2015/05/09 - 2015/05/09
3位(同エリア21件中)
empenguinさん
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カイロで1泊し車を半日チャータして,ダフシュール,メンフィス,サッカラへ行った.いろいろだったが赤のピラミッド内部に入ったのが一番だった.でも屈んで進まなければならず,数日間太ももの痛みが残った.内部は臭いと言われているが,他に誰もいないせいか,臭くなかった.サッカラでは押しかけガイドおじさんに捕まってしまい自由に動けなかった.
日本外務省はエジプト渡航注意を出しているので,日本からのツアー客はなし.欧州と中国からの観光客は幾分かは来ている.米国人はテロ標的になる可能性が高いので殆ど来ていないよう.
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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カイロを早朝7am出発.ドライバのお兄さんは英語も良く出来,親切で良かった.
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一路,運河(左側)に沿って南へ.
1時間弱でダフシュールに到着.8am前だったので,まだticket officeが開いておらず,無料で入れた(後に出るが赤のピラミッド内部に入るのにチケットなしなので10ポンド払った). -
屈折ピラミッドに行く前にある赤のピラミッド.車を止めて写真を撮った.
2等辺三角形のピラミッドとしては最古.鉄分を含む赤石が使われているので赤っぽいと言うが,それ程赤くはなかった.日光の当たり方,角度によるのだと思う.赤のピラミッド 建造物
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屈折ピラミッドは赤のピラミッドより1km奥で,このような道を通っていく.
車で行かず歩いたら大変. -
屈折ピラミッドの駐車場から.
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屈折ピラミッド.
初期のピラミッドで,クフ王の父のスネフェル王(古王国第4王朝)によるもの(サッカーラの階段ピラミッドの方が古い).赤のピラミッドも同じスネフェル王のもの.
下の方がかなり崩れており,自然崩壊かと思ったが,建材として使うために石が持ち去られたとのこと.屈折ピラミッド 建造物
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角はこんな感じで崩れており,崩壊防止の柱が設置されている.
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階段の上に内部通路入口があるのかどうか?
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別の角の崩壊の様子.
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何か祠みたいのがあったが,よく分からない.
石材に注目すると,形,大きさが不揃い.後のギザ・ピラミッドは石が大きくかつ揃っており,この間に進歩があったのが分かる. -
屈折ピラミッドから北方向に1km離れている「赤のピラミッド」を望む.
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ボケてますが東方向には「黒のピラミッド」が見える.
アメンエムハト3世(中王国時代第12王朝)のもの.屈折ピラミッドの700年後だが,日干しレンガのため風化で崩壊. -
駐車場には私の車だけが待っていてくれます.
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赤のピラミッドに戻る.
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この階段を昇って内部に入ります.
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かなり急です.疲れますが,この先でもっと足が疲れます.
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内部通路入口まで昇りました.
下では私の車だけが待ってます. -
内部通路入口番のおじさん.「チケット見せて」というが,私は no ticket.困ったことになったが,「10ポンド払えば入っていい」と言われ助かった.懐中電灯も貸してくれた.
内部通路の高さはかなり低い(1.2m程)ことが分かる. -
このような通路を100mほど下ります.高さが低いので屈みながら進みます.足元には滑り止めが設置されていますが,なかったら滑り台のように滑り落ちそうです.所々に蛍光灯がありますが暗いです.屈みながらなので足が結構疲れます.4日後にも太腿筋肉痛が残った.
地球の歩き方には「かなり臭いのでマスクかハンカチを用意するように」と書いてあるが,私一人で他に誰もいないせいか臭くなかったです.赤のピラミッド 建造物
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100m位でしょうか,大分下った所から平らな通路になります.ここも天井が低く,屈まないと通れません.
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この空間の部屋に出ました.第1の前室でした.
右下の小さい通路を通って奥に行きます. -
第2の前室に出ました.階段を昇って行きます.
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階段の上から見た第2の前室.
右下が第1の前室からの通路. -
第2の前室の天井は鋭角の三角形.
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更に奥に行きます.光は外光でなく蛍光灯です.
この通路の天井は高かった. -
これが最深部の玄室だった.
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玄室の天井も鋭角の三角形.
石材ずらしながら組み上げた精巧な造りとのこと. -
玄室の下部は穴になっていて,石ころが転がっている状態だった.
盗掘があって荒らされたのか? とにかくここが最深部.
ここで戻るのですが,ちょっと問題発生.貸してもらった懐中電灯が電池切れか灯らなくなってしまった.第2前室の階段を下りる時が暗くて怖かった.足を滑らせて怪我でもしたら,誰も助けに来てくれない.ケイタイ電波もここまで来ないのではないか. -
懐中電灯切れの問題をなんとか克服して,通路を昇り出口(光の見えるところ)へ向かう.
何故か下りより上りの方が楽.屈む角度や姿勢の関係かと思う.
出口付近で入ってくる1名とすれ違い,言葉を交わした.
今回の旅行でこの赤のピラミッドの内部探検が一番良かった. -
次にメンフィスへ.これはメンフィス博物館の建物.
メンフィスは古王国期の統一王朝の初の都(BC3100頃).中王国第12王朝,新王国期にも都になっていた時期あり.しかし7世紀以後は廃れ,プタハ神殿などの石材もカイロに持ち去られて,残っている遺跡はわずか.メンフィス博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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ラムセス2世の横たわる巨像.まず足の方から.右足は欠けている.
ラムセス2世はルクソール神殿,カルナック神殿,そしてアブシンベル神殿でもお目にかかかっている. -
ラムセス2世.右からの横顔.美顔に作られている.
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ラムセス2世.頭部より.
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地上階から左横顔.石像は一枚岩のよう.頭部は冠だが崩れている.
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屋外の展示遺物.
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こちらは屋外のラムセス2世像.横たわる巨像と比べると小型.
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中庭のスフィンクス.顔は綺麗に残っている.
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これも中央はラムセス2世で,ラムセス2世の王宮跡か.
後方にメルエンプタハ王宮跡がある.メルエンプタハはラムセス2世の子供(私はルクソール王家の谷でその墓に入った). -
円柱の基部.
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網模様の円柱.
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スフィンクスとラムセス2世巨像のメンフィス博物館建物.
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次にサッカラへ.写真を撮り忘れたが,右にわずかに写っているのがピラミッド・コンプレックスの入口.
周辺にはマスタバ(大墳墓)多数あり.「No Photo inside the Tombs」とあるが,捕まった押しかけガイドは(チップを期待して)撮ってもよいとのことだった. -
階段ピラミッド.第3王朝ジョセル王による最古のピラミッド.クフ王より100年古い.長方形のマスタバを6段重ねて作られていて,ピラミッドの起源が分かる.
木組は補修中.手前はセド祭の中庭. -
横から見た祭葬殿の一部である柱廊.
この左側が入口なのだが,ここで押しかけガイドおじさんに捕まってしまった.逃げたかったのだが,鍵を見せて,これがないと墓に入れないとか言っていて,最後まで逃げられなかった. -
左右に20本の柱が並ぶ柱廊.
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ガイドおじさんが「綺麗な石積みだろう」とか言っていた.
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柱廊とガイドおじさん.
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ガイドおじさんは「面白い形だろう」とか言っていた.
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柱は溝模様.出口部分は天井まで残っている.
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柱廊の出口.
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柱廊を出ると,階段ピラミッド前の中庭.
ピラミッドの方に行きたかったが,ガイドおじさんが「こっち」と呼ぶので,仕方なく従った. -
「これこれ」と言って指先を曲げた.コブラの装飾の壁だった.
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近くからのコブラの装飾.
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コブラの装飾から望む階段ピラミッド.
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墓地地区だが幾つかこういった地下遺構物あり.地下墳墓かどうかは分からなかった.
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ガイドおじさんが進んでいくので,逃げずに付いていく.
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こういったところに来た.3つ程のマスタバ(大墳墓)が並んでいる遺跡だった.
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ガイドおじさん,なにやら鍵で鉄扉を開けていた.
もしかすると元々開いているが,有難いと思わせる仕草だったかも. -
一つ目のマスタバの中.幾つもの小部屋になっている.
ファラオではなく貴族や重臣などの墓のようだが,内部装飾は立派. -
壁の絵.
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左は壁のレリーフ.右は扉のように見えるが「偽扉」.
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魚釣りのレリーフ.
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奴隷をいじめているよう.
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どこから二つ目のマスタバの写真か分からなくなったが,二つ目の中のガイドおじさん.
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ナイル川のワニなどがいる.
(映画「エクソダス:神と王」にも出てきた.) -
壁画を説明してくれるガイドおじさん.
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扉のように見えるが壁に描かれた扉なので「偽扉」.
「偽扉には故人の肖像が施されていて,まるで死者自身が儀式に参加しているようにする」とのこと. -
三つ目のマスタバのガイドおじさん.
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三つ目のマスタバを出た所ですが,三つ目にこの写真に写っている番人がいて,出るときにチップを要求された.10ポンド渡してしまったが,5ポンドでよかったと思った一方で,観光客が少ないので奉仕の気持ち.
これ,イドト女王(第6王朝)のマスタバだった. -
ガイドのおじさん,地下遺構に下りて行き,何やら説明している.
何もないので私は下りなかった(赤のピラミッドで太腿が痛くなっていた). -
入口の狭い墳墓のようだった.
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マスタバかどうかは分からないが遺跡のレリーフ.
楕円で囲んだ部分はカルトゥーシュで,ファラオの名前が書いてある. -
ウナス王ピラミッド前の参道.川岸神殿へと繋がっている.
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門の先がウナス王ピラミッド. ウナス王は第5王朝最後のファラオ.
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ウナス王ピラミッド. 崩れてこのような状態.
手前は崩れた葬祭殿跡.
これはピラミッドテキストが書かれた最初のピラミッド.
内部にピラミッドテキストありだが,入れない. -
地下墳墓とか説明してくれる.ここは入れない.
「もう戻る時間」と言って,この辺りでガイドおじさんと別れた.
勿論無料ということはなく「もっと」というが,40ポンド(640円)で了解してもらった.
(サッカラは入場料80ポンド,番人10ポンド,押しかけガイドおじさん40ポンドと,計130ポンド(2000円)かかった.) -
帰りにもう一度階段ピラミッド.
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まだ時間は十分余裕ありなので,イムホテブ博物館に立ち寄った.
イムホテブは階段ピラミッドを造った宰相・大建築家.内部は撮影禁止だった.サッカラ地区の遺物が綺麗に展示されていたが,カイロ考古学博物館を見た後だったので,感激はやや薄.
階段ピラミッドの北の方に別のピラミッド,マスタバがあるので,ドライバに言えば行ってくれたと思う.ここでカイロに帰ることにしてしまったのは,後で思うと残念. -
カイロのラムセス国鉄駅まで送ってもらった.
親切だったドライバさんにそれなりのお礼.
時間は正午ごろだった. -
今回の入場チケット.
上の2枚は前日のカイロのもの.
下の2枚はメンフィス,サッカラに入る車の入場券(各2ポンド).
おしまいです.
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