代々木上原にある東京ジャーミィ。<br />建物の上階に礼拝堂を設け、大ドームを乗せた広大な空間を確保する、トルコでは非常によくみられる形式で、２０００年に躯体工事を鹿島建設が請負い、内装や外装の大部分にはトルコから送られた資材が用いられ、100人近いトルコ人の建築家や職人によって仕上げられたオスマン様式の本格的なモスクです。<br />こんな本格的なイスラム様式のモスクが渋谷にほど近い代々木上原の駅のそばにあるんです。<br />前から気になっていた建物ですがようやく見ることができました。

代々木上原なのに中に入ればイスタンブールに行った気分が味わえる　　東京ジャーミィ

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2015/05/04 - 2015/05/04

301位(同エリア997件中)

エリア

渋谷(東京)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

同行者: 一人旅

交通手段: 徒歩バイク

今年のＧＷの連続休暇は４日間
どこに行っても混んでるし高いのでぐるっとパスを使って近場をウロウロすることに。
この日は愛車のクロスバイクを駆って新宿方面へと向かいました。
最初に行ったのは前から気になっていた代々木上原にあるモスク
東京ジャーミィと言ってトルコの大使館が直接管理運営しているモスクです。
ここができたのはもう１５年も前のことですが、一度は見なければと思いながらなかなか縁がなくて、結局見れたのが１５年後になってしまいました。
古い建物が大好きな私には裏にあるこの建物も気になる存在。
もともと回教徒の学校として使われていた建物ですが、今はモスク関係者の住宅として使われているようです。
意外に知られていませんがイスラム教の礼拝堂モスクは、日本全国に小さいものも含めるとおよそ80カ所あるそうです。
そのなかでも最大規模を誇るのがここ東京ジャーミィ。
このモスクでは約1200人が同時に礼拝できるそうです。
ゼネコン勤務の仕事柄どこの建設会社が手掛けたのか気になるところ。

調べてみると建物の躯体工事を鹿島建設が請負い、内装や外装の大部分にはトルコから送られた資材が用いられ、100人近いトルコ人の建築家や職人によって仕上げられたそうです。
では工事費がどれくらいかかったのか。
これは調べてもわかりませんでした。
費用はトルコ政府が拠出しているようです。
イチオシ

高くそびえるミナレット　
聖典クルアーンの一節を描いたカリグラフィ。
装飾タイルのブルーが美しいですね。
イチオシ

それでは中に入ってみましょう。
パッと見た印象はイスタンブールで見たブルーモスクをさらに明るくしたイメージ。
礼拝堂正面のステンドグラス
植物をモチーフとしたアラベスクの紋様と幾何学紋様が多用されています。
イチオシ

中央の天井の丸いドームは神の宇宙を表しています。
こちらは金曜礼拝の際に導師が説教を行うミンバル（説教壇）。
何故ここ代々木上原に東京ジャーミィができたのかちょっと調べてみました。
日本にイスラム教が入ってきた歴史は意外に新しく２０世紀に入ったからのこと。

東京ジャーミィの前身となる東京回教礼拝堂がここ代々木上原にできたのが１９３８年のこと。
最初の礼拝堂を造ったのはトルク人でなく、ロシア革命で難民となったタタール人たちでした。
彼らは中央アジアのトルコ系の民族で、シベリア、中国を経由し、日本にやって来たそうです。
最初に彼らが行ったのが子供たちの学校やモスクを建てることでした。
先ほど見た裏の建物が学校で、今のモスクの前に建っていた建物が老朽化のため解体されたのが１９８６年のこと。
このモスクができる前の１４年間はモスクがない状態だったようです。
毎日の礼拝は1日に5回行われていて、毎週金曜日の正午過ぎの集団礼拝は、多くの信者が訪れ、メッカの方角を向いて横一列になって行われるそうです。
ここからは男子禁制
この螺旋階段を上った２階は女性専用のエリアになっています。
この部分が女性専用の礼拝ゾーン
この旅行記を見て東京ジャーミィを見てみたいという方への情報です。
見学できるのは朝１０時から夕方６時まで。
女性はモスクに入る時、頭にスカーフを巻きます。持っていない人には入り口で髪の毛や露出した肌を覆うための布を入り口で貸出しています。男性の半ズボンもＮＧです。
見学は無料です。