の滝
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☆三日月の滝
いつもどうして扇状の滝を三日月の滝と言うのだろうと思います。
強いて言えば、この落ち口の岩の形が三日月のように見えなくもないけど
真実はいかに・・・ -
☆三日月の滝
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☆三日月の滝
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☆三日月の滝
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☆三日月の滝
三日月の滝は右手の岩の上や、右手前の岸からも撮影できますが
この位置からだと最低でも長靴が必要です。 -
☆2015年7/21 猛暑の中の三日月の滝
http://4travel.jp/travelogue/11034755 -
☆三日月の滝
この位置からだと長靴でも厳しく渓流釣りの人が履く胴長(ウェダー)が必要です。
三日月の滝の上にわずかに白い線が見えていますが、
すぐ上流にある『袈裟ヶ滝』がわずかに見えています。
この滝は遊歩道からも見えないので知らない人がほとんどです。 -
☆杉田川渓谷
“三日月の滝”を撮影したあとは少し上流にある遠藤ヶ滝に進みます。
ちょっと見えにくかも知れませんが、この写真丈夫に鉄製のハシゴが2つ並んでいて、そのハシゴを登った所が遠藤ヶ滝です。
後で紹介する『袈裟ヶ滝』はこの少し下流が流れが穏やかな浅瀬なので、渡渉しその先の崖下に見えます。 -
☆遠藤ヶ滝
鉄製のハシゴを登りすぐ見えてきたのが遠藤ヶ滝です。
落差は5mほどの小さな滝ですが、巨岩の間から流れ落ちている神聖な滝です。
特に右岸の巨石の下は大きな窪み(岩屋)になっていて、
かつて文覚上人(遠藤盛遠)がこの岩屋に篭り、滝に打たれ修行したそうです。 -
☆2015年7/21 猛暑の中の遠藤ヶ滝
http://4travel.jp/travelogue/11034755 -
☆遠藤ヶ滝
遠藤ヶ滝不動尊の存在からして、福島県民には“三日月の滝”より
“遠藤ヶ滝”の方が断然知名度は上です。 -
☆2015年7/21 猛暑の中の遠藤ヶ滝
http://4travel.jp/travelogue/11034755 -
☆遠藤ヶ滝
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☆遠藤ヶ滝
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☆遠藤ヶ滝
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☆杉田川渓谷
遠藤ヶ滝の上流にも遊歩道が続き、山を周遊するよに遠藤ヶ滝不動尊に戻れますが、これといった滝もビュースポットもないので、滝撮影が目的の人は遠藤ヶ滝から同じ遊歩道を戻った方がいいと思います。 -
☆袈裟ヶ滝
この写真の上部に“遠藤ヶ滝”への鉄製ハシゴ2つが見えています。
遊歩道はそこから右手の山沿いに下にあるので“袈裟ヶ滝”は見えません。
ハシゴを降りた少し下流に浅瀬があるので渡渉し、この写真の左手岸辺を下ってくると崖下に“袈裟ヶ滝”が見えます。 -
☆袈裟ヶ滝
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☆袈裟ヶ滝
袈裟ヶ滝も落差は4mほど。
杉田川渓谷には幾つも滝がありますが、落差は一番大きな『文覚の滝』でも6mほどで、どれも小滝ばかりです。
でも小さいながらもそれぞれに個性があるので、写真的には撮りがいがあります。 -
☆2015年7/21 猛暑の中の袈裟ヶ滝
http://4travel.jp/travelogue/11034755 -
☆袈裟ヶ滝
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☆袈裟ヶ滝
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☆袈裟ヶ滝
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☆袈裟ヶ滝
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☆袈裟ヶ滝
袈裟ヶ滝のすぐ下流が“三日月の滝”の落ち口です。 -
☆三日月の滝の落ち口
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☆三日月の滝の落ち口
三日月の滝の落ち口は磨かれた砥石のよなな滑らかさです。
扇状に流れ落ちる縞模様の秘密を垣間見た感じです。 -
☆三日月の滝の落ち口
落下地点も覗いて見ました。
写真的には滝正面のやや右手から見た方が縞模様が美しいと思います。 -
☆三日月の滝
また同じ遊歩道に戻り、再びの三日月の滝です。
最初の撮影は朝8時半頃。
遠藤ヶ滝、袈裟ヶ滝と撮影し戻ってきたのが9時半頃。
最初は太陽が山陰だったので青白い滝でしたが、
1時間後はだいぶ太陽が明るくなってきたので白っぽく撮れています。 -
☆三日月の滝
冬の滝は色彩的に地味なのでホワイトバラスを低めに設定し、
もう少し青白い色合いにした方が冬の寒さ、冷たさを表現できたかも知れませんね。 -
☆三日月の滝
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☆三日月の滝
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☆三日月の滝
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☆杉田川渓谷
三日月の滝をさんざん撮りまくった後はまた来たときと同じ遊歩道を戻ります。 -
☆杉田川渓谷
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☆杉田川渓谷
渓谷には小さな滝が幾つもありますが、三日月の滝と遠藤ヶ滝以外は遊歩道から少し離れているので撮影したいときはその都度斜面を川まで下りなければなりません。 -
☆杉田川渓谷
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☆杉田川渓谷
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☆文覚の滝
順路があべこべになってしまいましたが、
帰りがけに寄ったのが遠藤ヶ滝不動尊と三日月の滝の中間にある
『文覚の滝』です。 -
☆文覚の滝
落差は6mほどですが、左右形の違う二股の滝になっていて
下流の小滝と合わせて撮るとけっこう見栄えのいい滝です。 -
☆文覚の滝
この滝も遊歩道から7,8m下にあるので
斜面を降り、渓谷沿いの岩場を伝って行く必要があります。 -
☆文覚の滝
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☆杉田川渓谷
上流に少し見えているのが“文覚の滝”です。
滝のすぐ上は崖なので手前の渓谷沿いを少し遡ります。 -
☆杉田川渓谷
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☆杉田川渓谷
遠藤ヶ滝不動尊を再び見て、駐車場の近くの一番目の橋まで戻ってきました。 -
☆杉田川渓谷の支流沢
上記の杉田川本流のすぐ右手にも小さな渓流状の沢があります。 -
☆杉田川渓谷の支流沢
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☆杉田川渓谷の支流沢
この沢の少し上流に小さな砂防ダムがあり、そこから先はまだ未踏です。 -
☆杉田川砂防ダム。
福島県道380号岳温泉大玉線から遠藤ヶ滝遊歩道に向かう道路に入ると直ぐに安達太良温泉(1軒宿)があり、そこから少し登った地点左側に杉田川砂防ダムがあります。
今まで立ち寄ったことはありませんでしたが、ダム湖の色が青くけっこうキレイだとの情報を得たので三日月の滝見学後に立ち寄ってみました。
砂防ダム脇には車2台分くらいの駐車スペースがあり、ダムの堰堤に降りる石段があるのですが、かなり藪に覆われていて夏場だと分かりづらいかも知れません。 -
☆杉田川砂防ダム。
ダム湖はたしかにダークブルーをしていて
一般的なダム湖よりはキレイな青色です。
全く知られていない穴場が道路端にあるとは意外でした。
季節や天気の具合、太陽の位置によってはもっと青く見えるかも知れません。
ダム湖の向こうには前ヶ岳(1395m)や小前ヶ岳(1340m)が望め
中々いい景色です。
ただ堰堤入り口はには鉄柵があるので残念ながら自由に行き来はできません。
積雪状況によっては年内の滝めぐりはもう出来ないと思っていましたが
暖冬のお陰でこんな年の瀬に三日月の滝に行くことができました。
今年も残すところあと半月を切り、この滝めぐりが最後になるか
それともこのまま雪が積もらなければあと1回くらい滝めぐりができるかどうか
微妙な状況です。
どちらにしても安全第一で楽しみたいと思います。
いつも最後までご覧くださりありがとうございます。
もしかしたらもう1回くらい旅行記をUPできるかも知れないので
年末のご挨拶は後日とさせていただきます。
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