2015/11/22 - 2015/11/23
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Zebraさん
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連休の日曜日と月曜日、小学生の息子と二人で秋田に出かけた。
朝、ホテルと新幹線を予約する、という離れ業だ。
それでも、楽しかったので、旅行記に残しておく。
旅程は、
土曜日の午後の新幹線で 東京から秋田まで、
翌朝、男鹿線でなまはげ館、男鹿真山伝承館、真山神社。
秋田に戻って、新幹線で角館に行き、武家屋敷を見る。
新幹線で角館から田沢湖へ。田沢湖一周観光バスで田沢湖を回り、
田沢湖から新幹線で東京へ戻る。
かなり駆け足だ。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 観光バス タクシー 新幹線 JR特急 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
連休前の金土がちょうど出張になってしまった母親と、
日曜月曜が休日出勤の父親に、小学生の息子が爆発した。
「どっか行きたい、どっか行きたい、どっか行きた〜〜い!」
じゃあ、もし新幹線やホテルがとれたらね。
と、なだめて探したら、★あった★
秋田新幹線に、秋田のホテルが、奇跡のようにあいていた。
秋田新幹線『こまち』に乗りたかった息子は大喜びだ。 -
東京駅で待っているときに息子が撮影した写真。
左は『つばさ』と『やまびこ』の連結。
右は金沢へ行く北陸新幹線『かがやき』だ。
まだ珍しいのか、『かがやき』が入ってきたときは、ホームにいた大勢の人が
「かっこいい〜」 「なんだあの新幹線」 と集まって来ていた。 -
秋田駅には7時過ぎに着いたのだが、
空気の温度がぜんぜん違う。息が白くなる。
それよりも、駅のコンコースに人がいないっ
クリスマスツリーがあるのに、どういうことだ?秋田駅 駅
-
せっかく秋田に着たのに、息子は夕食はラーメンがいい、という。
京都発祥で秋田が本店(?)のラーメンチェーンがあるそうだ。
『末廣ラーメン本舗』
食券を買うシステムやらネギ取り放題やら、
私は落ち着かないけれどがいいなら、まあ、いいか。
有名店らしく回転が早いのに、常に満員で、待っている人たちがいた。末廣ラーメン本舗 秋田駅前分店 グルメ・レストラン
-
当日予約のリッチモンドホテルは、二人で ¥15,000。
フロントが親切で、きちんとしている割に安価なほうかな。
部屋はビジネスホテルっぽい作りだけれど、とても広い。
東京駅で『るるぶ』を購入して、新幹線の中で行きたいところをいくつか探したけれど、細かい旅程はこれから組むしかない。PCは持ってきているし、こんなときにネットが自在に使えるホテルは便利だ。
それにしても、親子そろって行き当たりばったりだ。リッチモンドホテル秋田駅前 宿・ホテル
-
なまはげを見に行こう、ということになる。
朝早くホテルを出発する。
なお、このアーケードの突き当たりに駅があるのだが、
そして時間も7時半くらいなのだが、やっぱり誰もいない。
電車の中で食べようと、マックのモーニングセット狙いだったのに、
駅の周りにマックがない――――
極めつけは、JR男鹿線に乗ろうとしたのだが、PASMOが使えな〜い!
大騒ぎで券売機に戻る。
息子も私も、東京に毒されてしまっているようだ。 -
7:49 秋田駅発の男鹿線に乗る。
男鹿半島になまはげ館と男鹿真山伝承館があるという。
なまはげ館と伝承館のある羽立駅に向かう。
-
男鹿線に乗った理由はもうひとつある。八郎潟を見たかったからだ。
日本で二番目に大きかったこの湖は、干拓によって陸地化され、
大潟村の農地になったそうだ。
小学校の社会で習った息子が、見たがっていた。八郎潟 自然・景勝地
-
男鹿線は平地を走っているので、八郎潟も海も見えない。
海の防風林は見えるので、向こうに海があるんだろうな、ということはわかるのだが。
天王駅と船越駅の間で、八郎潟の水門が見える。
ここは両方が開けているので、息子は車両の右や左に動いて写真を撮っていた。 -
8:41、羽立駅着。
無人駅なので、この緑の箱に使った切符を入れる。
駅の周りには何もない。
確かに、車がないと不自由しそうな場所だなあ。羽立駅 駅
-
昨夜、ネットで調べたら、なまはげ館へは車がないと行けないけれど、
地元のタクシーが良心的な価格で対応してくれる、と書かれていた。
朝、電話で配車を頼む。
すぐ横が会社だから、駅で待っていてくれるとのこと。
言葉通り、事務員さんと運転手さんが駅で出迎えてくれた。
(実は駅でチケットを入れる箱も、彼らに教えてもらった。
帰りも無人駅で券売機がないので、乗車証明の整理券のようなものをもらう。
……運転手さんがいなかったら、わからなくて困ったに違いない)
息子 「秋田犬ですか?」 ←ここが秋田県だからか?
運転手さん 「いや。秋田犬はもっと大きいよ」
タクシー事務所の犬と遊んでから、なまはげ館に向かう。
** 秋田の「OK観光タクシー」さん、すごく親切です **
** HP経由だと時間がかかりますが、電話はすぐに応じてくれます ** -
なまはげ館は羽立駅からタクシーで15分くらい。
なまはげ館で、大晦日に行うなまはげの伝統のビデオを観る。
男鹿半島の各地で行われるなまはげの儀式は、場所によって細かなしきたりや、
なまはげの面の顔立ち、持ち物が違うそうで、
それらが居並ぶホールは圧巻だ。なまはげ館 美術館・博物館
-
なまはげの衣装を着て、持ち物を持って写真を撮影してもらえる。
赤い面のなまはげは棒の先に紙のついた祓具を、
蒼い面のなまはげは、包丁と桶を持つそうだ。
すぐに伝承館のなまはげの実演(?)の時間になった。
戻ってきていいというので、いったん伝承館に移動する。 -
なまはげ館内にはほとんど人がいなかったのに、
かやぶき屋根の伝承館には観光客が集まっていた。
風情があって、すばらしい。
屋内に、木の香り、古い家独特の香りがする。男鹿真山伝承館 美術館・博物館
-
古民家のような、というよりも古民家そのものの家に入って、
まずは口上を聞く。 -
口上が終わり、しんと静まったと思ったら、
雨戸や壁を外からたたく音が聞こえ――それはとんでもなく大きな音で、
わかっていても、息子はぴくんと飛び上がりそうになった。
なまはげ乱入。
観客のほうに踊りこんできて、子供をつかもうとする。
小さい子たちは大泣きだ。 -
なまはげは主人に酒とご馳走を振舞われ、その年の家族の様子を書いたなまはげ帳を読み上げ、怠けた人や、勉強をしなかった子がいれば苦言する
――と、聞いていたのだが、秋田の言葉なのでほとんど聞き取れなかった――
なまはげはあらっぽい言葉の中で、人々にその年の反省を促し、豊作を祈り、来年も来ると約束して山に帰っていく。
なまはげの去った後は、蓑から落ちたわらが床に残っている。
その藁を捨てずに持っていると、その子には良いことがあるそうだ。
30分ほどのイベントだったが、面白くてあっという間に過ぎてしまった。 -
囲炉裏の火がぱちぱちいっていて、とても雰囲気がいいので、お勧めの場所だ。
息子も、なまはげの藁を拾って、大事に握り締めていた。 -
昼ごろにタクシーのお迎えを頼んだので、時間があいたしまったと思っていたら、
ビデオに出てきた(なまはげに扮した若者が蓑などを納めに行く)『真山神社』があるという。
伝承館の左の階段を上がっていくと、すぐに『歓喜天殿』 がある。真山神社 寺・神社・教会
-
道はもっと奥まで続いていそうなので、歩いてみる。
息を吐くと白くなる気温だ。
なまはげ館の人は、
「あまり見るものものないけど、裏に神社があるので、時間つぶしには」
という程度に紹介してくれたのだが、
奥が広く広がっていて、ちょっとしたハイキングコースだ。
真山神社の地図を見かけたので、道歩きのために撮影した。 -
岩から出ている清水を引いた、天然水の手水があった。
冷たそうで触れなかったけど。 -
仁王堂の横で、焚き火をしている。
落ち葉を集めて焼いているだけだが、暖かくて、
息子は「キャンプファイヤーみたいないい匂いだ」といっていた。 -
確かに、彼の地元では焚き火をすることなどない。
バーベキューですら場所を決められているので、
こんな自由な焚き火を見るのは初めてなのだろう。 -
ビデオで見たなまはげたちのように、拝殿でお参りをし、鈴を鳴らす。
天井には、たくさん千社札が貼られている。
人気はないし、派手ではないけれど、どれもとてもいい感じのお社だ。
時間もあるので、もっと上の薬師堂まで上がる。 -
薬師堂に上る階段。
息子が、「来てよかったね」、という顔をする。 -
薬師堂のそばの広場に、切り倒したばかりの巨木があった。
年輪を数えてみたら、ちょうど昭和のはじめごろに生まれた木のようだ。 -
社務所で、樹齢1000年を超える榧(かや)のご神木があるときく。
すぐ前に巨木を見たから、1000年の木はどんなに大きいかと期待したようだが、
このサイズでも迫力は満点だ。 -
運転手さんに迎えに来てもらって(人数が増えたということで、
乗り合いのバン)、羽立駅に戻り、12:22発のJR男鹿線に乗る。
男鹿線は2車両のみの電車なのだが、連結部分に運転席があり、
その横の座席に座れるようだ。 -
運転席に大喜びで座って、また八郎潟など眺めたあと、
息子は座席でぐにゃあっとなった。
朝早かったので、少し疲れたかな。
電車はすいていて、暖かくて、私もうとうとする。のどかだ。 -
JR男鹿線は13:14に秋田駅に着き、
次は13:36発の秋田新幹線「こまち」で角館に向かう。
ここは特別特急券(新幹線の立ち席)が使える観に新幹線のエリアに当たる。
このあたりの時間調整は、夕べ結構がんばってアレンジをしたのだ。
1時間に1本くらいしか電車がないというのも、急がなきゃならない理由だ。
角館はパスしてもいいと思っていたのだが、武家屋敷を見たいというので。でも、そうするとお昼を食べる時間がない。コンビニでおにぎりを購入した―――小学生はそれでいいので楽だ。 -
角館にいられる時間は、14:25から15:02まで。
つまり新幹線と新幹線の間だけだ。
雨も降ってきたので駅前にいたタクシーに、武家屋敷のあたりを流してもらうよう頼む。
写真は黒壁の続く、内町武家屋敷通り。
両側は桜だというから、季節にはさぞ美しいことだろう。武家屋敷通り 名所・史跡
-
左は河原田家武家屋敷。ここは無料で見学させてもらえるそうだ。
右は石黒家武家屋敷の、薬医門と黒壁。
こちらは見学は優良だが、武家屋敷の写真には、たいてい出てくるバランスのいい建物だ。 -
これもよく旅行サイトの写真に出てくる武家屋敷、青柳家。
門の前に、穴の開いた馬つなぎ石と、馬に乗るための台にした石が残っている。 -
なんと、コンビニまで武家屋敷仕様。ジバニャンが似合わない(苦笑)。
説明が上手な運転手さんでラッキーだった。前夜『るるぶ』を読んでいた息子の質問に、気長に答えてくれたり、ここの桜もきれいなのだ、と、川べりの道を走ってくれたり、買い物をするのにコンビニに寄ってくれたり、30分弱のツアーで説明付で \2,300- は、とてもお得だった。 -
再び特別特急券(新幹線の立ち席)を使って新幹線。
秋田新幹線(特別特急) 15:02角館発 田沢湖駅には15:15に着くはずだ。
写真は在来線のような、角館の新幹線ホーム。 -
予定通り、田沢湖駅に到着。
何が大変って、ネットなどの情報がないにもかかわらず、新幹線の到着時刻から、田沢湖一周観光バスの出発時刻まで10分しかなかったことだ。
本当は遊覧船に乗りたかったが、すでに冬季の運休期間だったので、外周をバスで回ることにしたのだ。
田沢湖一周観光バスは、住人のためのバス路線でありながら、観光客を乗せるため、観光スポットで15分くらい停車してくれるらしい。幸い、田沢湖駅を出てすぐのインフォーメーションで、チケット売り場とバス停を教えてもらった。田沢湖 自然・景勝地
-
田沢湖は水深423.4メートル、日本で最も深い湖としても有名なんだそうだ。(学校で習ったばかりの小学生はよく知っている) 雨の中でも青っぽく見えて綺麗だ。
11月はじめまでなら、観光船が動いてたんだけどなあ。残念。
写真はバスが20分近く止まってくれていた、たつこ像の近くの浮木神社。 -
たつ子伝説で有名な、たつこ像。
バス停としては、「潟尻バス停」。
「ほかの人の分も魚を食べてしまって、のどが渇いて水をたくさん飲みすぎて龍になる」、
というのは、八郎潟の伝説ともとても似ていると思うんだけど、
同じ秋田だし、場所も近いよねえ…… -
雨が降っていてので、止まるたびに、バスの運転手さんがビニール傘を貸してくれていたのだが、雨ばかりでなく、少し周りが暗くなってきた。
最後の停車地は、御座石神社の鳥居。シルエットが広島の鳥居に少し似ているが、サイズは小さい。 -
再び、静かになっていると思ったら。
バスの席に横になって眠ってしまっていた。 -
新幹線まで少しだけ間がある。
息子は目が覚め、広い駅の中でお土産を購入したり、遊びまわったり。
でもまた新幹線に乗ると眠っちゃうんだろうなあ。 -
17:38の発の秋田新幹線(こまち30号)に乗り、上野駅を目指す。
「こまち」をすっかり見慣れた。
夕食も新幹線の中で購入する。お弁当ばかりで、まともな食事をする時間がない旅程になってしまっていたが「秋田の休日」という駅弁は、お魚のおかずがえらくの気に入ったようだ。
上野駅到着は20:26。
休日出勤から帰っていた夫にお迎えを頼んだ。 -
お土産は、くるみゆべしと稲庭饂飩。
それからなまはげチョコに、なまはげからもらった蓑のわら。
土曜日の午前中に、新幹線やホテルを予約して、午後から出かけて、日曜日に遊んで帰ってきた。
息子は楽しかったかもしれないが、私は疲れた……
遠出するなら、もう少しゆっくりするか、計画を早くから立てておこう―――
と、毎回思ってはいるのだが、
さっき、再来週のドイツ(仕事)のチケットをやっと購入しました。
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