2015/07/26 - 2015/07/27
5位(同エリア41件中)
Halonさん
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キルギスから中国への越境は2時間の時差もあり1日での通過は難しい。そこでサリタシュで泊まるつもりでいた。当日は車内で知り合った日本人に同行しサリタシュよりさらに国境に近いイルケシュタムまでヒッチハイク。検問所手前の民家のコンテナに泊めてもらう。忘れられない思い出になった。
【交通】
7/26 Osh 14:00 ⇒ Salitash 17:26 445番マルシュルートカ 350ソム
7/26 Salitash 17:55 ⇒ Irkeshtam手前 19:10 トラック 5ドル
7/27 キルギス側国境8:45 ⇒ 中国側国境8:55 トラック 無料
7/27 中国側国境11:40 ⇒ ウチャ入国管理所14:00 乗合タクシー 100元
7/27 ウチャ18:25 ⇒ カシュガル19:45 乗合タクシー 28元
7/27 カシュガル駅前 ⇒ エイティガール 28路バス 1元
【宿泊】
7/26 イルケシュタム 民家 150ソム
7/27〜30 カシュガル 帕米爾青年旅舍青年旅舎 ドミトリー 40元
【為替】
1ソム≒2円、1元≒20円
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス ヒッチハイク 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
午前中はネットを見たりしてだらだら。12時ごろチェックアウトして早めにバスターミナルへ。
サリタシュ行きマルシュルートカで左側の窓側席を確保。 -
出発1時間半も前に来たのに、すでに先客がいてやむなく最後部席に座る。同行の日本人Iさんがキルギス人大学生と会話。顔つきは日本人によく似ている。
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2時過ぎに予定どおり出発。
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川沿いの道を高度を上げながら、
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途中の集落に立ち寄って客を拾いながら進む。
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もし日本にあれば国立公園級の景色が無造作に放置されている。
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昨年に通行止していたユルタの集落はすっかり無くなっていた。
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昨年も見たあのゲートだ!慌てて振り返りシャッターを切る。
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山麓のユルタに続く細道。もし自転車で旅したら寄り道できるかな。新たな出会いがあるかもしれない。
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いくつもカーブを曲がり高度は徐々に上がっていく。
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3615mの峠を越えた。
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20分後の5時26分にサリタシュ到着。運賃は350ソム(700円)。昨年は同じ区間に30ドル前後払っているから今年はずいぶんと安い。サイタシュで降りた日本人4人で乗せてくれる車を待つ。当初はサリタシュに泊まるつもりだったが、車の中で知り合ったKさん達は「なるべく国境近くまで行きたい」とのことで僕とIさんも同行させてもらうことにしたのだ。左に進むと中国国境、右はタジキスタン国境への道。風が冷たくヒートテックを着込んだがセーターを着るほどではない。
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車は5分に1台ほど通るがどれもタジキスタン方面ばかり。
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30分ほど待ってやっとイルケシュタムへ行くトラックが1台止まってくれた。すると同乗していた男が分岐路脇に停めてあったトラックに移動。ラッキーなことに1台に2人ずつ乗せてもらえることになった。
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遠くに雪山を望みながらの絶景区間を走る。
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赤土色の川が草原を蛇行している。
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途中で馬乳酒売りの少年を見つけてドライバーが一本購入。「飲んでみい」と言われたが辞退。それならとドライバーが飲み始めたが直後にこぼして車内に散乱。
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途中、景色のいい場所でわざわざ停まって写真を撮らせてもくれた。
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なんていい人なんだ!このドライバーに当たってよかった。
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右手には6000m級の雪山。山の向こうはタジキスタン。
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きれいな景色をむさぼり見ながらIさんと「最高ですねえ」と連発する上機嫌の旅。
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去年は一面に雪が残っていたが、これはこれでグッド。
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去年も通った迷彩柄のチェックポイントが左前方に見えてきた。ドライバーに付いていきパスポートを見せる。国境まではあと20分ほどの距離。
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国境手前ではだいぶ高度を下げ、イルケシュタムの村あたりでは3000mをきった。
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ええ景色やな〜
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イルケシュタムの手前のヌラ村が見えてきた。
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ゲート手前にトラックが並んでいたので、ここで下車。お礼にひとり5ドルずつを渡して親切な運ちゃんとお別れ。スマホ地図では2km弱先に集落があるので歩く。
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赤土色の川を見ながら15分ほど歩いて、
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トラックの先頭まで来ると、横にコンテナのような家屋が20軒ほど見えてきた。
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子供達に出迎えられる。
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Kさんの交渉により、このうち1軒に泊めてもらえることになった。
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このあたりでは少しロシア語のできるKさんに頼りきり。
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部屋は泊まるだけなら問題なし。
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周辺には商店もあり必要最低限のものはあったが、値段は平地の2倍前後。
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コンテナ村の向こうには国境管理所が見える。
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水道は見当たらないのでウェットティッシュに頼る。夕食はスイカとパン。
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食後に奥さんが隣の部屋に布団を敷いてくれた。修学旅行みたいな感じで旅話をしながら知らぬ間に眠りにつく。
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7月27日(月)年寄りの順に目が覚め、Iさんを追って近くの山登りに出かけたが見失った。
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急斜面を登る途中で土砂が崩れて滑落しそうになる。なんとか尾根まで這い上がるとIさんが下山するのが見えた。
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丘の上からの眺め。右手に見える四角い屋根が国境管理所。
イルケシュタム国境 (キルギス~中国) 散歩・街歩き
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左に目をやると絵に描いたような山の陰影。
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さらに左にはトラックの行列と奥にヌラ村。
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下山するとちょうどカシュガル行きの寝台バスがやってきた。乗客はたったの3人。運賃が1万円以上するから高すぎて誰も乗らないのだ。
国境バー付近の空き地でテントを張っていたドイツ人サイクリストと会話。日曜の朝に着いたら国境が閉まっていて、やむなく1泊したそうだ。ドイツからポーランド、ロシア経由でここまで3ヶ月、あと2ヶ月で北京まで行くそうだ。Tシャツにはスポンサー名がいくつも書かれている。 -
国境は8時過ぎに開いた。審査はほんの数分で終了。後ろから来たトラックに二人ずつ乗り込む。数キロ走って中国側のゲートも通り過ぎる。あれっ?あんまり進むとタクシーが拾えないんじゃないか?と心配になる。
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やがてトラックの行列になり下車。運転手はおとなしい人で運賃は受け取ってくれなかったので礼を言って別れる。
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9時5分(中国時間の11時5分)、暫く歩くと見覚えの無い国境管理所が見えてきた。兵士に誘導されて事務所でパスポートを集められる。外にはカシュガル行き寝台バスが停まっていたので運賃を聞くとカシュガルまで150元で行くそうだ。
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そのうちワゴン車もやってきた。こちらはウチャの入国管理所まで100元とのことでワゴンに乗り込む。乗客は日本人4人のほかにアメリカ人1人、ウイグル人2人。アメリカ人はタジキスタンから来て土日をサリタシュで過ごしたとのこと。
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中国に入ると去年と同じくラクダに遭遇。
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そしておなじみの水色のガードレール。
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ウチャまでの130kmはやや変化に乏しい山並みが続く。
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1時23分、康蘇の料金所を通過。
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1時30分に食堂の前で停車。入国管理所は4時まで開かないのでここで食事するとのこと。
まさかとは思ったがやっぱりそうか。田舎の食堂なのでメニューはラグ麺だけで18元と高いが、小盛りなら10元というので全員それを頼む。 -
入国管理所まで移動後4時まで車の周りでしゃべりながら待つ。
入国審査はあの忌々しい写真チェックも無くスムーズに終わった。建物の外には両替屋の老人がいて10ソム=1元で交換していた。1人しかいない割には良心的なレートだと思う。
タクシーがいたので交渉してみたが一人50元から負けようとしない。いざ乗り込もうとするとワゴンで一緒だったアメリカ人が「できれば一緒にタクシーで行きたい」と無理なことを言ってくる。そうはいっても1台に4人しか乗れないが、我々が荷物を載せると彼も載せて、引上げると彼もくっついてくる。仕切る人も咎める人もいないし、仕方がないので僕だけ残ることにした。 -
別の運転手が「後から来る韓国人と同乗すればいい」とか適当なことを言ってくるが、行き先のホテルが違うだろうし、全く気が進まないので歩いて本道まで出ることに。
一本道の途中にバス停があったがバスターミナル行きではなく、そもそもバスが通りそうな気配が無かった。さらにとぼとぼと歩いていると後ろから「拾う神」が登場。さっきタクシー乗り場で仕切っていた男の車だった。助かった。 -
バスターミナルまで送ってもらいカシュガル行きのチケット購入(28元)。
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チケットは簡単に買えたが、さて何十分待たされるのかと思いきや、
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バスではなく乗用車ですぐに出発。
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この時期、カシュガルの天気は土曇りで太陽が見えない。
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カシュガルの国際バスターミナルに着いたら歩いてユースホステルまで行こうと思っていたが、あてが外れてカシュガル駅前に着いた。こんなところにバスターミナルがあったとは知らなかった。
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28路バスでエイティガール寺院まで来たが、
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ほかの4人が泊まっているはずの老城YHまで歩くのが面倒になり近くのパミールYHに泊まった。
カシュガル パミール ユースホステル ホテル
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夕食は新疆名物らしい納仁麺を食べてみた(15元)。
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塩味スープの平麺に羊肉がたっぷり。
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エイティガール寺院の広場の隅では特設ステージで「百姓大演唱活動」と題して地域ごとの発表会が行われていた。
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「百姓」とは農民ではなく、中国語で庶民のこと。
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踊り子さんをステージ脇で撮らせてもらった。
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この旅行記へのコメント (6)
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- mayたんさん 2015/10/28 15:27:17
- いつか行きたいカシュガル
- 山々の景色、本当に素晴らしいですね!
中央アジアらしい山容というんでしょうか。
山見てるだけでも、広大な景色。
山を登った上からの景色も素晴らしい。
ウイグル自治区は情勢どうですか?
行ってみたいなあ。
子どもたちも写真に陽気に写ってくれて、うれしいですね♪
mayたん
- Halonさん からの返信 2015/10/28 19:26:07
- RE: いつか行きたいカシュガル
- 山の上からの眺めは往復1時間もかけずに見れたので、あそこに泊まったメリット大でした。
中国人(漢族)からは「カシュガルは危ないから行かないほうがいいよ」と言われることもありましたが、ウルムチほど厳戒態勢も見かけないし、ウイグル族が多数派の地域なのでかえって安定しているように見えました。
-
- kanaさん 2015/10/23 11:42:08
- 素晴らしいの一言!
- Halonさん こんにちわ
いやー、ほんと素晴らしい風景の写真が目白押しですね
写真でもこれだけ凄いのだから、実際に見ると大感動なんだろうなぁ
国境越えは大変そうですが、いつかいってみたいです(^ ^)
でわでわ
kana
- Halonさん からの返信 2015/10/23 22:04:25
- RE: 素晴らしいの一言!
- 世界を渡り歩いているkanaさんに言ってもらえるということは、この国境の風景は世界でもかなりいい線いっていそうですね。
季節によって見え方がだいぶん違うのも魅力です。
私はまだ行っていませんがタジクを絡めると魅力倍増しそうですし、いつの日かぜひどうぞ。
-
- sunnyさん 2015/10/22 12:59:41
- 国境越え
- Halonさん
カシュガルへの国境越え、楽しく拝見しました。
私より1か月早い時期、サリタシュ〜国境まで雪山が多く美しい絶景ですね。
キルギス国境手前での民泊がいいですね。
私は時間がなくてタジクのムルカブからキルギスを超えカシュガルへ1日で移動強行したのですが、国境が土日閉鎖とか、2時間もある昼休みとか、時差とか、あの国境越えはハードル高かったです。
来年1月にウズベク&タジク再訪するのですが、タジクの冬山の風景が今から楽しみです。
sunny
- Halonさん からの返信 2015/10/22 21:42:18
- RE: 国境越え
- イルケシュタムの民泊で迎える朝はよかったです!
計画段階では国境付近での宿泊なんて厄介の種でしかなかったのですが、終わってみると旅を感じるいい思い出になりました。
sunnyさんは1月のタジクですか〜!聞くからに寒そうですねえ。
季節が変わると違う面が見れるのでしょうね。楽しみです。旅行記をコタツの中で見させてもらいます。
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