初夏にエゾハルゼミが鳴く二岐渓谷の散策（福島）

2015/06/11 - 2015/06/11

山深い秘湯の二岐（ふたまた）温泉がある二岐渓谷を散策します。

エゾハルゼミが大合唱している初夏の渓谷遊歩道では、山野草や綺麗な蝶、蝉などが見られます。

エリア 羽鳥湖(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

二岐バス停

福島県会津地方と中通地方の境界に位置する天栄村に二岐があります。

バス停は二岐温泉にあり、二岐山と二岐渓谷の入口になっています。

福島交通のバスは１日に２本、JR須賀川駅から二岐まで走っています。

二岐山登山口

二岐周辺の地図

二岐温泉から二岐渓谷沿いに御鍋遊歩道を歩いて行くと、御鍋神社を通り、標高1544mの二岐山に登れます。

途中にはブナ原生林があります。

湯小屋旅館

1968年（昭和43）に月刊漫画誌「ガロ」に発表された つげ義春の短編漫画「二岐渓谷」は、湯小屋旅館が舞台になっています。

あらすじは、晩秋に二岐温泉でいちばん貧しそうな老夫婦が経営する2食付600円の宿に泊まる･･･　から始まります。

現在、息子さんから、つげファンが経営権を譲り受け、土日祝日のみ営業しています。

湯小屋旅館

真下に見えます。

つげファンと温泉マニアがよく訪れるそうです。

シャクナゲが咲いています

森の中の鳥居

集落のはずれにあります。

ハリギリ

掌状の葉と、枝にトゲがあります。

御鍋神社入口

ここから遊歩道に入り、１時間程度歩いて引き返すつもりです。

遊歩道は車が通れる林道です。

大白森山・小白森山登山口

左側の山道に入ると白森山に登れます。

綺麗な蝶

黒地に白模様のミスジチョウが道の真ん中に止まっています。

ミスジチョウ

ゆっくり近づけば飛び立ちません。

イタヤカエデ

ミスジチョウの幼虫はイタヤカエデの葉が大好物です。

二岐山

遊歩道から見えます。

ヤグルマソウ

葉っぱの並びが鯉のぼりの「矢車」に似ています。

ヤグルマソウ

背が高く、小さな花が密生して咲いています。

ミズナラ

カラマツ

植林したカラマツでしょうか。

山から渓谷に流れ込む渓流

シダ植物

とても大きい葉です。

見つけました！エゾハルゼミ

羽化したばかりのようで、じっとしています。

エゾハルゼミ

透明な羽が綺麗です。

可愛らしい花のハクウンボク

白い花がたくさんぶら下がっています。

ハクウンボク

透き通る葉に白い花が似合います。

眼下に二岐渓谷

ヤブヘビイチゴ

ハナイカダの実

葉の真ん中に咲いた花が実になっています。

まさに筏に人が乗った姿

珍しい植物を見つけました！

オトシブミ

ぐるぐる巻いた葉の中に昆虫が生みつけた卵があります。

名前は、江戸時代に他人にばれないように手紙を道端に落とし、他人に渡したという「落とし文」から来ています。

ホオノキ

大きな葉です。

朴葉味噌、朴葉寿司などに使われます。

山菜になるミズ

二岐渓谷

上流付近に来ると、川幅が狭くなっています。

このあたりで引き返します。

ヤマボウシ

白い花が湾曲して咲いています。

ハルジオン

二岐温泉まで戻り、見つけました。

糸状の花にピンクのアクセサリーを付けているみたいです。

ハルジオン

道端のお地蔵さん

風情があるお地蔵さんです。

大丸あすなろ荘

今日は渓谷の下にある秘湯の宿に泊まります。

二岐渓谷は訪れる人が少なく、山深い自然が残されているところです。