箱根の美術館をめぐる一人旅

2015/05/16 - 2015/05/17

久しぶりの一人旅は、今何かと話題の箱根に行ってきました。
もともと計画は、この騒ぎが始まるよりも前にすでに決めていたんですけど、宿泊の予約を１か月以上前にしたあと、夢を見たんです。
どこの山か変わらないけど、火山が噴火して溶岩が流れてきて、自分の足元を見ると靴も履かずドロドロに汚れてあちこち切れていて血だらけ、、、
その数日後、今の騒ぎになりました。
その夢は何を告げたかったのか。
でも規制がかかっているところに近づかなければいいわけで、風評被害に振り回されたくない。（家族は心配していましたが(^_^;)
ということで、予定通り行ってきました。
結果、、、８割OK！
あとの２割は、まぁ後ほど。

エリア 仙石原(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車

家を７時に出発し、彫刻の森に到着したのは９時過ぎ。
途中箱根湯本駅前を通過した際、以前購入した「ちもとの湯もち」を買いたかったのですが、あ〜〜〜〜〜と思っている間に通過してしまい、引き返すこともできず、泣く泣く進んでしまいました。
で、彫刻の森は、雨と霧で遠くが見えない！
傘をさして足早に進むしかなさそうです。
でもこの日、３か所美術館に行く予定をしていたので、かえってよかったのかもしれません。

彫刻の森美術館 美術館・博物館

ネットの森。
中はどうなっているか見てみよう

彫刻の森美術館 美術館・博物館

あ〜〜〜〜〜〜
見たことある！
完全お子様向けです。
でも床がぬれているので、雨の日はお勧めできません。

彫刻の森美術館 美術館・博物館

ピカソ館に到着。
入り口を入ろうとしたら、こんなステンドグラスを発見！
白い壁に青いグラスの色がとても映えています。

彫刻の森美術館 美術館・博物館

次に向かったのは、ポーラ美術館。
森の散歩道もお勧めのようですが、天候がよろしくないので、館内のみを楽しみました。
現在企画展９月２７日までセザンヌをやっています。
モネやルノアールなど、淡い色使いの作品が好きな私にはうれしい美術館。
さらにガラス工芸もあり、エミール・ガレ、ドーム兄弟、ティファニーの作品を見ることができます。

ポーラ美術館 美術館・博物館

早めのランチ。
館内にある「レストラン　アレイ」にて、企画展にちなんだメメニューを用意しているので、そちらをオーダー。
まずはオードブル。
見た目もよいです(＾◇＾)

ただ風景を眺めながら、一人でいただくこんなランチ。
ちょっとウフフな気分です。

レストラン アレイ グルメ・レストラン

メインディッシュの鴨のロースト。
セザンヌが愛したという、ジャガイモのピューレとリンゴが添えられています。

レストラン アレイ グルメ・レストラン

最後にデザート。
ヌガーが入ったアイスクリームとフランボザーズのシャーベットが、甘さと甘酸っぱさとでちょうどいい。
美術館の名前の入った、赤い包みの角砂糖がおしゃれ。

レストラン アレイ グルメ・レストラン

次はガラスの森美術館へ。
小雨が降ったりやんだり。
ちなみにポーラ美術館とガラスの森は、貸し出し用の傘があります。

箱根ガラスの森美術館 美術館・博物館

あの山の向こう、雲や霧で見えないけど、大涌谷になります。
これだけガスってると、さっぱりわかりません。

箱根ガラスの森美術館 美術館・博物館

池の中州にあった、こちらのモジャモジャもガラスです。
抱き付いたらイタそう（って、そんな人いないよね）
１１月２３日まで「魅惑の香水瓶」という企画展が開催されています。
王侯貴族が愛した香水瓶約１６０点が展示されています。
所々に、それぞれの貴族が好きだった香りを再現してあって、私はポンパドゥール夫人の香りが個人的に好きです(*´▽｀*)

また５月３１日まで、ヴァイオリンとアコーディオンのアコースティック・デュオを聴くこともできます。
１５分ほどですが、聴かせる、笑わせるなどなど、とても楽しいミニコンサートです。とってもおすすめ！

箱根ガラスの森美術館 美術館・博物館

カフェにて企画展にちなんだ「魅惑のドルチェミスト」というカフェメニューがありました。
タルトと、チョコムースですが、チョコムースの器の上には、薄いチョコがふたのように乗っていて、香水瓶のように見たてています。
そのチョコをパキパキと割ると、中にチョコムースがあるといった具合。
香りもたっておいしいです。
こちらではカンツォーネを聞くことができます。
アコースティックとカンツォーネと両方楽しめてとても良いひと時を過ごせました。

ショップも大きなものから小さなものまで、色々なガラス製品を扱っています。
大きなものは別として、ネックレスやピアスなどは、ものによっては自分で作れるかも〜〜〜〜なんて思いながら、デザインなどとても参考になりました。

そして今回のお宿は、仙石原にある「マウントビュー箱根」
昔一度、仕事で行ったんですが、その際はこちらの館に泊まれず、近くの民宿に泊まりました。
今回こちらにしたのは、白濁湯を楽しみたかったから。
美術館巡りとともに、白濁湯も今回の目的の一つです。

新しくできたシングルルーム。
沖縄畳にベッドがしつらえてありコンパクトにまとまったお部屋です。

お部屋に入った左手にクローゼットがあり、金庫もこちらにあります。

川涌の湯 マウントビュー箱根 宿・ホテル

大浴場の温泉に入りに行くので、基本的には部屋にお風呂は必要としないけど、洗面台とトイレは自分の部屋にあったほうがうれしい。
最近の選択項目にいれています。
洗面台も、コンパクトですが使い勝手は良かったです。

冷蔵庫ももちろん完備、、、って、シングルルームだからだけど、冷蔵庫ちっさ
！
ペットボトル２本でいっぱいです(-_-;)
湯上りのビールを楽しみたかったので入れましたが、３５０ml缶は２本重ねれば入ります。
お茶とお茶菓子、ポットもあります。

お楽しみの夕食(＾◇＾)
一人旅なので、一人で泊まれるホテルがなかなか無く、あってもめちゃくちゃ高い！
程よい予算でとなると、ペンションになってしまう。
でも一人旅→ペンション→洋食というのは今一つ気が乗らなかったので、和食にこだわりました。
この段階ですでに缶ビール２本開けていましたが、食事時に飲まないのももったいないので、瓶ビールをいただき、自分のペースでゆっくり味わいました。

ふと顔を上げると、観光バスが到着しぞろぞろと学生が、、、
何となく嫌な予感がして、仲居さんにお風呂の時間を聞くと、学生の入浴時間は特に決まっていないとのこと。
実はそれが大きな災いなんですよね。
決まっていないから、テキトーな時間にどやどやと来る→ワイワイ騒ぐ→脱衣所が大混乱

う〜〜〜〜ん

食後もう一度温泉に入りたかったので、２１時過ぎに行ってみると、いるよ。
でも上がったようだし、浴衣を着る手伝いをしている引率の先生もいたので、なら安心かな、、、と思ったのが大間違い！

体をふかずに右往左往しているので、床はビシャビシャ( ﾟДﾟ)
かごの中には、ごみなのか忘れものなのか分からない代物があちこち入っている。

う〜〜〜〜(-"-)
出直すのも面倒なので、この引率者を信じるしかない。
学生が引き上げるとき、片づけていくことを。

温泉に入っている間に学生はいなくなり静か。
ところが今度は私の隣にいた女の子が、カランからお湯を猛烈に出しっぱなしにしたまま出ていってしまった( ﾟДﾟ)
お〜いと声をかけたが知らんぷり。
全くもう、、、
相変わらずビシャビシャの床を歩き、洗面台に行くと、どひゃー\(◎o◎)／！

床と洗面台を占領しているのは、さっきまでいた高校生たちの髪の毛。
数本どころの話じゃない。
洗面台もびっしりと抜けた髪の毛が占領している。（貞子じゃあるまいし）
ドライヤーを使っていたので、その際に落ちた髪の毛や、タオルドライしたときに抜けた髪の毛をバサバサと床に落としまくったようだ。
これじゃ洗面台が使えない、、、
仕方なく掃除するしかなかった。
私、別に引率者じゃないんですけど。

その足でフロントに直行。
事情を説明したが、あ〜そうですか的な感じ。
学校と一般を同時に受け入れるのなら、お風呂のチェックを徹底してもらうよう、学校側に事前に申し入れられるはずなんですが。

ムッとしながらエレベーターに乗ろうとしたら、遅れてきた子がさっきのお湯出しっぱなしの子。
そしてその時気が付いた。
見たことある顔だと思ったら、数か月前退職したバカ娘そっくり！
はじめは本当に本人かと思った（横っ面張り倒したいほど大嫌いだった）
でも何となく違う。
部屋の前で中の家族を読んでいるイントネーションから、中国人のようだった。

あちゃ〜〜〜〜
せっかくここまで良かったのに、最後に踏んだり蹴ったりだ。

朝はいつもより早めに起きて、もちろん朝風呂！
複雑な思いに更けながら、最後の白濁湯を満喫。

そして朝食は、これまたボリューミー！

この日は、昼には箱根を発つつもり。
実は夜に息子の部活のママ友たちと飲み会があるため、渋滞に巻き込まれる前に帰らなければいけなかったので、前日は駆け足で３か所廻ったのです。

チェックアウト時に再度フロントに夜のお風呂の話をしたが、「申し訳ございません」とは言っているけど、学校側には言いませんよ〜という空気が漂っているのがわかったので、、、、そうですか。

学校も早朝に出立していたので、引率者に直接話をすることもできず。
貸切でなく一般客と一緒に泊まるのであれば、当たり前のマナーだと思うのですが、、、
所詮、その程度の高校なのでしょう。

マナーをわきまえてから施設を利用しましょう。
引率者も旅行客気分ではなく、あくまでも引率であることを忘れずに。
（これ忘れる先生多いんですよね）
そして女子高生たちも、自分を飾ることは覚えてても、足元や周りをどれだけ汚したか、そこも含めてきれいにできれば、素敵な女性になること間違いなし！

ホテルからすぐ（駐車場から見える）ラリック美術館へ。
オープン前から来てしまいました(^_^;)
何となくホテルにいたくなかったので、、

オープンと同時に、入ってすぐ左手にあるレストランに皆さん入っていきます。
こちらのモーニングセットがなかなか良いようで、それを目当てに行かれているのでしょうか。
私はレストラン入口の受付で、予約制のティータイムを申し込みました。
実はこちらには、オリエント急行のサロンカーが展示されていて、内部でティータイムを楽しめるとのこと。
そりゃ行かないといけないでしょ！
１２時に予約をしました。
１１時から早めの昼食をとり、１２時から食後のティータイム、１時ごろ出発という理想のコースが出来上がりました。

箱根ラリック美術館 美術館・博物館

展示館に向かって歩くと、クラシックカーがお出迎え。
車の先端にあるオブジェはラリック作品です。

いよいよ展示館へ。
素敵な作品がいっぱいで、ゆっくりゆっくり進んでみました。
家族（特に息子）が一緒だと、ここまでゆっくり見ることができないので。
何か所かベンチもあるので、休憩しつつ一つ一つの作品に見入っていました。

箱根ラリック美術館 美術館・博物館

２時間近くかけて作品を見て、外にでました。
先ほどの小道を進むと、その先はショップがあります。
そちらもゆっくり見て、淡水パールのブレスレットを購入。
もちろん自分用です(*^_^*)

箱根ラリック美術館 美術館・博物館

１１時より少し早めにレストランへ。
１１時からランチメニューになるのだけど、、
そんなにおなかがすいていない。
ティータイムもあるし。
でも食べないとあとでおなかが減りそう。
ボリューミーなランチ、、、どうしよう。
（食べ物でこんなに迷うなんて、なんて幸せ(*´▽｀*)）
と思っていたら、スタッフが「朝食ですか？」

まだ１１時になっていなかったので、ギリギリ朝食メニューをオーダーできました。
ランチよりも軽いだろう、、

って、なかなかのボリューミー！
この後のティータイムが、、、

って、また幸せな悲鳴を上げながら、ゆっくりと完食！

室内の席もいいけど、空いていればテラス席に座れます。
心地よい風に吹かれながら、目の前の芝、その先の森などを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすのも良いものです。

LYS グルメ・レストラン

時間になり、いよいよオリエント急行のサロンカーに乗車します。
まずはここにサロンカーが来るまでのことなどをDVDで鑑賞します。

スタッフより席に案内されます。
予約時にドリンクをチョイスします。
私はハーブティーをいただきました（たっぷり３杯楽しめました）
ケーキはさくらシフォン。
食器はもちろんオリエント急行のロゴが入っていて、列車の旅気分を満喫できます。

車内は、当時のまま使用している関係で、フラッシュをたくことはできません。
なので、フラッシュさえたかなければ、時間まで撮影することができます。

ゴトゴト揺られながら、このテーブルで食事をいただく、、、
ロマンチックで優雅なひと時を味わえたのでしょうね。
ちょっぴりだけそんな気分に浸れました。

なぜこの美術館にサロンカーがあるかというと、内装をラリックが手掛けているから。
こちらのガラスもラリック作です。
優美な雰囲気を一掃引き立ててくれます。

ティータイムは４５分。
あっという間に時間が過ぎていきました。

帰る際はスタッフが車両前で写真を撮るお手伝いをしてくれます。
一人旅の私にはとても助かる心遣いです。

予定通り１時に出発し、目立った渋滞もなく、夕方帰宅できました。
そして予定通り飲み会に無事参加。

美術館を堪能した今回の旅。
企画展にちなんだランチやティータイムも味わえ、とても良い時間を過ごすことができました。
宿泊先での出来事だけが残念でしたが、、、

今度は日帰りでも行ってみようかな(*´▽｀*)