2015/05/02 - 2015/05/02
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morisukeさん
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オッサンネコです。
休みを利用してバンコクの旧市街を歩いて回ってきました。
今回の目的は寺院巡り。
何でもタイでは1日に9つの寺院を回ると、とても縁起が良いとされており、
最近仕事でトラブル続きのオッサンはそのご利益にあやかろうと寺巡りを決断。
鼻息荒くいきり立ったのですが、この時期のタイの暑さには勝てず途中で断念…。
そもそも1日で9つも回れるかい、と自分で言い訳をして帰ってきました。
今回行ったところはこちら。
ワット・サケット(スラケート)
ワット・スタット
ワット・ラーチャナッダーとローハ・プラサート
ワット・ラカン
暑さは半端なかったですが、どれも個性的で特徴のある寺院であり、
タイの華やかな寺院を満喫することが出来ました。
飲んだ水の総量は約3リットル。
でも後で体重計に乗ったら-2?でした。
その時の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
旧市街に個人で行くには手段が少し悩みどころです。
こんな時、意外と便利なのがセーンセーブ運河の乗合ボート。
渋滞知らずで旧市街の入口まで運んでくれるのですが、
見て分かる通り、運河とは名ばかりのドブ川でございます。
乗船中、結構水しぶきが飛んできますが、この水にはあまりかかりたくないのです。
少なくとも汚れるのが嫌だという方には決しておススメできません。 -
セーンセーブの両端には、運河に根付いたタイの暮らしを垣間見ることが出来ます。
最終船着場のパンファ・リラットまでは13バーツ。
BTSの一駅区間(15バーツ)より安い値段です。
道や民家よりも低いところを航行するので、街の底辺を走っているような感覚です。 -
途中スラム街みたいなところも通ります。
蛇のペイント、カッコいいですね。
たまに涼しい風が吹くんですが、臭いは完全にドブのそれ。
爽やかさみたいなモンは全くありません(*´з`) -
最終船着場パンファ・リラットです。
途中プラトゥナムという船着場で船を乗り換える必要があります。
ここから最初の目的地、ワット・サケットまでは目と鼻の先です。 -
参考までに。
パンファ・リラットから歩いた道ををマップ上に書き込んでみました。
こう見ると、けっこう歩いとるな…。 -
まずはワット・サケット。
入口で拝観料20バーツをお支払い。
サケットというのは散髪を意味する王室の用語であり、
時のラーマ1世がここで散髪をしてから即位の儀式に臨んだ事から来ています。
別名をプーカオトーン(黄金の丘)と言い、
アユッタヤーのプーカオトーンを模して造られたものになります。
左上、天上天下唯我独尊のポーズを決めるベビーブッダがお出迎えです。 -
見る限り、このワットサケットは仏教における須弥山(カイラス山)を模しています。
至るところに水が流れておりますが、これは須弥山に降る甘露の雨を表しているのだと思います。
スモークも演出の一つですね。中々良いですよ。 -
少し登って行くと髪を洗う女性の像があります。
大地の女神 メー・トラニーで、瞑想中の仏陀を邪魔しに来た阿修羅を
自分の髪を絞って洪水を起こし、流してしまったという言い伝えがあります。
タイ仏教のシンボリックな存在になっており、街中至る所で見かける事ができます。 -
道中には鐘がいっぱい吊るされており、参拝者はカンカン鳴らしながら進んで行きます。
銅鑼まであるし…
上っている最中は常にこの鐘の音が聞こえて来るのです。
元々仏教では鐘を鳴らすのには煩悩を取る意味が込められているですが、
なるほど、確かにこの音色は何かしら心を休めてくれる様な気がします。
ここから緩やかな傾斜の階段を螺旋状に登っていきます。
徐々に眺めが良くなっていくので、気分が高揚していきます。 -
最後に狭い階段を上がると黄金の仏塔のある屋上に出ます。
ここからの展望は絶品。360°見渡す限りのパノラマが広がっています。
バンコクの空は常に霞がかかっているので、
遠くまでくっきりとまではいかないのが惜しいところですが、上ってきた価値ありです。 -
寺院などで良く見かける天女だと思うのですが、定かではありません。
その表情が微笑みの国タイを表しているようです。
良いですねー。パシャリ。 -
頂上からの眺めです。
こちらはシーロム‐サイアム方面。
バンコク都心部のビルが水平線上に乱立しているのが面白いです。
多くのタイ人の方が熱心にお祈りをしていました。
信仰心の低い外国人(オッサン含む)はただ景色を満喫するだけ。
ごめんなさい、フトドキもので(;・∀・) -
奥の方に王宮やワットプラケオの屋根が見えます。
今日は天気も良いので最高ッス。
左の方には後で紹介する赤い鳥居(サオチンチャー)も頭だけ見えています。 -
帰りは行きとは違う螺旋を降りていきます。
上りの人たちとはすれ違わなくていいのがすごくいいです。
このワットサケットは欧米のトラベラーが本当に多いです。
個人的な意見ですが、欧米の女性は本当に絵になります。
後ろから盗み撮り。ごめんなさい。 -
帰り道にワットサケットの黄金のミニチュアがありました。
これを見れば、この寺がどういう造りなのか非常に分かりやすいです。 -
続いてワットスタットに向かいます。
バンコクのハイライトはワットプラケオ、ワットポー、ワットアルンの3大寺院と言われますが、
次の4番手はどこかという話になると、オッサンは迷わずこのワットスタットをおススメします。
写真は仏具街通りから。
日本の鳥居に似たサオチンチャーが徐々に近くなってきます。 -
イチオシ
サオチンチャー。ワットスタットの目の前にあります。
日本の鳥居に似ていますが、実際はブランコの支柱になります。
サオチンチャーの建立は1784年まで遡り、バラモン教の宗教儀式に使われていました。
この支柱に船に見立てたブランコを吊り下げ、僧侶が乗込んで大きく漕ぎ出していたそうです。
これは船に乗ってシヴァ神が創造した新たな世界を見に行く事を表しているそうなのですが、
落下の事故者が後を絶たず、現在はその儀式自体も禁止されています。
今は支柱だけが残るだけ。
支柱の高さは21mあるそうなので、高所が苦手なオッサンは確実に無理です。 -
ワットスタット。
正式名称はワット・スタットテープワララーム。
直訳すると、インドラ神が住む天国の街にある寺院。
建立は1834年、ラーマ1世の時代にまで遡る、とても由緒ある寺院です。
バンコク遷都にあたって、都にも大きな仏像を置こうと発起したのが始まりで、
スコータイのワットマハタート寺院から川を使って仏像を運んで来たそうです。
入口で拝観料20バーツをお支払い。
本堂はとにかくデカいです。スケール感は圧倒されるものがありますね。 -
さて本尊を見に行こうかと思ったら、なんと仏教儀式と重なってしまいました。
多くのタイの方がお坊さまのお経に合わせて読経しており、
とてもじゃないけど観光客風情が入れる雰囲気になく、しぶしぶ諦めて退散しました。
入口には中国式の角灯が飾られており、中々いい雰囲気。
パシャリ。 -
さてワットスタットのもう一つの見どころは、境内の回廊にある仏像群になります。
仏像が回廊をに沿って整然と並んでおり、異空間に迷い込んだ様な錯覚に陥ります。 -
仏具街を再び通って、お次はワットラーチャナッダーを目指します(=゚ω゚)ノ
仏具を扱う店が所狭しと並んでいます。
仏像一体いくらするのでしょうか…。
これだけたくさんの仏陀に囲まれていたら、夜も怖くないでしょう。 -
ワットラーチャナッダー。
入場は無料。
ラーマ3世が姪のために建てたとされる寺院で、由緒ある王立寺院です。
ちょうど本堂の前に人が歩いていますが、そのでかさが分かってもらえるかと思います。
オッサンはよくタイの寺で瞑想をするふりをして昼寝しています。
本堂の中は風通しが良く涼しいので、こんな暑い日にはついつい寝入ってしまうのです。
メチャクチャ気持ちいいんです。 -
ワットラーチャナッダーの本尊。
この仏像は右手の指を大地に向けていますが、
これは降魔印と言い、仏陀が瞑想の邪魔をしに来た悪魔を追い払っているポーズです。 -
ワットラーチャナッダーのすぐ隣には、ローハプラサートがあります。
残念ながら仏塔は修復中で全貌は見えず終いでしたが、
鉄製の屋根を持つ寺院は世界でもここだけだと言われており、
その異質な容姿はバンコクで最も独創的な寺院と呼ばれています。
鉄塔はビルマ式で37基が仏塔を取り囲んでいます。
勿論中にも入ることができます。(20バーツ:寄付) -
イチオシ
ローハプラサートの中には、歩きながら瞑想をするための回廊があります。
またまた欧米人のお姉さんに被写体になってもらいました。
本当に欧米の女性はアジアのエキゾチックな空間の中では様になります。 -
イチオシ
ワットラーチャナッダー。
外の公園からパシャリ。
緑と橙の屋根模様と青空のコントラストが最高っす(*'▽') -
さて次にチャオプラヤ川の対岸にある、ワットラカンに向かいます。
王宮前広場(サナーム・ルアン)、王宮横を通り過ぎて、
ター・チャーンという船着場から対岸に渡ります。
船代3バーツをお支払い。
このくらいから暑さが半端なく、寺巡りもマンネリ化してきたので
次のワットラカン見学で最後にすることにしました。
本当はワットアルンに落ちる夕日を眺めようかと思っていたのですが、
何やら修復中の模様で、素直に撤退することに決めました。 -
船の上から見たワットラカン。
正式名称はワットラカン・コシターラーム。
ワットラカンとは鐘の寺という意味で、寺院の至る所に鐘があります。
このワットラカンは願い事が成就する、万病に効くというご利益があり、
バンコク近隣のタイ人に圧倒的な人気を誇ります。
正に地元の人たちの為の寺院といった感じで、
観光客が跋扈する他の寺とは全く違う趣の寺院でした。
お坊様の読経。鳴り響く鐘の音。境内に充満する焼香の香り。
目で見るだけではなくて、耳や鼻で感じる風景もあることを改めて認識させてくれました。 -
ワットラカンはタンブン(徳を積む)事で有名な寺でもあります。
まずこの鳩の多さ。
船着き場から降りたら鳩だらけ。手づかみできるほど人間慣れしています。
参拝路に鳩や魚のえさになるパンが売っており、
タイの方は餌を生き物にあげる事で徳を積んでいくのです。
最近は鳩の糞害が環境問題になっており、餌をやることを禁止する寺院も増えてきています。
他にも魚の稚魚やスッポンがバケツで売っており、川にリリースする事が出来ます。
左上のおじさまがやってますね。これもタンブンなのです。 -
ワットラカンの本尊。
本堂はお参りに来たタイ人でごった返しています。 -
境内で珍しい植物を発見しました。
ホウガンボク。英名Canonball Tree。
ハンドボール並みの大きさ、砲丸に似た実が生っています。
この大きさになるには花が咲いてから1年以上かかると言われています。
日本では馴染みがないですが、幹に直接花が咲き、実がなる幹生果です。、
元々南国には数多く幹生果が存在し、カカオやドリアンもこれに該当します。
実は未熟だと食べる事が出来るそうですが、成熟すると臭すぎて食べられない、だそうです。
落ちてくる事もあるので、結構危ない実でもあるのです。 -
ホウガンボクの花。タイ名サーラランカー。
タイ仏教の世界では非常に神聖視されている木で、
インドサラの代わりとして植えられている事が多いです。
インドサラは仏陀の生誕と入滅に関わった聖なる木として見られていますが
タイでは暑すぎて育たない為、このホウガンボクが代用されるそうです。 -
敷地からトンブリー地区を回って帰る事にします。
黄色と紫の旗のコントラストが良いですね。
黄色は仏旗であり、ダルマチャクラ(法輪)が中心に描かれています。
タイではどこでも見かけるポピュラーな旗です。
また法輪とは仏教の教えを広める(八方向)に示す事を現した法具ですね。
紫はプミポン国王の次女、シリントン王女の誕生色(=土曜日)になります。 -
陸橋から見た旧トンブリー駅付近です。
元々この旧駅舎跡に鉄道博物館みたいなものを建てる計画もあったようなのですが、
今はその計画も頓挫し、完全に背後のシリラート病院に囲まれた形になります。
この辺はバンコク市内でも再開発地区にあたるのですが、
交通の便が悪いので、中々呼び込みは難しいのではないかと勘繰ってしまいます。 -
パンファー船着き場まで戻ってきました。
ちょうど船もやって来ました(;´д`A)アヂィ
船の切符は船内で購入します。
船頭さんが船べりをロープ伝いに移動し、料金を次々に徴収していくシステムです。
帰りは何故か15バーツ。行きと違うのは何でだろう…
運河内で対面の船にすれ違ったりすると、船体自体がもの凄く縦揺れするのですが、
船頭さんは全く気にする素振りを見せません。
もはや一種の技ですよ、これは。
さて寺巡りの所感ですが、純粋に寺を楽しむ、新鮮な目線で見るには
一日4寺院くらいが限界でしょうか。
それでも今回回った寺はどれも特徴があり、
またタイの仏教がいかに生活に根付いているのかよく分かりました。
中々寺に興味を持たれる方は少ないかと思うのですが、
仏教国の真髄をじっくり眺めてみるのも面白いのではないかと思います。
それではまた。
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