2015/03/29 - 2015/03/31
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旅人のくまさんさん
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こんぴらさんの愛称で知られる香川の名刹、金刀比羅宮の紹介の続きです。先達に案内されながら、785段と言われる石段を登りました。(ウィキペディア)
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逆光での撮影になりましたが、『桜馬場』の鳥居の光景です。『金刀比羅宮』の扁額がありました。周りは石灯篭と桜並木の参道です。
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小林一茶の句碑です。寛政6年(1794年)、当時32歳の一茶がこんぴら参りをした際の句とされます。『おんひらひら 蝶も金比羅参哉』の1句です。一茶らしい、軽妙な始まりの句です。こんぴらと、蝶のひらひらが掛けられているようです。道中で一匹の蝶が一茶のあとを追ってくる様子を詠んだ俳句と解説されていました。
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小林一茶句碑の手前にあるのは、金刀比羅宮第21代宮司の琴陵光重の歌碑です。平成11年(1999)に建立されました。『春うらら磴道につづく人波の北の南の国訛りかも』の和歌です。
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金刀比羅宮第21代宮司の琴陵光重の歌碑の説明立看板です。『磴道』には『石段』の読み替えが記されていました。全国津々浦々からお参りに来た参拝客の幸せを祈った歌と解説されていました。
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『桜馬場西詰銅鳥居』が見える光景です。元は高燈籠の東側にあったものを、大正元年(1912年)に、力士の12代目朝日山四郎右衛門が現在の場所に移設し、修復したとされます。
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イチオシ
『こんぴら狗の銅像』です。イラストレーターの湯村輝彦さんのデザインです。江戸時代、当人に代わって旅慣れた人が代理で参拝に行く『代参』があり、犬も『代参』の役割を果たしたとされます。袋には、飼い主を記した木札、初穂料、道中の食費などが入っていました。犬は、旅人から旅人へと連れられ、街道筋の人々に世話をされ、目的地にたどり着きました。その犬を『こんぴら狗』と呼びました。
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桜馬場西詰の広場付近の光景です。左側に『桜馬場西詰銅鳥居』があり、その先に石段が続いていました。前に紹介した、『こんぴら狗の銅像』は、銅の鳥居近くにありました。
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巨大な5枚羽根のスクリューです。台座に奉納の文字がありました。今治造船が奉納した世界最大級のコンテナ船のスクリューです。航海の安全祈願のためのようです。
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『アフリカ象』の立て看板があったブロンズ像です。琴平に訪れた与謝蕪村は、『象の眼の笑いかけたり山桜』の1句を残しています。この象を見たら、どう詠んだでしょうか、昭和30年に奉納された像です。
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銅の鳥居に向かって右手にあった建物光景です。黄色に塗られた塀で囲まれた一角は、社務所施設の一部のように見えました。
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門柱に『御書院』の表札があった建物です。書院では円山応挙の襖絵などが公開されています。残念ながら見学する時間はありませんでした。
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しめ縄が張られた門の光景です。書院の勝手口ですが、社務所が書院に付属していた頃の名残で『社務所門』と呼ばれています。切妻造平入・銅葺の大きな門です。
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社務所門から眺めた、『表書院』の建物光景です。唐風な造りの玄関が正面に見えていました。毎年5月5日と7月7日には書院前庭で蹴鞠が披露されます。
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風格ある黄色の壁に囲まれた一角の光景です。書院か、その近くだったようです。立ち入りが出来なかった区画のような記憶です。地面には、烏さんと鳩さんらしい姿がありました。
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『重要文化財』のタイトルがあった真新しい立札です。記されていた重要文化財は次の3件です。表書院は桃山時代の建造とされる、典型的な書院作りです。奥書院もほぼ同時期の建造とされます。奥書院の襖絵は、伊藤若冲などの筆です。
①建造物:表書院 1棟
②建造物:奥書院 1棟
③襖絵:円山応挙筆 90面 -
『祓戸社前銅馬』と呼ばれるブロンズ像です。祓戸社の東側にある祓戸社前銅馬は、萬野汽船株式会社の創業者である萬野裕昭氏が献納されたものです。
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『本宮手水舎』の光景です。作法は次の通りです。
①手水鉢の前に心静かに立ちます。
②右手で柄杓に清水を汲みます。
③汲んだ清水を左手にかけます。
④左手で柄杓に清水を汲み、右手にかけます。
⑤右手で柄杓に清水を汲み、左手の掌に水を受けます。
⑥掌の清水を口に含んですすぎます。
⑦柄杓を立てて、その柄に水を流します。
⑧柄杓を元の位置に戻します。 -
『祓戸(はらえど)社』の立て看板があった建物です。祭神は、瀬織津姫(せおりつひめ)、速秋津姫神、気吹戸主神、速佐須良姫神の四神です。本殿は、流造・銅板葺です。
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左側の銅葺屋根の『火雷社』、右の『祓戸(はらえど)社』と、その周りの光景です。柵で囲った出入口は閉ざされていました。『火雷社』には、火産靈神、奥津比古神、奥津比賣神に座して、八衢比古神、八衢比賣神、來名戸神が合祀されています。鎮火、消防の神、疫病を防ぐ神とされます。
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旭社の社殿光景です。先達からは、帰りにお参りする社殿とお聞きしました。ここまで登って628段、残りは160段ほどになりました。
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左手が旭社方面、右手に回廊が見えている光景です。回廊の長さは約32メートルです。嘉永7年(1854年)に建てられ、明治34年(1901年)に改築されました。休憩用の席がありました。
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回廊の休憩用の席から眺めた、旭社の光景です。天保8年(1837年)に竣工した社殿は、高さ約18メートル、銅板葺の総?造二重入母屋造で、全て槻材が用いられています。槻(つき)材はやや青味を帯びていますから『青欅』の呼び名があります。
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回廊での休憩を終えて、いよいよ最後の石段登りに入りました。旭社に向かって右手方面に進みました。その途中にあった雌雄の狛犬です。こちらは吽形の雌の獅子のようです。
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こちらが口を開けた阿形の雄の獅子です。台座は新しい御影石でしたが、石造の方は苔生し始めていました。珍しく、右足の下に玉がありませんでした。
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右側の柱に『天下泰平』、左側の柱に『国土安全』の文字が陽刻された銅製の鳥居です。この鳥居は、慶応3年(1867年)に伊豫松山松齢講より献納された、黄銅鳥居です。
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旭社から右手に回り込む参道の光景です。桟道の両脇には、石灯篭の列がありました。江戸時代には不可欠な明かりだったかも知れません。
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ふぃり帰って眺めた、旭社から右手に回り込む参道の光景です。ここに唯一のマイナス1段があります。一説によると、786の『なやむ』と読める語呂を忌み嫌い、一段下げて785段にしたとの説があります。ここにも小さな石の鳥居が建っていました。鳥居を建てる風習は、神社の建物が造られる前からあり、古来日本では、屋根のない門という意味で『於上不葺御門』とも呼ばれました。神域と人間が住む俗界を区画する、結界を示すものとされます。
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イチオシ
本宮の北東側は、高台が広がり、展望台になっています。ここからの眺めは絶景です。讃岐平野の彼方に瀬戸大橋や讃岐富士などを望むことができます。正面奥に見えているのが、讃岐富士です。正式名は、標高421メートル余の飯野山です。
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同じく、展望台から眺めた讃岐平野の光景です。この方角では手前が市街地、その先が宅地化が進む郊外と言った光景でした。
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イチオシ
正面からの写真撮影は止めるように、先達から注意がありました。石段を785段上った場所にあった御本宮です。海抜では251メートルになります。本宮の御祭神は、大物主神と崇徳天皇です。崇徳(すとく)天皇(1119〜1164年)は、第75代天皇です。後白河天皇と崇徳上皇が争った保元の乱(1156年)に敗れ、讃岐に配流され、8年後に亡くなった人です。大物主神(おおものぬしのかみ)は、神話では皇室と深い関係を持つ出雲系の神とされます。
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