2015/05/06 - 2015/05/07
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ちびのぱぱさん
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帯広といえば、やっぱりお菓子だろうか。
柳月に六花亭、スイートポテトのクランベリーと、よだれが垂れそうになります。
札幌にもあちこちにあるけど、本店には本店にしかないものもあるんじゃないか。
六花亭のお店は凝ってておしゃれだし。
しかし、最近は十勝豚丼も有名だなあ。
たのしみだなあ、豚丼。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
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十勝平野
日勝峠のトンネルを抜けると、まるで日本の景色とは思えないような十勝平野が眼下に広がります。
平野は、パッチワークのように色分けされている。
そのパッチワークのつぎはぎが、なんというか、ダイナミックなんだなあ。
300間農地
十勝の開拓は、他の開拓地の5倍もの土地が入植者に提供された結果、こういう雄大な景観が形成されることになったのだそうです。
知り合いの大学の先生が、ことあるごとにおっしゃってました。
300間農地(5ha)と呼ばれるモザイク模様の、その大穀倉地帯の中央に帯広があります。
そういえば、帯広の市街地ってほとんど知らないなあ。 -
花畑牧場へ
叩きつけるように吹き寄せる日高おろしの中、中札内の耕作地の細い一本道がまっすぐに伸びる先は、砂塵の中に消えています。
ひどい土埃です。
バカなカーナビが、その先に「花畑牧場」がある、というのです。
そんなわけあるかいな。
あ、ほんまや。 -
果てしないような畑の中に、忽然と姿を現します。
すごいところに作ったなあ。花畑牧場 自然・景勝地
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中ではまじめな顔をした職人さんが、キャラメルをくるくるくるくる。
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これはカマンベールチーズだろうか。
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こっちは……
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これはモッツァレラかな。
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キャラメルコーン
人が集まっている先には、ここの有名人社長がいらっしゃいました。
だいたい、いつもこの花畑農場におられるのでしょうか。
頑張りますね。
参加型のゲームを行っていました。
連休も最終日ですから、ちょっとお疲れかも知れないと思います。
でも、来てくれた人を楽しませようという意気込みを感じます。
えらいなあ。
巨大なログハウスの店舗で、牧場の商品を売っています。
もう昼食をすませてしまいましたが、ウェスタンの雰囲気のレストランもグレード高そうです。
わたしは、ゴティバのチョコレートよりロッテのガーナチョコに軍配を上げてしまうような人物ですから、花畑牧場のプレミアな商品は、まず値段に圧倒されてしまう。
ところが、売り場の試食をしているうちに、どうしてもキャラメルコーンを買いたくなって、妻にねだりました。
キャラメルコーンを買ったくらいで四の五の言っている自分も情けない。
でも、さくさくのポップコーンにかりっとしたキャラメルが絡んでいて、あっという間に食べてしまった。 -
十勝川温泉
無料区間である中札内のインターから帯広西インターを経由し、十勝川温泉に行ってみました。
十勝川温泉は、大きな旅館がいくつか建っていますが、泊まったりお風呂に入るのでなければ長居する場所ではなさそうです。
近くの「十勝が丘公園」に足湯があると聞いて訪ねました。十勝が丘公園 公園・植物園
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足湯は、東屋ではなく窓の付いた山小屋風の建物です。
十勝川温泉の組合が管理しているらしい。
昼下がりのひととき、10人程の人が口もきかずにぼんやりと浸かっていました。
窓から、この時期にしては強い西日が差し込んで、お湯に反射してみんなの顔をきらきら照らしています。
モール温泉と聞いていますが、今日は朝の5時に札幌の自宅を出てから観光を続けておりましたので、足がじんじんしています。
しみる〜!
しあわせ〜! -
帯広
十勝川温泉から15分で、帯広駅近くのホテルにチェックインできました。
時刻は15時30分。
けっこう疲労しています。
部屋でシャワーを浴び、ちょっと一眠りしてから5時過ぎに駅前を散策。帯広駅 駅
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帯広駅前は、とくに見るべき物もないのですが、この「大地」というモニュメントだけが、異様な存在感を発してます。
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坂胆道
1969年に作られたこのブロンズ像の作者は、坂坦道というひとでした。
もう46年も、この場所に建っているのか。
坂胆道は、札幌の羊ヶ丘展望台にあるクラーク博士の像の作者でもあるのだそうです。
能登の芸術家の家系に生まれ、幼い頃に札幌に越してきました。
他にも、大通公園の石川啄木像など、道内にはあちこちに作品があります。
この方のことは、知らなかったなあ。 -
帯広駅前の豚丼の老舗です。
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「ぱんちょう」というのはおもしろい名前だと思いますが、中国語で「食事や」という意味なのだとか。
名付け親は別にいらっしゃるそうですが、大陸帰りの方だろうか。
北海道の地方の食堂に、この手の名前が多いような気がします。 -
帯広豚丼の創業者
店内は、4人掛けのテーブルが三つに6人掛けが四つで、連休最終日の夕方6時頃は、七分程度の入りでした。
対応は親切で席に着くと
「こちらがメニューです。松、竹、梅、華、とありまして、ご飯は同じ量、違いは肉の枚数だけ、松から順に4枚、5枚、6枚と一枚ずつ増えてゆきます。」
という説明から始まります。
松が900円で、梅までは一枚増えるごとに100円ずつ値も上がる。
ちなみに、ここの女将さんの名前が「ウメ」さん。
店内に飾ってある賞状に名前が書いてありました。
ということは、ご飯と味噌汁たくあんで500円ということか……。
お米は、佐渡産のコシヒカリを使っているらしい、ずいぶん高い米だな。
いや、そうじゃなかろう、などと変なことをあれこれ考えてしまいました。
まあ、おなかと相談して竹にいたしました。
美人の店員さんを捕まえて、
「豚丼は、もう長く出しているんですか?」
と、訊いてみる。
「こちら、創業81年になりますが、最初っから豚丼やってたかしら?」
と首をかしげている。
どこか気もそぞろの様子。
聞くところでは、この店の創業者が当時庶民には高嶺の花だったトンカツでなく、もっと気軽に食べられるものをと考案したのが、帯広豚丼の始まりだそうです。
と、電話が鳴りました。
ジリリリリンと、懐かしい音のする方を見るとなんと黒電話。
「はいはい、ええ、いえ、申し訳ありません。ええ、やってないんです。はい、またよろしくおねがいします。ガチャン」
「なんて?」
「明日やってますか、って。」
「ひぇー、死んじゃうっしょ!」
「ハハハハ。」
どうやら、明日は休業のようです。
連休中忙しかったのでしょう。
営業は午後7時までのようで、先ほどの美人店員も含め、年齢の高めの店員さんたちは、ときどき時計をちらりと眺めています。 -
豚丼行脚
十勝清水の有名豚丼のドライブイン「いとう」が、新千歳空港にお店を出していて、二年前それを食べたのが初めての豚丼でした。
つぎが、帯広「いっぴん」の札幌東雁来にある支店。
そして今日、元祖豚丼の「ぱんちょう」。
あくまで個人の意見ですが、「いとう」はあまり印象に残っていません。
「いっぴん」は、炭火でがんがん焼いていて香ばしく、ワイルドなイメージがありますが、好みでした。
ここ「ぱんちょう」の豚丼はもっと上品な味わいです。
ロース肉は柔らかく、タレは甘すぎません。
500円のご飯ですが、これが独特。
なんというか、そう、焼きおにぎりの醤油のしみたご飯。
ふしぎな炊きあがり。
これがどんぶりにぴったりと来ます。
なれない食レポに挑戦するも、どうも空中分解してしまった。
ようするに、うまかったです。ぱんちょう グルメ・レストラン
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時計は6時を廻りました。
おなかいっぱいになって、腹ごなしに商店街をぶらぶらします。
ここは東銀座商店街と言うそうで、おしゃれな街灯がともり始めています。
駅前からこの道を通って、ふり返っているところです。 -
この平和園は、札幌の我が家の近くにも支店があって、安くておいしいジンギスカンが食べられるので、よく利用させていただいています。
帯広が本拠地ですね。
こちらは東銀座支店。
お勧めですが、もうおなかに余裕はない。平和園 東銀座店 グルメ・レストラン
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おや!?
屋台ですね。
ちょうど提灯に灯が入り出したところか。北の屋台 名所・史跡
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それぞれに個性的なお店が、間口一間でやってます。
「いらっしゃい。」
「どうぞ、どうぞ。」
「だいじょうぶですよ。」
なにが大丈夫なのか?
そうか、もう用意が出来ているという意味か。
あるいは、一見さんも歓迎、という意味か。
外で飲む習慣が無くて、惹かれるものの入る勇気がない。 -
向こう側の通りにも、「長屋」というのがありました。
屋台と長屋……
帯広も、頑張ってるなあ。
やっぱり、「人」なんだな。十勝乃長屋 グルメ・レストラン
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名門通り
さらに一筋隣が「名門通り」というようですが、通の名のいわれはお酒の名前。
この小さな河童のブロンズ像に、書かれていました。
昭和30年頃に、名門という名の地酒が造られ、このあたりで売られていたのだそうな。
へえー、もう売ってないのかなあ。
辺りを見回すと、この像の後ろは人気のお寿司屋さんになっていました。
なんで、かっぱの像を記念碑に乗せたんだろう。
かっぱっぱあ、るんぱっぱ〜、は黄桜ですな。
ちいさくて分かりづらいですが、けっこうなまめかしい河童です。
そういえば、小島功さんが亡くなったばっかりだなあ。寿しの喜久代 グルメ・レストラン
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藤丸デパート
北見の東急が数年前に閉店してから、道東に残る最後の百貨店。
百貨店には冬の時代ですか。藤丸百貨店 ショッピングモール
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名門通りをぶらぶら北に向かって歩いたら、東西に走るアーケードのかかる商店街に出ました。
広小路というのだそうです。
狸小路によく似ているのですが、そこを西に流していると六花亭本店に至ります。六花亭本店 グルメ・レストラン
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六花亭本店
人気のサクサクパイ。
ここ本店と帯広空港店のみで扱っている、と書かれていたような……。 -
店内のスペースで、美味しい無料の珈琲と一緒にいただけます。
立ち席です。
サクサクです。
クリーミーです。
ひとつ160円です。 -
だいぶ日ぐれてきました。
この日は、日没後も少しも寒くない。
夕涼みのように、ぶらぶらとホテルへの道を歩くと、先ほどの北の屋台街は満艦飾になり、どの店からも賑やかな声が聞こえていました。
それ以外の場所は今ひとつ盛り上がっていないようでしたが、連休最終日の夕方にしてはこんなもんでしょう。 -
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翌日も良い天気。
札幌に戻りつつ、道端に車を停めては、目に入った景色をカメラに納めます。 -
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日勝峠手前の展望台駐車場。
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ゆうべ一雨降ったりしたら、クリアーな景色になったのでしょうが。
日勝峠園地展望台 名所・史跡
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展望台へ登る階段。
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老朽化して危険になったのだろうか。
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てっぺんにローソクのような岩。
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岩によじ登ると、山々の峰が。
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少し走ると日勝トンネルです。
トンネルの手前のスペースに車を停めて、山の景色を眺めました。 -
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日高山脈の峯々。
熊見山だろうか。 -
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日勝峠から下る途中の川沿いに、エゾリュウキンカの花が咲き誇る。
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由仁町まで来てお昼になったので、ユンニの湯で昼食と温泉のセットになった1300円のチケットを買いました。
ここに来るのは十何年ぶりかですが、小ぎれいで、適度に改装を重ねているのではないかと思いました。ユンニの湯 宿・ホテル
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エビ天丼セット(1100円)をいただいて、珈琲色の湯に浸かりました。
コーヒー色の湯に浸かっているウチに睡魔に襲われ、眠気覚ましに珈琲が飲みたくなりました。
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