旅記録国内編2012　徳島〔13－四国八十八ヵ所２巡目＆四国別格二十霊場巡拝第１弾：月ヶ谷温泉宿泊編〕

2012/03/23 - 2012/03/24

【八十八ヵ所２巡目＆別格二十霊場で１０８カ寺を巡る旅・第１弾は阿波の国！】
四国八十八ヵ所霊場の２巡目を札所番号順の“順打ち”で参拝しながら、四国別格二十霊場も“順打ち”する、四国１０８カ寺を巡る旅。閏年の“逆打ち”で得られるかも知れない３倍の功徳には目もくれず、あえて“順打ち”に徹するアマノジャクなプランは、いくつかの基本ルールに沿ってスケジュールを組み実行に移していく。
徳島・鳴門で高速バスからレンタカー「２巡目ゴロウさん」(ナンバーが２５６なので、笑)に乗り換え、初日は八十八ヵ所霊場の第１番から第６番までと別格二十霊場の第１番の合計７カ寺に参拝し、御所温泉に宿泊。
旅の２日目は、阿波市・美馬市の観光を挟みつつ、八十八ヵ所霊場の第７番から第１２番までと別格二十霊場の第２番の合計７カ寺に参拝し、徳島市内に宿泊した。
旅の３日目、７カ寺を巡ったところで参拝を終了、夕方最後に予定していた１カ寺を翌朝に変更することにし、今夜の宿へと向かう。
《２巡目のルール》
①八十八ヵ所霊場も別格二十霊場も“順打ち”とする。
②四国では、ケーブルカー・ロープウェイを除き、バスやタクシーに頼ること無く自らが運転する車で移動する。
③宿泊は、可能な限り１巡目とはロケーション・施設・部屋カテゴリーを変える。
④スケジュールに支障の無い範囲で、１巡目とは違う「ついで観光」を組み込む。

【メンバー】
一人旅。

【泊まったところ】
月ヶ谷温泉・月の宿の和室。

【ルート】
3/21　枚方市駅－〔高速バス〕－高速鳴門－〔レンタカー〕－第１番・霊山寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/10968484）
　　　－第２番・極楽寺－第３番・金泉寺－第４番・大日寺－第５番・地蔵寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/10969334）
　　　－＜広域農道他＞－別格第１番・大山寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/10971715）
　　　－＜県道１２・県道１３９他＞－第６番・安楽寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/10971953）
　　　－＜県道１３９・Ｒ３１８＞－御所温泉
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/10974309）
3/22　御所温泉－＜Ｒ３１８・県道１３９＞－第７番・十楽寺－第８番・熊谷寺
　　　－第９番・法輪寺－第10番・切幡寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/10976601）
　　　－＜県道１３９・広域農道他＞－金清自然公園－＜広域農道・県道２＞
　　　－犬墓大師－＜県道２・県道２４６・県道１２＞－脇町
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/11031098）
　　　－＜県道１２・Ｒ１９３＞－脇町IC－＜徳島自動車道＞－土成IC－＜Ｒ３１８他＞
　　　－第11番・藤井寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/11031413）
　　　－＜Ｒ１９２・県道２０他＞－別格第２番・童学寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/11032098）
　　　－＜県道２０・Ｒ４３８・県道４３他＞－第12番・焼山寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/11038638）
　　　－＜県道４３・Ｒ４３８他＞－徳島市中心部
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/11040570）
3/23　徳島市中心部－＜Ｒ４３８・県道２０８・県道２１＞－第13番・大日寺
　　　－第14番・常楽寺－第15番・国分寺－第16番・観音寺－第17番・井戸寺
　　　－（昼食・宅配出荷）－第18番・恩山寺－第19番・立江寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/11041932）
　　　－＜県道２８・県道２２・県道１６＞－月ヶ谷温泉
　　　（以上の旅行記⇒本編）
3/24　月ヶ谷温泉－＜県道１６他＞－別格第３番・慈眼寺
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/11045690）
　　　－＜県道１６他＞－第20番・鶴林寺－第21番・太龍寺－第22番・平等寺
　　　－＜県道３５・県道２４・Ｒ５５他＞－徳島駅前－〔高速バス〕－京都駅
　　　（以上の旅行記⇒http://4travel.jp/travelogue/11052508）

【表紙の写真】
徳島県道１６号線から見た月ヶ谷温泉・月の宿。

エリア 阿南・日和佐・海陽・那賀(徳島)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

■上勝町へ①
立江寺の駐車場でカーナビの設定を変更しているうちに雨が上がった。
ここからしばらくは、八十八ヵ所霊場の次の札所である鶴林寺へのルートと同じ県道１６号線を走ることになる。

■上勝町へ②
勝浦町に入り、鶴林寺への分岐となる道の駅・ひなの里かつうらを過ぎる頃、雲の切れ間から薄日が差し込むようになった。
行く手の山の低いところまで雲が掛かっているが、幻想的な風景でもある。

■上勝町・月ヶ谷温泉①
勝浦町から更に西の上勝町は、今回が初めての訪問となる。
勝浦川を遡るように進む道が緩い下り坂に変わった所で、対岸に大きな建物が見えた。
今夜の宿である月ヶ谷温泉の「月の宿」だ。
月ヶ谷温泉は、薬師如来に「この霊水は万病に効く」と告げられたお大師様が広めたと伝わるそうで、巡拝のロケーション的にも今回の旅に丁度良いと思って予約した。

■上勝町・月ヶ谷温泉②
そのまま少し進んで橋を渡った所で、県道から左に逸れ川下に戻るように走ると宿の入口。

■16:37　月ヶ谷温泉に到着
広い駐車場だったが、水車小屋のすぐ傍で宿の建物に近い位置が空いていたのはラッキー♪

■エントランス
では早速、お宿を堪能しましょう。

■フロント
エントランスから見ると左側に、木目が美しいカウンターがあって、そこがフロント。
他にも、木で造られたオブジェ的な物が館内の所々に見られる。

■売店
フロントの向かい側、エントランスから見ると右側には売店。
土産用のお菓子や農産物の加工品など、品数は結構豊富。

■客室棟
チェックインを済ませて客室へ。
フロントと売店の間の廊下を進むと奥に客室棟があり、エレベーターで２階へ案内された。
建物の南側は廊下で、客室は勝浦川に面した北側という配置になっている。

■浴衣
客室前の廊下には、男性用・女性用共にサイズを分けて浴衣が用意されていて、好みの色柄の物を選べるようになっている。
湯上りに浴衣をサラリと身に着け、川風に吹かれて涼をとる・・・なーんて風情のあること、たまにはしてみたいんだけどねぇ(汗)。
朝の寝起きのような“腰紐１本”状態は無いにしても(笑)、着崩れを気にしながらでは却ってのんびり出来ないので、ここは遠慮して手持ちの部屋着で寛ぐことにしよう。

■部屋番号
各客室の入口には、部屋の番号と共に、「月」の文字を含んだ名前が付いていた。
今日のお部屋は２０５号室の「月詩」で・・・。

■２０５号室
４名まで入ることが出来る和室を一人で独占するわけで。
早速入口周辺から恒例行事(笑)を始めましょう。

■水回り①
靴を脱ぐ上り口からすぐ左のドアはトイレ。

■水回り②
トイレの向かい、上り口からすぐ右のドアを開ければ・・・。

■水回り③
まずは洗面。
周りに物を置く台が無く、濡れないよう床に避難させるという難は少々あるが、アメニティもこれで十分だろう。
手作りのオリーブオイル１００％の石鹸、小さな物ではあるけれどちょっと嬉しいな♪

■水回り④
洗面の隣には、洗い場付きのバスルーム。
館内に温泉浴場があるが、暑い時期の夕食前に部屋から出ずにサッパリしたい場合など使えそう。

■和室
１２畳の和室だから、荷物を広げるには十分。

■クローゼット
押入れ横のクローゼット内に冷蔵庫があった。
コンセントは抜いてあり、必要なら自分で差し込むようになっている。

■床の間
床の間にはテレビやポット、金庫や館内電話が置かれていた。
ちなみに客室は全て禁煙、タバコを吸えるのは館内の１カ所に限られている。
その喫煙場所に通うのも結構良い運動になるかな〜(笑)。

■ネット接続可
液晶テレビでなくたって、部屋でインターネット接続がＯＫというのは有り難い。
手持ちのＬＡＮケーブルでは少々短いのでフロントに尋ねたら、とーっても長い・・・多分、廊下まで届くぐらい(笑)・・・ケーブルを貸して頂けた。

■縁側
勝浦川に面する窓側には椅子とテーブル、更にベランダにはスリッパの用意も。

■部屋からの景色①
ベランダに出て景色を眺めてみる。
山には少し雲のカケラが残っているが、もう雨の心配は無いようだ。
向かい側に見える白いガードレールが県道１６号線、右が徳島市の方向で、丁度正面が月ヶ谷温泉の建物を対岸から撮影した辺り。
その下の河川敷は、コテージもあるキャンプ場になっている。

■部屋からの景色②
白いガードレールの県道１６号線が下り坂になって行く辺りに橋があって、こちら岸に渡って来た。
町役場があるのは、右の山の向こう側ぐらいかな？
剣山スーパー林道の起点もそこから近いと聞いている・・・走るつもりは無いけれど(笑)。
山に掛かる雲が、季節外れながらクリスマスツリーに雪に見立てて飾る綿のような・・・、いや・・・綿・・・綿飴・・・ちょっとお腹空いた(爆)。

■お茶請け
ってことで、お部屋に用意して下さっていたお菓子を頂きましょう♪

■見取り図
夕食までの時間、売店を物色したいと思い、ついでに館内探索へ。

■レストラン
客室棟の１階にあるレストラン「ｍｏｏｎ」。
今日の夕食は、こことは別の場所を指定されている。
何となく団体さん用の食事会場かな？と思う。

■置物
タヌキ、だわよね？(笑)
確かにタヌキがいても全く不思議ではない山また山のエリアだものね。

■１階フロント方向へ
月ヶ谷温泉は日帰りの入浴もＯＫ。
客室棟からフロント方向へ通路を進むと・・・。

■休憩室
すぐ右側に、日帰り入浴客も利用出来る無料の休憩室がある。
そしてここ、館内で唯一喫煙ＯＫの場所でもある。

■１階大浴場
大浴場は１階と２階に分かれていて、休憩室からフロント側に進むと１階の大浴場がある。

■廊下
そうか、上勝町にも棚田があるのね。
廊下の所々に展示されている写真や絵画が、観光のヒントにもなりそうだ。

■夕食場所
予定より早く宿に着けたし、夕食を済ませたら温泉でのんびり・お部屋でまったりの時間をしっかり確保しようと思い、夕食は１８時からでお願いした。
フロントの隣にレストラン「月」があり、勝浦川が見える小上がりに席が用意されていた。

■夕食①
紅葉の時期には勝浦川の上流にかけて素晴らしい渓谷美が見られることだろう。
上勝町の第三セクターが運営している施設なので、至るところで「かみかつ」がアピールされているなと感じる。

■夕食②
まずは食前酒。
確かヤマモモのワインだったかな？
下戸な私でも飲める優しい味で、よく冷えているのが美味しい。
あれ？
本当に下戸か？(笑)

■夕食③
続いて、先付・前菜・お造り・焼き物など、一つのお膳にいろいろと載ってきた。
一品ずつ食事の進み具合を見ながら順に運んで貰うより、好きな順で頂けるので、この形式は嬉しい♪

■夕食④
山のものがあれば・・・。

■夕食⑤
川のものもあり・・・。

■夕食⑥
旅先での夕食も３泊目となれば、食べる時に緊張するぐらい凝ったものよりも、家庭料理っぽいものの方が有り難く感じることも多い。
このお膳に並んだメニューはどれも美味しく適量で、何だかホッと和むような。

■夕食⑦
お造りに添えられている“もう少しで花開きまっせ～”な蕾がたくさんの小枝を見て思い出した。
「葉っぱビジネス」で、お年寄りが多いこの町が活性化したんでしたよね。

■夕食⑧
そう思って見ると、後出しの天ぷらにも南天の葉が添えられているし。
そうそう、椎茸も特産よね。
売店には、プリプリ・肉厚の生椎茸が並んでいましたよ。

■夕食⑨
食べ切れるかな？と心配だった小鍋は、根菜類を中心として野菜やコンニャクなどのヘルシー素材がたっぷりで箸が進んだし・・・。

■夕食⑩
野菜もお米も、噛むほどに本来の味が口に広がるといった感じで。
そば米汁は初めてだったけれど、ハマりそうですぅ(笑)。

■夕食⑪
デザートのフルーツまで、量的にも私好みの夕食♪

■２階大浴場①
部屋に戻って一休み、お腹が落ち着いたところで温泉へ。
今日は２３日の奇数日なので、２階の大浴場が女性用。
夕食場所がフロントのすぐ近くだったので、館内の人の出入りを背中で聞いて(笑)いたが、仕事帰りや家族連れで自宅のお風呂代わりに温泉を利用する地元の方が結構多いように感じた。
日帰り入浴の受付が終わり、今の時間帯は宿泊客だけのはず。
空いている、どころか現在無人・・・ってことはチャンスです、ね？(笑)

■２階大浴場②
下足用・貴重品用・着替え用の３種類のロッカーがズラリと並んだ明るい脱衣所。

■２階大浴場③
露天風呂は無いものの、岩の浴槽は十分な大きさがあり、手足を伸ばしてリラックス♪
お大師様ゆかりの温泉だもの、ここまでの疲れはきれいサッパリ流し去り、最終日となる明日も楽しく参拝を続けられるようにパワーを貰えるわね！

■就寝
温泉を堪能して部屋に戻ったら、座卓や座布団を縁側近くに押しやって、正に部屋の中央に布団を敷いて下さっていた。
明日の朝起きたら、部屋のどの辺りまで転がって行っているでしょうね？(笑)
参拝の準備を整え、恐る恐る仕事のメールもチェックし終えたら、明日に備えて早目の就寝。

■気になる天気①
４日目の朝は６時に起床。
昨日が雨だったこと、昨日最後の予定を今日の最初に変更したことで、やはり一番気になるのは天気。
昨日の雲とは違う朝靄が山に掛かってはいるけれど・・・。

■気になる天気②
１時間ほど経って朝食の時間帯になると、青い空も覗くようになり一安心。

■朝食①
朝食も、フロント隣のレストラン「月」で・・・。

■朝食②
夕食と同じ席が用意されていた。

■朝食③
特別なものは無いけれど、量的には私に合っていて・・・。

■朝食④
多いな～と思っていたご飯は、美味しいのと、今日の活力になると思えば、いつの間にかパクパク・ペロリ(笑)。

■朝食⑤
目玉焼きだろうか、ハムやソーセージでも入っているのだろうか、と想像しながら蓋を開けると、野菜と豆腐でヘルシー・ウレシー(笑)。

■チェックアウト
部屋に戻って一休み、身支度を整えてチェックアウトを済ませ、「２巡目ゴロウさん」に荷物を積み込んでいつでも出発ＯＫよの状態になったのは・・・。

■8:20　月ヶ谷温泉を出発
昨日最後の予定を今日に変更して訪問先が１カ所増えたって言うのに、当初の予定より１０分早いだけ(汗)。
だってねぇ、お大師様が仰るんですよ。
「この位の時間に出発した方が、朝靄もスッキリ晴れて道中の景色が良いんだし、しばらくは昨日みたいに成り行きに任せてごらん、まだ“予定こなすぞ”スイッチはオンに切り替えなくて良いよ」って、温泉の朝風呂に浸かりながらね(爆)。