2015/09/27 - 2015/09/28
246位(同エリア1780件中)
玄白さん
栃木県の名だたる紅葉の名所、那須岳(茶臼岳)へ昨年に引き続いて出掛けた。昨年は写真好き仲間との撮影行だったが、今年は連れ合いとともに、10年振りに茶臼岳頂上へ。
那須観光協会によると、今年の那須岳の紅葉は例年より10日早く9月最終週が見頃だという。しかも9月27日は中秋の名月、翌28日は、月が地球に最接近し、いつもより明るいスーパームーンである。何時にもまして明るい月の光に照らされた那須岳の紅葉撮影のチャンスである。
最近、凝っている車中泊で一泊、そして、かねてより気になっていた秘湯三斗小屋温泉一泊の山行を楽しんできた。
第1編は、峠の茶屋駐車場で車中泊しながら撮影した夜の朝日岳紅葉と茶臼岳登山記である。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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9月27日
午後になって天気が回復。絶好の月見日和になった。午後3時過ぎに自宅を出発し、夕方、那須岳登山口である峠の茶屋駐車場に到着。今宵は、ここで車中泊して、スーパームーンの明るい月明かりの下での紅葉真っ盛りの朝日岳の撮影にトライする。
まずは、日の入り直前の夕陽に照らされた鬼面山を撮影。鬼面山は朝日岳の東に位置する標高1616mの山で、山頂まで紅葉が続いている。 -
この鬼面山は、登山道は開かれていない。遠くから眺めるだけである。
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今宵は中秋の名月。月の出は16時58分だが、東の空には雲があって月の出の瞬間は見られなかった。一時間ほど経ってから、晴れ間がのぞき、満月が顔を出した。遠くの街明かりは那須町である。
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スーパームーン(厳密には翌28日だが・・)。
月までの距離は平均37万kmだが、軌道は楕円なので35.7万kmから40.6万kmまで変化する。今宵は、地球に最も接近する位置で満月となるスーパームーンで、見かけの月の大きさは最も小さいときに比べて14%も大きく見える。そのため、明るさは1.3倍も明るくなるのである。 -
そのため、月明かりでも朝日岳の紅葉が写る。空が明るいので星は見えにくいが、かすかに写っている。
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長時間露光で星の軌跡と月夜の朝日岳を撮影。
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イチオシ
少しアップにして、さらに露光時間を延ばし30分の露光。
実際には30秒露光で60枚撮影し、比較明コンポジット合成した。 -
夜中の12時頃。東の空、那須町上空にはオリオン座が昇ってきた。
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9月28日
午前5時頃、東の空が朱に染まり始めたが、上空には一際明るい星、明けの明星(金星)が輝いている。 -
これが今日一番の朝焼け。これ以上は焼けなかった。
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雲間からちょっと顔を出した朝日。すぐに雲に隠れてしまった。
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イチオシ
日が昇り、朝日に照らされた朝日岳。頂上付近まで続く紅葉がひときわ赤みを増している。
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茶臼岳。ロープウェイ頂上駅が見える
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今回は、茶臼岳登山と言っても、登りはロープウェイを使うラクチン登山である。
峠の茶屋駐車場からロープウェイ駐車場に移動。ロープウェイ始発は8:00なので、短時間仮眠を摂る。
なお、紅葉シーズンの那須岳の駐車場は、早朝から大混雑し、路駐する車も続出し身動きできないほどになることもあるらしい。事前にネットで最新情報を確認したほうがよい。この日は予想していたほど混雑はしていなかった。例年より10日も早く紅葉の見頃を迎えていることが、まだ十分知られていないのかもしれない。 -
始発のロープウェイで茶臼岳9合目まで一気に上る。
ロープウェイからの眺め。昨晩車中泊した峠の茶屋駐車場が見える。 -
ロープウェイ山頂駅
標高1684m。茶臼岳頂上は1898mなので、標高差は214m。初級者コースである。しかし、ロープウェイ駅では「連日、登山者の怪我や事故が続いています。十分注意してください」というアナウンスがされていた。この後、このアナウンスの大切さを実感することになるのだが、それは続編にて。 -
頂上駅付近から南側の那須高原の眺め。少しガスっぽくて遠くは見通せない。
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ヤマハハコ(かな?)
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茶臼岳頂上への登山道と牛ヶ首方面への道の分岐点。ロープウェイで登ってきた人の8割は、牛ヶ首方面へ。姥ケ平の紅葉が目当てなのだろう。
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姥ケ平の紅葉は後のお楽しみにして、まずは茶臼岳へ
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登山道途中から朝日岳を遠望
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茶臼岳の9合目より上は、ほとんど植物は生えていない。岩の隅っこでささやかに紅葉したツツジかな?
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頂上近くの三角点
那須岳周辺のトレッキングルートには、場所を示す番号が付けられている。いざというとき、現在位置を連絡するために設けられている。 -
頂上にある那須岳神社の鳥居
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那須岳神社の祠
頂上を示す標識も撮影しておきたかったが、団体さんが一人ずつ次から次へと記念撮影しているので撮影できず。 -
少し雲が湧きあがってはいるが、360度の眺望の茶臼岳頂上。
南月山の北側の紅葉が姥ケ平まで続いている。 -
南月山南側の斜面
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雲ではなく、無限地獄から立ち昇る噴煙
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無限地獄の噴煙を上から見下ろす。
茶臼岳は、今も活動を続ける活火山だが、頂上の噴火口からは噴煙は上がっておらず、北側斜面の無限地獄が噴煙を上げている。 -
火口の周りを一周するお鉢周り
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頂上の噴火口跡。何もない。溶岩だった岩がごろごろした荒涼とした風景。
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イチオシ
朝日岳、奥は三本槍岳。この二つの峰と茶臼岳を総称して那須岳と呼ばれている。
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朝日岳と、それに続く鬼面山の間の山肌は、笹に覆われナナカマドなどの紅葉する木が斑模様に散在する独特の景観。
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岩陰で健気に紅葉している潅木。ツツジの一種かな?
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峰の茶屋跡と牛ヶ首を結ぶルートに合流。かつては、ここで硫黄を採掘し精錬する建物があったらしい。精錬に必要な木材を牛の背に乗せて、三斗小屋方面から運んだという。
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牛ヶ首方面に向かう。ここは、今も活発に火山ガス、蒸気を噴出する噴気孔が散在し、姥ケ平の紅葉を見下ろす絶景ルートである。
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ハイマツの緑とナナカマド、カエデの紅葉、ダケカンバの黄葉が混在する美しい景観が広がっている。
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紅葉の海の中に島のように砂地がぽっかり空いている。姥ケ平である。大勢のハイカーがいるのがわかる。
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小さな池が見える。ひょうたん池である。噴煙を上げる茶臼岳と紅葉が水面に写る有名な撮影スポットである。
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イチオシ
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イチオシ
無限地獄という名がついた噴気孔。すぐ下をトレッキングルートが通っている。風向きによっては、火山ガスが下になびくこともあるので、長居はしないようにという警告がされている。
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ゴーッというジェット機の爆音のような音を出しながら盛んにガスを噴出させている。
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姥ケ平をアップで撮影。
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無限地獄から離れたところにも噴気孔がある。
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噴気孔の近くの地面には硫黄の結晶が散らばっている。
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北側の山裾から見上げる茶臼岳頂上
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牛ヶ首の分岐に到着。ここで、ロープウェイ駅方面、峰の茶屋跡方面、日の出平・南月山方面、姥ケ平方面に通じるトレッキングルートが合流する。
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たった今歩いてきた峰の茶屋跡方面のルートを振り返る
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しばし、ここで姥ケ平の紅葉を下に見ながら休憩。
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イチオシ
これから、この姥ケ平に向けて下って行く。
写真枚数が増えてしまったのでここで第1編を終わり、以下続編に続く。
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この旅行記へのコメント (2)
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- どりーまーさん 2015/10/02 13:34:01
- 那須岳の紅葉、素晴らしいです
- 玄白さま。
初めまして、どりーまーです。
先日は私の山歩きに投票をしていただきましてありがとうございました。
那須岳は2年前の真夏(お盆中の8/14)に登ったのですが、とにかく暑い日に半袖だったので、下山時には腕がヒリヒリ状態、日焼けしたことを思い出しました。
季節が変わるとすごく違って見えました。
紅葉も1週間早いなんて。那須は私の故郷の山です。
私もいつか泊まってみたいと思っている三斗小屋にお泊りとかで、続編の方も楽しみにしております。
素敵なお写真ありがとうございました。
どりーまー
- 玄白さん からの返信 2015/10/03 16:59:40
- RE: 那須岳の紅葉、素晴らしいです
- どりーまーさん、はじめまして
玄白の旅行記訪問、いいね投票、そして書き込みありがとうございます。
どりーまーさんも山歩きがお好きなようですね。勝手ながらフォローさせていただきました。ときどきお邪魔させていただきます。
玄白も山歩きは好きなのですが、このところちょっと足が遠のいています。茶臼岳は久しぶりの山登りでした。
今後ともよろしくお願いします。
玄白
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