2015/03/09 - 2015/03/18
40位(同エリア874件中)
YUMEさん
今回の旅では、世界遺産の数が世界一を誇るイタリアの文化遺産、遺跡、美術品、建築物、風土、イタリア人に触れることにあります。
所要日数は10日間で主要な中世の街を訪れる旅行の記録です。
これから行かれる方の参考になればと思います。
(日程)
①3月9日(月):出発 成田発14:10(AZ0785便)アリタリア航空直行便
到着 ローマ(19:00)→ナポリ(22:00)
宿泊 HOLIDAY INN NAPLES
②3月10 日(火) : 出発(ナポリ発07:00)朝食:イタリア式お弁当
午前:カリブ島街歩き&青の洞窟観光
昼食:カプリ島 島内レストラン
午後:マテーラ街歩き
宿泊:アルベロベッロ;GRAND HOTEL OLINPO
③3月11日(水)出発 (ホテル発07:45)
午前:徒歩、アルベロベッロの街歩き
昼食:カンデーラのレストラン(11:30~12:30)
午後:アマルフィー観光
ローマへ移動(ユーロスター)
宿泊:ローマ;MERIA AURELIA ANTICA
④3月12日(木曜日)
午前:バチカン市国観光
美術館とシスティーナ礼拝堂とサンペトロ大聖堂
午後:ローマ歴史地区観光
この号では枚数が多くなってしまったのでバチカン市国を二部に分けて作成しています。二部はサンピエトロ大聖堂を中心にまとめます。
※バチカン市国
ローマ法王及びローマ法王庁(政府に相当)を総称した概念。約11億8千万人とも言われる信者を擁するカトリック教会の最高機関。
法王の公務執行中央機関であるローマ法王庁(Curia Romana)が政府に相当します。その最高機関は国務省で、内務省に相当する総務局と外務省に相当する外務局が設置されています。この他に9聖省及び12評議会等が設置されています。
(1)首相名 ピエトロ・パロリン国務長官
(2)外相名 ポール・リチャード・ギャラガー外務長官
①2015年3月 世界遺産を求めてイタリア南北縦断の旅
1-①序章 ローマ着→ナポリ(Napoli)に宿泊
http://4travel.jp/travelogue/11002105
②2-②カプリ島(Isola di Capri)と青の洞窟(Grotta Azzurra)
http://4travel.jp/travelogue/11002100
③2-③衝撃的な歴史背景を持つ洞窟住居サッシ(Sassi)の街マテーラ
http://4travel.jp/travelogue/10998556
④3- ④三角屋根のトゥルッリが連なるメルヘンチックな街、アルベロベッロの雨の中の散策(地図追加5/8)
http://4travel.jp/travelogue/11006210
⑤3-⑤イエスの最初の信徒/聖アンドレアが眠る古都アマルフィーの魅力(地図追加、加筆)
http://4travel.jp/travelogue/11007172
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
PR
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ナポリ中央駅のユーロスター発着ホーム
この写真はアマルフィーの街を楽しんだ後に約2時間かけてバスで戻ってきた時のナポリ中央駅ホームの写真です。私達は20時発くらいの電車に乗りナポリからローマまでの約1時間の移動となります。ホテルに着くのは21時半位になるため夕食は例によって車内でお弁当です。
初めてユーロスターに乗りましたが、日本の新幹線に比べ席の間隔が広くてゆったり感たっぷりです。乗車できる時間となり、ユーロスターの指定席に座ってすぐに重大トラブルが発生しました。
なんと着席して5分も経たないうちにグループの中の1人の男性のバックが盗まれてしまったのです。これにはみんな蒼然、中にパスポートも入っていたからです。みんなで手分けして社内を探しましたが見当たりません。
どうも席の上の棚にバックを置いた後のほんの一瞬に盗まれてしまったようです。
我々のグループは30人弱のツアーであり端の席でもなかったし、皆もいてわいわいとしていた着席のほんの一瞬をついた置き引きでした。
ローマで2泊でしたので警察に届け写真を撮り帰国の手続きを翌日に別途することになりました。二連泊のないツアーでは当地に1人残って手続きですが、それだけは回避できたのが唯一の救いでした。
みなさん、ユーロスターといえども油断大敵、貴重品バックはやはり手元に置くのが鉄則です。ナポリ中央駅 駅
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メリア ローマ アウレリア アンティカ
社内での置き引きのショックでみんなが暗ーいムードに包まれて休みましたので夜の写真はありません。みんなホテル到着は21時半頃なのでそのまま就寝です。
この写真は翌日バチカンに向かう前に撮ったホテル玄関の写真です。ホテル ローマ アウレリア アンティカ ホテル
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メリア ローマ アウレリア アンティカ
ホテルのロビー付近にあったショーケースです。
ホテルの名前入りのバスローブなどアメニティーグッズを買うことができます。ホテル ローマ アウレリア アンティカ ホテル
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メリア ローマ アウレリア アンティカ
バー付近のショーケース、ウイスキー、ウォッカ、ジン、ブランデーなどが陳列されていました。ホテル ローマ アウレリア アンティカ ホテル
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メリア ローマ アウレリア アンティカ
ホテルの館内ポスターです。ホテル ローマ アウレリア アンティカ ホテル
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メリア ローマ アウレリア アンティカ
ホテルの朝食、左側のチーズが塩分高いのですがお気に入りです。
サンドイッチにしてもそのまま食べても新鮮で美味しい。
ポークハムも美味しいからついついたくさん食べてしまいます。Belstay Roma Aurelia ホテル
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メリア ローマ アウレリア アンティカ
パンは甘いのが多いです。クロワッサンがバターたっぷりなので売れ行きがいいですね。
日本はバター不足気味ですからね。ホテル ローマ アウレリア アンティカ ホテル
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メリア ローマ アウレリア アンティカ
ケーキ類、食べないで終わったような気がします。ホテル ローマ アウレリア アンティカ ホテル
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メリア ローマ アウレリア アンティカ
各種のジャム、紅茶Belstay Roma Aurelia ホテル
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朝のナポリ風景
みな建物の前が駐車場です。都心は一日中このパターンです。
きっと古い石造りの建物が多く一般駐車場をもうける考えがないのだと思います。 -
ナポリ市内の風景
石造りのアーチ橋の上は電車が走っています。 -
バチカン入口付近
バチカンに近づいたところでバスを降り現地の日本人女性ガイドさんと合流し入口まで徒歩で向かいます。
左に見えるのはバチカン市国の高い塀です。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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イチオシ
バチカン美術館
東側にあるここが旧バチカン美術館入口で、朝一番9時前でやってきました。
バチカン市国は15メートルほどの城壁で囲まれて、面積が約0.44平方メートルで東京ディズニーランドよりも小さい世界最小の独立国家です。
ピウス11世の紋章が中央、両側にミケランジェロとラファエッロの像があります。
バチカン美術館はルネッサンス以降の教皇のコレクションを核に度重なる戦争や略奪、盗難を被りながらも拡大発展してきた世界最大の美術館です。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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バチカン美術館
既に多くの外国人観光客が並んで入場しようとしてます。
新入口は左側正面ですが、入るとすぐにX線手荷物検査と服装チェックがあります。露出度の多い服装は駄目で大きな荷物はクロークに預けます。事前に分かっていたのでカメラしか持参しませんでした。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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バチカン美術館
エントランスの売店
荷物チェックを済ませた方はチケット売り場があるので予約なしの方はここで購入です。私達は予約済なので切符をもらい美術館の中に進みます。
付近にお土産屋がありますが寄らずに美術館に進みます。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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バチカン美術館
エントランスロビーから階段を上ると右側にエントランスホールがあります。
バチカン美術館は総称であり館内には年代やテーマ別に大小合わせても約25もの美術館や博物館があります。美術館の他にシスティーナ礼拝堂やサンピエトロ大聖堂まで約3時間弱で回るため全部は到底見ることができません。
ここでは主要な部分だけをご紹介します・バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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クワットロ・カンチェッリ付近
入口から間もなくすると中庭がありそこからはサンピエトロ大聖堂が見えます。
左手はリゴリオの廊下?右手の方がピナコテーカ(絵画館)です。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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クワットロ・カンチェッリ付近
サンピエトロ大聖堂
ホワイトハウスも大聖堂をモデルにしてるようです。サン ピエトロ大聖堂 寺院・教会
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ピナコテーカ前の中庭
観光グループがあちらこちらでかたまっているのが見えます。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ピナコテーカの中央ベランダ
ピナコテーカは時代と派などにより第1展示室から第16展示室まであります。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ピナコテーカ(絵画館)
ピナコテーカは1931年ピウス6世(1775年―99年)以降の教皇がコレクションしてきた絵画を整理するために教皇ピウス11世(1922年-1939年)が開設しました。
現在展示されている絵画の多くは1797年にナポレオンの手でパリに持ち去られましたが、1815年のウイーン会議や彫刻家のカノーヴァの取りなしでイタリアに返還されています。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ピナコテーカの中庭
システィーナ礼拝堂の中では絵の解説、会話ができないのでここでガイドから事前説明を受けます。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ピナコテーカの中庭
システィーナ礼拝堂解説
システィーナ礼拝堂はここを建設した教皇シクストゥス4世(1471年-84年)から命名されています。建物は長さ40.23メートル、幅13.40メートル、高さ20.70メートルです。礼拝堂は前の聖職者達と、後の一般信徒との間を分け仕切られている。1481年に建物が完成すると教皇シクストゥス4世はボッティチェリ、ペルジーノ等当時の有名な画家を招請して両側の壁にフレスコ画を描かせています。
中でも左右中段の壁には画家達がモーゼとキリストの生涯を聖書から綴って描いており人類の解放を歌っています。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ピナコテーカの中庭
最後の審判解説
ミケランジェロ・ブオナッローティの作品で1536年から1541年にかけて制作されました。依頼主は教皇パウルス3世(1534年-49年)でテーマは人類にのしかかる避けがたい運命を主題としていて、神は絶対的な審判者とされています。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ピナコテーカの中庭
天井画解説
フィレンツェの芸術家であったミケランジェロ・ブオナッローティ(1475年ー1564年)をローマに招請して描かれた。作品は1508年から1512年の4年間にわたる過酷な制作活動の末に完成している。
テーマはキリスト以前の人類の歴史。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ピナコテーカの中庭
ピウス11世の紋章バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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サンピエトロ大聖堂
サン ピエトロ大聖堂 寺院・教会
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ピーニャの中庭
中央にある松ぼっくりをピーニャといい、1、2世紀頃のローマ帝国時代に噴水に使われていたものです。広場の一番南側の中央にあります。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ピーニャの中庭
高さ4メートルほどの青銅の松ぼっくり(ピーニャ)と二羽の孔雀。
もとはローマのパンテオンにあったものですが中世の時代にサンピエトロ大聖堂に移され、その後1608年にこの場所に移設されました。
オリジナルは2世紀の作品でブラッチョ・ヌオーヴォに展示されています。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ピーニアの中庭
この「球の中の球」は彫刻家アルナルド・ポモドーロ(1990年)の作で、直径4メートルで世界を表しています。オリジナルは図書館の中庭とピーニャの中庭を仕切る「ブラッチョ・ヌオーヴォ」(新しい廊下)に展示されています。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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キアラモンティ美術館
キアラモンティ家出身のピウス7世がローマ時代の彫像や胸像のコレクションを展示するために、彫刻家アントニオ・カノーヴァに依頼して作成した建物です。
1807年に完成し1000点もの彫刻を収蔵しています。
じっくり見ている時間はありませんので後ろ髪を引かれるように通り過ぎます。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ローマ市内
バチカン市国から見たローマ市内バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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☆ピオ・クレメンティーノ美術館
バチカンが所蔵していたギリシャ・ローマ時代の作品のうち最も重要な傑作を収めた美術館で教皇クレメンス14世(1769年-1774年)とピウス6世(1775年-1799年)によって創設された美術館です。
八角形の中庭 アポキュシオメノス
玄関を通り抜けて小部屋に入るとある彫刻。競技を終えた選手が汗を拭き取っている姿を現しています。手に持っているへらのような道具は古代によく使われた汗取りです。空を泳ぐ視線、疲れきった身体は人間性を感じさせます。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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八角形の中庭
シモネッティ設計、ルネッサンス期に発掘されたローマ時代の彫刻が陳列されています。ヘルメスやアポロンやペルセウスなど神話に出てくる英雄の彫刻が多いようです。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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八角形の中庭
門上方のアーチの両側にある彫刻は石棺に飾られていたものです。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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八角形の中庭
カノーヴァ作のベルヴェデーレのアポロ。
ユリウス2世がバチカンに運び寄せたもので、アテネのアゴラを飾っていたレオカース作の青銅の彫刻(紀元前330-320年)をローマ時代になりコピーしたものです。この彫像はおそらく伸ばした腕には弓、下げた腕には矢を持っていたと思われます。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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イチオシ
八角形の中庭
有名なトロイの神官、ラオコーン群像
この像は1506年にティトゥス帝(在位79-81年)の宮殿跡(ネロの黄金宮殿跡の近く)から発見され、ミケランジェロも発掘現場に駆けつけたそうです。彼も立ち会ったというから価値が高いと思われます。
アポロンの祭る神官ラオコーンと2人の息子が祭壇の階段で二匹の蛇に絡まれてもだえている様子です。トロイの木馬を偽物と疑い、イリオス市内に運ぼうとする市民をいさめたラオコーンに、ギリシャの女神アテナが二匹の蛇を放ち息子達ともども殺そうとする場面です。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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八角形の中庭
チグリス川の像バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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八角形の中庭
バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ムーサ達の間
演奏する女性、ムーサ(musa)とはギリシャ神話で文芸を司る女神達のことです。
たぶん音楽(music),美術館(musium)の語源です。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ムーサ達の間
バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ムーサ達の間
トンマーソ・コシカ作の天井フレスコ画です。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ギリシャ時代のモザイク床
ムーサ達の間に行く途中の通路に貼られていますバチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ムーサの間
ベルヴェデーレのトルソ像。どっしりとしたたくましい筋肉は力に溢れておりミケランジェロが追い求めた理想そのものです。
1998年にこの彫刻はギリシャの英雄アイアスであると解釈されています。友人アキレスがこの世に残した武器を受け入れたくないと自殺したアイアスですが、その直前の考え込んでいる彼の姿を表現しているようです。
オリジナルは紀元前1世紀のアテネの彫刻家アポッロニオスの作品です。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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円形の間
18世紀末にミケランジェロ・シモネッティがネオクラシック様式で建設し、直径21.60m、高さ22mのクーポラはパンテオン様式を徴収しています。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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円形の間
円形の間の中央には一枚岩の赤大理石でできた水盤が置いてあります。
幅は5メートル、ネオ帝の宮殿ドムス・アウレアから出土し18世紀の末に収蔵されました。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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円形の間
床はギリシャ時代のモザイクで飾られています。写真中央はギリシャ時代の馬車です。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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円形の間
杯の周りを彫刻が囲んでいますが最も素晴らしいのは右側のブロンズの「ヘラクレス」です。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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円形の間
バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ギリシャ十字の間の床
部屋の形が十字になっていて、中央にローマ郊外のトゥスルクルムで発見された3世紀のアテナの胸像のモザイクがあります。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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コンスタンティアの棺
コンスタンティヌス帝の娘の棺で赤大理石でできてます。ノメンターナ街道のサンタ・コスタンツア教会から運ばれたものです。
彼女は政略結婚でユリアヌスの兄ガルスの妃となった女性で、父親に似た気性の激しい女性だったようです。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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コンスタンティヌス帝の母ヘレナの棺
向かい合わせにあるデザインが同じ棺で、ローマの南地域であるトルピニャタッラにあった彼女の陵墓から持ってきたものです。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ギリシャ十字の間から階段を上がり二階に行くと燭台のギャラリーとタペストリーのギャラリーに続きます。
バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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燭台のギャラリー
1761年に完成したこの空間はもともと野外ロッジァだったのですが18世紀の末に壁が取り付けられ、天井画は1883-87年に描かれています。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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燭台のギャラリー
下にはヘレニズム時代(紀元前3世紀から1世紀)のギリシャ彫刻のコピーした作品が並んでいます。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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燭台のギャラリー
バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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燭台のギャラリー出口
教皇レオ13世バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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燭台のギャラリー出口?
バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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タペストリーの間
ラファエロの弟子達の画稿に基づいてクレメンス7世(1523年-34年)の時代にブリュッセルで制作されたフランドルのタペストリーが展示されています。これらのタペストリーは1531年以来システーナ礼拝堂を飾っていましたが、1583年にこのギャラリーに移されています。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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タペストリーの間
バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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イチオシ
タペストリーの間
天井画はこのように立体的に見えるように見事に描かれています。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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イチオシ
地図のギャラリー
天井には豪華絢爛な絵画と彫刻が、両壁には当時のイタリア各地と教会の領地がずらりと描かれています。16世紀に教皇グレゴリウス13世が120メートルもの壁面に描かせた40枚のフレスコ画が素晴らしいギャラリーです。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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地図のギャラリー
天井バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ようやく美術館の作品を見終えてこれからシスティーナ礼拝堂にいよいよ移動します。これまでにも大変多くの美術品が展示されていましたが、数も多く殆ど瞬間的にみて通りすぎるような状態でもあり、重要なところも抜けている可能性大です。
ガイドさんの歩くスピードも早く、システィーナ礼拝堂の鑑賞を前に、過度に時間をつぶさないように考えてくれています。バチカン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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システィーナ礼拝堂
礼拝堂は手前右下に位置し、左上がピーニァの中庭、ブラッチョ・ヌォーヴォ、バチカン図書館と続きます。
※システィーナ礼拝堂は撮影禁止なので、これから旅行予定の方のために主にWikipediaの写真と売店で購入したEdizioni Musei Vaticani-Ats Italia Editriceの写真,資料を引用します。 -
システィーナ礼拝堂のフレスコ画の位置
A:北側壁面 モーゼの生涯
B:南側壁面 キリストの生涯
C:東側壁面 入口
D:西側壁面 最後の審判
これから訪れる方は、礼拝堂の中には多くのフレスコ画(53種類)がありますから、できるだけ事前に調べて鑑賞されることをお勧めします。 -
システィーナ礼拝堂の修復作業
礼拝堂の修復は,バチカン美術館長カルロ・ピエトランジェリをはじめとする美術館の専門家、美術史家ファブリツィオ・マンチネリ、修復家ジャンルイージ・コラルッチによって進めらました。費用の負担は東京の日本テレビです。
天井画の修復は1980年から1992年にかけて行われ、4年間の作業の後1994年に終了しました。 -
システィーナ礼拝堂の内部
一番奥が上記のD最後の審判のフレスコ画。
ミケランジェロの使用した顔料は品質がよく最高だったので、フレスコ画の保存状態は極めて良好でした。赤と黄色には黄土、緑には珪酸鉄、青にはラピスラズリが原料として使われています。
藤色は紫の花から、白はサン・ジョヴァンニの白、黒は炭を使っています。
奥が入口、手前が出口で出ると大聖堂にチェックなしで入れますので効率的な回り方となります。 -
システィーナ礼拝堂の東西の壁面
このように下段中段上段と三段に分かれています。
一番下の段は、ダマスクスの緞帳が描かれています。ここにはラファエロと弟子達が製作したタピストリーが掛かっていました。(現在は絵画館に展示)
中段はモーゼとキリストの生涯を聖書から綴ったもので画家達が筆を振るいました。
上段は1世紀から4世紀までの歴代の教皇の肖像が描かれ、モーゼからキリスト、そして教皇達という系譜が示されています。 -
礼拝堂を二つに区切る仕切は15世紀のもので燭台がついている。
仕切の向こう側が一般信徒、手前が聖職者側です。 -
モーゼの生涯の出来事
ボッテチェリとその工房の作品で、様々なエピソードを盛り込んだ複雑な構成のなっている。右から左にかけてイスラエル人を打った衛士王とジンの殺害、エジプトから逃れるモーゼ、地元の娘達との出会い、娘達の羊に水を飲ませるモーゼ、燃える芝生に現れた主、モーゼに履物をとるように促す主などです -
アダムの創造
中心点が若干左に偏った構図です。今にも離れそうなアダムと神の伸びた腕により構築されています。緑色の石に横たわったアダムの肉体の表現が見事です。この緑は遠くから見ると青に映るそうですが記憶にありません。神は桃色の衣に身を包み、無翼の天使を伴って描かれています。
「神は御自分にかたどって人を創造された」という聖書の記述がこのような表現で絵画化されているのは驚かされます。 -
総面積800平方メートルのフレスコ画はミケランジェロの最大の傑作で、最も重要な文化遺産です。作品は1508年5月8日に描き始められ、1510年9月から翌年8月までの1年間にわたる作業の中断を経て完成してます。
1512年11月1日に教皇ユリウス2世により荘厳な献堂式が執り行われています。両壁面のフレスコ画のテーマを受け継いで、キリスト到来を待つ人類の長い長い歴史が描かれています。
創世記の天地創造から予言者の物語に及ぶ歴史です。
窓の上の三角形のスペースとルネッタには、マタイ福音書にあるキリストの祖先が排されています。 -
最後の審判
天井画を完成させてから20年後、ミケランジェロは1532年に教皇クレメンス7世の依頼を受けて、同じく礼拝堂の奥の壁面にこのフレスコ画を描くことになってます。
実際に着手したのは1536年、完成したのは1541年、10月13日の献堂式には荘厳なフレスコ画がお目見えした。
最後の審判は黙示録を中心に聖書やダンテの神曲から題材をとっているにも関わらずミケランジェロ自身の悲壮感的な哲学館が全体を支配しています。
これでこのブログは終わりです。
世間で案内しているツアーはここを目玉にしていることが多いですが、この礼拝堂の絵は最後の審判だけでなく、他の壁面や天井のフレスコ画も関連性がありますので深く味合うには事前にどんな絵があるのかを調べた方が感激も大きいと思いました。
続きはサンピエトロ大聖堂に続きます。
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この旅行記へのコメント (4)
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- みかりさん 2015/06/12 02:20:24
- 見所がホントに多いですね!
- YUMEさん、こんばんは。
イタリア南北縦断記、楽しく拝見しています。
南イタリアに行った事が無いので、アマルフィーの風景に
ため息をついたり、地中海って素敵だな〜と思ったり・・・
今回紹介されていたバチカンは、私も行った事があるんです。
まだ20代の頃の旅行だったので・・・ずいぶん昔なんですけど。(笑)
ローマ法王がいる所くらいの知識だけで、路線バスに乗って
個人で訪れました。その後長い行列に並んで、美術館と
システィーナ礼拝堂に訪れた事は、とっても良く覚えています。
私も友人も美術館等が苦手で何も知らないタイプなんですが・・・
それでも「最後の審判」を見た時は圧倒されてしまいました。
色合いだったり、絵の内容だったり・・・とても美しく見応えがあったなと。
あの時は駆け足で周る時間しか無かったのですが、ガイドさんをつけて
説明を受けたり、事前にどんな展示があるのか調べてから訪れたら
充実度がまったく違うんでしょうね。
私にとってイタリアはいつかまた訪れてみたいな〜と思う国です。
みかり
- YUMEさん からの返信 2015/06/23 22:35:53
- メールありがとうございます。
- みかりさん
恒例の軽井沢と田沢湖での仕事で続けて出かけておりました。
仕事と言ってもその前後に遊びを入れてしまってますが?
>
> イタリア南北縦断記、楽しく拝見しています。
> 南イタリアに行った事が無いので、アマルフィーの風景に
> ため息をついたり、地中海って素敵だな〜と思ったり・・・
イタリアをあちこち回ると宗教と歴史の重みをつくづく感じて感動してしまいます。
戦争も多くヨーロッパ全土が血に染まっている筈ですが
美化してしまうのは歴史認識が薄いからでしょうかね?
> 今回紹介されていたバチカンは、私も行った事があるんです。
> まだ20代の頃の旅行だったので・・・ずいぶん昔なんですけど。(笑)
20代の時に既にイタリア経験?
凄いですね。
そんな時に経験していたらもう少しまじめに語学の勉強したかもしれません。
学生時代は独語話せたのに今は話せないし、英語も完璧に錆び付きました。
日常使わないと駄目ですよね。
>
> ローマ法王がいる所くらいの知識だけで、路線バスに乗って
> 個人で訪れました。その後長い行列に並んで、美術館と
> システィーナ礼拝堂に訪れた事は、とっても良く覚えています。
いまでもそう変わらないと思います。
多くの外国人は並んでいました。
遠い国の日本人は有効に時間を使おうと工夫してます。
>
> 私も友人も美術館等が苦手で何も知らないタイプなんですが・・・
> それでも「最後の審判」を見た時は圧倒されてしまいました。
> 色合いだったり、絵の内容だったり・・・とても美しく見応えがあったなと。
フランスの古城で絵画見た時も感動しましたが
イタリアでの絵画、教会、建築はさらにその上を遥かにしのいだ感動でした。
> あの時は駆け足で周る時間しか無かったのですが、ガイドさんをつけて
> 説明を受けたり、事前にどんな展示があるのか調べてから訪れたら
> 充実度がまったく違うんでしょうね。
余りにも日常とかけ離れた世界があり、事前勉強必要ですね。
事前勉強し過ぎも問題あるし、加減が難しいかも。
歴史も日本以上に他民族、他宗教がからみ複雑です。
>
> 私にとってイタリアはいつかまた訪れてみたいな〜と思う国です。
同じくまた一度は絶対訪れ夜街を散歩して二倍楽しみたいと思っています。
夢
-
- めておら☆さん 2015/06/04 11:11:13
- また行きたい病
- YUMEさん、ヴァチカンの旅行記楽しく読ませていただきました!
先日行ってきたばかりなのに、読んでたらまた行きたくなっちゃ
った・・・ローマの魅力は底知れないです。見ても見ても、
見足りない!
ヴァチカンは10年前に行ったきりで、1日では全然足りなくて
欲求不満で帰って来ました。だからまた是非行きたいところの
一つです。旅行記拝見して、システィーナ礼拝堂に足を踏み入れ
た時のあの感動がよみがえってきたぁ〜(泣)
それにしても、ユーロスターで同行されてた方のバッグ盗まれ
たって・・・しかもほんの一瞬の間に!せっかくの旅行が
台無しになってしまって残念ですね・・・
私はナポリ大好きですが、これでますます気をつけようと
身を引き締めます。ナポリに限らず、旅行中はやはり油断は
禁物ですね。
ワイングラスの写真、とってもステキでした☆
また旅行記楽しみにしてますね!
めておら☆
- YUMEさん からの返信 2015/06/04 11:46:14
- また行きたい病には私も感染しています
- めておらさん
関東地域は北風で湿度が下がり爽やかな気持ちのよい青空が広がっています。
> YUMEさん、ヴァチカンの旅行記楽しく読ませていただきました!
> 先日行ってきたばかりなのに、読んでたらまた行きたくなっちゃ
> った・・・ローマの魅力は底知れないです。見ても見ても、
> 見足りない!
おっしゃるとおりです。
イタリアはテレビ、雑誌しか見たことがなく、3月はイタリアの大枠を理解するために行きました。想像以上にあまりにも内容が豊富で密度が濃いので欲求を満足するためにはまた行くしかないですね。
> ヴァチカンは10年前に行ったきりで、1日では全然足りなくて
> 欲求不満で帰って来ました。だからまた是非行きたいところの
> 一つです。旅行記拝見して、システィーナ礼拝堂に足を踏み入れ
> た時のあの感動がよみがえってきたぁ〜(泣)
>
同じく欲求不満です。予想はしてましたが、長い歴史のうえに生み出された美術品の素晴らしさは予想をはるかに超えていました。
行く前に下調べは必要だと思い多少は目を通しましたが、行ってみると数も多いし宝の山です。
写真を整理していて後からどのようなルートで回っていたのがわかりました。また美術品の価値が帰ってからさらに深まりました。
調べた上でもう一度訪れたら感動も前回以上に大きくなるの間違いなしです。
> それにしても、ユーロスターで同行されてた方のバッグ盗まれ
> たって・・・しかもほんの一瞬の間に!せっかくの旅行が
> 台無しになってしまって残念ですね・・・
> 私はナポリ大好きですが、これでますます気をつけようと
> 身を引き締めます。ナポリに限らず、旅行中はやはり油断は
> 禁物ですね。
>
置き引きに会われた方も後は気分を持ち直し楽しく旅行されてました。
私も含めてどう接したらよいかと最初は気を揉みましたが
後はすぐ会話も弾みましたので、観光はそれを吹き飛ばすほど価値あるものでしたのでよかったと思います。
> ワイングラスの写真、とってもステキでした☆
> また旅行記楽しみにしてますね!
>
ブログを進めようとしても知識経験がないので時間がかかってばかりです。
イタリアの旅プロのブログも楽しみにしていますので宜しくお願いします。
夢
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