やはりキツい / 谷川岳・厳剛新道UP、西黒尾根DOWN

2015/07/26 - 2015/07/26

会社の大先輩(以下おっちゃん)とＧＷ頃から山に行く約束をしていた。
おっちゃん、還暦越えて今は嘱託。
ジョギングやらテニスと身体鍛えるのが大好きでおまけにのんべえ。
フルマラソンも4時間そこそこで走ったことがあるのかな？
毎年ハーフマラソン走ったり、所沢の8時間耐久レースも今年は46?くらい走った。
基礎体力はバッチリ。

当初は雲取山ハイキングの予定だったが天気やらお互いのスケジュールがなかなかかみ合わず、ようやく実現の運びになったのが7月26日。

滅茶苦茶暑そう…。

暑くて雲取山なんか登ってられない。
谷川岳、ロープウェイで高飛びし、サクッとトマの耳、オキの耳、一ノ倉岳折り返して下山し、宝川温泉でひとっ風呂…と目論んでいたらおっちゃんにダメ出しされる。

「ロープウェイ使うような生ぬるい登山なんかやってられないよ。どうせなら下から登ろう。」

( ´_ゝ`)ﾆﾔﾘ

おっちゃん、ケチだから谷川岳ロープウェイのＨＰ見て、往復2,000円越えるロープウェイの料金が惜しくなったに違いない。
おっちゃんに用意したのが厳剛新道ルート。
すぐ脇を日本有数の急登、西黒尾根が走り、岩場、鎖場あり、西黒尾根に合流する手前の最後の急坂は凄まじい。
おっちゃんには

「途中、雪渓もあって歩いていて飽きないよ、ちょっと登りキツイかもしれないけど、ナニ、距離短いから。」

だなんて言ったりして…。

<｀∀´>

体力は私と同じくらいあるから半ばおっちゃんなら大丈夫と思っていた。

【結果】
おっちゃん、往路、西黒尾根に合流し、視界が拓けたらハイになり、スタコラ西黒尾根の岩場登り始めた時には驚いた。
何のことは無い、下りでヘタってしまい失速。
ヘロヘロになりつつも見事下山。流石おっちゃん。

「こんな岩場や沢があるルートは懲り懲りだなぁ…。」

ハイハイ、また山連れてってとのご要望あればもっと楽な山にご案内差し上げます。
帰りのクルマ、助手席で柿ピーを肴にビールかっくらってたおっちゃん。

「いや〜でも達成感あった一日だったよ。」

エリア 谷川温泉・湯桧曽温泉(群馬)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

水上ＩＣ下りてすぐのセブンイレブンで食料調達。
貼紙で谷川岳ロープウェイが7月いっぱい運行中止になったことを初めて知る。
今回は下から登る予定だから問題無し。
無料駐車場にクルマを停め、

06:32
谷川岳登山指導センター(標高:約760m)で登山届提出し登山開始。

今回はマチガ沢から登り始める厳剛新道ルートで山頂を目指す。
しばしの舗道歩き。
やはり涼しいね。

07:02
マチガ沢(標高:801m)到着。
雄大。おっちゃんも感動。

「あそこまで登るのかぁ…。」

現場連れてきて今更ながら

「結構キツイから覚悟してね。」


<｀∀´>

あまり人が歩かない巌剛新道。
当然ながら岩もゴロンゴロン、登山道を流れる水流、地味な登り。
おまけにマチガ沢、大気が篭って暑い暑い。

「沢歩くなんて聞いてないよ〜、オレもっと遊歩道みたいなところ歩きたかったなぁ。」

後ろ振り向けば白毛門、笠ヶ岳、朝日岳の山々。

Ｔシャツ汗だく。
汗が滝のように出る。
おっちゃんのおんぼろトレッキングシューズ、アウトソールが剥がれかけてしまう。
こうなることは想定内。本人も予備のジョギングシューズ持参。

「富士山二回登ってオシャカか〜。まだこの靴で登れるだろ？」

冗談じゃない。
ジョギングシューズに履き替えることを強く要望。

「まだ履けるのに…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」

08:29
休憩した場所から見えたマチガ沢。
これから合流する西黒尾根を仰ぎ見る。
西黒尾根、日本有数の急登。
よくよく考えてみたら巌剛新道、西黒尾根と変わらない標高差上がるんだよなぁ。
西黒尾根合流直前、凄まじい急坂だってらしいけど…

;ﾟдﾟ)ｺﾞｸﾘ

でも雪渓、南アルプスの北岳より見応えあるかも。

09:17
おっちゃん、鎖場登場だよ。

おっちゃん鎖場を登る。
日焼けした引き締まった身体。
おっちゃん、絵になるよ(笑)。

「こんな鎖場あるだなんて、銭形〜騙したなぁ〜。」


( ´,_ゝ｀)プッ

辛い登りでも登山道の脇で応援してくれる花々。
これはシモツケかな。
紫陽花みたいな感じ。

「おっちゃん、向かいの朝日岳、標高1,945mだよ。だいぶ登ってきたねぇ。」

実は私も辛かった。
それにしても暑い暑い。

休憩した場所から見上げたマチガ沢の雪渓。
正面は東尾根。
その向こうが一ノ倉沢。

森林限界…

(ﾟДﾟ)b 突破

09:40
ラクダのコブ(標高:1,516m)到着。
西黒尾根と合流。
一気に賑やかに。
合流直前の急坂、半端無くキツかった。

ﾟ+｡:.ﾟ(*ﾟДﾟ*)ｽｹﾞｪ.:｡+ﾟ

これから歩く西黒尾根後半部。
石黒尾根からトマの耳、オキの耳へ続く稜線丸見え。

標高1,500mちょっとでこんな眺めが見られるだなんて…。
恐るべし谷川岳。

ザンゲ岩がはるか遠く。

おっちゃん：酒呑み過ぎてすいません
私　　　　：初心者こんなルートに連れてきてしまってすいません

あっ、二人とも懺悔の気持ち、微塵も無し。

おっちゃん、森林限界超えてハイになりピッチ上げ始める。
よせばいいのに…下りもあるんだし、ザンゲ岩の先、まだ登りがあるんだよ〜。

( ´,_ゝ｀)プッ

マチガ沢が一望のもと。

待っとけ朝日岳、笠ヶ岳、白毛門。
そう遠くないうちに谷川連馬峰蹄形尾根日帰り縦走チャレンジするから。

(ﾟДﾟ)9m

私の未知のエリア、北関東の山々。
最近北関東の山もいいものだと思い始めている。

夏山。

(*′Д`*)

ハクサンシャジン。

シモツケ。

ニッコウキスゲだ。

ﾟ+｡:.ﾟ(*ﾟДﾟ*)ｷﾚｲﾀﾞ.:｡+ﾟ

いつか尾瀬沼畔に咲き誇るニッコウキスゲ見てみたい。

きた、氷河の跡。

ツルっツル滑るんだよね。

ザンゲ岩近し。
もう間もなくキツイ斜度もお終い。

登ってきてよかった。

( ´_ゝ｀)b nice view！

ザンゲ岩過ぎて斜度が緩やかに。
青空綺麗だなぁ。

(ﾟДﾟ)9m　トマ、オキの耳、lock on！

マチガ沢が見えなくなった。
それにしても険しい。

(；-_-) =3 ﾌｩ

ケルンが見えた。

11:28
肩の小屋着いた。
メシメシ。
谷川岳、太平洋側と日本海側の中央分水嶺。
天気も山の斜面が変わって日本海側はガス。
暑い外からクーラーギンギンの部屋に入ったみたいに涼しい。

美味い。

(*′Д`*)

40分ほど肩の小屋で食事休憩し、ザックデポしてトマ、オキの耳へ。

12:15
トマの耳(標高:1,963m)登頂。
おっちゃん、初の本格登山で谷川岳の巌剛新道ルート登りきったって凄いよ。
還暦越えただなんて信じられない。

さ、目指すはラスボス、オキの耳。

快適な稜線散策。

ハクサンシャジンとシモツケ。

12:37
オキの耳(標高:1,977m)踏破。

甲斐駒黒戸尾根、日帰りピストンの翌週のリハビリにはもってこい。
巌剛新道ルート、山行距離こそ3?ちょっと、標高差1,100m。
斜度半端無かった。

気分爽快也。

\(^o^)／

さ、折り返し。
トマの耳が幻想的。

(ﾟдﾟ;)

小屋でゆっくりし

(;´Д`)y━。oO

13:19
下山開始。

これから下る西黒尾根。
まさにジェットコースター。

(;ﾟдﾟ)ｺﾞｸﾘ…

下りは慎重に。

後ろを振り返る。
おっちゃん、「下りはイヤだなぁ〜。」

おっちゃん

「もうこんなとこ連れてくるなよなぁ〜。」

結構ヘトヘトな感じだったけどしっかりした足取りで下りていた。
基礎体力、やっぱりあるよ、おっちゃん。

おっちゃん鎖場を降りる。
クライマーみたい。

( ´,_ゝ`)ﾌﾟｯ

岩場無事クリアし、樹林帯突入。

おっちゃん
「ビール、ビール、ビールｩｩｩｩｩ！」

(*ﾟДﾟ)d□~~

16:55
無事下山。
おっちゃん、滅茶苦茶爽やかなんですけど…。

キツイ山行お疲れさまでした。

( ´,_ゝ`)ﾆﾔﾘ

帰りの助手席でおっちゃん、柿ピー肴にビールグビグビ。

「達成感あった一日だったなぁ。」

この旅行記へのコメント （2）

• mayたんさん 2015/07/28 23:49:54

  ハードな山行‼?

  銭形さん、お疲れ様でした。
  銭形さんがキツイって言われるなら、かなりハードなコースなんですね。
  見るからに帰りの下りもヤバい。
  
  でも稜線の美しさ、シモツケなどの高山植物も綺麗に咲いてましたね。
  そして銭形さん、今年天気当たり年ですね。
  
  ＊おっちゃん爽やか♪とても還暦過ぎには見えない（笑）
  
  may
  

  銭形幸一さん からの返信 2015/07/29 08:37:12

  何よりも暑さ…(-_-;)

  おはようございます。
  程度の差こそあれ登りがキツいのはどの山も同じ。
  暑さがたまらなかったです。
  
  今回のルート、甲斐駒の黒戸尾根と並び、日本三大急登のひとつに挙げられます。
  甲斐駒黒戸尾根の半分の距離、標高差ですので辛さも半分って、そうは問屋が卸しませんでした。
  斜度はよりキツいですし、鎖場も多かったですから。
  
  標高こそ2,000mに満たない山ですが稜線出てからの山のラインの美しさ、南アの山々にひけをとりません。
  関東の北壁のような存在感のある山ですから。
  
  今のところ天候に恵まれ、ラッキーです。
  お盆の山行はどうなることやら。