◎湖東三山　紅葉巡り（1）

2015/11/26 - 2015/11/30

（写真は金剛輪寺、三重の塔）

　今回は関西の紅葉を求めて湖東三山と石山寺、そして昨年の高野山に続いて比叡山、そして宇治を廻ります。

　湖東地域はかつて東国や北陸からの大変重要な戦略的、経済的通路でありました。なにより京都に行くにはここを通らねばなりません。安土には信長が居城を構え、長浜には浅井が秀吉が、また、彦根には大老井伊家が、と数え上げれば切がないほど。　琵琶湖があることによって主たる陸路が湖東に限定されたわけです。

　湖東三山においては特に百済寺（ひゃくさいじ）が重要です。　山城としての性格を併せ持ち、一大文化拠点だったようです。　残念ながら信長の焼打ちにあい、燃え尽くされてしまいました。　さて肝心の紅葉はすでに１０日ほど前にピークを過ぎて、落葉拾いになってしまったようです。

　・百済寺白寿を過ぎてなお燃ゆる　　　

　・滴るや血染めの紅葉赤い露　　

　・薄紅葉そっと眺めて西明寺　　　＜悠遊人＞

エリア 滋賀

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル ジェットスター

まずは近江商人の発祥地、近江八幡を廻らねばなりません。

あの西武グループや西川布団、またメンタムの近江兄弟社などもここが発祥となります。

たくさんの商家や水郷が続いています。　信長が安土に居城を構えた理由がよくわかります。

金剛輪寺

　さて湖東三山ですが、「血染めの紅葉」という触れ込みに釣られ、最初に金剛綸寺に向かいます。　ただ今年は例年より１０日ほど早いとかで、この地域はほぼ終わりかけがほとんどでした。　それでも残り少ない紅葉を求め、あっちへこっちへ行ったり来たり。

　・彷徨えば残り紅葉の道しるべ

金剛輪寺２

　・滴るや血染めの紅葉赤い露　　　＜悠遊人＞

　「血染め」とは、信長の焼打ちにあった僧侶の血か、あるいは兵どものものなのか？　その葉から落ちる露はきっと真っ赤にちがいない。

金剛輪寺３

いつか「血染めの紅葉」にはぜひ会ってみたいものです。

　・幾重にも血染めの紅葉金剛輪寺

百済寺（ひゃくさいじ）

　名前のとおり、百済（くだら）と繋がりが深いようです。　日本海は朝鮮半島から敦賀や小浜に来るのは瀬戸内海経由より簡単かもしれない。　そこから北国街道を経て、この地に大陸の最先端の文明が入ってきたのです。　
さてこの写真登りとみるか下りとみるか？

百済寺２

　信長は安土築城を考えたとき、この寺を壊し、また城の造りを参考とし、石垣等を利用し尽くしたことでしょう。　これら湖東三山は延暦寺系天台宗派に属しているのです。

百済寺３

　　606年聖徳太子創建、近江の最古刹です。

次いで西明寺（さいみょうじ）へ

　どこの寺も階段がきつい。　山城を兼ねているのでしょう。

西明寺２

　閻魔さまを無視しないで！　婆婆さまがた

西明寺３

　苔のたいへん美しいお寺でありました。
三重の塔もあります。

西明寺４

紅葉は早いんだか、遅いんだか？？
天気が安定しないので、枯れてしまっていたり、まだ青かったり

　・薄紅葉そっと眺めて西明寺

永源寺

　ここは紅葉で知られた禅寺です。
やはり１０日〜２週間前がピークだったようです。

永源寺２

※以後延暦寺、宇治と続きます）
◎京都の紅葉　http://4travel.jp/travelogue/10626367

★今回予算概略　　　
　AIR&現地交通費　　約￥20,000
　ホテル代4泊朝食付　約￥26,000
　入場料8ケ所　　　　約￥6,000
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　５日間合計　　　　約￥52,000