小浜・若狭旅行記(ブログ) 一覧に戻る
美山ふれあい広場で再び周山街道に戻り、ひたすら北上、県境の峠を越えて福井県小浜市に入りました。<br />予定に無かった事なので、何の目的も知識も持ち合わせず、取り敢えず岩や洞窟好きのPHOの記憶の片隅に残っていた蘇洞門へと向かいました。<br />スマホで検索してみたところ、観光船は1時間に1便しかなく、14時発のギリギリ2分前に到着、駆け込み乗船となりました(それでもネットクーポンは忘れません)。<br />なので、旅行記もいきなり船の上から始まります。<br /><br />さて、「蘇洞門」とは何ぞや?<br />『小浜湾の東側に位置する内外海半島北側の海岸にある海蝕洞で、花崗岩が日本海の波の作用で削られてできたものです。 豪壮な景観は、若狭湾国定公園を代表する景勝地となっており、昭和9年に国の名勝に指定されています。<br />方状節理にそって海蝕してできた奇岩・洞窟・断崖と、断崖から流れ落ちる滝が約6kmにも及び、その豪壮雄大な姿は、日本海側有数の景勝地で、中世以降日本海側を代表する港として、数多くの交易船や外国船が入港していたその船人も「蘇洞門」の景観を楽しみにしていた事は容易に想像出来ます。<br />特に、大門・小門は岩の中が打ち落され、周囲が柱状に残ったため、船も通れるくらいの洞門となりました。<br />ほかにも夫婦亀岩、獅子岩、象を積んだ唐船をつないだと言われる唐船島など、自然が造り出した数々の造形美は、しばし我を忘れさせてくれます。<br />「蘇洞門」の風景は、江戸時代の中頃作の「小浜城下蘇洞門景観図」に、小浜の風景と共に描かれています。つまり、江戸時代中頃にはすでに景勝地として人々に紹介されていたポイントです。今も当時のままの迫力を見ることができます。<br />天下の奇勝「蘇洞門」は小浜市泊にあり、久須夜ヶ岳の北側の断崖一帯は湾の外側の面という意味で「外面」「背面」と表現していましたが、江戸時代の文人趣味により「蘇洞門」という漢字をあて、現在に至っています。 <br />村人はこの豊かな自然をもとに生計を立ててきました。春にはワカメ、冬には岩のりがとれ、また年間を通して定置網漁やいそなぎ漁をしています。<br />近年、観光船が走るレジャーの海になり、美しい海を多くの人に見ていただくのはうれしいことですが、海の汚染や密漁など憂いも多いこの頃です。<br />大門小門の近くの千畳敷という岩場にヒコホホデミノミコトという神様が上がられ、山を越えて泊の村に来られ、泊でしばらく泊まったそうです。村の神社「若狭彦姫神社」には、この神様が鎮座しています。<br />遊覧船の発着は、若狭フィッシャーマンズ・ワーフから<br />3月~11月 毎日運航<br />12月~2月 全便運休となります。(海上状況が不安定なため)<br />【お問い合わせ】 若狭フィッシャーマンズ・ワーフ TEL.0770-52-3111<br />http://www.wakasa-fishermans.com/ 』<br />by 若狭おばま観光協会HP+若狭フィッシャーマンズ・ワーフHP

山・海・歴史・グルメの周山街道~峠を越えて、いきなり蘇洞門は片手落ち

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2015/03/21 - 2015/03/21

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旅行記グループ 行き先別;京都

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PHOPHOCHANG

PHOPHOCHANGさん

美山ふれあい広場で再び周山街道に戻り、ひたすら北上、県境の峠を越えて福井県小浜市に入りました。
予定に無かった事なので、何の目的も知識も持ち合わせず、取り敢えず岩や洞窟好きのPHOの記憶の片隅に残っていた蘇洞門へと向かいました。
スマホで検索してみたところ、観光船は1時間に1便しかなく、14時発のギリギリ2分前に到着、駆け込み乗船となりました(それでもネットクーポンは忘れません)。
なので、旅行記もいきなり船の上から始まります。

さて、「蘇洞門」とは何ぞや?
『小浜湾の東側に位置する内外海半島北側の海岸にある海蝕洞で、花崗岩が日本海の波の作用で削られてできたものです。 豪壮な景観は、若狭湾国定公園を代表する景勝地となっており、昭和9年に国の名勝に指定されています。
方状節理にそって海蝕してできた奇岩・洞窟・断崖と、断崖から流れ落ちる滝が約6kmにも及び、その豪壮雄大な姿は、日本海側有数の景勝地で、中世以降日本海側を代表する港として、数多くの交易船や外国船が入港していたその船人も「蘇洞門」の景観を楽しみにしていた事は容易に想像出来ます。
特に、大門・小門は岩の中が打ち落され、周囲が柱状に残ったため、船も通れるくらいの洞門となりました。
ほかにも夫婦亀岩、獅子岩、象を積んだ唐船をつないだと言われる唐船島など、自然が造り出した数々の造形美は、しばし我を忘れさせてくれます。
「蘇洞門」の風景は、江戸時代の中頃作の「小浜城下蘇洞門景観図」に、小浜の風景と共に描かれています。つまり、江戸時代中頃にはすでに景勝地として人々に紹介されていたポイントです。今も当時のままの迫力を見ることができます。
天下の奇勝「蘇洞門」は小浜市泊にあり、久須夜ヶ岳の北側の断崖一帯は湾の外側の面という意味で「外面」「背面」と表現していましたが、江戸時代の文人趣味により「蘇洞門」という漢字をあて、現在に至っています。
村人はこの豊かな自然をもとに生計を立ててきました。春にはワカメ、冬には岩のりがとれ、また年間を通して定置網漁やいそなぎ漁をしています。
近年、観光船が走るレジャーの海になり、美しい海を多くの人に見ていただくのはうれしいことですが、海の汚染や密漁など憂いも多いこの頃です。
大門小門の近くの千畳敷という岩場にヒコホホデミノミコトという神様が上がられ、山を越えて泊の村に来られ、泊でしばらく泊まったそうです。村の神社「若狭彦姫神社」には、この神様が鎮座しています。
遊覧船の発着は、若狭フィッシャーマンズ・ワーフから
3月~11月 毎日運航
12月~2月 全便運休となります。(海上状況が不安定なため)
【お問い合わせ】 若狭フィッシャーマンズ・ワーフ TEL.0770-52-3111
http://www.wakasa-fishermans.com/
by 若狭おばま観光協会HP+若狭フィッシャーマンズ・ワーフHP

同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
レンタカー
旅行の手配内容
個別手配

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  • 急いでたので上着を車に置きっぱなしにしたまま乗船してしまいましたが、暖かい日だったのでデッキに出ていても大丈夫(寒くても出てたと思いますが)

    急いでたので上着を車に置きっぱなしにしたまま乗船してしまいましたが、暖かい日だったのでデッキに出ていても大丈夫(寒くても出てたと思いますが)

  • フィッシャーマンズ・ワーフからの出航です。フィッシャーマンズ・ワーフと言うと、サンフランシスコが有名ですが、此処に在るのは船乗り場だけ。名前を使うにはちょっと地味過ぎです

    フィッシャーマンズ・ワーフからの出航です。フィッシャーマンズ・ワーフと言うと、サンフランシスコが有名ですが、此処に在るのは船乗り場だけ。名前を使うにはちょっと地味過ぎです

  • 最初に見えて来るのは3つの岩。名前付いてると思うのですが、風が強くて案内アナウンスが良く聞き取れません。(調べてみたところ三ッ岩と言うそうです、そのまんま)

    最初に見えて来るのは3つの岩。名前付いてると思うのですが、風が強くて案内アナウンスが良く聞き取れません。(調べてみたところ三ッ岩と言うそうです、そのまんま)

  • 小浜湾の外へと出ます

    小浜湾の外へと出ます

  • ちょっと判り難いですが、次に二ッ岩(左の手前とやや奥)

    ちょっと判り難いですが、次に二ッ岩(左の手前とやや奥)

  • これも三つの岩ですが、名前は付いていないようです

    これも三つの岩ですが、名前は付いていないようです

  • 松ヶ崎

    松ヶ崎

  • 右側に見える穴はこうもり穴、だと思いますが・・?

    右側に見える穴はこうもり穴、だと思いますが・・?

  • 海面近くに小さな洞が幾つも開いています。この辺りが地獄門でしょう?

    海面近くに小さな洞が幾つも開いています。この辺りが地獄門でしょう?

  • 岩に網目のような亀裂が入り、まるで網をかぶせたように見えるところから、あみかけ岩と呼ばれています

    岩に網目のような亀裂が入り、まるで網をかぶせたように見えるところから、あみかけ岩と呼ばれています

  • PHOには象のように見えて仕方有りません

    PHOには象のように見えて仕方有りません

  • 碁石浜

    碁石浜

  • 判り難いですが、唐船島です。<br />昔、南蛮人を乗せた唐船をこの島(?)に繋いだ事から名付けられたとされています

    判り難いですが、唐船島です。
    昔、南蛮人を乗せた唐船をこの島(?)に繋いだ事から名付けられたとされています

  • 夫婦亀岩。<br />亀が2匹、判りますか?

    夫婦亀岩。
    亀が2匹、判りますか?

  • 白糸の滝。<br />年中水量が変わらないそうで、最近までこの滝の上流では山葵が栽培されていました

    白糸の滝。
    年中水量が変わらないそうで、最近までこの滝の上流では山葵が栽培されていました

  • 大門・小門。<br />奥に階段のような施設が在るの見えますか?<br />潮が満ちている時間帯ならば、この門の中へ入り込んで、ちょっとだけ上陸出来たりするそうですが、この時は思いっきり引き潮で、中へ入ると船が身動き出来なくなる可能性が有る為、残念ながら入れませんでした

    大門・小門。
    奥に階段のような施設が在るの見えますか?
    潮が満ちている時間帯ならば、この門の中へ入り込んで、ちょっとだけ上陸出来たりするそうですが、この時は思いっきり引き潮で、中へ入ると船が身動き出来なくなる可能性が有る為、残念ながら入れませんでした

  • 右の小さい方の穴が小門。左の少し大きい穴が大門。<br />小門でも大人の背丈の3倍以上はあるそうですが、そうは見えません

    右の小さい方の穴が小門。左の少し大きい穴が大門。
    小門でも大人の背丈の3倍以上はあるそうですが、そうは見えません

  • 船を泊めて船長さんがそう説明してくれました。此処が蘇洞門のメインなのにね

    船を泊めて船長さんがそう説明してくれました。此処が蘇洞門のメインなのにね

  • 引き返します

    引き返します

  • 船の後方へ移動してみました

    船の後方へ移動してみました

  • 行きよりスピード出してます

    行きよりスピード出してます

  • 定置網が仕掛けられていました

    定置網が仕掛けられていました

  • あみかけ岩も通過

    あみかけ岩も通過

  • 今まで見ていたのは小浜湾の右側にあたる内外海半島でしたが、こちらは対岸の大島半島の先端に近い部分です。<br />大飯発電所が見えます。<br />そうです、あの大飯原発ってヤツです。関西電力が保有する原子力発電所としては最大規模で、日本の原子力発電所では柏崎刈羽原子力発電所に次ぎ、日本で第2位の発電量だそうですが・・・。<br />詳しい事はこちらをどうぞ。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%A3%AF%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

    今まで見ていたのは小浜湾の右側にあたる内外海半島でしたが、こちらは対岸の大島半島の先端に近い部分です。
    大飯発電所が見えます。
    そうです、あの大飯原発ってヤツです。関西電力が保有する原子力発電所としては最大規模で、日本の原子力発電所では柏崎刈羽原子力発電所に次ぎ、日本で第2位の発電量だそうですが・・・。
    詳しい事はこちらをどうぞ。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%A3%AF%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

  • せっかくなので船室にも入ってみましょう

    せっかくなので船室にも入ってみましょう

  • 船室内先頭部

    船室内先頭部

  • アッと言う間に50分。遊覧船乗り場へ戻って来ました。お客さんが降りきらないうちから、お兄さんが船に水をかけています

    アッと言う間に50分。遊覧船乗り場へ戻って来ました。お客さんが降りきらないうちから、お兄さんが船に水をかけています

  • 子供客は「こっちに乗りたかったなぁ」と言っていました

    子供客は「こっちに乗りたかったなぁ」と言っていました

  • 蘇洞門航路を含む、周辺案内図。<br />小浜湾の右、蘇洞門の在る内外海半島の根元付近(パックマンが左を向いて口を開けているような形の首の辺り)にエンゼルライン観光道路無料の文字が見えます。<br />行ってみようって事になりました

    蘇洞門航路を含む、周辺案内図。
    小浜湾の右、蘇洞門の在る内外海半島の根元付近(パックマンが左を向いて口を開けているような形の首の辺り)にエンゼルライン観光道路無料の文字が見えます。
    行ってみようって事になりました

  • 今回京都駅前で借りたレンタカー。<br />12時間、保険フルパック込み3480円。<br />京都から美山を往復する交通費2人分よりはるかに安いので、こっちを使う事に決めたのでした。<br />更に小浜を巡ります

    今回京都駅前で借りたレンタカー。
    12時間、保険フルパック込み3480円。
    京都から美山を往復する交通費2人分よりはるかに安いので、こっちを使う事に決めたのでした。
    更に小浜を巡ります

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