2015/05/14 - 2015/05/15
62位(同エリア520件中)
ottoさん
毎年5月14日に執り行われる春の大祭・練供養会式は午後4時から5時までと聞いていたのでのんびりと家を出発しアベノハルカスでランチなど楽しんでから近鉄橿原線に乗車し當麻寺前に着きました。予報どうりのうらうらと良いお天気で出かけたのですが、午後になってぱらぱらと雨が降ってきました。傘も持たずに来たので大慌て!!!!
長閑な田園地帯で見渡しても傘など売っていそうに無く、当初境内を見学して伽藍をはじめ東西の五重塔、広大なお庭の風情を楽しむ予定だったのがふいになりました。
「朝から出かけて来ればればよかった!」と悔やむことしきり。それでも参拝者の群れは一向に減ることなく僅かな庇に身を寄せ合って空模様が好転するのを祈りつつ時の過ぎるのを待ちました。毎年来ているという地元の方が慰め顔に話しかけてくれました。有り難くも「中将姫の涙雨」と人々は言うそうです。
結局、きらびやかな仏様のご一行が阿弥陀堂から本堂まで特設の長い来迎橋を渡られる代わりに本堂の回廊を一周されることになり、より良い場所で観ようと場所取り争奪戦が始まりました。(東大寺2月堂のお水取りのときを思い出しました)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
今や観光名所になっっているアベノハルカスに足を踏み入れるのは今日が初めてです。食堂階に上がってみるとどの店も順番待ちの人の列が...
{利久]は牛タンの専門店ですが此処に決めました。 -
牛タンカレーは肉が柔らかく野菜も噛み応えがありキャベツのスープと良く合っていました。昼時を外せば長時間待たなくても良いのかも知れません。
ハルカスが建つ以前は近鉄アベノ百貨店がありその下に近鉄南大阪線等の始発駅がありましたが、すっかり様変わりしたグランドフロアーにちょっとまごつきました。 -
乗車する駅名は天王寺ではなく阿部野橋駅で、当麻寺へは橿原線準急で焼約40分、駅から徒歩15分の所に当麻寺があります。
奈良と大阪の境界線・二上山の東麗にあり、昔は南向きだった門が奈良時代には東門にかわりました。
白鳳・天平〜奈良〜平安時代と様々な歴史の変遷を経て近代に入り真言宗と浄土宗が共存する形で近郷の信仰を集めているのだとか。当麻寺中之坊 グルメ・レストラン
-
千年もの歴史を誇り毎年5月14日に執り行われる「お練供養会式」は午後4時〜5時の予定ですが、入日が沈む西方浄土入りにぴったりのイメージ。しかし雨脚が強くなり一刻も早く出来ないものかと思ったりもします。
當麻寺は推古天皇二十年(612)に、聖徳太子の教えによって弟君の用明天皇第三皇子麻呂子親王が創建されました。当初は弥勒菩薩をご本尊とした由です。當麻寺 寺・神社・教会
-
最初は「萬法蔵院禅林寺」と号したのですが、親王の孫の代に「當麻氏」と称したため當麻寺と寺号を改めました。
現在、中将姫ゆかりのご本尊である重文・「蓮糸大曼荼羅」はこの本堂に掲げられていますが、早めに到着しておれば午後1時半から拝観できた筈でした。当麻寺中之坊 グルメ・レストラン
-
弥陀の列は大門右手の阿弥陀堂から本堂までの来迎橋をお渡りになる予定でした。
-
準備された橋は雨に濡れて空しく見えます。傘を持っている人から本堂の方へと移動する気配につられて後に続きます。
-
予約済みの団体さんが曼荼羅拝観のために本堂に上がって行きます。後は入場規制で階段へは上がれません。
階段下は押しつ押されつの修羅場模様.....。 -
やっとお稚児さんの登場です。背伸びしてやっとの思いで撮れました。
-
どんな基準でこの列に加われるのかは判りませんが.....
-
何でも「楽人」、「天童」、「地蔵菩薩」、「25菩薩」の順で
歩かれるそうです。 -
御一体ごとに氏子さんが脇に付き添っています。
-
本堂の他に主だったものとして金堂、講堂併せて伽藍三堂があります。
金堂では当寺の根本本尊・弥勒佛や四天王などの白鳳物が、
講堂には鎌倉時代の仏像群が祀られているそうです。 -
少し格上の仏様でしょうか?
-
次第に衣装が立派になっていきます。
-
仏に位階が設けられたのはいつの頃でしたか....
最後尾は主役の「観音」「勢至」「普賢」の3菩薩が歩まれます。 -
頭が大きいので歩きにくそうです。
-
因みに日本全国にある「お練供養」は當麻から始まったと伝えられています。
-
中にはまだ経験不足かよろけそうな歩きかたの仏様も...
-
何やらきらっと光るものが見えてきました。
-
介添えなしで手には多分小さな阿弥陀様を捧げ持った仏様のようです。
-
大きく弧を描くように腕を伸ばして進まれます。
当麻寺中之坊 グルメ・レストラン
-
〃
-
本堂へと順次入られます。
-
内陣では藤原氏の悲運の郎女・中将姫が菩薩の啓示を受け一夜で編み上げたと言うゆかりの「蓮糸大曼荼羅」を拝しての法要が始まります。
-
その間、中将姫が蓮糸を紡いで一夜で織り上げたといわれる曼荼羅の写真をマニアの方が見せて下さいました。
縦、横各4mの大きさだと伺いました。
別途「曼荼羅の絵解き」で解説して頂けるようです。 -
ややあって内陣での読経が終り再び回廊へと姿を現されました。
當麻寺 寺・神社・教会
-
氏子の方が見守る中しっかりした足取りで立ち上がり、
-
大きく腕を伸ばして...
-
蓮台を左右に捧げては掬い上げる所作をされます。
-
〃
-
重そうに見えますが...
-
本日のハイライト!
-
「すくい仏」とも呼ばれます。
-
堂々としたお姿に歓声が上がります。
-
神と一体となったかのような仕草です。
-
介添えつきのご登場です。小柄な方です。
「「勢至菩薩」は合掌しながら進まれて「拝み仏」呼ばれます。 -
〃
-
内陣に入られた時と逆順で出てこられます。
-
最後に僧侶の列が続きお練りは回廊を一巡して終盤を迎えます。
-
内陣は天平時代様式を残し平安末期に外陣が拡張されたのだそうです。
-
左手の小さな橋を渡り南の建物にお帰りです。
-
この方も立派にお勤めを果たされました。
-
いつの日か介添えなしで歩かれることでしょう。
-
お疲れさまでした。と思わず声を掛けたくなります。
-
かくして毎年五月十四日の当麻寺・お練供養会式には雨が降ろうとふるまいと多くの信者や観光客が境内を埋め尽くす奈良の代表的な名刹と謳われているのです。
-
ぼつぼつ人並みがほぐれ大門に向かって帰るようです。
来迎橋の通路はまだ雨に濡れています。 -
終わってからの青空は皮肉です。境内出店に続く正門の内側右手の鐘楼。
-
帰り道での「降ったけれど良かったね」と口々の話声を耳にし、千年の昔から伝えられたという厳かな儀式の意味を改めて考えました。
-
今潜った大門を振り返りつつ「中の坊」の更に西の境内にある「奥の院」が菩提寺であるというご縁を多として牡丹の花時のお庭をはじめ、国宝の西塔・東塔や天平時代の東西両塔、日本最古の白鳳時代の梵鐘や石灯籠など寺宝文化財に触れ年間行事にも積極的に参加できたらいいねと夫婦で話し合いました。
(お堂にはそれぞれ拝観料が要りますが今回は無料でした。) -
参道には牡丹の寺を象徴するマンホールの蓋。
當麻寺 寺・神社・教会
-
門前町の風情。
-
降りたときと同じホームに立って南の方・橿原駅に向かいます。
-
橿原神宮前駅にほどなく到着です。
橿原神宮前駅 駅
-
駅から歩いて直ぐの左手に建つ「橿原オークホテル」に泊まります。
-
ビジネスホテル風ですが明日の足場には好都合です。
橿原オークホテル 宿・ホテル
-
豪華ではありませんがコンパクトに揃っています。(一泊朝食付き)
橿原オークホテル 宿・ホテル
-
町で夕食をと考えていたのですがホテルに小さな食堂があると聞いて和定食を頂きました。化学製品ではなく陶製、木製の食器が好感度アップでした。
程よい疲れに身を委ね熟睡しました。橿原オークホテル レストラン グルメ・レストラン
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったグルメ・レストラン
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
58