2015/07/04 - 2015/07/05
83位(同エリア461件中)
1billyさん
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3回に分けて記載している
群馬ドライブ紀行です。
今回は,最終回、四万温泉・積善館編です。
第1編:富岡製糸とこんやくパークの回り方
第2編:磯部温泉・恵みの湯と前橋駅前ゆーゆ
第3編:四万温泉・積善館の楽しみ方
(1)なるべくわかりやすく
(2)なるべく面白く
(3)ガイドブックにない使える情報
に気を付けて、書きました
あとから来られる方の参考になれば幸いです
1billy
____________________________
____________________________
第3編:四万温泉・積善館の楽しみ方
今まで、群馬の温泉というと
「草津」、「伊香保」、スキーの途中に「猿ヶ京」
「万座」、尾瀬の際に「老神温泉」などは行っていたが
なぜか地味で温泉に特徴もないので行きそびれていた
四万温泉にやってきました。
同行者が「積善館」「積善館」とうるさく連呼したので
重い腰を挙げました。
でも、実際に来てみて「なんでこんなに魅力ある温泉に
いままで来なかったのだろう」と思いました。
次回はラムサールに登録された旧六合村(くにむら)の
湿原やコケを見ながらトレッキングして、ゆっくり来ようと思いました。
四万温泉.積善館(本館)のメリットデメリット
○デメリット
①トイレがない
②部屋に風呂はない
③少し古く埃っぽい
④食事の時間が選べない
(夕:6-7時、朝、8-9時のみ)
⑤ふとんを自分でしく必要
○メリット
①温泉の泉質は優しい。
ほんのり塩味。
胃腸に効き、非常に飲みやすい
2リットルのペットボトル必須。
②温泉で炊いた朝粥は絶品。
③家族風呂にはいれる
④ビールなど持ち込み可能
食事を部屋に持ち込み自由。
⑤館主による無料の歴史ツアーあり。
⑥2食付きで料金が非常に安い。
普通の高級宿の併設(佳松亭)
⑦温泉街の中心に位置している
(スマートボールやお蕎麦屋さん
うなぎ屋、カフェにも行ける)
また、時間によっては共同浴場にも
入浴可能)
デメリットが気になららければ
こんなに素敵な宿はありません。
おすすめ!!
○積善館 ホームページ
http://www.sekizenkan.co.jp/
○積善館本館の案内 ホームページ
http://www.sekizenkan.co.jp/mainbuild.html
○四万温泉 ウィキぺデイア
http://shimaonsen.com/show/#li02
・今でも現在の亭主によるツアーが
無料で毎日開催。
また、宿泊プランも格安の本館から
高級な佳松亭まであり、
プランも細分化されていて実に巧みです。
素晴らしい宿と評価しました。
最後に湯治(とうじ)について
少し考えてみました。
1billy
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
渋川伊香保ICから39?。約40分。
ノー渋滞なら、車で
東京都心から170キロ約3時間。 -
四万温泉入口に位置する
「甌穴(おうけつ)」に車を停めると
四万川沿いに解放的で、
素敵なカフェがあります。
ただ、行ったときは閉店は早く15:00でした。
○甌穴の説明と森のカフェ
http://www.ouketsu.net/cafe.html -
甌穴って何だろう?
川の底面にある大きな石が
長い年月にわたって同じ位置で浮いた状態で
周りの石をこすると大きな穴状に
なることがある、その穴のことです。 -
これが甌穴(おうけつ)です。
「おけつ」ではありません。(笑い) -
イチオシ
この角度の光景の美しさには言葉を失います。
川の水が素晴らしく緑色です。 -
旧・ユーゴスラビアの国・クロアチアにある
世界遺産:プリトビッツェ湖群に似ています
小生の旅行記よければ参考まで ↓
○プリトビッツェ湖群旅行記
http://4travel.jp/travelogue/10567687 -
以下、説明不要の美しさ
-
-
本当に「緑の青さ」です。
-
カヌーや川下りのイベントがあるようです。
-
キャニオニングもできるようです。
水と楽しく触れ合いながら川を下っていくスポーツです。
途中、ゆるやかな滝をウォータースライダーのように滑ったり、
滝つぼにダイブしたりのアドベンチャーツアー。
当然専用のスーツでインストラクター付 -
比較的あたらしいダムです。
-
イチオシ
ダムの水の色です。
-
朝はもっと青い。
-
どうして四万の水は青いのか?
銅やコバルトイオンなどの物質が混じっていれば
青く見えるらしい・・・
PHの違う川の合流・・・・など挙げられていますが
よくわかっていないようです。 -
温泉街に入ってきます
温泉街は5つの地区に分かれるようです。
日向見、ゆずり葉、新湯、山口、温泉口地区。
積善館は「新湯」地区。
日向見地区は四万温泉の発祥の地。
特に日向見温泉(ひなたみおんせん)と呼ばれる場合もある。 -
積善館やカフェがある
中心街の地図。 -
積善館がある中心部を流れる
四万川を撮っています
左手に共同浴場「河原の湯」があります。 -
ほんのり塩気があって優しい口当たりの
四万の温泉は飲めます
胃腸病に昔から効いていたようです。
ここは中心街の飲泉場。
当然ペットボトルに汲んでいけます。 -
飲泉所から四万川沿いに
降りていくと共同浴場が。
この前に温泉を汲める場所あり。
地元の方の話だと、ここが一番
塩味が強いらしい! -
すぐ近くにはカフェが。
「カフェ柏屋」は温泉街の入り口付近に
ある旅館の方がやられています。 -
古民家を移築したようで
落ち着けます。
店の2階から川が見えます -
パスタなどの食事も可能です。
カプチーノを頼むと
温泉マーク付きです。 -
共同浴場の入浴時間や
料金は調べてお越しください。
○飲泉所、足湯、共同浴場
http://shimaonsen.com/one-day/ -
積善館に近づいて歩いてくると共同浴場
「河原の湯」がありました。 -
ここは無料(寸志必要)
入れる時間と料金は
共同浴場により違います -
イチオシ
いよいよ積善館に入ってきました。
-
江戸時代元禄年間の創業とのこと。
約330年の伝統です。 -
これがよく写真でみる
「現存する日本最古の温泉建造物」です。
3階建ての一番下の階、が今でもはいれる「元禄の湯」です。
2-3階は現在一般客用には使われておりません。 -
この廊下橋は、昭和11年創建。80年前。
新湯川を挟んで「前新」と「向新」とを結ぶ屋根付き廊下風の橋。
木造の簡素な造りですが、トラス状に組んだ支柱に切り妻の屋根を置き、
腰板を貼ってあります。 -
ここが本館の玄関です
本館宿泊や日帰り入浴の方はここで
受付。
ただ、受付は17:30で終了
朝も朝食後の8:30にならないと空きません
(この時間以外は佳松亭で)
_____________________
車で来る方の駐車場はどちらか?
①街中にある「公共駐車場(無料)」
②佳松亭専用の5階に停める
②の停めるには積善館の裏山を通る
ダムに向かう道から入ることになります。
セキュリテイー上からも②がおすすめ。
(少しわかりにくい) -
積善館の建物は山の斜面に3つ建っています。
大きく分けて
①入口の本館部分3階建て(従来の湯治スタイルを残す)
②山荘部分3-4階(従来スタイルの普通の旅館)
③佳松亭4-8階(やや高級旅館) -
積善館宿泊の方に配られる
館内地図。
山の斜面に立ち、次々増設したため、
はっきりって、慣れるまでは、
「迷路」です。 -
その迷路の第一。
玄関から2階へ上る階段。 -
イチオシ
これを右に歩くと
「山荘」建物へつながるレトロな廊下があります。 -
絵になりますので
白黒でもう1枚。 -
このように3つの建物が
斜面に立っています。 -
温泉成分表。
ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩泉
67度、PH6.6です。 -
ほぼ毎日夕方4時からから約1時間
現在のご主人(亭主)によるガイドツアーがあります
これは「おすすめ」です。
宿泊の方は是非ご参加ください。 -
イチオシ
江戸から明治、大正、昭和前半にかけ
「現代の様に、車で湯治に来られないかたが、どれだけのしんどさをもって
ここまで来たか?どんな必然性をもってきていたか?」
非常にわかりやすく説明していただけます
(ハンセン病や梅毒などの皮膚病などの説明は迫力がありました)
つまり積善館の歴史以外に
四万温泉を取り巻く
歴史的背景をよく理解できます
このご主人、毎日参加者の写真や感想を
face book にアップしています。
○19代亭主からのブログ
http://www.sekizenkan.co.jp/blog/ -
明治のころの建物。
-
○積善館 ホームページ
http://www.sekizenkan.co.jp/
○積善館本館の案内 ホームページ
http://www.sekizenkan.co.jp/mainbuild.html
○四万温泉 ウィキぺデイア
http://shimaonsen.com/show/#li02 -
この写真は「山荘」を建て増しした
昭和11年過ぎの様子。
○積善館の歴史
http://www.sekizenkan.co.jp/history.html
元禄4-7年(1691-1694)創業旅籠を開業。江戸時代の
典型的な湯治宿(二階建)
明治40-43年(1907-1910)書院風の座敷を持つ三階を増築
昭和5年(1930) 大正ロマネスクを用いた大浴場
「元禄の湯」を建築
昭和11年(1936) 本館裏山に当時の建築の粋をあつめた
桃山風の山荘を建築
昭和34-54年(1959-1979)大広間・岩風呂の新設や老朽化した
建物の改築・鉄筋化
昭和61年(1986) 老松・竹林に囲まれた絶景の地に純和風の
「佳松亭」を建築 -
文化財
-
これが元禄の湯です。
(撮影禁止ですがたまたま
誰もいなかったので失礼しました。) -
白黒で撮ってみました。
-
写りは悪いですが
タイルの椅子があって「蒸し風呂」です。
この浴場は下を源泉(67度)が走っていて
自然の床下暖房(オンドル)になっているようです -
蛇口。
-
館内にあるのこり3つの温泉を紹介します。
本館1階にある「岩風呂」
19:00-21:00 男専用
21:00-23:00 女専用
ほかは混浴。 -
字の書き順が現在と反対になっています
歴史を感じます。 -
家族風呂「山荘の湯」
入り口の板で「使用中か空か」表示
鍵も掛かります。 -
中はこんな感じで湯船が2つ。
4-5人でも入れます。
これが2箇所あります。 -
一番上の佳松亭5階にある「杜の湯」の
内風呂部分。
新しくて豪華なつくり。外に露天風呂有。
頭や体を洗う「洗い場」がたくさんあるのは
ここのみ。 -
部屋です。
一番安い本館を予約しましたが
一階で、部屋が一つしかなく、
玄関付きの素敵なお部屋を用意して
もらえました。
隣は休憩所。
玄関を出るともうそこは
本館の入口です。 -
トイレはなく、布団も自分で敷きます。
「湯治」なら当たり前のことですが。
苦になりません。
____________________
本館は「湯治棟」と言われていますが
終戦前後までは、四万温泉を代表する
「超」一流旅館だったのではないでしょうか?
○過去の積善館訪問者
http://www.sekizenkan.co.jp/history.html
時の宰相.東条英機、のちの首相・岸信介、
片山哲、歌舞伎の方たち、文人などそうそうたる面々です。
ある意味、今だから我々はこの名門旅館に宿泊させてもらえている
のかもしれません。
少なくとも部屋の中、廊下の調度を見ても
造りや佇まいは古いながら素晴らしいです。
「素朴な湯治宿」の面影が残っていたのは
本館2階の給湯室ぐらい。 -
部屋から赤い橋方向。
-
イチオシ
レトロな照明があります
-
「積善」の名前は、
儒教の経典「易経」からとったそうです。 -
夕暮れ前の積善館
-
イチオシ
朝の本館
-
路地のお店。
蕎麦屋さん、うなぎ屋さんなどがありました -
スマートボール
30年ぶりでやりました
@500円/ひとり。 -
最盛期は4-5軒あったようですが
今は1軒。とのこと。 -
食事(夕食)
ご飯とお味噌汁、漬物などの
おかずをとって席に行くと
2段重ねのお重があります -
デラックスな食事ではありませんが
十分でした。
温泉湯治は、食事制限があり、
そもそも、自炊が当たり前の「食治」
なんですから。
ご飯やみそ汁はおかわり可。 -
朝は温泉で炊いたおかゆ。
絶品でした。 -
20歳代のグループなど、
若い客が多くて驚きました。
あんまり、まだ外国人には荒らされて
ませんでした。 -
洗濯ばさみに部屋の名前がついています
食事やふろに行った時も
ほかの部屋の方に自分の
スリッパを履かれないで済みます
細かい配慮ですが、うれしいですね。 -
朝のホテル近くの温泉汲み場。
-
滝。
-
あくまで青くきれいな四万川を見ながら
四万温泉を後にします。
ここまでお読みいただきありがとうございました
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第1編:富岡製糸とこんやくパークの回り方
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11031845/
第2編:磯部温泉・恵みの湯と前橋駅前ゆーゆ
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11032096/ -
最後に少しだけ「湯治(とうじ)」について
考えてみました
これは秋田八幡平の「後生掛温泉」に行った時の
オンドル湯治棟です。
ここでは、自分用の個室などなく、
下がオンドルで暖かく、
「ごろ寝」スタイルです。
プライバシーはゼロです。携帯もつながりません。
でも皆さん実に仲良く生き生きと
自炊し、おしゃべりし、
お風呂に入り、「湯治」してました。
@2000円/日
一ヶ月いて60,000円ですよ!
でも、東北の若い方も知らない
「絶滅危惧」温泉になりつつありますが。
_________________________________
湯治とは?
人が本来持っている自然治癒力を高めることが本質です。
そのため観光と違い日数を必要とします。
温泉療養は昔から「湯治ひと回り一ヶ月」といわれるように、
三週間から一ヶ月をワンクールとして行うと効果的とされています。
温泉に含まれている成分は皮膚から体内に入りますが
毎日入浴していると、3〜4週間で入浴効果が落ちます。
そこで入浴を中断するとまた3〜4週間でこれが回復して、
温泉治療を始めた時と同じ状態に戻ります。
このため、3〜4週間をワンクールにして入浴と休みを
繰り返すのが、もっとも効果的な湯治法ということになります。
温泉療養を開始して五日から一週間ほど経過すると、
湯あたり症状が出てきます
倦怠感、食欲減退、眠気、不眠、発熱、など症状はさまざま。
これは、温泉の刺激に体が反応しているためです。
症状に気づいたら入浴回数を減らしたり、
一時的に中止し回復を待ちましょう。 -
こちらは同じ後生掛の個室タイプ
一人なら3300円/日
こうした素朴な湯治宿に比べれば
積善館は昔から著名な方が来た
「格式あるお宿」だったといえます。
ーーーーーーーーーーーーー
昨今は、病気になると、飲み薬に、
注射、それでもだめなら即入院して
手術・・・となるわけですが、
医療費抑制の観点からも
もう少し、「湯治」が理解、注目されて
然るべき時期にきているのでは?
と考えている1billyでした。
これで終わりです。
_____________________
○湯治とは?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%AF%E6%B2%BB
○湯治 コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E6%B9%AF%E6%B2%BB-580341
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