2007/05/24 - 2009/04/02
329位(同エリア997件中)
元カニ族さん
私は完全退職する時に、先輩から「退職後、奥さんに三度の食事をつくらせていたら、離婚ものだぞ!!」と脅されました。また妻も私に「自分が万一の時のため、料理くらい出来るようにしておかねば・・・」と言い続けていました。
退職後は、まず食事の後の食器洗いから始めました。その後は妻の食事作りの手伝いをしました。しかし手伝いだけでは料理が身に付きません。やはり料理教室に通い、基礎から身に着けるべきかな・・・・と思い、新聞広告で見たベターホーム協会の「60歳からの男の基本料理の会」の体験教室に申込み、受講しました。体験教室に行ってみると、定員いっぱい、また講師の女性も歳とった男性の受講生の自尊心をくすぐりながら、なかなかのものでした。その場で受講を申込みました。
男の基本料理の会の初日、受講生はサラリーマンの習性で定刻の5分、10分前には全員集合しました。講師の女性は感激して曰く「さすが、社会人を経験された方々、若いお嬢さん方ではこういうことは絶対ありません。・・・」。そして「男性の受講生の皆さんは目的意識がしっかりしていて、取り組み方が違います。」と・・・
教習は、まず講師とアシスタントがレシピにそって実際に料理の方法を実演します。その後4人1組になって、講師やアシスタントの助けを借りながら実際に料理を行います。そして、出来上がった料理を食べて、後片づけをして終わりになります。
家に帰ってからは、テキストを見ながら、調味料をテキスト通り正確に測りながらそして失敗を繰り返しながら、復習をしました。 妻は「いつまでテキストを見ているの・・・」と、笑っていますが・・・・そのうち、「こんなに美味いものが自分につくれるのか・・・」と我ながら感心したりしました。
現在でも習った料理の中から、時に応じて自分の得意料理を家庭で作っています。
結局、私は東京渋谷にあるベターホーム協会の「渋谷教室」に3年通い、次の三つのコースを受講しました。各コースは月1回で一年間です。
60歳からの男の基本料理の会(和風)2007年5月から1年間
基本料理の会(洋風・中華風) 2008年5月から1年間
家庭料理の会(基本料理の会 洋風・中華風のステップアップ)2009年5月から1年間
4トラの主義に沿った旅行記とは言えませんが、完全退職したご主人を持つ奥さんや、退職した人々の今後の生き方の参考になればと思って受講の記を書いてみます。猶、私の撮った写真は表紙の1枚しかありませんので、パンフレットやテキストのコピーを借用します。
写真は「60歳からの男の基本料理の会(和風)」の最終回、出来上がった料理を前に講師の先生と1年間一緒に受講したメンバーと撮った記念写真です。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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2007年3月13日、上に書いたように体験教室に行きました。
初対面の料理は初めてという60歳以上の男4人が、講師の指導の下、力を合わせて写真のような料理を作りました。4人ともその出来に満足し、その場で本教室の申込みを行いました。 -
4人1組になって実際に料理を行っているところです。(ベターホーム協会のパンフレットから)
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後片付けをしているところです。(ベターホーム協会のパンフレットから)
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60歳からの男の基本料理の会の最初のメニューです。4人1組になって料理を作りました。この組み合わせは1年間変わりませんでした。自分たちで作った最初の料理に皆満足でした。
この中の「切干だいこんの煮もの」は、私の得意料理の一つになっていて、現在も良く作っています。 -
写真は、当日に渡されたレシピです。家に帰って、自分でやってみて、妻の意見を聞きながら、注意事項を書き加えたりしています。
今もレシピを見ないと出来ませんので、妻に笑われています。何回も使っていでるの、汚れています。 -
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「天ぷら」を実習しましたが手間がかかります。我が家では「天ぷら」は、妻の主導で、私は手伝いです。
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7月の「あじの塩焼き」は、あじの胸びれの下に約5cmのを切り込みをいれ、包丁の刃先で、はらわたを出す実習を行いましたが、なかなかうまくできませんでした。
しかし、「なすとみょうがのみそ汁」は、なすの皮をむき細切りにしたものと、細切りにしたみょうがを具にして味噌汁にします。家でこれを作ったところ、妻の気に入り、今もよく作っています。 -
基本料理の会に通い始めて3か月目。グループメンバーも全員調子が出てきました。
この中の「きんぴらごぼう」と「親子丼」は、今では私の得意料理になっています。
家で、妻が車に乗って外出している時、私がごぼうの「きんぴら」をきざんでいる包丁の音が聞こえたお向かいの奥さんが、後で妻に「あなたがいないとき包丁の音が聞こえていたけど、どうしてかしら?」と不思議がっていたようでした。
また、「親子丼」は簡単に出来ので、妻が不在の時、自分ひとりで作って食べるのに丁度良い料理になっています。 -
基の本料理の会では、料理以外にも実習しました。図は「包丁のとぎ方」です。
私は、子供の時から包丁やナイフを自分で研いでいました。
実習の時に、私のとぎ方を見た講師は驚いて、感心していました。退職後「包丁とぎ」は私の仕事になっています。 -
「豚汁」これも簡単で、栄養バランスのとれた料理です。妻も気にいって、よく作っています。
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「肉じゃが」は世の男で嫌いな者はいないでしょう。自分で作ってみて「こんなにおいしいものが自分に出来のか・・・・」と我ながら感激しました。
「なすとピーマンのみそ炒め」これは、私の習った料理の中で、妻が最も気にいったもので、今もよく作っています。 -
「ぶりの照り焼き」は、ぶりの切り身をフライパンで焼き、その上にたれを絡ませる簡単なもので、これもよく作っています。
「小松菜と油揚げの煮びたし」も、簡単なので良く作っています。 -
「だし巻き卵」と「筑前煮」も私の得意料理になっています。
年末に、長男、次男が子供(孫)たちを連れて帰省して、にわかに大家族になります。大きな鍋でテキストの3倍(12人分)くらいの筑前煮を作って用意しておきます。「だし巻き卵」も同様です。 -
「ほうれんそうのごまあえ」は、最も基本的なもので、よく作ります。
「さば」は煮込むより、「サラリーマン」時代のなごりで「さばの塩焼き」=サバシオで食べています。
(サラリーマンに最も人気のあるものは「サバシオ定食」といわれています) -
「ひじきの五目煮」は、水につけて柔らかくなったひじきを最初、油で炒め、れんこん、にんじん、油揚げを入れて煮ます。常備采として「切干だいこんの煮もの」とならび良く作っています。
「とり肉の竜田揚げ」は、「とりのから揚げ」ですが、これは妻にまかせています。 -
「五目ずし」は、実習の後、一度だけ家で作りましたが、手間がかかりすぎるので、その後つくっていません。
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基本料理の会の最後のメニューです。「豚肉のしょうが焼き」は良く作っています。
これで、最初の一年が終わりました。講師に最初に言われたこと「全部自宅でやろうとする必要はありません。この中で、一つでも二つでも、自分の得意料理になれば、それでいいのです」と。 -
二年目は「基本料理の会 洋風・中国風」です。この中で今もよく作っているのは5月の「麻婆豆腐」と、10月の「ハンバーグ」です。
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3年目は「家庭料理の会」で、洋風・中華風のステップアップコースです。
自内容が、老人むきでないことと、手間がかかるため、家では一度作りましたが、その後ほとんど作っていません。しかし一つだけ11月の「もやしときくらげのあえもの」は妻のお気に入りとなり、現在も良く作っています。 -
もう一つ「男の料理教室」に和風のステップアップコースがあります。しかし、あまり高度なものを習っても老夫婦の食事には合わない、と思ってこのコースで終わっています。
こうしてみると、最初の1年がやる気があり、また内容も日常よく食べるものの基本がたくさん含まれていました。
基本を進化させ、それを応用してレパートリーを広めていくことが大切でしょう。
料理は、なかなか奥が深いもので、終点はないことを実感しています。
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この旅行記へのコメント (2)
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- PHOPHOCHANGさん 2015/06/24 09:48:44
- 一石二鳥
- 正に楽しみながら役に立つ技を身に付けられたのですね☆
料理って結構面白いでしょ。
自分は家事が嫌いですが、料理だけは学生時代から慣れ親しんだ化学の実験と同じ感覚で出来ますから好きです。工夫の結果が即判るって嬉しいですよね!
大正生まれの父が台所で包丁を握っていた姿は、当時としては画期的な事だったので、とても自慢に思いました。今は面倒がって何もしませんけどね。やはり、出来る事が多いのは人生どの時点でも有利だと思います。
にしても、お写真と献立を拝見して、つくづく自分は和食が苦手だと痛感しました。完食出来る月は0です(しょうが焼きの月は水菜の付け合わせが無ければクリア出来そうですが)。
でも、もし今自分に旦那様が居て、作ってくれたら食べられるかもしれません(笑)。
- 元カニ族さん からの返信 2015/06/24 10:54:14
- RE: 一石二鳥
- PHOPHOCHANGさん
おっしゃる通り、私も料理をしながら気づきました。「料理は理科系の人間に向いているのではないか?」と。
調味料を測ったり、調合したり、材料をいかに切る(切断)するか・・・・
時に料理をするのが面倒に感じることがありましが「世界の一流のシェフは男性がほとんど」と、自分で自分にハッパをかけて取り組んでいます。
退職後始めた「ヨガ」と「料理」は、自分の人生に新しい境地を開いてくれています。
元カニ族
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