中央アジア3ヶ国の旅(8)　アルマティ＆メデウ

2015/08/20 - 2015/08/21

2015年の夏休みは9日間で中央アジア3ヶ国（キルギス、カザフスタン、タジキスタン）に行ってきました。

今回の旅はキルギスが目的でしたので、カザフスタンとタジキスタンはついでに軽く訪れただけです。カザフスタンのアルマティは、散策する気力が萎える暑さだったので、まずは近郊の渓谷・メデウに脱出し、夕方から少しだけアルマティを散策しました。日陰でもかなり暑かったり、何故か花粉症のような症状が出たり、見所も見当たらなかったりで、残念ながらあまり楽しめませんでした。

＜旅程＞
【0日目(8/14)】
　中部21:35→
【1日目(8/15)】
　→北京0:05（EY＝エティハド航空）
　北京5:35→イルクーツク8:50（S7＝S7航空）
　イルクーツク14:35→ノヴォシビルスク15:15（S7）
【2日目(8/16)】
　ノヴォシビルスク1:40→ビシュケク4:20（S7）
　ビシュケク〜アラ・アルチャ〜ビシュケク〜チョルポン・アタ
　チョルポン・アタ泊
【3日目(8/17)】
　チョルポン・アタ〜カラコル〜アルティン・アラシャン
　アルティン・アラシャン泊
【4日目(8/18)】
　アルティン・アラシャン〜アラクル湖〜カラコル谷〜カラコル
　カラコル泊
【5日目(8/19)】
　カラコル〜ビシュケク
　ビシュケク泊
【6日目(8/20)】
　ビシュケク〜アルマティ〜メデウ〜アルマティ
　アルマティ泊
【7日目(8/21)】
　アルマティ11:15→ドゥシャンベ12:00（KC＝エア・アスタナ）
　ドゥシャンベ泊
【8日目(8/22)】
　ドゥシャンベ4:25→ドバイ7:00（FZ＝フライドバイ）
【9日目(8/23)】
　ドバイ3:00→関西17:10（EK＝エミレーツ航空）

エリア アルマトイ(カザフスタン)

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

キルギスを出国し、歩いてカザフスタンの入国審査へ。

入出国カード（英語併記）に記入し、10分程度で通過。
前月にビザ免除の期間が2017年12月末まで延長されましたが、審査官はビザ免除の対象国を書類で確認していました。
歩き方には税関申告書の提出が必要とありましたが、用紙は見当たらず、提出する機会もありませんでした。セキュリティチェックもなし。

（私は２日のみの滞在のため関係ありませんが）カザフスタンに５日以上滞在する外国人は外国人登録をしなければならず、歩き方や大使館の情報では、空路の場合は入国審査時に入出国カードにスタンプが２つ押されて登録手続が完了するのに対して、陸路の場合は１つしか押されず外国人登録がされないので移民警察局で登録手続をする必要があるとのことでしたが、今回は陸路ですがスタンプが２つ押されていました。

カザフスタンに入国すると、タクシーの勧誘が群がってきました。

ビシュケクから乗ってきたマルシュルートカは既に待機していました。

両替所が閉まっていましたが、8:30頃に開いたので、残っていたキルギス・ソムをカザフスタン・テンゲに両替。330ソムが1005テンゲとなりました。

マルシュルートカは8:43頃に国境を出発。
車窓の風景は大草原が続きました。

草原の家畜たち

11:50頃、ビシュケクから約4時間半でアルマティのサイラン・バスターミナルに到着。
他の方々の旅行記では途中で休憩があったとのことでしたが、ガソリンスタンドに立ち寄っただけで休憩なしでした。

バスターミナル内。
ATMでテンゲをキャッシングし、1テンゲ＝0.627円のレートでしたが、旅行記の作成に際して確認したところ、世界同時株安の影響か、1テンゲ＝0.5円程度に大暴落していました（2015年9月9日現在）。
地下のトイレは40テンゲ（約25円）でキルギスの倍以上。

ターミナル前には売店が並んでいました。

朝食兼昼食にサモサを購入（100テンゲ＝約62円）。

ここでは購入しませんでしたが、水は1.5リットルが200テンゲ（約125円）、0.5リットルが150テンゲ（約94円）など予想外の高さ。街中のスーパーでは、安いものは1.5リットルが133テンゲ（約83円）でした。

バスターミナルの隣にはサイラン貯水池

泳いでいる人たちもいました。

南側にはアラトー山脈が見えました。その向こう側がキルギスのチョルポン・アタ辺りだと思われます。

バスターミナルはアルマティの西の外れにあるので、バスで中心部に向かうのが通常ですが、事前に情報収集していなかったので（バスターミナルの場所も把握していませんでした）、どのバスが宿の近くまで行くのか分からないし、渋滞で時間がかかりそう。オフラインマップで現在地を把握して周辺の地図を見ると、歩けそうな場所に地下鉄の駅が表示されており、地下鉄にも乗ってみたいので、駅まで歩くことにしました。

貯水池に流れ込む急流

こんなところに何故かゲバラ

バスターミナルから約25分で地下鉄のモスクワ駅に到着

料金は均一で80テンゲ（約50円）。
窓口でプラスチックのコインを購入して自動改札に投入する方式でした。

後で調べたところ、2015年4月に地下鉄がこの駅まで延伸されたばかりのようです。
地下鉄自体も2011年開業なので、他の旧ソ連の都市と違って新しい車両でした。

地下鉄 (アルマトイ) 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

路線図の英語表記や英語の案内放送もありました。

中心部のアルマリ駅で下車

この駅は割と長いエスカレーターでした。

アルマリ駅の出入口

すぐ近くにオペラ・バレエ劇場

駅から少し歩いて本日の宿「Hostel 74/76」に到着。
ドミトリー1泊1500テンゲ（約940円）。
ここも水を自由に飲めました。

International Hostel City Center ホテル

黄色いトラム

科学アカデミー

カザフスタンホテル

ホテル カザフスタン ホテル

地学博物館

アルマティはとても暑かったので、近郊の渓谷・メデウに脱出しようと、地学博物館前のバス乗り場へ。バス停の表示はありませんでしたが、多くの人がバスを待っている様子だったので、しばし待ちました。

しばらく待って14:30頃に12番のバスがやって来ました。
料金は80テンゲ（約50円）。

青い機械にコインを投入すると、下からチケット、左上の機械から釣銭が出てきました。
コインしか使えませんが、紙幣しかない場合などはドライバーに支払ってお釣りをもらうこともできるようです（全てのバスでそうなのかは分かりません）。

車窓からタワーが見えました。

約30分で終点のメデウ・スケートリンク前に到着。
スケートリンクは12月から4月の営業だそうなので休業中です。
ここから長い階段を上ればリンクを見下ろす景色のいい場所に行けるそうですが、依然としてとても暑く、スキー場に行くゴンドラに乗れば景色は見られそうなので、ゴンドラ乗り場に向かいました。

メデウ スケートリンク スタジアム・スポーツ観戦

スピード・スケート選手のオブジェ

スケートリンク前から少し下ってゴンドラ乗り場へ。
ここでバスを途中下車することもできます。

ゴンドラは往復2500テンゲ（約1567円）。
用意していた現金で支払いましたが、カードの表示もされていました。

グループ毎に乗り込んでいたので、このゴンドラに一人で乗りました。

ゴンドラからの景色

メデウ・スケートリンク

スケートリンク上部の堰堤。
長い階段を上って行ける場所はここのようです。

上から眺めた堰堤。
砂防ダムになっているのだと思います。

アラトー山脈の高峰が見えてきました。

終点に近づくとリゾート風の建物がちらほら

約25分でシンブラク・スキー場（標高2260m）に到着。
気温は26℃と表示されていました。

ゴンドラ乗り場周辺にはレストランやお店

銀色の車両のようなものは何でしょうか。

更に2本のゴンドラを乗り継げば標高3180mまで行けますが（往復2500テンゲ、最初のゴンドラとセットなら合計3500テンゲ）、2本目は最終が16:30で、このとき既に15:50頃のため戻って来られるか微妙だったので、スキー場の散策にとどめました。

チェンブラクスキー場 アクティビティ・乗り物体験

しばらくスキー場の斜面を登り

景色を眺めて引き返しました。

引き返した辺りから下の景色

スキー場周辺の建物

再びゴンドラに乗って下山

バスが来るのがゴンドラから見えたので、急いで乗り込みましたが、東京のラッシュ時並みの超満員。料金の支払機にも近づけず、下車時にドライバーに支払いました。

アルマティに戻り、共和国宮殿とどなたかの像。
この近くにあるコクトベへのロープウェイは、歩き方の情報どおり運休中のようでした。

旧ソ連的な集合住宅

1904年に建立された「ゼンコフ正教会」

ゼンコフ正教会 寺院・教会

1911年の大地震時にも倒れなかったことで有名だそうです。

ゼンコフ正教会がある「28人のパンフィロフ戦士公園」
第2次世界大戦にカザフから出征しモスクワを防御して戦死した28人の戦士を記念して造られた公園だそうです。

28人のパンフィロフ戦士像でしょうか。

28人のパンフィロフ戦士公園 広場・公園

公園内のモニュメント

公園の端にある木造の「カザフ民族楽器博物館」

カザフ民族楽器博物館 博物館・美術館・ギャラリー

公園から少し北に歩くと中央バザール

中央バザール (緑バザール) 市場

既に19時近くのため、残念ながら店仕舞していました。

中央市場前の露店

神社の鳥居のようなものがありました。

歩行者天国のジベック・ジョル大通り

ジベック ジョル通りの歩行者天国 散歩・街歩き

路上のパフォーマンス

噴水とユニークな形のビル

ツム百貨店

市庁舎

虎の像

セルフ式食堂の「カガナト」で夕食

カガナト 地元の料理

ラグマン（330テンゲ）、マンティ2個（160テンゲ）、ジュース（70テンゲ）で合計560テンゲ（約351円）

店内

20:20頃には宿に戻り、シャワーを浴びて就寝。
二段ベッドの上段でしたが、柵もハシゴもありませんでした。

翌朝は7時前に宿をチェックアウト

フルマノフ通りのバス停から

79番のバスで空港へ。
料金は80テンゲ（約50円）。

約40分で空港に到着

アルマトイ国際空港 (ALA) 空港

アルマティ中心部から空港へ行くバスは他にも92番、32番などいくつかありますが、空港の敷地内に乗り入れているのは79番だけのようです。ターミナル前で下車できました。

非制限エリアの売店でサモサを購入しましたが、200テンゲ（約125円）と高い。

まだチェックインが開始していなかったので、非制限エリアの2階ロビーでしばし待機。ここではwifiが使えませんでした。

出発の約2時間前にチェックイン手続が開始。
チェックイン手続、出国審査、セキュリティ・チェックは15分程度で済みました。

制限エリアでは、売店やカフェで0.5リットルの水が700テンゲ（約439円）、自動販売機でも500テンゲ（約313円）など、全般的に酷いボッタクリ価格。両替所は見当たりませんでした。
wifiは使用可能。
各社共用のラウンジもありましたが、今回はエア・アスタナのエコノミーのため使用できません。

エア・アスタナのドゥシャンベ行きは11:22頃に出発

上空からアルマティ付近の景色

機内食は、パッケージを見てアップルパイかと思いましたが、食べてみたら全然違っていました。

タジキスタンに近づくと、雪山の景色が続きました。

（タジキスタン編に続く）

この旅行記へのコメント （4）

• worldspanさん 2015/09/11 07:35:52

  アップルパイ！？

  mondさん
  
  こんにちは。私も去年タシュケントからアルマトイまでエアアスタナを利用し、同じ機内食を食べましたが、あれ、アップルパイだとおもいますよね！ アップルパイを連想して食べるのであまりの食感の相違にめっちゃ驚いてしまいました。アルマトイのアルマは、マジャール語やカザフ語ではリンゴと言う意味で、それでリンゴを描いているのだと思いますが、ホンマに紛らわしいですよね(笑)。
  
  明日私もオフ会に参加します。よろしくお願いします。
  
  worldspan

  mondoさん からの返信 2015/09/11 23:49:09

  RE: アップルパイ！？

  worldspanさん、こんばんは。
  
  やはりあれはアップルパイだと思ってしまいますよね。
  私も一口食べて驚きました。
  何か分からないペースト状のものとトウモロコシが入っていましたが、、、
  町のシンボルなら中身もアップルパイにすればいいのにと思います(笑)
  
  こちらこそ、明日はよろしくお願い致します。
  
  

• kanaさん 2015/09/10 09:08:41

  懐かし〜

  mondoさん こんにちわ♪
  
  ビシュケクからアルマティ、メデウの旅行記、同じルートだったので、懐かしく拝見しました。
  メデウでは、やはりロープウェイが正解ですね！歩いて登ったので大変でした(^◇^;)
  いつの間にか、旅行記を追い抜かされ、私も頑張らなきゃですf^_^;)
  
  でわでわ
  kana
  

  mondoさん からの返信 2015/09/10 23:13:13

  RE: 懐かし〜

  kanaさん、こんばんは。
  
  アルマティやメデウにも行かれたのですね！
  しかもメデウで歩いて登られたとは！上から長い階段が見えましたが、あの暑さの中で登るのはしんどそうでした。
  
  kanaさんほど頻繁に旅行されていると旅行記の作成がなかなか追いつきませんよね。
  ウズベキスタンの旅行記の続きやキルギス・カザフ編も楽しみにしています。