2015/05/17 - 2015/05/18
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miharashiさん
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まだ一部しか行ったことの無い東欧・バルカン半島。そしてギリシャのコルフ島にも行ってみたいという思いで今回の旅行を思い立ちました。季節は花がきれいで、暑くなる前の5月から6月。公共交通は不便極まりなく、結局ほとんどをレンタカーで周ることになりました。オーストリアのウィーンに入り、そこから、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、マケドニア、ギリシャ、アルバニア、モンテネグロ、クロアチア、コソボを周り、最後にマケドニアからウィーンに立ち寄って日本に戻り、1カ月にわたる旅を無事終了。思いがけない絶景にも数多く出会い、自然や世界遺産の奥深さを感じることができました。
第四部は、ルーマニアドライブ旅行のその2で、マラムレシュの東にあるヴコヴィナ地方の壁画がすばらしい五つの修道院を巡りながらドライブした記録です(表紙写真は、モルドヴィッツァの修道院)。
=日程=
5月13日 成田―ウィーン(オーストリア航空)
5月13日 ー>ブラチスラバ(泊)
5月14日 ー>ブダペスト(泊)
5月15日~22日 ルーマニア周遊
5月23日~25日 ブルガリア周遊
5月26日~27日 マケドニア(オフリド)
5月28日~6月1日 ギリシャ(メテオラ、コルフ島)
6月2日~3日 アルバニア縦断
6月4日~7日 モンテネグロ周遊&クロアチア(ドゥヴロブニク)
6月8日~9日 コソボ~マケドニア(スコピエ)
6月10日 スコピエー>ウィーン(泊)
6月11日 ウィーン―>成田
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ブダペストの後は、いよいよ8日間のルーマニアドライブ旅行を開始。ルーマニアには西から陸路で入るため、西端のオラデアで車を借り出し、まず北西部のマラムレシュ地方とその東にあるヴコヴィナ地方を周り、そのあと南下して、シギショアラ、ブラショフ、シナイア、クルテア・デ・アルジェシュを経て、最後はブカレストのオトペニ空港で車を返却しました。ルーマニアのドライブ旅行記は、全部で6部作からなり、それぞれの大まかな旅程と内容は以下の通りです。
その1:オラデア~サツマーレ(泊)~サプンツァ~木造教会群巡り
その2:~ヴコヴィナ地方の五つの修道院巡り~ビストリツァ(泊)
その3:~ビエルタン~シギショアラ(泊)
その4:~ブラショフ~ブラン城~シナイア(泊)
その5:ペレシュ城~クルテア・デ・アルジェシュ(泊)
その6:クルテアの修道院&ブカレスト(泊)
(上の地図上の記号の意味)
①~⑥(赤):対応する旅程の番号
*(赤):町、W(青):木造教会、M(青):教会/修道院、@(青):城
(注)上記地図の赤線がルーマニアその2のルート。青線はそれ以前のルート。 -
ルーマニアドライブ旅行のその2では、マラムレシュ地方からルーマニア一悪い道といわれる峠道を超えて、その東のヴコヴィナ地方に入りました。ここには、古い壁画が外壁に残されていることで有名な五つの修道院が点在しています。二日がかりのドライブで、五つの修道院全部を見て回ることができました(写真は、外壁一面に壁画が描かれているモルドヴィッツァの修道院)。
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5月17日(日)、天気予報がいい方に外れてくれて、朝から太陽が顔を出してくれた。今日は、18号線をさらに東に走り、峠を越えてヴコヴィナ地方に入る。宿の奥さんから、この道はルーマニアでも最悪の道と評判の悪路だと言われた。覚悟して宿を出発。
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出発してすぐに、正装姿で家の前を掃除をする人を見かけた。今日は日曜日なので、このあと教会の礼拝に行くのだろう。
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山道に入りはじめたら、カラフルなかわいい家が立ち並ぶ村を通過。想像もしていない風景に思わず歓声を上げた。
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どうやらスキーリゾートらしい。ルーマニア人達がやってくるのだろうか?それともとなりのウクライナから来るのか?
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しだいに高度を上げて行く。思ったほど悪路ではなく、舗装が修復されていた。新緑と常緑が混じり合いきれいだった。
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道沿いに黄色の花が咲いていた。バラ科のミヤマキンバイのようだ。
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野生の桜草の群落。
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ようやく峠に着いた。振り返って撮影。はるか下のほうに走ってきた道路が見える。
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ひときわ高い山を拡大して撮影。 2303mのPietrosulという山か?山の周辺は国立公園になっている。
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峠(1416m)付近にはこれからテーマパークでも建設するのかと思うような建物ができていた。いつ完成するのか?途中で建設が止まっているようにも見えなくもない。下る斜面にミヤマキンバイの群生地帯を見つけた。素晴らしい景色だった。
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このあたりからか河川がはじまっていて、周りにも上記のミヤマキンバイの群生が見られた。
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峠を越えたら、まだ補修がされていない悪路が始まった。ところどころに大きな穴ぼこがあるので、スピードを落として走行。
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悪路の山道が終わるころに通過した村はまさに春爛漫。美しい春の風景が続いていた。白い花はいたるところで満開。何の花だろうか?
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山の上で流れ始めた河川はこのあたりでは立派な川に成長。周りの木々が新緑で美しく絵のようだった。
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この地域の家はおとぎの国の家みたいなかわいい模様が施されていた。全部は載せきれず、残念。走行しながらの撮影なので、ピントがあっていない。
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こちらは丘の上の2階建ての家。
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この家もかわいい。電線が邪魔だ。
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上記の家が建っているあたり。絵のような風景。
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同じく牧草地の風景。手前の川は上記の小川がしだいに川幅を広げてBistrita川と呼ばれる川になったもの。この先でルーマニアで一番の悪路が終了し、17号線と合流。左折して、スチャバの方角に走る。合流する前に通ってきた村はとても美しく、ここならもう一度来たいと思うくらいだった。
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17号線を27キロほど走り、モルドヴィツァに向かうために、ラダウツイ(Radauti)ヘの標識のあるところで17Aという支線に入った。物凄くいい道だが、いきなりヘアピンカーブを上り、山道に入っていった。
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分岐点の町のきれいな教会。
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モルドヴィッツァの町の手前に、修道院への分岐の標識があり、そこを右に入ると、ようやくモルドヴィツァの修道院入り口に到着。入場料は一人あたりカメラ持ちこみで10レイ。この料金はどこの修道院も変わらなかった。だだし内部の撮影は禁止されていた。門を入ると、門越しに修道院が見えた。ちょっと興奮。
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門から入って東側と南側を斜め方向から撮影。観光客がほとんどいなかったので、ゆっくり撮影できた。壁画が素晴らしい。
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南側からの全景。
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館内にはタンポポが満開をむかえていたので、それを手前に記念撮影。
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入り口もいれて。
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西側から修道院の全景を見る。
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イチオシ
ややカメラを下げて撮影。タンポポが彩をそえている。
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修道院の外壁にはびっしりと壁画が描かれていた。写真は南側の壁画。
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私が立っている後ろにある戦闘場面が描かれた壁画(コンスタンチノープルの包囲)が、この修道院の特徴のひとつだという。写真の壁画はその一部。
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聖人がびっしり描かれた南側の壁画の一部。
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その左横の壁画。
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修道院の中への入口。通常は西側に入口を作るそうだが、この修道院は南側に作ってあった。西側には最後の審判が描かれていて、その絵の邪魔にならないためだそうだ。
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入口のすぐ上に描かれた聖母マリアと子供のキリストの絵。ヴコヴィナ地方で一番美しい壁画だという(ルーマニア観光情報局のホームページによる)。
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修道院を出た後で横にあった墓地を撮影。造花できれいに飾られていた。
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モルドヴィツァをあとにして、2番目の修道院のあるスチェヴィッツァに向かう。そこへの道も海抜1109mの峠越えの道だった。
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峠近くに巨大な手があったので、立ち寄ってみたが、なんだかわからず早々にその場を離れた。近くには売店もあった。
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さらにミヤマキンバイの群落を眺めながら山道を走り、
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スチェヴィッツァ修道院の前に到着。五つの中では最大の規模で、広い敷地の中に堅牢な外壁に囲まれて建っていた。駐車場はあったが、有料らしく車がほとんど止まっていない。そのかわり前の道路には車が隙間なく路上駐車していたので、少し奥の道まで入って駐車。写真は、修道院へ入る門。
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門から入って見えた修道院の北側の全景。人が大勢写っているが、実はこの時、修道院の中で結婚式が行われていた。この時はなぜ正装した人が多いのだろうと疑問に思うも、まさか中で結婚式が行われているなんて思いもしなかった。
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反対側(南側)に回り込んで撮影。
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もう少し近づいて。
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やや拡大して。この修道院も壁面にびっしりと壁画が描かれている。
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東側から。結婚式の一団は右の建物に移動中。
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拡大して。周囲に建てられている壁のおかげで、どの面も壁画の保存状態がいいのだそうだ。
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天国の梯子を描いた壁画。右上が現世で徳を積んだ人が行く天国で、左下が地獄。
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その右横の壁画。聖人の姿がびっしりと描かれている。
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内部に入る入口の手前にも壁画があった。
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内部は撮影禁止だが、入り口前の天井はまだ外側なので撮影。
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修道院の内に入ったら、結婚式の最中だった。本来撮影禁止だが、中では多くの人が結婚式の様子を撮影していたので、それに便乗してこっそり撮影。
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大胆にも前に出て、新郎新婦をばっちり撮影。きれいな花嫁さんだった。このようなところで式があげられるなんて、幸せだ。
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スチェヴィッツァの修道院を後にして、今夜の宿のあるグラ・フモルルイに向かった。来た道をそのまま進み、マルジネア(Marginea)の町で右折して2Eを南に走る。来た道とは違い、広々とした気持ちの良い道で、道の周りは一面黄色の花で覆われていた。
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途中の町。道はどこまでもまっすぐだ。
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道の周囲はまた黄色の花ざかり。
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ソルカ(Solca)の町に入る。この町からさほど遠くないところに五つの修道院で一番規模の小さなアルボレの修道院があるので、そこに寄ってみることに。ソルカの町で左折して、広々とした道路をアルボレの町に向かって走る。車はほとんど走っていなかった。
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上の道からアルボレの住宅街を走り抜け、道の右側にあるアルボレの修道院に到着。入口には誰もいなくて無料かと思って入ったが、修道院の人がどこからかやってきて結局入場料を払うことに。内部もびっしり絵で埋め尽くされていた。ここはお金を払えは撮影できたが、皆同じなので、外だけ撮影した。
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西側から。壁画の保存状態は、この面が一番良かった。
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南面。
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南面の一部に残っている壁画。
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前二つの修道院よりは、壁画の保存状態は良くなかった。これで、五つのうち三つの修道院を終了。今日はこれまでにして、残り二つは明日に期待。
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今日の宿のあるグラ・フモルルイの町に入った。宿は町の郊外にあるペンション(Pesnsion La Roata)。メイン道路に宿の名前が書かれた標識があり、そこを分岐して狭い道を入っていった。ペンションの前にまぎらわしい分かれ道があったが、なんとかペンションに到着。
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ペンションの建物。全部で5棟あり、かなり大きなペンションだった。一棟には6室あり、私たちの部屋は2階にあった。部屋はそれほど広くはないが、きれいだった。料金は2食つきで2人で7500円位。ルーマニアの宿はどこも二人で5〜7千円で泊まることができ、しかも皆きれいで立派だった。
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レストランが併設されていた。ここは、食事が売り物のペンションなので、ハーフボードで予約を入れた。入り口に置かれた丸太で作られた人形がすてきだった。
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レストランでの夕食。左下のロールキャベツがサルマーレと呼ばれるルーマニアの代表的な料理。すべておいしかった。ここでオランダから自家用車で来ているご夫婦と話をした。お二人は明日からこのあたりの修道院を3日かけて見て回るそうだ。
今日の走行距離は234キロ。3日間の総走行距離661キロ。 -
5月18日(月)、夜、雨が降ったらしく、地面がぬれて朝もやがたちこめていたが、9時過ぎには急に青空が広がりだしたので、のんびり出発するつもりが、いつもの時間に出発することになった。まずは数キロ離れたところにあるフモール修道院へ向かった。これが四つ目の修道院だ。まだ観光客もまばらで、尼さんたちが庭の手入れの最中だった。こちらの修道院はこじんまりとしていた。保存状態が悪いと聞いていたが、壁画もまあまあだった。
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この時期チューリッヒがきれいだった。この時間帯は修道女が庭の手入れにいそしんでいた。
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こじんまりとした空間だが、朝の空気がさわやかできもちがよかった。庭で記念撮影。
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南側からの全景。昨日見たモルドヴィッツァやスチェヴィッツァに比べると、小さ目の修道院だ。
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南側の壁面の一部。
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西面。
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北面。壁画は剥離してほとんど見えない。
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フモール修道院の見学を終え、外に出ると日本人の観光客に出会った。少人数でガイドと運転手付きで見て回っていたようだった。土産物屋で買い物に時間をかけていた。修道院の隣にはきれいな教会が建っていた。
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最後の五つ目のヴォロネッツ修道院は、フモール修道院からいったんグラ・フモルルイにもどり、数キロ走ったところにあった。ここには広い有料駐車場ができていて、きれいなトイレも併設されていた(ここも有料)。そこから土産物屋が立ち並ぶ中を歩いて通って行くと、修道院の入口があった。
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通りがかりに見た土産の鮮やかなスカーフ。
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この修道院はヴォロネッツの青といわれ、青の色彩がひときわ美しく、ヨーロッパで最も美しい修道院といわれている。東欧のシスティーナ礼拝堂ともいわれてるそうだ。
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拡大して。めずらしい黒いチューリップが咲いていた。
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東面を撮影。
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南側を横から撮影しようと思ったが、ロープが張られていて難しかった。少し入らせてもらって急いで撮影。それでも全部は画面に入り切らなかった。
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南側の壁画の一部。下から二番目の戦闘場面の敵の顔はトルコ人の顔が描かれている。
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壁画の一部。
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入り口の壁画。この内部の絵は5つの修道院の中で一番すごいと思った。撮影禁止なのが、残念だ。
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素晴らしい壁画の拡大。
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西側に回り込んで記念撮影。
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修道院の入り口を、通常の西側ではなく南面の隅に作ったため、西面に素晴らしい絵を一面に描くことができたそうだ。
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その西面の壁画の全体像。
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その右半分を拡大。一番印象的な絵だと思っていたが、後で調べたら、これがヴォロネッツ修道院の壁画の最高傑作といわれる最後の審判の壁画だった。
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その左側を拡大。
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最後のヴォロネッツの修道院を後にして、17号線を南に走ると、昨日美しい教会が見えた17Aへの分岐点にもどってきた。
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その後は3時間かけてビストリッツァまでいっきに移動。地図の上ではわからなかったが、実際は2つの山越えがあり、予想よりも時間がかかった。
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この路線はやたらと荷馬車が目に着いた。車の中からの撮影はむずかしかったので、追い抜いてから車を止め、ようやく正面から撮影に成功した。
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途中のBorgo峠(1200m)の景色はスイスのようで、新緑が美しかった。
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ホテル・カステル・ドラキュラ。ドラキュラの小説の作者Bran Stokerが、Borgo Pass(ボルゴ峠)にドラキュラ伯爵の城を設定したことにより、この場所が一躍有名になり、そこに建てられたホテルだそうだ。当初ここに泊まろうかとも思ったが、不便なので結局やめにした。
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ホテルから見た村の景色。
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ホテルの入り口近くにあったBran Stokerの銅像。峠からの美しい風景を後にして、ビストリッツァに向けて車を走らせた。
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今夜の宿は、ビストリッツァの手前にあるMotel Sheriff。道路沿いに建っていて、すぐにわかった。外見は味気ないが、部屋は立派でホテル並み。料金は朝食付きで35ユーロ(4900円)。お得だった。
今日の走行距離は176キロ。これまでの4日間のルーマニアドライブの総走行距離は837キロだった。明日は、シギショアラに向かう。(ルーマニアその3に続く)
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