紅葉と山形ラーメンの旅

2015/10/10 - 2015/10/12

紅葉シーズンにはぴったりの10月の三連休。
温泉と紅葉を楽しもうと山形を選びました。
山形と言えば！　「ケンミンショー」でも話題になった日本一ラーメン好きの県とのこと。
こりゃ各地のラーメンを食べ歩くしかないなとターゲットロックオン！
「もちろん、米沢牛も芋煮も食べたいし、山形と言ったら地酒だよね」ということで、
多少欲張りではありますが、温泉＆紅葉＆ラーメン（その他ご馳走）の旅に出発しました。

エリア 月山・朝日岳(山形)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: じゃらん

新幹線で山形駅に着くなり、レンタカーを借りてまずは腹ごしらえ。
ケンミンショーに出ていた山形の「鳥中華」を食することにして、
駅から車で10分ほどの場所にある、蔵舞たぬきへ。
お蕎麦屋さんなのに中華があるのは不思議だと思いつつ頼んでみると、
鶏肉と天カスのトッピングに、スープがまるでうどんのつゆのような和風だし。
これはお蕎麦屋さんにあってもぜんぜん不思議じゃない！

蔵舞たぬき グルメ・レストラン

蔵舞たぬきさんに鳥中華を食べに言ったら、目に入って来たのが「芋煮カレーうどん」。何ですって？　芋煮？　これは山形に来たならぜひ食べるべき。
牛肉とネギたっぷりの芋煮の具に、スープはやはりお蕎麦のだしつゆがベースで、
これがカレーと芋煮という異文化を実によくまとめています！

蔵舞たぬき グルメ・レストラン

10月半ばの山形は稲刈りの真っ最中。
濃い黄金色に実った稲と、稲刈り風景がとても絵になります。

山形について最初の温泉は、山形駅からだいぶ南下した場所にある、
上野（うわの）温泉の天神乃湯。地元の方々が集う共同浴場で料金は390円。
ここは日本でも珍しい石膏芒硝泉という温泉で、飲泉もできます。
入れば美肌効果と血行促進にすぐれ、飲めば胃腸に良いという一石二鳥の温泉。
露天風呂は色づいた木々の森林浴がたっぷり楽しめました。

山形うわの温泉 天神乃湯 温泉

温泉で温まったら、さらに南下して羽州街道を目指します。
羽州街道にある楢下宿は、江戸時代に参勤交代の際に、東北の多くの大名が利用。
山形の新庄藩・庄内藩、秋田の佐竹藩、青森の津軽藩など、10藩以上の藩主が、
この宿場町を利用したそうです。
いくつか文化財として残っている建物のうち、いちばん大きな滝沢屋は、
資料館として（入場料200円）たくさんの道具や資料があり、
管理人さんが実になめらかなトークでガイドをしてくれました。

羽州街道楢下宿 名所・史跡

山形の人なら誰でも知ってるスーパーヤマザワ。
ご当地のグルメやお酒を買うために、山形に行くとつい行ってしまいます。
地酒を買って出てきたら、見事な夕焼け♪

今日のお宿は、こじんまりしているけれど、
活気があってレトロでおしゃれな小野川温泉街。
食事が20時スタートのちょっと訳ありプランでお得な1人16,740円。
米沢牛のしゃぶしゃぶとすき焼きが選べるコースでしたので、
それぞれ1人ずつ別なものを。

温泉は滝が目の前を流れる1階の露天風呂が最高でした。

美湯美食の離れ宿 小野川温泉 河鹿荘 宿・ホテル

夕食のメインは、しゃぶしゃぶとすき焼きのどちらか。
前菜、牛肉のたたき、天ぷら、椀物、炊き込みご飯、芋煮、デザート。
写真は前菜です。

美湯美食の離れ宿 小野川温泉 河鹿荘 宿・ホテル

朝食は白飯が美味しかったです。
おかずも白いご飯を美味しく感じるものばかり。

美湯美食の離れ宿 小野川温泉 河鹿荘 宿・ホテル

布好きの私としては、ぜひ行っておきたい米沢織物歴史資料館。
米沢藩の財政を立て直した上杉鷹山公が、力を入れただけあって、
麻〜絹〜化学繊維と、江戸から現代まで磨かれた織物技術の歴史が分かります。
この建物自体も大正時代のもので、観る価値は有り。
2階の資料館は有料（300円）で、1階は入場無料のおみやげショップです。

米織会館(米沢織物歴史資料館 おりじん) 美術館・博物館

実は2日目は大雨だったのです。
なので紅葉を探しにドライブをするよりも、米沢市内の観光をすることに。
さて、山形といえば日本酒です。山形の地酒といえば「東光」。
ということで、酒造資料館に行ってきました。
この酒造資料館ですが、今まで訪れた数々の酒蔵見学のおまけの資料館とは、
桁違いに広い！　ここでCMの撮影も行われたそうな。
最後には試飲もできます。
http://www.tokonosakagura.com/

酒造資料館 東光の酒蔵 美術館・博物館

昨日は雨だったので通りすぎてしまった亀岡文殊堂。
受験のご加護があるとかで、若い人達がおおぜい来ていました。

亀岡文殊 名所・史跡

山形ラーメン2日目は長井市の馬肉チャーシューで有名なかめや。
ちょうど12時過ぎだったせいか、4人ほど並んでいる状態でしたが、
ちょっと待ったら座れました。
馬肉チャーシューはしょうゆ味が濃く染みていて、
これをかじりつつラーメンを食べるという感じ。
心配していた臭いもなく、全く抵抗はありませんでした。

かめや グルメ・レストラン

2日目は雨が降ったりやんだりで、世界は霧に包まれていました。
雄大な最上川の幻想的な風景をカメラに収めて、
さて次のスポットへ！

朝日町のワイナリーに向かう途中、大沼の浮島へ立ち寄ります。
大沼の浮島とは？　説明はこちらを→http://yamagata-goen.net/?p=4876
連休だというのに誰も居ない観光地というのは、私の得意な分野ですが、
ここも雨のせいか誰も居ませんでした。
さて、邪心があると現れないという浮島があるでしょうか…。
な〜〜い！

大沼の中にこんもりした島はいくつか見えましたが、
それは固定されているらしく、浮島ではない模様。
私が邪心だらけのせいか、浮島はみつからず、がっかりして帰ろうとしたら…、
枯れた草が生えている島のような固まりが、すぅーっと風で動きました。
写真の丸印がそれです。

山形は、山梨・長野と並ぶワイン王国。
ワインラバーとしては、ワイナリーに行かねばなるまい。
前に来た時は高畠ワイナリーに行ったので、今日は朝日町のワイン城へ。
無料でほとんどのワインを試飲できます。
運転手にはぶどう酒を飲ませて、私は1本ずつすべてのワインを試飲。
マスカットベリーAとブラックベリーなどを5種類ほどアッサンブラージュした、
重めの赤を購入しました。

朝日町ワイン つばさ店「新幹線」 グルメ・レストラン

棚田好きとしては、日本棚田100選のひとつが近くにあると聞いては、
行かずにはおられません。
椹平（くぬぎだいら）の棚田は、扇状にできたなだらかな棚田で、
ちょうどこの時期は稲刈りが済んだところと終わったところが、
パッチワーク状態で、コントラストが美しかったです。
撮影ポイントは、高台にある一本松公。
駐車場もトイレも売店もあり、棚田ファンには嬉しい場所。
農家の方にご迷惑を掛けずに撮影ができる棚田って、あんまりないですから。

椹平の棚田に降りて行ったところ。
霧に包まれる、稲刈り作業中の田園風景が幻想的です。
この後、2日目の夜は鶴岡のビジネスホテルに泊まり、
駅近の居酒屋で一杯。

酒田市で酒田ラーメンを食そうとしたところ、宿泊地の鶴岡に、
酒田ラーメンの名店「花鳥風月」の鶴岡店を発見。
今日は鶴岡のビジホ泊まりなので、夕食はこちらで。
酒田ラーメンは、トゥルトゥルの薄仕立てのワンタンが特徴。
口の中にすべりこむ感触が何とも心地よく、
東京にあったら行きたいと思いました。

写真は、海老ワンタン、ワンタン、チャーシューの全部が入った、
花鳥風月ラーメン（880円）。海老ワンタンが絶品でした。


花鳥風月　鶴岡店
http://kachou.jp/tsuruoka-ten

ラーメンの他におつまみも頼みました。
季節によって内容が違う、ご馳走四季プレート。
この日は、揚げワンタン、低温加熱チャーシュー、ネギ油炒め、煮玉子。）

店内はジャズが流れるオシャレで広々とした空間。
ファミリー向けの掘りごたつ式の大きめのテーブルもあり、
一人用のカウンターもあり、ラーメン店とは思えない過ごしやすいお店でした。

山形旅行3日目の12日は、朝から鳥海山へ。
鳥海山神鹿角切祭（http://www.yuzachokai.jp/event/1278.html）という珍しいお祭りがあるというのでひたすら車で北上しました。
こちらは神事ということで、鳥海山の中腹の国民宿舎 大平山荘の中で、
まずは鳥海山の安全祈願のお祓いを。

鳥海山神鹿角切祭 祭り・イベント

地域の若い方が代表して鹿の角を切ります。
鹿さんは係の人に押さえつけられて大人しくしています。
痛くないから特に暴れたりもしません。

鹿さんが角を切られている間に、会場の大平山荘で芋煮が配られました。
山形に行ったら、一度は食べようと思っていた憧れの芋煮です。
芋煮は普通に家でも作れますし、観光客相手のお店でも食べれますが、
やっぱりこんな風にスチロールのお椀に割り箸で野外で食べなくちゃね。

道の駅　ふらっと鳥海にて昼食。
ここまでの旅で、海の幸を堪能していないので、ここはがっつり海鮮丼。
山形の北の海沿いにある遊佐町は、鮭が名物であるらしく、
これでもか〜とばかりのイクラ丼もありました。
鮭も白身も新鮮だし、何よりイクラのプチプチ感が素晴らしい。

道の駅 鳥海ふらっと 道の駅

どうやら日本海側は雨で、内陸なら晴れているとの情報を得て、
さっさと内陸に移動します。
月山の紅葉が時期的にちょうど良いというので行ってみたら、
ドンピシャのタイミングでした。
ここは月山を目の前に望む湯殿山神社のレストハウスから。
有料道路（400円）です。

湯殿山 自然・景勝地

京都の真っ赤な紅葉も良いですが、私は自然の山が見せてくれる、
オレンジから黄色、ところどころ赤という色とりどりの紅葉が好きです。

湯殿山 自然・景勝地

神社の奥まではシャトルバスがあるようですが、今回は手前の鳥居まで。
赤が映えて美しい。

湯殿山神社 寺・神社・教会

山形の旅を締めくくるのは駅構内にある酒蔵でのお食事。
新幹線まで時間があるので、たっぷりと地酒と肴を楽しみました。
写真は刺盛りと、茄子のだし乗せ、手前が湯通しマグロの漬け。
それと美田美酒という澤正宗の地酒。

酒蔵 澤正宗 グルメ・レストラン

米沢牛のユッケがあるというのでユッケ復活記念に頼んでみました。
１つずつパックされていて、お客様が自分であけて盛り付ける形式。
なるほどこれなら安心ですね（めんどくさいけど）。

酒蔵 澤正宗 グルメ・レストラン

きゅうりとごまと卵黄を乗せて完成！
フレッシュで甘みもあり、とても美味しい赤身でした。

酒蔵 澤正宗 グルメ・レストラン