回顧録　2013年11月3連休　富山石川の旅(1)　富山市周辺

2013/11/02 - 2013/11/02

過去の旅行を思い出しつつ整理，作成した回顧録兼備忘録．
作成中に再発見もあり，再訪のきっかけになるやも．

2013年11月3連休に富山石川を訪問．金沢には2006年以来の訪問だった．富山と能登半島は初訪問．まだ北陸新幹線も開業しておらず観光客もまばらだったという印象だ．
初日は仙台より始発の東北新幹線に乗り，大宮で上越新幹線に乗り換え越後湯沢へ，さらに乗り換え北越急行・信越線・北陸線の特急はくたかで富山駅へ．レンタカーを借り北前船で栄えた神通川河口の岩瀬へ向かう．

エリア 富山市(富山)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: レンタカー 新幹線 JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

岩瀬地区は日本海を行き来する北前船の港町である．
岸壁背後の岩瀬大町通りには北前船廻船問屋が立ち並ぶ．
写真は北前船のモニュメント．
富山港展望台の駐車場が利用できる．

岩瀬の街並み．桝田酒造店．
明治時代に創業(当時は旭川で)した造り酒屋．
主要銘酒「満寿泉」．

岩瀬大町通りにある蕎麦屋．
手打ち蕎麦を提供している．
店舗外見は街並みにマッチし，内部はゆったりとしている．
12時頃伺ったが，既に十割蕎麦は売り切れていたので二八を食す．

丹生庵 グルメ・レストラン

岩瀬大町通り．
北洋漁業等海商の港町岩瀬のメインストリート．
電柱が無いのがまず良い．

旧森家住宅主屋．
1878(M11)年建造，木造平屋一部2階建，鉄板葺，背面南方浴室及び便所附属，国重要文化財．
森家は日本海交易で活躍した北前船廻船問屋．
明治期の佇まいを残す東岩瀬廻船問屋型町屋の一つ．建造時には東本願寺を普請した棟梁を招聘したそうだ．

北前船廻船問屋「森家」 名所・史跡

旧森家住宅主屋正面に掲げられる燈籠．
「仙」の字が記されている．
当主が代々四十物屋仙右衛門を世襲してきたことからだろう．

北前船廻船問屋「森家」 名所・史跡

旧森家住宅主屋内部の様子．
店舗部分にある北前船の模型．
開館時間9:00〜16:30，入館料\100，年末年始及び不定休．

北前船廻船問屋「森家」 名所・史跡

旧森家住宅主屋内部．
台所部分の梁組み．

北前船廻船問屋「森家」 名所・史跡

旧森家住宅主屋．土間の梁上に展示されていた駕籠．

北前船廻船問屋「森家」 名所・史跡

旧森家住宅南土蔵．主屋の奥に建つ．
1878年建造，土蔵造2階建，桟瓦葺，国重要文化財．
写真は正面の扉で内部には展示物がある

北前船廻船問屋「森家」 名所・史跡

旧森家住宅北土蔵．南土蔵と並び建つ．
1878年建造，土蔵造2階建，桟瓦葺，国重要文化財．
庭から外壁を写す．こちらの扉は開いていなかった．

北前船廻船問屋「森家」 名所・史跡

岩瀬の町屋．満寿泉の文字が見えるので桝田酒造の蔵か？
こういったレトロな建物が多く残る．

岸壁側に出てくると富山港展望台が見える．
富山港を一望でき，立山連峰も見えるそうだ．
開館時間9:00〜16:30，無料，無休．
岩瀬の散策はここの駐車場を利用すると良い．

富山港展望台 名所・史跡

岩瀬から4km南下し中島閘門に．
富山駅付近から岩瀬まで続く富岩運河中流域にあるパナマ運河方式の閘門．
見学自由，駐車場あり．
写真は中島橋，閘門側(西)．
1934(S9)年建造，鉄筋コンクリート造単桁橋，国重要文化財．

富岩運河水閘施設(中島閘門)中島橋．前の写真の反対側，放水路上．

富岩運河水閘施設(中島閘門)閘門．
1934(S9)年建造，鉄筋コンクリート造閘門，合掌扉開閉装置･通水扉設備･量水計3基を含む，国重要文化財．
ここで上下流2.5mの水位差を調整している．昭和の土木構造物としては初めて重文指定された．
写真は上流(北)側を望む．

富岩運河水閘施設(中島閘門)閘門操作室．
1934(S9)年建造，木造平屋建，桟瓦葺，国重要文化財．

富岩運河水閘施設(中島閘門)説明板．

富岩運河水閘施設(中島閘門)閘室．
上流側より，奥の緑の部分が門扉．

中島閘門から南東へ6km移動，旧金岡家住宅へ
写真は主屋，明治初期の建造，木造平屋建一部2階建，瓦葺，国登録有形文化財．
現在はとやまのくすり300年の歴史を伝える資料館，薬種商の館金岡邸として利用されている．所在は富山市新庄町．

富山県民会館分館 薬種商の館 金岡邸 美術館・博物館

旧金岡家住宅門．
大正期の建造，木造薬医門，瓦葺，国登録有形文化財．
道路に東面して主屋の北に建つ．賓客用である．
両側の塀，奥に建つ新屋も国の有形文化財に登録されている．

富山県民会館分館 薬種商の館 金岡邸 美術館・博物館

旧金岡家住宅(薬種商の館金岡邸)内部の様子．
江戸末期の金岡薬店の様子が復元されている．
開館時間9:30〜17:00，入館料\200，毎週火曜休み．駐車場あり．

富山県民会館分館 薬種商の館 金岡邸 美術館・博物館

旧金岡家住宅(薬種商の館金岡邸)内部の様子．
壁に掛けられている各種看板や許可類．

富山県民会館分館 薬種商の館 金岡邸 美術館・博物館

旧金岡家住宅(薬種商の館金岡邸)内部の様子．
梁組み．

富山県民会館分館 薬種商の館 金岡邸 美術館・博物館

旧金岡家住宅(薬種商の館金岡邸)内部の様子．
住宅2階への階段，途中に踊り場がある．

富山県民会館分館 薬種商の館 金岡邸 美術館・博物館

旧金岡家住宅(薬種商の館金岡邸)内部の様子．
新屋に面する庭園．

富山県民会館分館 薬種商の館 金岡邸 美術館・博物館

南東へ14kmほど立山町に入り，岩峅寺の雄山神社前立社壇．
平安初期に建てられた立山寺を前身とする神仏習合の施設．
立山信仰の拠点，立山雄山(標高3,003m)山頂の峰本社，中宮祈願殿とあわせ三社をもって雄山神社とするとのことである．
境内拝観自由，駐車場あり．

雄山神社前立社壇拝殿．
峰本社が冬季参拝できないため，山麓の前立社壇にて諸祭礼を年中行なっている．

雄山神社前立社壇本殿．
室町後期の建造，五間社流造，向拝一間，檜皮葺，国重要文化財．

雄山神社前立社壇から9kmほど北西へ戻り浮田家住宅へ．
所在は富山市太田南町．
浮田家は古くからこの地に土着した豪農として知られ，戦国大名宇喜多氏の末裔とも伝わる．
写真は表門．1834年建造，木造長屋門，寄棟造，茅葺，国重要文化財．

浮田家住宅 名所・史跡

浮田家住宅主屋．
1828年建造，寄棟造，茅葺，東面庇(板葺)付，西面突出部(切妻造･板及び鉄板葺)･南面突出部(切妻造･桟瓦葺)･東面及び北面便所及び西面廊下及び便所(桟瓦葺)附属，国重要文化財．
入館時間9:00〜16:30，入館料\100，月曜および祝日翌日休館．

浮田家住宅 名所・史跡

浮田家住宅主屋．裏側より．
この日は翌日に行われる催し(句会かなんか)の準備をしていた．
慌しい中，当主の方に説明していただいた．
この手の旧家は使われないことが多く，傷むのが早くなるので程々に使うのがいいとのこと．

浮田家住宅 名所・史跡

浮田家住宅主屋内部の様子．
本座敷だったと思う．

浮田家住宅 名所・史跡

浮田家住宅土蔵．主屋背後に建つ．
1890(M23)年建造，土蔵造2階建，切妻造，桟瓦葺，国重要文化財．
すこし傷んでいた．

この後高岡市に向かう．

浮田家住宅 名所・史跡