カッパドキア旅行記(ブログ) 一覧に戻る
母と旅するトルコの旅。<br />トルコの旅では、予想もしていなかったことが沢山ありました。<br /><br />旅の前に私がイメージしていたアナトリアの大地の色は乾いた茶色。<br />しかし、5月に訪れたカッパドキアの大地の色は甘く柔らかい碧色で、雪解けを待ちわびたかのように芽吹いた野草たちが競うようにその背丈を伸ばし、小さな色とりどりの花を咲かせていました。<br /><br />そして、カッパドキア二日目で訪れたアナトリアのオアシスであるウフララ渓谷。<br />この渓谷も、私の抱いていたイメージをガラリと覆す処でした。<br /><br />渓谷と云えば、木々が深く繁る森の中に川が流れ、風が木を揺らす音が森の中を通り抜け、森を訪れる旅人はその静寂に身を任せ、せせらぎの音が聞こえる渓谷をのんびりと歩く。<br />そんなイメージを持っていました。<br />でも、ウフララの森はその真逆で、カッパドキアの避暑地・一大景勝地でした。<br />渓谷歩きというよりも渓谷巡り…の方が表現としては適切なのかも知れません。<br />私の印象では、三重県の赤目渓谷みたいな感じです。<br />可愛らしい服装のお嬢さんが渓谷沿いの道を歩いていて、遊歩道の途中にはお茶屋さん。<br />お茶屋さんでは、抹茶ではなく透き通る琥珀色のチャイをいただく。<br />まさか、ウフララ溪谷でこんな光景が繰り広げられているとは想像しておらず、あまりの印象のギャップに驚いてしまいました。<br /><br />更に、もっと予期していなかったのはトルコの人々の“人懐っこさ”と“優しさ”です。<br /><br />“アラブでは簡単には人を信用してはダメ。まずはその人の真意を見出すのが先”<br />アラブの国を旅する時、私はいつもこんなことを考えて街を歩いていました。<br /><br />でも、カッパドキアでは何かが違っていました。<br />カッパドキアで出会った人々は、ほんの数時間前まで全く知らない人だった筈なのに、話をしていると、まるで昔からの友人であるかのような気がする…。<br />そんな風に感じることが何度もありました。<br />まるで母と私の旅のベクトルが全て“出会い”という同じ方向を示しているかのように。<br /><br />カッパドキアでの出会いは、私たちの旅の密度を2倍も3倍も濃い旅へと変えていきました。<br />沢山の出会いをもたらしてくれたカッパドキアの土地に感謝の気持ちでいっぱいです。<br /><br /><br />---71歳の母アイシャとその娘ファティマが旅したトルコ・アナトリアの旅行記です---<br /><br />☆★☆★☆★☆★旅程 2015/5/1〜2015/5/9☆★☆★☆★☆★<br />□5/1 成田22:30 -TK0053-<br />□5/2 イスタンブール 04:40 / 09:50 -TK2026- カイセリ11:10<br />    ソーアンル谷、ソベッソス遺跡、三姉妹の岩、聖ヨハネ教会(チャウシン)<br />■5/3 ウフララ渓谷、デヴレント、パシャバー<br />□5/4  Ballooooon、マズの地下都市、時に忘れられた村ジェミル、ラブ・バレー、ウチヒサール、ギョレメパノラマ、野外博物館、薔薇の谷トレッキング<br />□5/5 ホームステイでお料理教室、ギョレメ・パノラマ・トレッキング<br />□5/6 カイセリ6:00 -TK2023- イスタンブール07:25  イスタンブール観光<br />□5/7 イスタンブール観光<br />□5/8 イスタンブール観光<br />□5/9 イスタンブール 01:15 -TK0052- 成田18:30<br /><br />☆★☆★☆★☆★ ファティマとアイシャの旅 旅行記☆★☆★☆★☆★<br />【1】日本人の知らないカッパドキアへ☆ソーアンルの岩窟修道院:<br />http://4travel.jp/travelogue/11010564<br />【2】ウフララ渓谷は赤目溪谷だった!?:<br />http://4travel.jp/travelogue/11012680<br />【3】男の村マズにある真実の地下都市とバルーン・ライド:<br />http://4travel.jp/travelogue/11013325<br />【4】時に忘れられた村;ジェミルへ:<br />http://4travel.jp/travelogue/11015647<br />【5】Forgotten Cave Churches☆ローズ・バレーをトレッキング:<br />http://4travel.jp/travelogue/11017310<br />【6】女の修業!度胸でチャレンジ♪ホームステイでお料理教室:<br />http://4travel.jp/travelogue/11018186<br />【7】スター・ウォーズの世界へ☆ギョレメパノラマをハイキング:<br />http://4travel.jp/travelogue/11019510<br />【8】貌のない天使を探して<br />http://4travel.jp/travelogue/11024303<br />【9】スルタンの秘められた世界;狂気を孕む王宮へ<br />http://4travel.jp/travelogue/11028013<br />【10】点と線を楽しむイスタンブール街歩き<br />http://4travel.jp/travelogue/11039360<br />【11】メドゥーサの微笑み☆美味い話にウラは無い!<br />http://4travel.jp/travelogue/11050701<br />【12】マリア様はSuper Girl<br />http://4travel.jp/travelogue/11094540<br />

川床カフェで渓流ランチ♪ ウフララの森はカッパドキアの関西 !?/ ハーブが香る原野を歩き、奇岩を登る【ファティマとアイシャの母娘旅-2】

114いいね!

2015/05/01 - 2015/05/09

18位(同エリア1665件中)

ウェンディ

ウェンディさん

母と旅するトルコの旅。
トルコの旅では、予想もしていなかったことが沢山ありました。

旅の前に私がイメージしていたアナトリアの大地の色は乾いた茶色。
しかし、5月に訪れたカッパドキアの大地の色は甘く柔らかい碧色で、雪解けを待ちわびたかのように芽吹いた野草たちが競うようにその背丈を伸ばし、小さな色とりどりの花を咲かせていました。

そして、カッパドキア二日目で訪れたアナトリアのオアシスであるウフララ渓谷。
この渓谷も、私の抱いていたイメージをガラリと覆す処でした。

渓谷と云えば、木々が深く繁る森の中に川が流れ、風が木を揺らす音が森の中を通り抜け、森を訪れる旅人はその静寂に身を任せ、せせらぎの音が聞こえる渓谷をのんびりと歩く。
そんなイメージを持っていました。
でも、ウフララの森はその真逆で、カッパドキアの避暑地・一大景勝地でした。
渓谷歩きというよりも渓谷巡り…の方が表現としては適切なのかも知れません。
私の印象では、三重県の赤目渓谷みたいな感じです。
可愛らしい服装のお嬢さんが渓谷沿いの道を歩いていて、遊歩道の途中にはお茶屋さん。
お茶屋さんでは、抹茶ではなく透き通る琥珀色のチャイをいただく。
まさか、ウフララ溪谷でこんな光景が繰り広げられているとは想像しておらず、あまりの印象のギャップに驚いてしまいました。

更に、もっと予期していなかったのはトルコの人々の“人懐っこさ”と“優しさ”です。

“アラブでは簡単には人を信用してはダメ。まずはその人の真意を見出すのが先”
アラブの国を旅する時、私はいつもこんなことを考えて街を歩いていました。

でも、カッパドキアでは何かが違っていました。
カッパドキアで出会った人々は、ほんの数時間前まで全く知らない人だった筈なのに、話をしていると、まるで昔からの友人であるかのような気がする…。
そんな風に感じることが何度もありました。
まるで母と私の旅のベクトルが全て“出会い”という同じ方向を示しているかのように。

カッパドキアでの出会いは、私たちの旅の密度を2倍も3倍も濃い旅へと変えていきました。
沢山の出会いをもたらしてくれたカッパドキアの土地に感謝の気持ちでいっぱいです。


---71歳の母アイシャとその娘ファティマが旅したトルコ・アナトリアの旅行記です---

☆★☆★☆★☆★旅程 2015/5/1〜2015/5/9☆★☆★☆★☆★
□5/1 成田22:30 -TK0053-
□5/2 イスタンブール 04:40 / 09:50 -TK2026- カイセリ11:10
    ソーアンル谷、ソベッソス遺跡、三姉妹の岩、聖ヨハネ教会(チャウシン)
■5/3 ウフララ渓谷、デヴレント、パシャバー
□5/4 Ballooooon、マズの地下都市、時に忘れられた村ジェミル、ラブ・バレー、ウチヒサール、ギョレメパノラマ、野外博物館、薔薇の谷トレッキング
□5/5 ホームステイでお料理教室、ギョレメ・パノラマ・トレッキング
□5/6 カイセリ6:00 -TK2023- イスタンブール07:25  イスタンブール観光
□5/7 イスタンブール観光
□5/8 イスタンブール観光
□5/9 イスタンブール 01:15 -TK0052- 成田18:30

☆★☆★☆★☆★ ファティマとアイシャの旅 旅行記☆★☆★☆★☆★
【1】日本人の知らないカッパドキアへ☆ソーアンルの岩窟修道院:
http://4travel.jp/travelogue/11010564
【2】ウフララ渓谷は赤目溪谷だった!?:
http://4travel.jp/travelogue/11012680
【3】男の村マズにある真実の地下都市とバルーン・ライド:
http://4travel.jp/travelogue/11013325
【4】時に忘れられた村;ジェミルへ:
http://4travel.jp/travelogue/11015647
【5】Forgotten Cave Churches☆ローズ・バレーをトレッキング:
http://4travel.jp/travelogue/11017310
【6】女の修業!度胸でチャレンジ♪ホームステイでお料理教室:
http://4travel.jp/travelogue/11018186
【7】スター・ウォーズの世界へ☆ギョレメパノラマをハイキング:
http://4travel.jp/travelogue/11019510
【8】貌のない天使を探して
http://4travel.jp/travelogue/11024303
【9】スルタンの秘められた世界;狂気を孕む王宮へ
http://4travel.jp/travelogue/11028013
【10】点と線を楽しむイスタンブール街歩き
http://4travel.jp/travelogue/11039360
【11】メドゥーサの微笑み☆美味い話にウラは無い!
http://4travel.jp/travelogue/11050701
【12】マリア様はSuper Girl
http://4travel.jp/travelogue/11094540

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
ショッピング
5.0
交通
5.0
同行者
友人
一人あたり費用
20万円 - 25万円
交通手段
観光バス 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 5/3 カッパドキア2日目の朝。<br />トルコと日本の時差は6時間しかないので時差ぼけはそんなには感じないのだが、旅のワクワク感で満たされている母と私の目覚めは早い。<br /><br />朝6時にベッドを抜け出し、窓の外を見る。<br />バルーンが上がり始めるのは朝の6時過ぎからだと聞いていたので、外を眺めるが、気球が上がっている様子はまだ見られない。<br /><br />身支度を整えて、部屋の前のテラスで気球が上がるのを待つが一向にその姿が現れないので、この日の気球観測は諦め、チャウシン村の散策へと出かけることにした。<br />気球がホテルの前を飛ぶ風景を見ることの出来るチャンスは、この日が最初で最後。<br />気球が飛ばないのは、とても残念だが仕方がない。<br /><br />この日の午後に判明したことだが、この日の早朝の段階では気球のフライトはOKが出されていたのだが、天候の急速な悪化が予想された為、気球を膨らました段階でフライトの中止の決定が下されたという事だ。

    5/3 カッパドキア2日目の朝。
    トルコと日本の時差は6時間しかないので時差ぼけはそんなには感じないのだが、旅のワクワク感で満たされている母と私の目覚めは早い。

    朝6時にベッドを抜け出し、窓の外を見る。
    バルーンが上がり始めるのは朝の6時過ぎからだと聞いていたので、外を眺めるが、気球が上がっている様子はまだ見られない。

    身支度を整えて、部屋の前のテラスで気球が上がるのを待つが一向にその姿が現れないので、この日の気球観測は諦め、チャウシン村の散策へと出かけることにした。
    気球がホテルの前を飛ぶ風景を見ることの出来るチャンスは、この日が最初で最後。
    気球が飛ばないのは、とても残念だが仕方がない。

    この日の午後に判明したことだが、この日の早朝の段階では気球のフライトはOKが出されていたのだが、天候の急速な悪化が予想された為、気球を膨らました段階でフライトの中止の決定が下されたという事だ。

    Miracle Cave Hotel ホテル

  • いつもの私の旅ならば、残念ながら青空を飛ぶ気球を見ることはできなかったけれど、次回の旅のお楽しみにしよう♪…となる展開なのだが、カッパドキアではそうはならなかった。<br /><br />何故かはわからないが、旅の双六は、私が予想もしていなかった賽の目を出してきた。<br /><br />予想もしなかった賽の目とは、人との出会い。<br /><br />人との出会いは縁となり、カッパドキアで得た新しい縁が、私たちにこのチャウシンの村に更に2日間滞在できる時間を与えてくれた。<br />そしてその縁は、この2日後に気球が空一面に飛翔する光景を見る機会を私たちに届けてくれたのた。

    イチオシ

    いつもの私の旅ならば、残念ながら青空を飛ぶ気球を見ることはできなかったけれど、次回の旅のお楽しみにしよう♪…となる展開なのだが、カッパドキアではそうはならなかった。

    何故かはわからないが、旅の双六は、私が予想もしていなかった賽の目を出してきた。

    予想もしなかった賽の目とは、人との出会い。

    人との出会いは縁となり、カッパドキアで得た新しい縁が、私たちにこのチャウシンの村に更に2日間滞在できる時間を与えてくれた。
    そしてその縁は、この2日後に気球が空一面に飛翔する光景を見る機会を私たちに届けてくれたのた。

  • 今朝の散策の場所は、昨夕に聖ヨセフ教会のある崖上から眺めていたキノコ谷。<br />ここは特に散策路として地図がある道ではないのだが、農作業用の道があり、その道を通って散策できるようになっている。<br /><br />空を見ると、起きたころは青空だったのに、灰色の雲が急速に広がってきている。<br />念のために雨具も鞄に入れて歩き出す。<br /><br />キノコ谷があるのは聖ヨセフ教会の崖の裏側で、チャウシン村の背面に当たる。<br />

    今朝の散策の場所は、昨夕に聖ヨセフ教会のある崖上から眺めていたキノコ谷。
    ここは特に散策路として地図がある道ではないのだが、農作業用の道があり、その道を通って散策できるようになっている。

    空を見ると、起きたころは青空だったのに、灰色の雲が急速に広がってきている。
    念のために雨具も鞄に入れて歩き出す。

    キノコ谷があるのは聖ヨセフ教会の崖の裏側で、チャウシン村の背面に当たる。

  • 荒涼とした草原に見えるキノコ谷だが、そこはカッパドキアの原野地帯で、5月の初旬は野草が花開く時期。<br />足元には小さな野草が春爛漫と咲き誇っていた。<br /><br />草むらの中へ足を踏み込む度に、ハーブの心地よい香りが辺りを包み込む。<br />朝露に濡れた草ゆえに、その香りも濃厚だが、爽やかだ。<br />

    イチオシ

    荒涼とした草原に見えるキノコ谷だが、そこはカッパドキアの原野地帯で、5月の初旬は野草が花開く時期。
    足元には小さな野草が春爛漫と咲き誇っていた。

    草むらの中へ足を踏み込む度に、ハーブの心地よい香りが辺りを包み込む。
    朝露に濡れた草ゆえに、その香りも濃厚だが、爽やかだ。

  • 野草の中には芥子(ケシ)の花もある。<br />トルコでは、医薬品の原材料となる芥子の栽培もおこなわれている。<br />勿論、合法的にだ。<br /><br />この芥子は、もしかしてその芥子畑のこぼれ種を野鳥が運んできたものかもしれない。<br />

    野草の中には芥子(ケシ)の花もある。
    トルコでは、医薬品の原材料となる芥子の栽培もおこなわれている。
    勿論、合法的にだ。

    この芥子は、もしかしてその芥子畑のこぼれ種を野鳥が運んできたものかもしれない。

  • 聖ヨセフ教会の崖の上から見た時に可愛らしいサイズに見えたシメジ岩も、実際その脇に立つと10m近い高さがあり圧巻だ。<br /><br />ハーブが薫る草原の中を歩く母は、それだけで満足そうだ。<br /><br />

    聖ヨセフ教会の崖の上から見た時に可愛らしいサイズに見えたシメジ岩も、実際その脇に立つと10m近い高さがあり圧巻だ。

    ハーブが薫る草原の中を歩く母は、それだけで満足そうだ。

  • 農作業用の道歩きとはいうものの、此処はアナトリア・カッパドキアの大地。<br />見える景色は農地ばかりではない。<br /><br />道の背後には奇岩群が迫り、その崖には地層が見える。<br /><br />此処カッパドキアは、3つの火山の噴火によりできた大地。<br />火山の噴火の際に降り積もった様々な種類の噴石や溶岩がまるでパイの様に層を作って積み重なり、この大地を作り出した。<br /><br />柔らかい岩である凝灰岩の層は雨によって浸食され、細く高い煙突のような石の形となり、硬い岩の層である玄武岩は雨にも風にも負けずに三角形の屋根として煙突岩の上に乗っかり、キノコ形の不思議な石の彫像を生み出している。<br /><br />この背後の崖も、あと何千年か後には、新たなシメジ岩を生み出しているのだろう。

    農作業用の道歩きとはいうものの、此処はアナトリア・カッパドキアの大地。
    見える景色は農地ばかりではない。

    道の背後には奇岩群が迫り、その崖には地層が見える。

    此処カッパドキアは、3つの火山の噴火によりできた大地。
    火山の噴火の際に降り積もった様々な種類の噴石や溶岩がまるでパイの様に層を作って積み重なり、この大地を作り出した。

    柔らかい岩である凝灰岩の層は雨によって浸食され、細く高い煙突のような石の形となり、硬い岩の層である玄武岩は雨にも風にも負けずに三角形の屋根として煙突岩の上に乗っかり、キノコ形の不思議な石の彫像を生み出している。

    この背後の崖も、あと何千年か後には、新たなシメジ岩を生み出しているのだろう。

  • チャウシン村の農地の大半は葡萄畑だ。<br />日本で見る葡萄の木とは少し異なる品種の背の低い葡萄の木が植えられている。<br /><br />そして、ブドウの木の背後には大きな岩とその岩に開いた穴。<br />探していた物が見つかった。<br />

    チャウシン村の農地の大半は葡萄畑だ。
    日本で見る葡萄の木とは少し異なる品種の背の低い葡萄の木が植えられている。

    そして、ブドウの木の背後には大きな岩とその岩に開いた穴。
    探していた物が見つかった。

  • この地にはほんの数十年前まで人々が生活していた岩窟住居がある。<br />現在は、危険・不便との理由からその岩窟住居は見捨てられ、人々は平地に石造りの家を建て、そこで生活をしている。<br /><br />しかし、岩窟住居は1度掘ってしまえば少なくとも数百年は使える頑丈な家。<br />だから、農村部に行けば、そんな古い岩窟住居があるのだろうと思っていた。<br /><br />鳩用の穴の開いた岩窟住居もあった。<br /><br />岩の下にある入口には、木の扉が作られ鍵がかけられていたので、多分現在も農業小屋として活用されているのだろう。<br />

    この地にはほんの数十年前まで人々が生活していた岩窟住居がある。
    現在は、危険・不便との理由からその岩窟住居は見捨てられ、人々は平地に石造りの家を建て、そこで生活をしている。

    しかし、岩窟住居は1度掘ってしまえば少なくとも数百年は使える頑丈な家。
    だから、農村部に行けば、そんな古い岩窟住居があるのだろうと思っていた。

    鳩用の穴の開いた岩窟住居もあった。

    岩の下にある入口には、木の扉が作られ鍵がかけられていたので、多分現在も農業小屋として活用されているのだろう。

  • 岩窟住居の鳩小屋と思われる部分には、幾何学的な模様が描かれていた。<br />これは、ヒッタイトの時代から伝わる文様で、魔よけの意味がある。とのこと。<br /><br />こんな素敵なモノを見つけられるから、散歩は止められない。<br /><br />

    岩窟住居の鳩小屋と思われる部分には、幾何学的な模様が描かれていた。
    これは、ヒッタイトの時代から伝わる文様で、魔よけの意味がある。とのこと。

    こんな素敵なモノを見つけられるから、散歩は止められない。

  • この道の先には大きな岩2枚がお互いに支え合ってできたトンネルがあり、その先にも道は続いている。<br /><br />本当は、この先へと続く道を歩きたかった。<br />もっと素敵な何かが見つかるかも知れない未知の道。<br />探検してみたかった。<br /><br />でも、農道散策は此処まで…かな。<br /><br />海外を旅するときに必要なのは、いつも以上の用心の気持ち。<br /><br />チャウシンの村は小さな村でみんなが顔見知り。<br />だから、多分、強盗のような事件は起こらないだろう。<br /><br />しかし、海外では、いつ何が自分の身に降りかかるか分からないのが現実。<br /><br />この石のトンネルの前までの場所ならば、聖ヨセフ教会の崖の上から見渡せば、誰かの目につく場所なので、危ないことはまず起きようがない。<br />だが、このトンネルをくぐった向こう側は、多分崖の上からは死角となる場所だ。<br />危険が予想される場所には危険が起こる可能性が1%以下であっても、近づくべきではないだろう。<br /><br />母と私は、石のトンネルの前で来た道を引き返した。

    この道の先には大きな岩2枚がお互いに支え合ってできたトンネルがあり、その先にも道は続いている。

    本当は、この先へと続く道を歩きたかった。
    もっと素敵な何かが見つかるかも知れない未知の道。
    探検してみたかった。

    でも、農道散策は此処まで…かな。

    海外を旅するときに必要なのは、いつも以上の用心の気持ち。

    チャウシンの村は小さな村でみんなが顔見知り。
    だから、多分、強盗のような事件は起こらないだろう。

    しかし、海外では、いつ何が自分の身に降りかかるか分からないのが現実。

    この石のトンネルの前までの場所ならば、聖ヨセフ教会の崖の上から見渡せば、誰かの目につく場所なので、危ないことはまず起きようがない。
    だが、このトンネルをくぐった向こう側は、多分崖の上からは死角となる場所だ。
    危険が予想される場所には危険が起こる可能性が1%以下であっても、近づくべきではないだろう。

    母と私は、石のトンネルの前で来た道を引き返した。

  • 次に訪れたのはチャウシン村にあるもう一つの岩窟教会;チャウシン教会(Cavusin Church)だ。<br /><br />この教会にはキリストと12人の使徒の姿のフレスコ画が残されていて、その見学は有料で、<br />朝は8時から見学が可能だ。<br />

    次に訪れたのはチャウシン村にあるもう一つの岩窟教会;チャウシン教会(Cavusin Church)だ。

    この教会にはキリストと12人の使徒の姿のフレスコ画が残されていて、その見学は有料で、
    朝は8時から見学が可能だ。

    チャウシン教会とチャウシン城 史跡・遺跡

    十二使徒のフレスコ画が残るチャウシン教会 by ウェンディさん
  • 入場料8TL / 1人を払い、岩窟へと繋がる階段を上る。<br />岩壁のフレスコ画は日の光にさらされて退色も激しいが、それでもまだ翼の生えた使徒の姿を判別することが出来る。<br /><br />

    入場料8TL / 1人を払い、岩窟へと繋がる階段を上る。
    岩壁のフレスコ画は日の光にさらされて退色も激しいが、それでもまだ翼の生えた使徒の姿を判別することが出来る。

  • 写真は、階段の途中で岩窟教会の中の様子を撮ることのできた貴重な1枚だが、実際の内部の壁画はこんなものではなかった。<br />

    写真は、階段の途中で岩窟教会の中の様子を撮ることのできた貴重な1枚だが、実際の内部の壁画はこんなものではなかった。

  • 教会内部は撮影禁止なのでパンフレットの写真から紹介するが、色鮮やかに残った壁画は、見ごたえ十分。<br /><br />歩き方等のガイドブックに記述はないが、チャウシン村は隠れた絶景スポット・教会スポットだと思う。<br />

    教会内部は撮影禁止なのでパンフレットの写真から紹介するが、色鮮やかに残った壁画は、見ごたえ十分。

    歩き方等のガイドブックに記述はないが、チャウシン村は隠れた絶景スポット・教会スポットだと思う。

  • チャウシン教会はその壁画だけが見所ではない。<br /><br />教会の裏へ回ると、そこは切り立つ崖。<br />

    チャウシン教会はその壁画だけが見所ではない。

    教会の裏へ回ると、そこは切り立つ崖。

  • そして、その崖をよく見ると、その昔に修道士たちが暮らしていた岩窟住居の跡が残されている。<br /><br />此処の岩窟住居の入口は比較的低い位置にあるため、頑張って崖登りをすれば入れそうだったのだが、それでも入口の高さは3m位上にある。<br /><br />怪我をすると危ないので諦めた。

    そして、その崖をよく見ると、その昔に修道士たちが暮らしていた岩窟住居の跡が残されている。

    此処の岩窟住居の入口は比較的低い位置にあるため、頑張って崖登りをすれば入れそうだったのだが、それでも入口の高さは3m位上にある。

    怪我をすると危ないので諦めた。

  • 9時にホテルに戻り、朝食の時間。<br /><br />朝食の内容は、焼き立てのパンに生野菜に卵料理といたってシンプルだが、地元でとれたお野菜はとても新鮮でパリパリ。<br />美味しかった。<br /><br />宿泊しているお客さんは私達以外に4組くらいかな。<br />静かで落ち着いた朝食時間だった。

    9時にホテルに戻り、朝食の時間。

    朝食の内容は、焼き立てのパンに生野菜に卵料理といたってシンプルだが、地元でとれたお野菜はとても新鮮でパリパリ。
    美味しかった。

    宿泊しているお客さんは私達以外に4組くらいかな。
    静かで落ち着いた朝食時間だった。

    Miracle Cave Hotel ホテル

  • 実用品以外の土産は自分用には殆ど買わないことの多い私なのだが、ホテルの朝食で使われていた絵皿たちに一目ぼれ。<br /><br />宿のオーナーに相談すると、手描きなので同じデザインは手に入らないと云われてしまったが、オーナーが経営するお店(チャウシン村の中にあり:日本円の使用可能)で似たような絵皿を探して、ついつい買ってしまった。<br /><br />(参考までに価格は、絵皿1枚30cm幅: 4500円)<br />

    実用品以外の土産は自分用には殆ど買わないことの多い私なのだが、ホテルの朝食で使われていた絵皿たちに一目ぼれ。

    宿のオーナーに相談すると、手描きなので同じデザインは手に入らないと云われてしまったが、オーナーが経営するお店(チャウシン村の中にあり:日本円の使用可能)で似たような絵皿を探して、ついつい買ってしまった。

    (参考までに価格は、絵皿1枚30cm幅: 4500円)

  • 今日の観光の出発は、ゆっくり目の朝10時。<br />朝食をのんびりと楽しんで、外へ出たら、雨が降った跡を見つけた。<br />どうやら、朝方に見た灰色の雲が雨をもたらしたようだ。<br /><br />朝の気球のフライトを中止したカッパドキアの気象観測所の判断は正しかったらしい。<br /><br />写真は、車で最初の観光地へ向かう途中に見つけた八百屋さん。<br />野菜が新鮮で美味しそうだ。

    今日の観光の出発は、ゆっくり目の朝10時。
    朝食をのんびりと楽しんで、外へ出たら、雨が降った跡を見つけた。
    どうやら、朝方に見た灰色の雲が雨をもたらしたようだ。

    朝の気球のフライトを中止したカッパドキアの気象観測所の判断は正しかったらしい。

    写真は、車で最初の観光地へ向かう途中に見つけた八百屋さん。
    野菜が新鮮で美味しそうだ。

  • 1時間ほど車で走り、ウフララ渓谷(Ihlara Valley)へと到着した。<br /><br />・・・トルコ・アナトリアの乾いた大地。<br />その大地の中に突如大きな森が現れ、その森はまるでオアシスの様に遠くからも見え、人々に憩いの場を提供する…。<br />私の抱いていたウフララ渓谷のイメージは、そんな感じだった。<br /><br />だから、ガイドのジェムさんにウフララに着いたよ。と言われた時、自分の目を疑った。<br />目の前一面に広がるのはステップの草原地帯で、どこにも木々が鬱蒼と繁る森なんてありはしない。

    1時間ほど車で走り、ウフララ渓谷(Ihlara Valley)へと到着した。

    ・・・トルコ・アナトリアの乾いた大地。
    その大地の中に突如大きな森が現れ、その森はまるでオアシスの様に遠くからも見え、人々に憩いの場を提供する…。
    私の抱いていたウフララ渓谷のイメージは、そんな感じだった。

    だから、ガイドのジェムさんにウフララに着いたよ。と言われた時、自分の目を疑った。
    目の前一面に広がるのはステップの草原地帯で、どこにも木々が鬱蒼と繁る森なんてありはしない。

  • キョロキョロと辺りを見回す私と母に、ジェムさんは谷の方を示す。<br />足元にストンと落ちる断崖絶壁の壁。<br /><br />その壁の下を覗くと、そこに広がるのは緑豊かなウフララの森。<br /><br />ウフララの森は、アナトリアの大地の下。<br />こんなところに隠れていたんだ!

    キョロキョロと辺りを見回す私と母に、ジェムさんは谷の方を示す。
    足元にストンと落ちる断崖絶壁の壁。

    その壁の下を覗くと、そこに広がるのは緑豊かなウフララの森。

    ウフララの森は、アナトリアの大地の下。
    こんなところに隠れていたんだ!

    ウフララ渓谷 山・渓谷

    アナトリアの大地の裂け目…そこに、存在するものは…ウフララ渓谷 by ウェンディさん
  • ウフララ渓谷の入口には入場券販売所があり、ジェムさんが入場券を買いに行く間、母と私はゲート脇で待機する。<br />待機するのだが、そこには大勢の観光客。<br />TDLやTDSみたいな混雑ぶりだった。<br /><br />ジェムさんが入場券を手に戻ってくるまで10分以上。<br />こんなにウフララ渓谷が一大観光地だとは思っていなかった母と私は、若干ヒトに疲れてしまった。<br /><br />ゲートをくぐり、渓谷内へと入る。<br />まずは、長い400段以上の階段を下りて、谷底へと下る。<br />この階段もとても混みあっていて、この写真は人の頭が少なくなる角度で狙って撮影したモノだ。<br /><br />道は整備されていて歩きやすいが、雨上りのため若干ぬかるみがあり滑るところも…。<br />ウフララ渓谷を歩く時の靴は、スニーカー以上のグリップがあるモノがお勧めだ。<br />

    ウフララ渓谷の入口には入場券販売所があり、ジェムさんが入場券を買いに行く間、母と私はゲート脇で待機する。
    待機するのだが、そこには大勢の観光客。
    TDLやTDSみたいな混雑ぶりだった。

    ジェムさんが入場券を手に戻ってくるまで10分以上。
    こんなにウフララ渓谷が一大観光地だとは思っていなかった母と私は、若干ヒトに疲れてしまった。

    ゲートをくぐり、渓谷内へと入る。
    まずは、長い400段以上の階段を下りて、谷底へと下る。
    この階段もとても混みあっていて、この写真は人の頭が少なくなる角度で狙って撮影したモノだ。

    道は整備されていて歩きやすいが、雨上りのため若干ぬかるみがあり滑るところも…。
    ウフララ渓谷を歩く時の靴は、スニーカー以上のグリップがあるモノがお勧めだ。

  • 階段を下に降りるとご覧の通りの混雑ぶり。<br />そして、溪谷歩きをするには軽装な観光客の姿も多く、この光景を目にした私の脳裏に真っ先に思い浮かんだのは、20年前に訪れた関西の景勝地である赤目四十八滝。<br /><br />ウフララ渓谷はカッパドキアの赤目渓谷だったんだ!<br /><br />

    階段を下に降りるとご覧の通りの混雑ぶり。
    そして、溪谷歩きをするには軽装な観光客の姿も多く、この光景を目にした私の脳裏に真っ先に思い浮かんだのは、20年前に訪れた関西の景勝地である赤目四十八滝。

    ウフララ渓谷はカッパドキアの赤目渓谷だったんだ!

  • ウフララ渓谷を歩きだす前に1か所、寄るべき場所がある。<br />それは、アーチャルトゥ教会(Agacalti Church)。<br /><br />ウフララ渓谷は、もともとは全長14kmにもおよぶ渓谷沿いにウフララの村が広がり、岩窟住居に人々が暮らし、生活が営まれていた場所。<br />だから、この渓谷には100以上の教会が残されている。<br /><br />その教会の中のひとつであるアーチャルトゥ教会には、色鮮やかなフレスコ画が残されている。

    ウフララ渓谷を歩きだす前に1か所、寄るべき場所がある。
    それは、アーチャルトゥ教会(Agacalti Church)。

    ウフララ渓谷は、もともとは全長14kmにもおよぶ渓谷沿いにウフララの村が広がり、岩窟住居に人々が暮らし、生活が営まれていた場所。
    だから、この渓谷には100以上の教会が残されている。

    その教会の中のひとつであるアーチャルトゥ教会には、色鮮やかなフレスコ画が残されている。

  • アーチャルトゥ教会に描かれているフレスコ画は、12人の使徒とキリストを描いた物で、キリストの昇天(またはキリストの降臨)を表していると云われている。<br /><br />壁の下の方には崩落等もあるが、天井画は色鮮やかに残っている。<br /><br />

    アーチャルトゥ教会に描かれているフレスコ画は、12人の使徒とキリストを描いた物で、キリストの昇天(またはキリストの降臨)を表していると云われている。

    壁の下の方には崩落等もあるが、天井画は色鮮やかに残っている。

  • このフレスコ画で特徴的なのは、使徒とキリストの髪の毛の色。<br /><br />トルコでは、もともとの民族の色に合わせて壁画の髪の毛の色はダークカラーであることが多いのだが、この壁画に関しては描かれている人物の髪色は金髪。<br />その理由としては、この地域で暮らしていたヒトの中に、ギリシア系の人達が多くいたからという説と、このフレスコ画を描いた画家が欧州系だったという2説がある。<br /><br />また、どの人物も目の部分に黒目がない。<br /><br />天井画に殆ど痛みがないことから後世の人による目の切り抜き(邪視を恐れるため)でもなさそうなので、ジェムさんにその理由を聞いたところ、この黒目がないフレスコ画がこの地方の教会の特徴だという事。<br /><br />私をからかっているわけではないと思うが、本当かな〜。<br />

    このフレスコ画で特徴的なのは、使徒とキリストの髪の毛の色。

    トルコでは、もともとの民族の色に合わせて壁画の髪の毛の色はダークカラーであることが多いのだが、この壁画に関しては描かれている人物の髪色は金髪。
    その理由としては、この地域で暮らしていたヒトの中に、ギリシア系の人達が多くいたからという説と、このフレスコ画を描いた画家が欧州系だったという2説がある。

    また、どの人物も目の部分に黒目がない。

    天井画に殆ど痛みがないことから後世の人による目の切り抜き(邪視を恐れるため)でもなさそうなので、ジェムさんにその理由を聞いたところ、この黒目がないフレスコ画がこの地方の教会の特徴だという事。

    私をからかっているわけではないと思うが、本当かな〜。

  • 渓谷歩きの始まり。<br />観光客の半分位は400段の階段を下り、アーチャルトゥ教会を見て、その周りの渓谷を少しだけ散策して、またバスへと戻る方たちだ。<br /><br />4Kmの溪谷道を歩く方は、残りの半分くらいだ。<br /><br />渓谷道はそれほど混んではいないが、細いところでは若干、渋滞気味となる。<br />

    渓谷歩きの始まり。
    観光客の半分位は400段の階段を下り、アーチャルトゥ教会を見て、その周りの渓谷を少しだけ散策して、またバスへと戻る方たちだ。

    4Kmの溪谷道を歩く方は、残りの半分くらいだ。

    渓谷道はそれほど混んではいないが、細いところでは若干、渋滞気味となる。

  • 渓谷沿いの岩壁は切り立っていて、その形が面白い。<br />カッパドキアの赤目渓谷であるウフララ渓谷は、全長14kmだが、観光客が歩けるのはその内の4kmだけ。<br /><br />岩の中に残る数多くの岩窟教会を見たい場合は、政府から特別のパーミットを取らなければならず、ガイドも山を専門とするガイドでないと許可が下りないとのこと。<br /><br />そんなに大きくはない渓谷だが、遭難の危険性もあるらしい。

    渓谷沿いの岩壁は切り立っていて、その形が面白い。
    カッパドキアの赤目渓谷であるウフララ渓谷は、全長14kmだが、観光客が歩けるのはその内の4kmだけ。

    岩の中に残る数多くの岩窟教会を見たい場合は、政府から特別のパーミットを取らなければならず、ガイドも山を専門とするガイドでないと許可が下りないとのこと。

    そんなに大きくはない渓谷だが、遭難の危険性もあるらしい。

  • 30分弱歩くと現れたのは水辺の茶屋。<br />此処の茶屋で一休み。<br /><br />溪谷の中に茶屋がある風景…こんなところも赤目に似ているかも。<br />

    30分弱歩くと現れたのは水辺の茶屋。
    此処の茶屋で一休み。

    溪谷の中に茶屋がある風景…こんなところも赤目に似ているかも。

  • お茶屋さんでチャイを入れてもらい、一休み。<br /><br />小さな角砂糖を一つ入れほんのりと甘い琥珀色の紅茶。<br />日本の紅茶と何が違うのか…なんてわからないが、体に染み渡る。<br /><br />ウフララ溪谷の空気の美味しさが隠し味かな。

    お茶屋さんでチャイを入れてもらい、一休み。

    小さな角砂糖を一つ入れほんのりと甘い琥珀色の紅茶。
    日本の紅茶と何が違うのか…なんてわからないが、体に染み渡る。

    ウフララ溪谷の空気の美味しさが隠し味かな。

  • 今朝の雨の影響か、川の水は少し濁度がある。<br /><br />清流を期待していたのだが、なかなか、そうは問屋が卸さない。<br />

    今朝の雨の影響か、川の水は少し濁度がある。

    清流を期待していたのだが、なかなか、そうは問屋が卸さない。

  • 遊歩道わきの崖の上には、今にも落ちそうな岩がチョコンと乗っている。<br /><br />ジェムさんに、あの岩はいつからあそこにあるのか…と聞いたら、歴史として記録がある頃から…と云う返事。<br /><br />という事は、軽く1000年はあそこにあるってこと!?

    遊歩道わきの崖の上には、今にも落ちそうな岩がチョコンと乗っている。

    ジェムさんに、あの岩はいつからあそこにあるのか…と聞いたら、歴史として記録がある頃から…と云う返事。

    という事は、軽く1000年はあそこにあるってこと!?

  • 岩窟住居も残されている。<br /><br />そして、あっという間に遊歩道の散策は終わり。<br /><br />ゆっくり歩いて休憩もしたのに、1時間かからなかった。

    岩窟住居も残されている。

    そして、あっという間に遊歩道の散策は終わり。

    ゆっくり歩いて休憩もしたのに、1時間かからなかった。

  • 歩いた後はお昼の時間。<br /><br />お昼は、川床カフェ・レストランで。<br />ウフララ川の川面には川床が設置されていて、涼しい風を浴びながらトルコ料理が食べられる。<br /><br />なんだか京都の鴨川みたいだ。<br /><br />もしかして、カッパドキアはトルコのKANSAIなのかもしれない。<br />人柄があったかいところも、とてもよく似ているかも。

    歩いた後はお昼の時間。

    お昼は、川床カフェ・レストランで。
    ウフララ川の川面には川床が設置されていて、涼しい風を浴びながらトルコ料理が食べられる。

    なんだか京都の鴨川みたいだ。

    もしかして、カッパドキアはトルコのKANSAIなのかもしれない。
    人柄があったかいところも、とてもよく似ているかも。

  • 折角だから川床でお食事を…と思ったのだが、この日は気温が低く、川床では体が冷えてしまう…という事で、川床脇のテーブル席でランチタイム。<br /><br />この日のランチメニューは、<br />・タルハナ・チョルバス(トマトとヨーグルトのスープ)<br />・生野菜のサラダ<br />・ギョズレメ(チーズが練り込まれた堅焼きクレープ)<br />・野菜と牛肉の煮込み<br />・マスの焼き魚<br /><br />そして、食品のデザートはオレンジだったのだが、母と私の元には可愛いデザートがやって来た。<br /><br />私たちのデザートは、小さなお客様。<br />魚を食べ終わった私たちを見上げ、声を出さずに口の形だけで鳴く。<br /><br />猫には弱い私達。<br />こんな顔で見上げられたら、何もしないなんてありえない。<br />魚の頭と骨を上げたら、綺麗にペロっと食べてしまった。<br />

    折角だから川床でお食事を…と思ったのだが、この日は気温が低く、川床では体が冷えてしまう…という事で、川床脇のテーブル席でランチタイム。

    この日のランチメニューは、
    ・タルハナ・チョルバス(トマトとヨーグルトのスープ)
    ・生野菜のサラダ
    ・ギョズレメ(チーズが練り込まれた堅焼きクレープ)
    ・野菜と牛肉の煮込み
    ・マスの焼き魚

    そして、食品のデザートはオレンジだったのだが、母と私の元には可愛いデザートがやって来た。

    私たちのデザートは、小さなお客様。
    魚を食べ終わった私たちを見上げ、声を出さずに口の形だけで鳴く。

    猫には弱い私達。
    こんな顔で見上げられたら、何もしないなんてありえない。
    魚の頭と骨を上げたら、綺麗にペロっと食べてしまった。

  • ウフララ渓谷の次はセリメ修道院。<br />此処は、岩山からの眺めがまるで映画スターウォーズ?の撮影場所の様だ…と有名な場所だったので、修道院の上からの景色を見るのが楽しみだったところ。<br /><br />ところが、ガイドのジェムさん曰く、<br />「最近、セリメ修道院の上部で岩崩れがあり、下まで行く事は出来るが登るのは危険だ。下から見上げるだけではつまらないので、車窓見学だけね。」<br /><br />え〜、それは無いよ!!<br />上から見るスターウォーズの景色を愉しみにしていたのに。<br /><br />予定表に地名があったから、行けるものだと思っていた。<br />出来ればそういう見学場所の危険情報も、日本にいる内に知っておきたかったな…。

    ウフララ渓谷の次はセリメ修道院。
    此処は、岩山からの眺めがまるで映画スターウォーズ?の撮影場所の様だ…と有名な場所だったので、修道院の上からの景色を見るのが楽しみだったところ。

    ところが、ガイドのジェムさん曰く、
    「最近、セリメ修道院の上部で岩崩れがあり、下まで行く事は出来るが登るのは危険だ。下から見上げるだけではつまらないので、車窓見学だけね。」

    え〜、それは無いよ!!
    上から見るスターウォーズの景色を愉しみにしていたのに。

    予定表に地名があったから、行けるものだと思っていた。
    出来ればそういう見学場所の危険情報も、日本にいる内に知っておきたかったな…。

    セリメ教会 寺院・教会

    スターウォーズの世界が、崩れていく… by ウェンディさん
  • そして、次に訪れたのはユルギャップの絨毯工房。<br />私は絨毯の製造工程はエジプトで見たことがあったので、ここはまだ見たことのない母のための寄り道。<br /><br />トルコ絨毯は中国製に比べて2倍の量の糸を使う(ダブル・ナット)ので目が細かく、美しい色合いが出せるそうだ。<br />伝統的な模様が織り込まれた絨毯は美しい。<br /><br />絹の光沢と織の美しさに魅了された母が、小声で私に囁く。<br />「この小さいのはいくら位なのかしら…。」<br /><br />手織りであるトルコ絨毯の価格が小さいモノでも非常に高価であることを知っていた私は、母の言葉が業者さんに聞かれなかったことを感謝しつつ、母に小声で伝える。<br />「価格はね…。T社のトルコ周遊バスツアーにもう1回参加出来る位の金額だよ」<br /><br />母は、そんなに高いものだとは知らず、絶句。<br /><br />美しい織りの絨毯だが、我が家では所詮、使用する場所も飾る場所も無い。<br /><br />訪れた工房は、Yuksel Carpet。<br />中国製をトルコ製と偽って売る業者もいる中で、Yuksel Carpetの製品は質も良いし、信頼しても良い…というガイドの話だ。

    そして、次に訪れたのはユルギャップの絨毯工房。
    私は絨毯の製造工程はエジプトで見たことがあったので、ここはまだ見たことのない母のための寄り道。

    トルコ絨毯は中国製に比べて2倍の量の糸を使う(ダブル・ナット)ので目が細かく、美しい色合いが出せるそうだ。
    伝統的な模様が織り込まれた絨毯は美しい。

    絹の光沢と織の美しさに魅了された母が、小声で私に囁く。
    「この小さいのはいくら位なのかしら…。」

    手織りであるトルコ絨毯の価格が小さいモノでも非常に高価であることを知っていた私は、母の言葉が業者さんに聞かれなかったことを感謝しつつ、母に小声で伝える。
    「価格はね…。T社のトルコ周遊バスツアーにもう1回参加出来る位の金額だよ」

    母は、そんなに高いものだとは知らず、絶句。

    美しい織りの絨毯だが、我が家では所詮、使用する場所も飾る場所も無い。

    訪れた工房は、Yuksel Carpet。
    中国製をトルコ製と偽って売る業者もいる中で、Yuksel Carpetの製品は質も良いし、信頼しても良い…というガイドの話だ。

  • 絨毯工房見学の後は、デヴレント(Devrent)と言われるカッパドキアの中でも、奇岩を見られる場所へと訪れる。<br />車を降り、早速奇岩を見に行く。<br />私たちの持ち時間は、30分。<br /><br />まずは駐車場の目の前にある有名な駱駝岩から見学。<br />確かに、この岩の形はフタコブラクダの様だ。<br /><br />そして、母と私は奇岩群の上を目指して登る。<br /><br />普通の観光客だと、駐車場近辺の奇岩群を案内してもらい、その後は駐車場脇のお土産屋さんにトラップされるらしいが、私たちにはそんな時間はない。<br /><br />先程、スターウォーズ?の風景の様だと云われるセリメ修道院へは行けなかった。<br />だから、此処の上からの景色はどうしても見ておきたかった。<br />デヴレントはセリメ修道院の景色とは少し異なるが、奇岩の山の上から眺める景色はかなり面白いらしい。<br />だから、30分の持ち時間で、出来る限り上まで登ってみよう♪

    絨毯工房見学の後は、デヴレント(Devrent)と言われるカッパドキアの中でも、奇岩を見られる場所へと訪れる。
    車を降り、早速奇岩を見に行く。
    私たちの持ち時間は、30分。

    まずは駐車場の目の前にある有名な駱駝岩から見学。
    確かに、この岩の形はフタコブラクダの様だ。

    そして、母と私は奇岩群の上を目指して登る。

    普通の観光客だと、駐車場近辺の奇岩群を案内してもらい、その後は駐車場脇のお土産屋さんにトラップされるらしいが、私たちにはそんな時間はない。

    先程、スターウォーズ?の風景の様だと云われるセリメ修道院へは行けなかった。
    だから、此処の上からの景色はどうしても見ておきたかった。
    デヴレントはセリメ修道院の景色とは少し異なるが、奇岩の山の上から眺める景色はかなり面白いらしい。
    だから、30分の持ち時間で、出来る限り上まで登ってみよう♪

    らくだ岩 (デヴレント渓谷) 山・渓谷

    デヴレントの谷は、ラクダ岩のみに非ず。高台に登って眺める奇岩群もお勧め♪ by ウェンディさん
  • 林立する三角形の柱の中を、縫う様に登る。<br />赤い石が崩れて溜まった砂はサラサラで、若干滑る。<br /><br />だから、一歩一歩、丁寧に歩く。<br />

    林立する三角形の柱の中を、縫う様に登る。
    赤い石が崩れて溜まった砂はサラサラで、若干滑る。

    だから、一歩一歩、丁寧に歩く。

  • 面白い岩を発見!<br />黒く硬い岩が柔らかい岩の側面に円盤状に張り付き、滑り落ちそうだ。<br /><br />試しに…と黒い岩を押してみたが、揺らぎもしない。<br /><br />きっとこの岩も1000年以上、こんな不安定な形をしているのだろう。<br />

    面白い岩を発見!
    黒く硬い岩が柔らかい岩の側面に円盤状に張り付き、滑り落ちそうだ。

    試しに…と黒い岩を押してみたが、揺らぎもしない。

    きっとこの岩も1000年以上、こんな不安定な形をしているのだろう。

  • 駐車場がはるか下に見える場所まで登ってきた。<br />ここからの景色もかなりの絶景!<br /><br />なんだか地球の丸さが分かる…かも。<br />

    イチオシ

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    駐車場がはるか下に見える場所まで登ってきた。
    ここからの景色もかなりの絶景!

    なんだか地球の丸さが分かる…かも。

    ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群 国立公園

  • 母は、一番上までは登れずに途中で腰を御下ろして、そこから、デヴレントの奇岩群を眺める。<br /><br />此処から上の斜面は、傾斜もきつくなるので私のみがチャレンジ。<br /><br />

    母は、一番上までは登れずに途中で腰を御下ろして、そこから、デヴレントの奇岩群を眺める。

    此処から上の斜面は、傾斜もきつくなるので私のみがチャレンジ。

  • 登り道が途切れる一番上までたどり着いた。<br /><br />本当は、この先に見えるキリスト教徒の隠れ家と云われている岩窟教会の入口まで行って景色を眺めたかったのだが、入り口までの横道が写真でも分かる様に幅が10cm位と狭く、途中で道が流れてしまっている場所もある。<br /><br />だから、この先へは進めない。<br /><br />私が行けるのもここまで。<br />でも、デヴレントの奇岩群を上から眺める景色は、ダイナミックで面白い。

    登り道が途切れる一番上までたどり着いた。

    本当は、この先に見えるキリスト教徒の隠れ家と云われている岩窟教会の入口まで行って景色を眺めたかったのだが、入り口までの横道が写真でも分かる様に幅が10cm位と狭く、途中で道が流れてしまっている場所もある。

    だから、この先へは進めない。

    私が行けるのもここまで。
    でも、デヴレントの奇岩群を上から眺める景色は、ダイナミックで面白い。

  • この日の最後の奇岩群の訪問は、パシャバー地区。<br />此処はキノコ岩の群生地区で、妖精の煙突とも例えられる凝灰岩が作るキノコ岩が、辺り一面に並ぶ場所だ。<br />キノコ岩の表層には地層と思われる横縞模様も見られる。<br /><br />ガイドさんから、何分欲しい?と聞かれた私達。<br />逆にガイドさんに聞き返す。<br />「何分あれば、見て廻れる?」と。<br /><br />ガイドのジェムさんの答えは「15分あれば中心部分のキノコ岩は十分見られる。高台まで登るなら30分かな」とのこと。<br /><br />「分かった。それなら1時間の見学時間を下さい」<br />私たちの申し出に、ジェムさんも苦笑い。<br />でも、いいよ。と言ってくれた。

    イチオシ

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    この日の最後の奇岩群の訪問は、パシャバー地区。
    此処はキノコ岩の群生地区で、妖精の煙突とも例えられる凝灰岩が作るキノコ岩が、辺り一面に並ぶ場所だ。
    キノコ岩の表層には地層と思われる横縞模様も見られる。

    ガイドさんから、何分欲しい?と聞かれた私達。
    逆にガイドさんに聞き返す。
    「何分あれば、見て廻れる?」と。

    ガイドのジェムさんの答えは「15分あれば中心部分のキノコ岩は十分見られる。高台まで登るなら30分かな」とのこと。

    「分かった。それなら1時間の見学時間を下さい」
    私たちの申し出に、ジェムさんも苦笑い。
    でも、いいよ。と言ってくれた。

    パシャバー地区 自然・景勝地

    現代に残る1600年前に作られた5世紀の修道士・聖シメオンの隠れ家 by ウェンディさん
  • 私たちは、じっくりとそして、目いっぱいこの景色を堪能したい。<br />消化不良で終わるくらいならば、初めから時間は多めに見てもらおう。<br /><br />遊歩道はキノコ岩の間を巡る様に作られている。<br />本当に中心部だけを見るだけならば15分でもお釣りがくるが、遊歩道巡りを始めたら、時間が経つのなんてあっという間。<br /><br />結局パシャバーのキノコ群を見て、ジェムさんの元に戻れたのは約束の時間の1分後だった。<br />

    私たちは、じっくりとそして、目いっぱいこの景色を堪能したい。
    消化不良で終わるくらいならば、初めから時間は多めに見てもらおう。

    遊歩道はキノコ岩の間を巡る様に作られている。
    本当に中心部だけを見るだけならば15分でもお釣りがくるが、遊歩道巡りを始めたら、時間が経つのなんてあっという間。

    結局パシャバーのキノコ群を見て、ジェムさんの元に戻れたのは約束の時間の1分後だった。

  • キノコ岩の中には、修道院のような造りに掘りこまれている岩もある。<br /><br />その昔に人里離れた信仰生活を提唱し塔の上での苦行を行った5世紀の修道士である聖シメオンが隠れ住んだという岩窟が、此処だ。<br />

    キノコ岩の中には、修道院のような造りに掘りこまれている岩もある。

    その昔に人里離れた信仰生活を提唱し塔の上での苦行を行った5世紀の修道士である聖シメオンが隠れ住んだという岩窟が、此処だ。

  • 聖シメオンが眺めていた景色を岩窟修道院の石窓から、同じように眺める。<br /><br />今から1500年前、彼は此処で何を想っていたのだろうか。<br />

    聖シメオンが眺めていた景色を岩窟修道院の石窓から、同じように眺める。

    今から1500年前、彼は此処で何を想っていたのだろうか。

  • 聖シメオンの岩窟修道院の表側は、こんな形だ。<br /><br />その場所は、駐車場側からパシャバーを見たら右手に当たる。<br />

    聖シメオンの岩窟修道院の表側は、こんな形だ。

    その場所は、駐車場側からパシャバーを見たら右手に当たる。

  • 聖シメオンの岩窟修道院には2階部分もあり、以前は2階へと登る梯子が掛けられていたそうだが、今はもうその梯子も外されている。<br />2階部分にはフレスコ画も残っているという事だったのだが、見ることが出来なくって残念。<br /><br />こんな風に年々、観光客が見ることの出来る場所が減っていくのかもしれない。<br />

    聖シメオンの岩窟修道院には2階部分もあり、以前は2階へと登る梯子が掛けられていたそうだが、今はもうその梯子も外されている。
    2階部分にはフレスコ画も残っているという事だったのだが、見ることが出来なくって残念。

    こんな風に年々、観光客が見ることの出来る場所が減っていくのかもしれない。

  • パシャバーのキノコ岩群の奥には、大きな一枚岩の屋根のある洞窟もある。<br /><br />緩そうな坂の岩だし、足場もあるので、私たちでも登れそうかな…。<br />

    パシャバーのキノコ岩群の奥には、大きな一枚岩の屋根のある洞窟もある。

    緩そうな坂の岩だし、足場もあるので、私たちでも登れそうかな…。

  • 実際に岩に取りついてみたら、これが結構な急角度で、若者向けの登攀だと判明。<br />なんだか上の奥の方には面白そうなものがありそうなのだが、登るのは諦めた。<br /><br />岩の上を見上げると、黒い小さな鳥が洞窟の中に吸い込まれていくのが分かる。<br />尾羽が割れているデザインから、どうやら燕らしい。<br />

    実際に岩に取りついてみたら、これが結構な急角度で、若者向けの登攀だと判明。
    なんだか上の奥の方には面白そうなものがありそうなのだが、登るのは諦めた。

    岩の上を見上げると、黒い小さな鳥が洞窟の中に吸い込まれていくのが分かる。
    尾羽が割れているデザインから、どうやら燕らしい。

  • 岩の隙間をよく見ると、そこにはツバメの巣。<br /><br />これは、もしや竹取物語に出てくるイワツバメの巣!<br />あの中には、子孫繁栄と豊穣のシンボルである子安貝が眠っている…訳はないが、もしかして中華の高級食材になるイワツバメの巣か?<br /><br />と思ったのだが、残念ながらカッパドキアの土から作られたイワツバメの巣は食用にはなりそうもない。<br />食用のイワツバメの巣は海藻を原材料としているから食べられる…と云うことだ。

    岩の隙間をよく見ると、そこにはツバメの巣。

    これは、もしや竹取物語に出てくるイワツバメの巣!
    あの中には、子孫繁栄と豊穣のシンボルである子安貝が眠っている…訳はないが、もしかして中華の高級食材になるイワツバメの巣か?

    と思ったのだが、残念ながらカッパドキアの土から作られたイワツバメの巣は食用にはなりそうもない。
    食用のイワツバメの巣は海藻を原材料としているから食べられる…と云うことだ。

  • 石灰岩の一枚岩が作る山の上に登り、パシャバーのキノコ岩の景色を見渡す。

    石灰岩の一枚岩が作る山の上に登り、パシャバーのキノコ岩の景色を見渡す。

  • 午前中に雨が降った時にはその後の天気を心配したが、途中はお日様も顔をのぞかせ、少し肌寒いものの、気持ちの良い春の天気だった。<br /><br />石灰岩の上から見下ろすパシャバーのキノコ岩群。<br />雨水が上から流れる時に少しずつ岩の表面を削り、最後には岩と岩を雨の力で切り離してしまったこの景色。<br /><br />ただの水の流れである雨の力は、侮れない。<br /><br />このパシャバーで、この日の観光はおしまい。<br /><br />ガイドのジェムさんはこの日が最後なので、お礼の品を渡す。<br />お礼の品は様々なパターンを考えていくつか持ってきたのだが、ジェムさんの奥さまが日本人だという事なので、迷わずキッコーマンのお醤油、レトルトのお味噌汁、小さなお子さん用に千代紙の折り紙をセレクト。<br /><br />後程、カッパドキアでは手に入らない日本製の醤油を奥様が喜ばれていた…とうかがって、ほっとした。

    午前中に雨が降った時にはその後の天気を心配したが、途中はお日様も顔をのぞかせ、少し肌寒いものの、気持ちの良い春の天気だった。

    石灰岩の上から見下ろすパシャバーのキノコ岩群。
    雨水が上から流れる時に少しずつ岩の表面を削り、最後には岩と岩を雨の力で切り離してしまったこの景色。

    ただの水の流れである雨の力は、侮れない。

    このパシャバーで、この日の観光はおしまい。

    ガイドのジェムさんはこの日が最後なので、お礼の品を渡す。
    お礼の品は様々なパターンを考えていくつか持ってきたのだが、ジェムさんの奥さまが日本人だという事なので、迷わずキッコーマンのお醤油、レトルトのお味噌汁、小さなお子さん用に千代紙の折り紙をセレクト。

    後程、カッパドキアでは手に入らない日本製の醤油を奥様が喜ばれていた…とうかがって、ほっとした。

  • この日の夕食は、ホテルの目の前にあるカフェ・レストランで。<br />このお店の内装は木造だが、実はここは岩をくりぬいたスペースに木で内装を施した洞窟レストランだ。<br /><br />母も私もそんなに大食いではないので、お昼をお腹いっぱい食べてしまったこの日の夕食は、サラダとメインを二人でシェアする。<br /><br />お店の方は、そんな我儘なお願いにも快く応じてくれた。

    この日の夕食は、ホテルの目の前にあるカフェ・レストランで。
    このお店の内装は木造だが、実はここは岩をくりぬいたスペースに木で内装を施した洞窟レストランだ。

    母も私もそんなに大食いではないので、お昼をお腹いっぱい食べてしまったこの日の夕食は、サラダとメインを二人でシェアする。

    お店の方は、そんな我儘なお願いにも快く応じてくれた。

  • スープはハウス・スープでそれぞれ1皿ずつ。<br />タユック・スユと呼ばれる鶏肉で出汁をとったスープだ。<br />サラダは生野菜にレモンをキュっと絞って、更にオリーブオイルをタップリと。<br />メインは、お店のお勧めの煮込み料理。(名前をメモするのを忘れてしまった)<br />そして、締めは定番のチャイで。<br />お会計はスープ×2、サラダ、メイン、チャイ×2で40TL(約2000円)。<br />そんなに高くないのではないかな。<br /><br />夕焼けにゆっくり覆われるチャウシンの村の中で過ごす、のんびりとした夕餉。<br />こんな時間を過ごせるのは、本当に幸せだと思う。<br /><br />食事の最中には、お決まりの小さなお客様がテーブルの下から顔をのぞかせた。<br />初めは、恐る恐る…。<br />そして最後は大胆に顔をのぞかせ、食べている口元をじっと見ているが、絶対に手は出しては来ない。<br /><br />猫もきちんとルールをわきまえているかのようだった。

    スープはハウス・スープでそれぞれ1皿ずつ。
    タユック・スユと呼ばれる鶏肉で出汁をとったスープだ。
    サラダは生野菜にレモンをキュっと絞って、更にオリーブオイルをタップリと。
    メインは、お店のお勧めの煮込み料理。(名前をメモするのを忘れてしまった)
    そして、締めは定番のチャイで。
    お会計はスープ×2、サラダ、メイン、チャイ×2で40TL(約2000円)。
    そんなに高くないのではないかな。

    夕焼けにゆっくり覆われるチャウシンの村の中で過ごす、のんびりとした夕餉。
    こんな時間を過ごせるのは、本当に幸せだと思う。

    食事の最中には、お決まりの小さなお客様がテーブルの下から顔をのぞかせた。
    初めは、恐る恐る…。
    そして最後は大胆に顔をのぞかせ、食べている口元をじっと見ているが、絶対に手は出しては来ない。

    猫もきちんとルールをわきまえているかのようだった。

  • お店の方も、テーブルの下に潜り込む猫を見て「猫は平気か? 」と聞いてくれる。<br />私たちは、勿論ノープロブレム!<br /><br />猫の可愛らしい顔を肴に夕食を食べる。<br /><br />食事の最後に、それまで我慢して待っていた猫にご褒美の鶏肉を少しだけ。

    イチオシ

    お店の方も、テーブルの下に潜り込む猫を見て「猫は平気か? 」と聞いてくれる。
    私たちは、勿論ノープロブレム!

    猫の可愛らしい顔を肴に夕食を食べる。

    食事の最後に、それまで我慢して待っていた猫にご褒美の鶏肉を少しだけ。

  • 夕食が終わり、外に出ると聖ヨセフ教会が夕陽に赤く染まり、輝いていた。<br />時間は夜の7時だ。<br />また、あの崖の上で夕陽を眺めたい気もするが、今日は歩いて・登って、結構疲れている。<br /><br />それに、明日の朝は気球に乗る予定なので朝が早い。<br />だから、早く寝なくてはね。<br /><br />ホテルへと戻ろうとしたら、ホテルのオーナーがレストランに居る私たちを呼ぶ声が聞こえてきた。<br />ホテルまでの道を駆け上がる。<br /><br />待っていたのは、私たちの手配会社Streamの社長でありガイドでもあるファーティさん。<br />何でも、明日からの日程で相談があるという。<br /><br />ナニナニ・・・。今度はどんな変更かな…。<br />カッパドキアへ来て以来、予定の変更にはかなり慣れてきた私達。<br /><br />そして、ファーティさんからの提案は、私たちが驚く様な嬉しい内容だった…。<br /><br />前の旅行記:【1】日本人の知らないカッパドキアへ:<br />http://4travel.jp/travelogue/11010564<br />続きの旅行記:【3】真実の地下都市とバルーン・ライド:<br />http://4travel.jp/travelogue/11013325

    イチオシ

    地図を見る

    夕食が終わり、外に出ると聖ヨセフ教会が夕陽に赤く染まり、輝いていた。
    時間は夜の7時だ。
    また、あの崖の上で夕陽を眺めたい気もするが、今日は歩いて・登って、結構疲れている。

    それに、明日の朝は気球に乗る予定なので朝が早い。
    だから、早く寝なくてはね。

    ホテルへと戻ろうとしたら、ホテルのオーナーがレストランに居る私たちを呼ぶ声が聞こえてきた。
    ホテルまでの道を駆け上がる。

    待っていたのは、私たちの手配会社Streamの社長でありガイドでもあるファーティさん。
    何でも、明日からの日程で相談があるという。

    ナニナニ・・・。今度はどんな変更かな…。
    カッパドキアへ来て以来、予定の変更にはかなり慣れてきた私達。

    そして、ファーティさんからの提案は、私たちが驚く様な嬉しい内容だった…。

    前の旅行記:【1】日本人の知らないカッパドキアへ:
    http://4travel.jp/travelogue/11010564
    続きの旅行記:【3】真実の地下都市とバルーン・ライド:
    http://4travel.jp/travelogue/11013325

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この旅行記へのコメント (8)

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  • tomohumi syzukiさん 2015/06/03 22:37:18
    猫と気球
    母と行った時、お部屋に猫が入って来て、翌朝部屋の前から気球が見えた。

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2015/06/04 19:47:54
    RE: 猫と気球
    tomohumi syzukiさん こんばんは。

    カッパドキアにはあちこちに猫が沢山いましたね。
    人も猫もフレンドリーなカッパドキア。

    のんびりと過ごすには良い処です。
  • れいろんさん 2015/05/20 23:31:10
    緑のウフララ渓谷♪
    ウェンディさん、こんばんは!

    私の旅行記に遊びに来てくださってありがとうございます。

    お母様とのトルコ旅行記、読ませていただきました。
    お母様がお元気で羨ましいです。まだまだお若いのかな?

    緑のウフララ渓谷、良いですね。

    私もウフララ渓谷を歩いたのですが、雪の中だったんですよ。
    (前日は国道も一部閉鎖になるという、大雪でした。)
    お時間があったら見てください。違いにびっくりしますよ〜。

            ↓

    http://4travel.jp/travelogue/10639934

    続きも楽しみにしています。

                     れいろん

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2015/05/22 00:55:15
    RE: 緑のウフララ渓谷♪
    れいろんさん こんばんは。

    雪のカッパドキアの旅行記、ゆっくりと拝見しました。
    れいろんさんもカッパドキアに4泊されたのですね。
    私も4泊でしたが、4泊でもまだ足りない位カッパドキアは面白いとこでした。
    そして、その面白いところは全てガイドブックには、大した記述がないところ。

    …れいろんさんが気球の上から見て乗馬で訪れたチャウシンの村(私はチャウシン4泊でした)、個性的なキノコ岩が並ぶLove Valley、男の村Maziにある真実の地下都市、そしてローズバレーとギョレメパノラマのトレッキング!

    ウフララ渓谷のノンビリ歩きも良かったですが、カッパドキアにはそれ以上に心を動かされる場所が沢山ありました。
    もっともっと色々なカッパドキアを眺めたかったです。

    れいろんさんのスペイン旅行記、また見に行きますね。
    あと2か月後、私もアンダルシアへと旅立ちます。

    ウェンディ
  • みかりさん 2015/05/20 00:16:29
    いつかは絶対トルコに・・・
    ウェンディさん、こんばんは!

    GWはお母様とトルコに行かれたんですね。2月の旅行でトルコに
    行けなかった私としてはとってもとっても羨ましい旅です。

    治安的な事で色々と騒がれる事が多いトルコですが・・・トルコは広い国だし、
    国境付近や自分達が気をつけさえすれば、私も問題が無い、むしろ
    女性でも楽しく周れる国だと思っています。

    ただ・・・周りにそう思ってくれない人も沢山いるので、私の場合は
    今回は縁が無かったのかなぁ〜と残念に思いました。

    今回はカッパドキアに4泊もするんですね。2日泊まればガイドブックに
    書かれているような定番の観光地は見て周れるだろうけれど・・・
    私の知らないカッパドキアの風景が沢山見れそうで続きも楽しみに
    しています。奇石群や気球が飛ぶ風景、どれも美しくて写真を見ながら
    とってもウキウキしてしまいました♪

                                  みかり

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2015/05/20 06:32:25
    RE: いつかは絶対トルコに・・・
    みかりさん こんにちは。

    昨年の夏から温めていた母と二人のトルコ旅へと出かけてきました。
    昨秋以降、あの区域はちょっぴりキナ臭いかも知れなくって、行くのをためらう方も多いですし、送り出す家族の方も心配されるのでしょうね。

    我家は心配はされましたが、一応現地手配旅行という形にして一通りの安全を確保されるような形での旅でしたので、なんとか周りには納得してもらいました。
    これが、往復航空券のみで宿も決めていないような旅だったら、きっと行かせてもらえなかったのではないかと思います。

    カッパドキアではたっぷり4泊楽しんできました。
    でも、本当のことを言うと4泊では足りなかった位。
    通り一遍の世界遺産と思いがちのカッパドキアですが、意外や意外で、自然がいっぱい。

    自然が好きな方にとっては、アレも、コレも面白そう!となる場所だと思います。

    次の旅行記では、まだ日本ではほとんど知られていない地下都市を紹介しています。
    お時間のある時に眺めてみてくださいね。

    ウェンディ
  • 備前屋ねこさん 2015/05/19 21:17:00
    カッパドキア
    ウェンディさん、こんばんは♪

    今年のGWはトルコに行ってたんですねぇ。

    旅行記の表紙の画像が気球だったので「おぉっ!またもやウェンディさん高い所へ〜!」と思いながら読んだのですが天候が悪くて中止になってしまったんですね。残念!
    でも翌日の予定に「Ballooooon」と書かれているところを見るともしや、翌日に乗れたのかな?
    私の中ですっかり ウェンディさん=高い所が好き という図式が出来上がってしまっています(笑)

    カッパドキアの奇岩の風景って面白いですね〜
    気球からあの風景を見下ろしたらまた一味違った風景になりそうだけど備前屋にはマネできそうにありません^^;

    それから今回画像に映っているのはウェンディさんのお母様かな?
    すっごくいい笑顔してますね♪
    トルコ旅行を楽しんでるって感じが伝わってきます。
    ウェンディさんも猫耳と猫毛をはずしたら、このお母様をもっと若くしたような感じの人になるのかなぁなんて想像してみたり(*´-`)

    トルコは国境近くでなければ差し迫った危険はなさそうですがチュニジアの博物館の襲撃のような事も起こり得るのかな?なんていう想像はやはり脳裏をよぎってしまいます。
    私の方は今年の夏はヨルダンと思っていたのが、ISISや博物館襲撃の影響で却下されてしまいました(泣)

    さてさて、次の旅行記では私が一生この目で実際に見る事がないであろう気球からの絶景が見られるのか、続きを楽しみにしております♪


       備前屋ねこ

    ウェンディ

    ウェンディさん からの返信 2015/05/20 06:17:22
    RE: カッパドキア
    備前屋ねこさん こんにちは。

    高いところへ登ったら、自分一人では降りられないウェンディです。
    今回は気球という大きなバルーンに乗って、空高く舞い上がり、チョッピリ遊覧飛行を楽しんできました。

    次回の旅行記(先ほどアップ♪)でその様子を紹介し、今度は地の底へ潜る様子も一緒に併せて紹介しちゃいます。

    カッパドキアの奇岩群は、場所によってその形が様々で、キノコタイプだったり、無定形だったり、Love Valleyなんて名前のついたキノコ渓谷も有ったり(意味は分かる方には分かるらしいです;ガイド談)、面白いですよ。
    キノコ谷や三角谷はトレッキングで歩いてみるのと空から眺めるのでは、全然雰囲気が違って…。
    今回は、その両方を愉しんできました。

    旅行記の中の顔面総笑顔の女性はウェンディの母;化け猫でございます。御年71とは思えぬパワフルばあ様で、次回の旅行記では、その本領発揮か!?という感じ。
    私と似てるかは、どうなんだろう…。
    本人同士は似ていないと思っていますが、似ているのかなぁ…。

    備前屋さんの夏のヨルダンは、残念でしたね。
    でも、海外は何が起こるかは分からない処。
    誰と行くかにもよりますが、自分以外の方の身も一緒に守らなくてはならない…となると、不安材料は少ない方がいいのかもしれません
    (って、母とトルコに行った私の言う言葉ではないかもしれませんが…)

    白猫

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