ユーレイルパス６カ国鉄道旅2015 / ４日目(6/13)後編

2015/06/13 - 2015/06/13

２か国目のベルギーに入って、今夜の宿泊地でもあるブルージュへと向かいます。

ブルージュ（ブルッヘ）とは「橋」を意味し、街を縦横に流れる運河に50以上の橋がかかる「水の都」。

12、13世紀に西ヨーロッパ最大の貿易港として栄え、その後の近代化から取り残された中世の美しい街並は、「北のヴェネチア」、「屋根のない美術館」と称される。

その街並がよりいっそう美しく浮かび上がるという、夜のイルミネーションを堪能します。

エリア ブルージュ(ベルギー)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: 中国国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

当初の予定ではブリュッセルのグランプラスか、もしくはゲントの旧市街を少し散策してからブルージュ入りしようかと考えていたが、早めにホテルにチェックインしたい気持ちが強くなり、まっすぐブルージュに向かうことにした。

のどかなフランドル地方を走る、ブルージュまで約１時間の列車の旅。

18：00過ぎ、ブルージュに到着。

今日泊るホテル・アンソールまで駅から約1kmの道のりを歩く。

ソフトスーツケースを転がすには少し難儀な石畳の歩道を歩いたが、左側に少し離れて平行に通っている自転車道を行けば楽なので翌日はそっちを通った。

ホテル・アンソールの部屋は少し変わった造りになっていた。

入口を入ると左側が寝室。

ホテル アンソール ホテル

入口と寝室とは段差があり、鋼製の階段が置かれている。

紅茶のセットが置いてあり、お湯を沸かす小さめのポットもある。

入口を入って右側にシャワー・洗面・トイレ。

良い悪いというのではなく、ちょっと面白い部屋である。

少し休憩した後、19：00過ぎに早速旧市街へとくりだした。

最初にたどり着いた見どころは「救世主大聖堂」。

12〜13世紀のゴシック様式のブルージュ最古の教会。

さらに東に歩くと、ひときわ高い「聖母教会」。

この見上げる角度ではわかりにくいが、塔は高さ122mある。

13〜15世紀の建立。
何度も修復が加えられ、さまざまな建築様式が混じっているという。

まさに中世っぽい街並になってきた。

右側の建物は「グルートゥーズ博物館」。

「グルートゥーズ博物館」と「聖母教会」を振り返って。

それにしても良い天気。

運河沿いの「ダイバー通り」に出た。

３列の並木と広々とした歩道が延びている。

ブルージュ名物のひとつが「運河クルーズ」。

その乗り場は数箇所あるようだ。
どこから乗っても発着地の違いだけで、コースは同じらしい。

10：00〜18：00の運航になるので今日は終了しているが、明日乗る予定にしている。

橋の上から来た方向を振り返ると、聖母教会がひときわ高くそびえ立っている。

ノスタルジックな街並みが運河の水面に映る風景がいいね。

樹木のしだれ具合が半端ない。

こじんまりとした広場にレストランが店を出している。

夕食を摂るレストランを物色しながら散策する。

次々と中世の面影を残す建物が現れる。

「ブルグ広場」に出た。

中央はフランボワイヤン・ゴシックとかいう様式に装飾された「市庁舎」。
1376年から1420年にかけて建てられた、ベルギーで最も古い市庁舎のひとつ。

そのすぐ左隣には、1537年に完成したルネッサンス様式の「公文書館」。

市庁舎の建物正面の像やレリーフは、聖書の物語や歴史上の出来事を表しているという。

ブルグ広場から200mも行かないうちに、ブルージュの中心である「マルクト広場」に出た。

広場の南側にひときわ高くそびえるのは「鐘楼」。
この塔には明日上る予定にしている。

マルクト広場 (ブルージュ) 広場・公園

広場の東側には、ネオゴシック様式の「州庁舎」。

「州庁舎」の屋根。

破壊や火災によって何度か建て替えられ、現在の建物は比較的新しく、1887年に再建がスタートし1921年に最後の部分が完成したという。

広場の北側には、美しいギルドハウスのレストランが並ぶ。

20：00になっていたので、夕食を摂りに先ほどのこじんまりとした広場のレストランの席に着いた。

せっかくのベルギーなので、14ユーロのポテト付きムール貝蒸しを注文しようと思ったが、それは量が少ないからと20ユーロの方を勧められた。

予算オーバーぎみだが、言われるがまま20ユーロの方とビール（5ユーロ）を注文。

出てきたムール貝は、全部食べれるのかなと思うくらいのボリューム。

ムール貝の白ワイン蒸しには苦手なセロリが入っていたが、セロリ特有の香りは飛んでて食べやすかった。

日本の牡蠣ほどではないが、ムール貝もこれはこれでそれなり美味い。

こんなに食べきれるのかと思っていたが・・・
いただきました、星2つ半。

レストラン前の広場。

夕食時のピークは過ぎたせいか他のレストランの客は少なめ。

夕食を済ますと一旦ホテルへと帰ることにした。

ホテルでシャワーと荷物整理を済ませたのは22：30前。

それでは「夜はクネクネ」しに行こか〜

ブルージュは、ライトアップに浮かび上がる街並も非常に定評がある。

陽が落ちたダイバー通りを歩く。

運河の街だけに、イルミネーションがどんなふうに水面に映るのかも楽しみだ。

そこには期待していた定評通りの景色があった。

雲は多いがなんとかブルーモーメントの時間に間に合った。

ライトアップされたノスタルジックな建物を映す運河の水面も最高だ。

白鳥が残していくさざ波はご愛嬌だ。

しだれた樹木の緑もちょうど良いアクセントだ。

やっぱ、「水の都」の夜景はいいね。

ブルグ広場へと向かう橋の上から。

さっきもここから写真撮ったよね。

昼と夜を見比べてみるのもいいかも。

夜の石橋。

ブルグ広場から見た鐘楼。

夜の市庁舎。

夜の鐘楼。

夜の州庁舎。

夜のマルクト広場。

23：00を過ぎているが、ここはまだ結構にぎわっている。

マルクト広場 (ブルージュ) 広場・公園

マルクト広場の中心に立つのは、14世紀フランスの圧政に対する反乱の指導者となったヤン・ブレーデルとピーテル・デ・コーニンクの銅像。

ギルドハウスのレストランは23：00を過ぎても客が入っている。

心に残る夜景を見せてもらった。
そろそろ帰途につこうか。

ひとつ曲がり角ひとつ間違えて迷い道クネクネ。

やっぱりそうなっちゃうんだ、まっすぐ帰りたいのに・・・
そんな時、ホテルに一番近いランドマークの救世主大聖堂は頼りになった。

ホテルに帰り着いたのは23：30近くになっていた。
ブルージュを宿泊地に選んで本当に良かった。
この時期、日帰りでは夜のブルージュは見れなかった。
約１時間の「夜クネ」は忘れられない貴重な時間となった。