久しぶりの民宿・つながり深まる・四国カルストへ。

2015/11/15 - 2015/11/17

前から行きたかった四国カルスト。松山空港から車で２時間ほど。高知県との県境だけあって、さすがに遠い。そのかいに応えるべくカルスト台地の広さや自然の美は群を抜く。ところが残念なことに歩くコースは少ない。遊歩道やケヤキ平の林はあるものの、カルストは車で移動するのがふつうのようで、トレッキングにはやや適していない。若干の失望を残して、今晩の宿へ。といっても近くには国民宿舎くらいしかない。そこで久しぶりに民宿を予約していた。

これが大正解。離れに貸切でまるで故郷のよう。食事は本家におりていただく。まさにファミリーの付き合いがはじまる。ご夫婦のもてなしは料理のみならず、温かい会話。ゆったり流れる時間。食事に２時間もいたのだろうか。最後はご主人が焼酎まで無料のサービス。つきあいは次の日の朝も続く。なんとパンフにもない近くの渓谷や神社を案内してくれるというのだ。地元の人しか行かない秘境は、イチョウのじゅうたんの中にあった。

四国カルストの若干の不満を帳消しにしてくれる民宿一家のもてなしが、今回の旅のいちばんの印象になった。自家栽培のシイタケや柚子などもたくさんもらって、帰りにザックがこれまででいちばん重くなったほどだ。

お別れのあと面河溪へ。何十年ぶりかの渓谷。水があくまで神秘的なのがよかった。本当は石鎚山に登れるかなとも思っていたのだが、あの急勾配を目にして、たじろいだのがホンネ。もう高齢だし無理という判断をくだす。

その晩は道後温泉に泊まる。本館入浴券付きのプランだったが、２，３年前に入っていたので宿の風呂ですます。（この入浴券来年の１月２８日まで有効。希望があれば譲ります。）

３日目は予報通りの雨。大洲や内子をまわって帰路についた。
四国カルストもよかったけれど、民宿のふれあいがいちばん心に残った旅となった。

エリア 面河渓周辺(愛媛)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: JTB

四国カルスト・姫鶴平。柵の中には入れない。今の時期は放牧もしていない。

さすがに広い。向こうは高知県の国民宿舎・天狗荘。

ケヤキ平。行く手には猪伏の大トチが待っている。

民宿「えーとこ屋ことこ」の離れ。貸切。

朝もやは幻想的。流行りの竹田城址を彷彿とさせる。

民宿の方に案内してもらった八社神社。そばには渓谷もあって、まさに秘境。

誰も訪れない久万高原町の知られざる自然。

面河渓谷は健在なり。

再建された大洲城は天守閣が木造りで、建築の美しさが楽しめる。

内子の街並み。もとは商家が続いていたのだそうだ。