我が愛しのガウディ　モデルニスモ建築三昧の８日間の旅　バルセロナ編　ダイジェスト

2015/08/06 - 2015/08/13

ガウディのサグラダファミリアを生で見たい。そう思ったのが今から６年前のこと。
でも、仕事の関係でまとまった休みが取れるのが、年末年始、GW,盆休みと旅行代金がピークの時期でなかなか実現しないでいました。

今年も比較的早い時期から格安航空券をゲットすべく、毎日ネットでチェックしていましたが中々安くならず、６月の初めに今年もダメか・・・そう諦めて、行き先をベトナムのホイアンに切り替えて航空券を予約しようとした時に、モニターの片隅にカタール航空のキャンペーンセールでバルセロナ５．６万円〜を発見。

８月８日の出発をチェックすると２５万円。何気に２日前の６日をチェックすると何と、56,020円を発見。
夏休みを２日前倒しすればホイアンよりも安くチケットが確保できる・・・。
迷うことなくポチッとしてしまいました。

でも、予約をしたものの、ゼネコンの営業責任者としての仕事柄、休暇の申請をする前に実績を上げないとなかなか言い出しにくく、そのタイミングを待っていましたが、運よく仕掛り中の大型案件の受注が決まり、さらに１件内定した時点で休暇を申請し、無事に会社の承認が得られ、出発の１０日前に念願のスペイン旅行が実現可能となりました。

とりあえず往復のエアチケットとバルセロナの３泊分の宿の予約しかしていなかったので、そこから本格的な旅のプランを練って、マドリードまでのLCCの予約と宿の手配とガウディ関連の施設見学の予約とを完了したのが出発の３日前。

あわただしくバタバタと最低限の予約を終え、仕事を早めに切り上げ羽田発の深夜便で旅立ちました。

とりあえずたてた旅のプランは以下の通り
8/6　　0：30　　羽田出発
　　　14：00　　バルセロナ到着
〜8/9　夕方まで バルセロナ、モデルニスモ建築めぐり
　　　19：00　　LCCにてマドリード移動
8/10　終日　　　プラド美術館等マドリード市内観光
8/11　終日　　　トレド観光
8/12　朝 LCCにてバルセロナ移動
　　　夜　　　　バルセロナ出発
8/13　夜　　　　羽田到着

国内、海外を問わずひたすら自分の足で歩いて移動することにより、ガイドブックにはない発見をするのが自分の旅のスタイル。

今回もひたすら歩き続けた結果、８日間の歩いた総距離は何と２０６キロでした。

今回も８日間の旅の中でいろんなトラブルやアクシデントがありました。
極めつけはトレドで鳥糞強盗の被害にあい50ユーロ掏られてしまいました。

写真を2000枚以上撮ったのでアップできるのがいつになるかわからないので、とりあえず８日間の旅のダイジェストを先にアップします。

エリア バルセロナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: カタール航空 ブエリング航空

仕事を早めに切り上げ羽田空港に到着したのは夜の10：30
ラウンジでじっくり旅のプランでも練ろうと早目に到着したのですが、ガーン

楽天ゴールドもプライオリティパスも羽田の国際線ターミナルのラウンジは使えずパソコンコーナーで買ってきた生ビールで旅の始まりの儀式を

今回利用するエアはカタール航空
お盆この時期なのにバルセロナまでの往復運賃が何と56,020円とめちゃくちゃ安いんです。
しかも羽田発着なので五反田に住んでいる私にとって近いのでとても便利。

約８時間のフライトの後ドーハに到着。
機内エンタメも充実していて映画も２本見てしまいました。

トランジットの時間は２時間
ラウンジで寛ぐ予定でしたがドーハ空港から新しいハマド空港に移ってからプライオリティパスの使えるラウンジが無くなってしまいました。

ドーハからバルセロナまでのフライトも７時間。
ここでも映画を２本見てしまいました。
機内食もまずまずです。
CAの接客もよくカタール航空なかなか快適でした。

バルセロナ空港に到着したのは２時半。
ここからレンファと地下鉄を乗り継いでまずはホテルにチェックイン。

海外でいつも戸惑うのが電車のチケットの購入方法。

今回は簡単に券売機で１０回分の回数券を9.95ユーロで購入。

この回数券はなかなかすぐれもので近郊交通と地下鉄、バスのすべてに使えるんです。

バルセロナ エル プラット空港 (BCN) 空港

サンツの駅で地下鉄に乗り換えホテルのあるパラレル駅へ向かいます。

バルセロナ サンツ駅 駅

パラレル駅に到着して地上に出てみるものの、しばし方向感覚がわからず
警察官に道を聴いて5分ほどでホテルに

部屋でシャワーを浴びて一息ついた後は、夕方から早速街歩き開始。

この時期のヨーロッパは日が暮れるのが遅く9時半頃まで明るいのです。

ランブラス通り 散歩・街歩き

教会大好きな私はまずはカテドラルへ

サンタ エウラリア大聖堂 寺院・教会

大きな教会は有料の場所が多くて、ここも8ユーロを払ってなかに入ります。
スペインの入館料は高くて最低でも1000円近くします。
ガウディの建物だと3000円近くするものもあり、８日間の観光の入館料だけでも20000円以上かかりそう。

しかもユーロ高で、両替レートは１ユーロ１４０円程
そうなると何でもかんでも入館料を払って見るわけにもいかず、とりあえず表から見るだけのものも
そのひとつがグラシア通りに並んで建っていたカサ・アマトリェーとカサバトリョ

カサ バトリョ 現代・近代建築

そしてこちらはモンタネールのアントニ・タビエス美術館

交差点の角に建つこちらは明日見学を予約しているカサ・ミラ

そしてこちらも明日予約のサグラダファミリア
とりあえず下見です。

一旦ホテルに戻り今度は海に向かって散策を開始
コロンブスの塔は中にエレベーターが設置されていて上まで昇れるようです。

ポルトベイに続く海のランブラスと呼ばれるボードウォーク

９時４０分が過ぎてようやく暗くなってきました

バルセロナ2日目は朝一番でグエル公園に

８時からの予約でしたが１０分前に到着するとチケットはノーチェック

ガイドブックには８時開門とありますが、実際は７時から開いていて８時までに入ればフリーのようです。

グエル公園 広場・公園

最近まで入場無料だったグエル公園も今は7ユーロかかります。

隣接にはガウディが晩年を過ごした住宅があり、ガウディの家博物館として公開しています。
こちらは5.5ユーロ

こちらは内部を公開していないガウディのカサ・ビセンス

カサ ビセンス 建造物

この日のランチはグラシア通りに戻って軽くピンチョスをあてに生

1時から予約のカサ・ミラ

カサ ミラ 現代・近代建築

屋上にはおなじみの煙突のオブジェが並びます。
詳細はのちほど単独の旅行記をアップの予定です。

こちらのカサ・カルベットも未公開建物
ガウディの作品の中で一番保守的な建物で、1階のレストランは利用できます。

カサ カルベ 建造物

こちらはガウディと並ぶモデルニスモ建築家ムンタネールの作品で世界遺産登録されているカタールニャ音楽堂。
今晩ここで行われるフラメンコのコンサートを予約しているのでとりあえず下見

カタルーニャ音楽堂 建造物

ランブラス通りを少し入ったところにあるバルセロナの台所のボケーリア市場
いつもすごい人で賑わっていました。

市場の中はすごい賑わいで魚介類や肉、果物や総菜、生ハム屋さんが軒を並べています。ここでビタミン補給を
パックに入ったフルーツは1〜2ユーロ　搾りたてのフレッシュジュースは1ユーロ

ランブラス通りを路地を一本入ったところにあるレイアール広場
広場を囲んでカフェやバルが軒を並べます。

レイアール広場 広場・公園

こちらはホテルのそばにあったガウディのグエル邸
入館料は12ユーロ
ここは並ばずにすぐに入れました。

グエル邸 現代・近代建築

屋上はおなじみの煙突が並んでいます

夜は先ほど下見したカタルーニャ音楽堂でフラメンコのコンサート

カタルーニャ音楽堂 建造物

世界遺産の中でフラメンコが見れるなんて最高の贅沢です。
ちなみにここはガイドツアーでしか内部の見学ができず、しかも写真はNGなのですがコンサートの時は特に規制なし
思う存分建物内部の撮影が可能です。
しかも、ガイドツアーは18ユーロかかるのに、1時間半のコンサートが聴けてチケットは12ユーロからあるので、断然お得です。

さすがに12ユーロの席はステージが全く見えませんでした。

でも開演後は席のチェックは緩く、同じフロア内の席の移動は自由で、正面の39ユーロの席に移動してバッチリ見ることができました。

すごい得した気分

3日目は朝からサグラダファミリア。
バルセロナは夜遅くまでに賑わうせいか朝は比較的ゆっくりなんです。
朝一番は9時スタート。

サグラダ ファミリア 現代・近代建築

生誕のファサードから中に入るとそこは驚きの世界が。
あまりの美しさにしばし絶句。

天井を見上げるとこれ
なんかすごく幻想的

内部を一通り見学した後はタワーに上ってみます。
生誕のファサード、受難のファサードともに上れますが、最初にできた生誕のファサードのほうが人気のようです。
理由は下りがらせん階段で降りるため、塔や工事の様子を間近に見ることができるからでしょう。

サグラダファミリアを堪能した後は、郊外のコロニアグエル教会へ。

ここはガウディのスポンサーだったグエル氏が繊維工業住宅地区として建設したもの。

コロニア グエル教会 寺院・教会

この教会、当初2階建ての計画でしたが半地下の部分の礼拝堂だけ完成した時点でガウディがサグラダファミリアの建設に専念するために工事の継続を断念したものだとか。

ガウディの最高傑作とも言われているこの教会は、サグラダファミリアの原点になっているそうです。

4日目は土曜日。
事前のリサーチによると第一土曜日は無料開放している施設がかなりあるとのことで、そのひとつモンタネールの設計した世界遺産サン・パウ病院へ

サン パウ病院 現代・近代建築

無料開放日なので並んでいるのではと思い、早目に到着したものの開場は10時から。
10時になっても並ぶ人がいなくて何でだろうと思ったら無料開放はどうやらガセネタだったようで普通に8ユーロ払って入場しました。

かまぼこ型の天井のこの建物は病棟だったもので、実際に2007年までは病院として使われていたそうです。

ずっと改修工事が続いていて最近まで自由に見学することができなかったようですが現在は一番外側の2棟をのぞいて外部の工事が終わって見学出来ます。
ただし内部を見ることができるのはさきほどの病棟とこちらの本館だけ

次に向かったのはカタルーニャ美術館
ここも情報によると終日無料開放のはずでしたが、実際は無料となるのは3時以降。
夕方の便でマドリードに向かうため3時まで待っていられないので12ユーロ払って見学しました。

カタルーニャ美術館 博物館・美術館・ギャラリー

この美術館はやたら広くて全部じっくり見たら3，4時間はかかりそうです。
写真撮影もOKです。
こちらにはガウディの建物に使われてた家具や建具、金物類やタイルなども展示されていました。
ピカソの作品も多かったです。

高台にある美術館からはサグラダファミリアを望むことができます。

その裏手にあるのはバルセロナオリンピックの会場だった競技場

オリンピック スタジアム 建造物

モンジュイックの丘にも登ってみましたが時間の関係でモンジュイック城までは行くことができませんでした。

モンジュイック地区 山・渓谷

3日間のマドリード滞在の後再びバルセロナに戻り、旅の最終日は見忘れていたガウディの作品めぐり
こちらはサンタ・テレサ学院
女子のカトリック教育を目的として造られた学校です。

サンタ テレサ学院 寺院・教会

高い塀に囲まれた敷地内に入ることができず塀の外から見るだけになりました。
ガウディの象徴主義はこちらの建物で開花したといわれています。

そしてこちらミラーリェス邸の石門
門の右側に立っているガウディの像があります

ミラーリェス邸の石門 現代・近代建築

邸宅はなくなりマンションになってしまい、今はこの門と塀だけが残っています。

グエル公園の建設時期と同じころ作られたそうで、同じような曲線のデザインになっています。

最後はグエル別邸
こちらはグエル氏の週末利用する別邸だったところでガウディが増改築を手掛けています。

グエル別邸 史跡・遺跡

正門のドラゴン有名ですね。
これはギリシャ神話に出てくる黄金のリンゴの園の番人の竜を象徴しているとか。

グエル別邸 史跡・遺跡