2015/10/11 - 2015/10/11
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koumeさん
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滋賀県大津市は山を隔てて京都市域と接し、昔から京都と深いつながりを持っていますが、滋賀県は琵琶湖のある県というだけではなく、すでに天智天皇の時代短期間ではありますが近江大津宮が造営され、わが国仏教において数多の高僧を輩出した比叡山を有し、今日の大企業のなかにそのルーツを持つ近江商人が現われ、etc.
京都とは違った歴史・文化を有しています。そんな湖国の街で行われた大津祭に出かけてきました。
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10月11日朝8時半過ぎ。大津祭を知らせる大津駅前の幟と提灯。
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大津祭はまず町内にある13基の曳山が朝、天孫神社に集合します。
駅前からまっすぐ伸びる中央通りの交差点を渡る西王母山。通称桃山と呼ばれているようです。 -
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山の上の人たちの黒紋付き姿が祇園祭を見慣れた私たちには印象的でした。
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桃山の後について集合場所に向かいます。
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ここで桃山を追い抜いて集合場所の天孫神社前に向かうことにしました。
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これは桃山より先に到着した源氏山だったように思います。
源氏山なら源氏物語を書く紫式部が乗車しているはずですが。 -
源氏山の前にはすでに整列を終えた殺生石山がいました。
能楽・殺生石をモチーフにした曳山ということです。 -
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源氏山が整列を終えて猩々山が近づいてきました。
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猩々山は能楽・猩々をモチーフとしているとのことです。
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いよいよ桃山(西王母山)の到着です。
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崑崙山住む、西王母が天女とともに舞い下って、君に桃の実を捧げ長寿を賀し…という説話をもとにした曳山ですが、やがて桃太郎の物語も加えられ、写真の桃から桃太郎が現われるからくりになっています。
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お囃子が鳴り響く中
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桃山の車体を整列させるために車体の向きを変える作業が続けられました。
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桃山の次に石橋山が登場。
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石橋山の名は能楽「石橋」に因むもので、それならば山の前に飾られた花は物語に登場する牡丹だったのでしょうか。
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次に登場したのが神宮皇后山
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神功皇后が三韓へ行かれる前に、今の長崎県北松浦在の鮎釣り岩で真直な釣針で鮎を釣り上げた時の説話が山の名前の由来ということです。
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このあたりで先頭に向かうことにしました。
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先頭は西行桜狸山。他の山は毎年くじ引きで巡行の順番が決められますがこの山はくじは取らず常に先頭を進むと決まられています。
慶長年間、塩売洽兵衛が天孫神社境内で木製の狸の面を付けて踊りをしたのが起りとされており、その後西行法師が桜の精(仙人)と問答を交わす熊を現した人形が用いられることになって、その名を西行桜狸山と改められました。
しかし今でも山の上の凛々しい姿の狸は健在で、一般には狸山と呼ばれているようです。 -
もう一度後方に戻ると郭巨山が整列の準備中でした。
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中国二十四孝の一人郭巨の説話が名前のもとになったとのことです。
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孔明祈水山が登場しました。名は諸葛孔明が、曽操と戦ったとき、流れる水を見て「敵の大軍を押し流してください」と水神に祈り、大勝をした故事によります。
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孔明祈水山が郭巨山の隣に並びます。
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続いて西宮蛭子山が姿を見せました。山には西宮の蛭子様が載せられています。
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もうすでにたくさんの曳山が並びました。
壮観な光景です。 -
しかし、山はまだまだやってきます。
湯立山の登場です。 -
天孫神社の祭事に湯を奉献する行事があり、その湯はこの山から捧げれるということです。
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この山のお囃子はメロディーも囃子手もとても元気で、ヒ〜ヨロ ヒ〜ヨロの大きな声(そのように聞こえたのですが)の合いの手も威勢が良くてとてもよかった〜。
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元気なお囃子がまだまだ続きます。
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湯立山が整列を終えると龍門滝山が近づいてきます。
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龍門滝山。黄河の上流の竜門山の滝は、どんな魚も上がれないが、もし上がる魚があれば、直ちに昇天して龍になるという故事に因んだ名前です。
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最後に登場したのは今年の巡行のしんがりを務める月宮殿山.
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謡曲の鶴亀に因んだ曳山です。
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これで13基の曳山が勢ぞろいしました。
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先頭から見た曳山の雄姿。年に一度の晴れ舞台です。
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こちらは天孫神社。
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東側の細い通りに面する鳥居です。
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小さな境内ですが数年前宵宮に出かけた時は屋台と人が溢れ大変な混雑でした。
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天孫神社前に13基の曳山が勢ぞろいして、いよいよ巡行の開始です。
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西行桜狸山が出発します。
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出発するといきなり左折。
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神社の東側の細い通りに入って行きます。
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先頭を行く狸の雄姿。
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続いて殺生石山が出発します。
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殺生石山も神社の東側の鳥居前に向かいます。
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狸山が鳥居前で奉納の所作を行っています。
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出発を待つ後方の曳山。
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ようやく殺生石山も東側の細い通りに姿を消してゆきました。
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源氏山も動き始めました。
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出発を待つ曳山の列
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後方の曳山は出発までまだ時間があるのでのんびりといった風情。
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13基の曳山は今日午前午後と1日をかけて大津市内を巡行します。
大津のいちばん長い日です。
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