2015/12/08 - 2015/12/08
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ハンクさん
今年は11月の紅葉のベストシーズンにメキシコに出張に行っていたため、いい写真を撮ることは諦めていたが、ネット情報によれば彦根城などは、まだ見頃であるという。今年も暖かい日が続いており、地球温暖化の影響は否めないが、何はともあれ、彦根城と近くの多賀大社、そして湖東三山の一つ、金剛輪寺を訪れることができたので、速報として掲載しておこうと思う。
10月に訪れた姫路城に続き、今回現存する天守閣を持つ国宝、彦根城を数十年ぶりに訪れた。この城は江戸時代初期、17世紀の初めに井伊家の拠点として築かれた平山城である。現在ほぼ完全な形で天守閣が現存するのは、姫路城・彦根城以外には犬山城・松本城・高知城・松江城、宇和島城・備中松山城・松山城・弘前城・丸亀城・丸岡城の12だけだそうである。ゆるキャラで有名になったひこにゃんが世界遺産登録をアピールし続けているが、近年世界遺産登録基準が厳格化され、最短でも20年はかかると言われている。
12月に入って、各地の紅葉の名所は見頃を過ぎてしまったが、彦根城は標高も低く暖冬の影響もあって鮮やかな紅葉を残してくれていた。彦根の市街地から車で10分以内、それなりに満足のいく写真が撮れたのでここに掲載しておきたい。
次に彦根城から車で15分ほど走って、「お多賀さん」の愛称で紅葉の名所として知られる多賀大社を訪れた。伊邪那岐命と伊邪那美命を祀り、712年編纂の古事記に多賀の名が記されているという、由緒ある神社である。大規模な社殿の左奥に紅葉が植えられた広場があり、盛りは過ぎたとはいえ、真っ赤な紅葉を楽しむことができた。
更に車で30分ほど走ったところの鈴鹿山脈の麓にある、もう一つの紅葉の名所である金剛輪寺を訪れた。西明寺、百済寺とともに湖東三山の1つに数えられ、開基は行基、創建は740年頃と言われる。境内は広大で石段を10分ほど登ったところに国宝の本殿がある。その左側には「血染めの紅葉」と少々物騒な名が付けられた紅葉が、その名のごとく真っ赤な色を楽しませてくれた。また本殿内の、平安後期から鎌倉時代に作られた8体の仏像が重要文化財に登録されている。
我らがヒーロー織田信長の延暦寺焼き討ちの2年後の1573年、信長は彼に背いた湖東三山の1つである百済寺を全焼させた。ここ金剛輪寺は現存の本堂、三重塔は奥まったところにあり、また寺僧の尽力もあって、幸運にも焼失をまぬがれたそうだ。日本史上稀に見る強烈な存在感を誇る信長であるが、鬼神のように旧態依然とした社会を破壊し続けた事実も見逃してはならない、と思った。
京都に隣接することもあって滋賀県には歴史的に重要な古刹、同時に桜や紅葉を楽しむスポットが数多くある。今回は滋賀県内の東側のほんの一部を訪れただけであるが、今後は京都寄りの西側にも足を運んでみたいと思う。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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鮮やかな紅葉と黄葉のコントラスト
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紅葉の合間に日光がさした瞬間
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彦根城の堀にかかる橋
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彦根城の天守閣
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建設往時の鳥瞰図
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彦根城の内部
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江戸幕府の重鎮となった井伊直弼
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場内の急勾配の階段
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天守閣からの眺め
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城門を内側から見る
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青空に映える国宝彦根城
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彦根城天守閣を背景にした紅葉
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紅葉の下のひこにゃん、世界遺産に登録されるといいが
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これぞ紅葉
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天守閣を背景にした紅葉
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彦根城と紅葉
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お多賀さんで知られる多賀大社
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多賀大社のファサード
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多賀大社奥の紅葉
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イチオシ
多賀大社奥の紅葉
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金剛輪寺の入り口の黒門
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参道に並ぶ地蔵達
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三重の塔は信長の焼き討ちを逃れた
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黄葉が燃えているようだ
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黄葉が燃えているようだ
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可愛い地蔵達
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重要文化財の三重の塔
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イチオシ
黄色と緑色を背景にした「血染めの紅葉」
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国宝の本堂と「血染めの紅葉」
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様々な色が綾なす風景
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