秋登山その１ ～百名山第二段 四国の名峰剣山へ～

2015/11/07 - 2015/11/07

この秋、我がハイキング部では記念すべき初の100名山にチャレンジしました。
目指すは西日本第2位の名峰剣山です。（100名山中最も登りやすいとも言われる）

実は昨年7月にも一度トライしたものの台風による豪雨に見舞われ、涙を飲んで引き返した苦い思い出があるのです。
そんなわけで今回こそは登頂を目指すぞ！と意気込んで全員始発で集合。
午後には曇り始めるとの予報に午前10時登山スタートを目指して6時には大阪を飛び出しました。

今回の参加は、最近膝に水が溜まるようになりちょうど良いくらいに登りのスピードが落ちた最年長氏、過酷なドライブを担当するあいぼう、ＴＤ、会計担当マユユと私部チョーの5人です。
はてさて今回のチャレンジやいかに？

エリア 剣山周辺(徳島)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

明石近くまで快調に飛ばして来たというのに、名谷近くで突然車がピタリと止まってしまいました。
「なになにどうしたん！？」慌てて交通情報を調べ出す。

なんと！本日未明に明石大橋上でトラックが爆発炎上！？ヒィー|дﾟ)
かくして高速道路は通行止め・・(´；ω；`)

もはや高速道路上で歩き回る人あり、トラックを側道に寄せて昼寝を始めるドライバーあり。

昨年といい、これだけ足止めを食うということは、もしやこれは無理して進むなという神様のお告げか？
旅の安全を確保したい部チョーはなままは止まった車の中で進退を悩むのであった。

えーい、ここでじっとしていても仕方ない、迂回して瀬戸大橋を渡り、明日行く予定の金比羅山と予定変更するか考えよう！と決断し、まずは近くのＳＡで腹ごしらえをすることにしました。

淡路ハイウェイオアシスでのルンルン♪モーニングの予定が地味〜なＳＡにて地味〜なおうどんに変身してしまった訳ですが・・
そこでＴＤのファインプレーが。

ネクスコにかけた何度目かの電話がヒットし、すでに通行止めは解除されているとの情報をゲット。
渋滞はしているけれど動き始めていると。

!(^^)!それなら何とか昼には登山スタートできるかもと希望の光が差し、元の計画通り進むことになりました。

かくして名谷JCの渋滞を乗り越え、なんと1車線に制限された明石大橋前のトンネルを潜り抜け、何とかかんとか明石大橋を渡り始めたときには全員歓声です。

昼前には四国三郎の吉野川に着きました。
沈下橋が四国気分を盛り上げてくれます。

何が取れるのかな？

貞光川の渓谷沿いをクネクネと1時間も上がっていきます。
川の水がすごくきれい！
今度こそはカヤックに挑戦するぞ！

紅葉に染まる山並み。

標高が上がるに従ってだんだんに色が変わっていきます。

10のヘアピンカーブを数えながら走る。ガンバレあいぼう！

ちょうど正午に登山口に着く頃にはすでに雨雲が迫り、長時間のドライブで弱る軟弱部員たち。
そんなことでどうするんだぁ！

とかいいつつ、迫りくる雨雲と日暮れに抗いきれず予定変更してリフトに頼る。

これがまた全長830ｍ、急傾斜を15分も上るという、はなまま史上最強のリフトなのでありました。
リフトマニアの方はぜひお試しあれ！

高度を怖がり手すりにしがみつく軟弱部員たち。
うーむ、ハイキング部には2000ｍ峰はまだ早かったのか・・

この眺め！
リフト大好きはなままはサイコー！

どうにか生きて全員登山口までたどり着いた。

ハイキング部では前人未到の標高1750ｍに到達ー。

しかしここまでは地元の軽装のカップルや法事帰りなのかなぜかスーツ姿のおじさんもいる。

とにかく雨が降り出す前に山頂にたどり着こう！
登山スタート！
山頂までは1時間の道のりです。

眺望はさすがのスケール。
ここまで登ると紅葉は終わっていますが、眼下にはまだまだきれいな紅葉を望むことができます。

これがナナカマドかな？

ヤッホー！
ここではばっちりこだまが返ってきたよ。

あの上に見えるのがヒュッテ。

名所刀掛の松に三脚を取り付けるあいぼう・・

この後立ち上がったあいぼうの顔を見ると心なしか青くなっている。
「大丈夫？」ふらつきながら「らいりょうぶれす〜」アカン、ロレツ回ってない。

運転疲れなのか高山病なのかわからないが、とにかくアスリート用のようかんを
食べて小休止。

しばらくするとあいぼうも無事に復活してくれたので再びスタート。

今日は風がなく暖かくて歩きやすいです。

右へ行くと大剣神社と名水100選に選ばれた御神水があるようですが、登りは木道を行きます。

雲がグングン近づいてくるー。

どうぞどうぞ無事に山頂まで。

うー、モクモク

おお！ハッピーターンがパンパンだ。

さぁ、山頂をめざせー。

少し空気が薄いのか息切れ。
逸る気持ちを抑えて、少しスピードを緩めましょう。

登ること1時間

登山道自体は楽々（生駒山や安土ハイクの方が何倍もしんどかった）で山頂に到着〜。
すでにガスの中。

剣山本宮。
ようやくここまで来られたことに感謝！

立派な山小屋です。

ガスがなければなぁ。

いよいよ山頂へ。
天空のいかだに上ります。

新しくて立派なあわエコトイレ（泡と阿波をかけている。たぶん）。

あぁー、真っ白。

でも来れただけで大満足のはなまま。

1年前から幾多の試練を乗り越えたここまでの道のり、長かったー。
思わず涙が出ました。

鎮座する三角点。

あと45ｍで2000ｍ−。
でもそんなのカンケーねぇ！

はなままが編み出した剣山のポーズ。
決してパクリとかではありません。

ハイキング部員たちはこの先に美しい次郎笈や三嶺、美しい土佐湾が広がっていること知る由もなく・・。

でもはなままはいっそ曇っていてよかったかもと思うのです。
だって見えていたら、こんなに時間が遅いのに次郎笈まで行かずにはいられなかったでしょう。

はなままが剣山に惹かれた理由はもう一つあります。
それは剣山に伝わる数々の伝説。
剣山は安徳天皇がこの山に剣を隠したことがその名の由来と言われています。

もう一つは紀元前にエジプトを追われて日本まで渡ってきたユダヤ人たちが、剣山にソロモン王の秘宝(失われたアーク)を埋めたという伝説。
今もどこかに埋まっていると考えられています。

上から見る剣山の御神体宝蔵石。

山小屋でホッと一息。
暖かいおでんをいただきます。

大きな地元のこんにゃくにお出汁が染みておいしー。

名物笹だんご。
あいぼうの大好きなヨモギ入り。

初めての山小屋はこんな感じかぁ。

後ほど２階も見学させていただきました。
２人から５人くらいまで入れる個室がたくさんあり、各部屋にこたつつきでした。
もう休んでおられるご夫婦も一組。

あわエコトイレもあるし、女性でも快適そうです。

来年の山開きを待ってできるだけ早くリベンジを誓いつつ、雨が本降りになる前に下りに取り掛かる。

わーさすが高山の趣き。

ところどころにこんな紅葉の赤ちゃんが。

おお！仙人が出てきそうだ。
胡弓の音色が似合いそう。

下りは大剣神社経由で。
ＴＤよ、「天地一切の悪縁を断ち、現世最高の良縁を結ぶ」のじゃー

幽玄の世界。

桃源郷か？なんだか夢の中にいるようだわ。

名水百選、剣山御神水にやってきました。

湧き水のようですが・・
水面は静か。

飲んでも大丈夫なのかな？
でも健康にご利益があるらしいのではなままは飲んでみた。

この道は登りの木道よりも山らしくて険しい。
だけどこっちの方が面白い。

滑落したら助かるのは難しそうなので、ＴＤの足元の安全をみんなで確保しつつ進む。

休憩している人が一人。
私たちの後にも登ってくる人は結構いた。
外人さんのグループも２組。

剣山の麓を走っていると、「秦」さんという名前をよく目にします。
聖徳太子のブレーンといわれた秦河勝を代表とする秦氏の末裔と思われるのですが・・

この秦氏とは中国の秦の国から渡来してきた人々で、もっと遡ればそのルーツはイスラエル民族という説もあるらしく。
末裔の氏は「秦さん」の他にも「河勝さん」「東儀さん」等々あるそうです。

そんなわけでこの辺りには美しい人も多いという話です。(雅楽の東儀秀樹さんも関係あるのかしら？)

それを考えると失われたアーク伝説も信憑性を帯びてきますよね。

ロマンだわ〜
信じていればいつか必ず発掘されるに違いない。トロイの木馬みたいに。

下りも１時間ほどでリフトに到着ー。
ミッションコンプリートではなままは一安心。

片道1000円往復1800円くらいなので下りもリフト。
今3時半かぁ。

奥祖谷のかずら橋に寄れるかな？

雨は降っていなかったので、通称国道よさくを15分ほど走りかずら橋へ。

この旅行記へのコメント （2）

• 熟年ドラゴンさん 2016/05/09 06:40:22

  お天気残念でしたね。

  今週末に登る予定です。
  
  南の方から次郎笈経由で行きます。

  はなまま さん からの返信 2016/05/15 21:59:03

  RE: お天気残念でしたね。

  ドラゴンさんこんばんは。
  剣山いいですね。お天気にも恵まれましたね。
  土佐湾まで見えましたか？
  
  > 南の方から次郎笈経由で行きます。
  
  剣山に登ったらぜひとも次郎笈まで行きたいですよね。
  西の方から縦走もできるようですが、それは上級者コースのようです。
  
  はなままは一回目に剣山を計画したときは貞光川ラフティングも
  予約していたのですが、その時は台風で涙のキャンセル・・。
  今度行くときはリベンジでカヌーツアーを目論んでいます。
  
  時間に追われ、なかなか思うように出かけられませんが、
  夏には一泊くらいでどこかへ登りに行きたいなーと思っている
  ところです。
  （ホーミンさんの旅行記はよく参考にしていて、今気になっている
  のは立山雄山と福井の赤兎山です）
  
  剣山旅行記楽しみにしています。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　はなまま(#^.^#)