2015/03/31 - 2015/03/31
42位(同エリア474件中)
j-ryuさん
- j-ryuさんTOP
- 旅行記843冊
- クチコミ0件
- Q&A回答8件
- 1,578,831アクセス
- フォロワー218人
☆みちのく福島もいよいよ春本番を迎え、いわき市ではソメイヨシノが開花しました。
『福島・四季・彩々』の中でも折にふれ近場の野の花を紹介していますが
今回は我が家から車で1時間ほど、山野草愛好家に花の谷とも呼ばれる“古殿町”の大風川渓谷と
隣接する“いわき市”花滝を訪れ渓谷を彩る春の野の花を満喫してきました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
☆大風川渓谷&花滝ルートマップ。
※地理院地図に加筆
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#12/37.121728/140.645943 -
☆花滝
花滝はいわき市三和町と古殿町高房の境界辺りの入遠野川支流のそのまた支流の花滝川にあります。
あまり知名度はありませんが、いわき市の滝ではもっとも落差が大きな滝かもしれません。けっこうな山奥ですが県道20号いわき上三坂小野線のすぐそばにあるのでアクセスは案外簡単です。
全長1030mの遠野トンネルを目指すのが一番分かりやすい行き方で、遠野町からだとトンネルを抜け坂道を下った辺りです。 -
☆花滝
滝の少し上の県道沿いに駐車スペース(広めの安全地帯)があり、
その下の道が大きくカーブした地点の谷側が下刈りされてる場所があり
ガードレールの向こうに滝が少し見えます。
川へと降りる階段状の小道があるので、滝のまん前まで行くことができます -
☆花滝
花滝は直接的に見えるのは一番下の落差7mほどの直瀑ですが、
その上に大きく右カーブするように20mほどある渓流瀑があります。
夏場は木々が鬱蒼として渓流瀑あまり見えませんが
11月下旬の落葉時期〜春なら少しだけ見えます。 -
☆花滝
-
☆花滝
-
☆花滝
-
☆花滝
-
☆花滝
-
☆夏の花滝
-
☆秋の花滝
-
☆秋の花滝
一番下の直瀑の上に渓流瀑があるのが見えています。 -
☆花滝
花滝の名前の由来は分かりませんが、その名前に相応しいように
春には滝壺周辺には様々な山野草の花が見られます。
白い花はキクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
ピンクの花はカタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属) -
☆花滝
花と滝、どちらも両立させて撮るのが中々難しいです(^_^;)。 -
☆花滝
-
☆花滝
-
☆花滝
やや大きめの白い花はキクザキイチゲ。
小さい白い花はニリンソウ(二厘草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
ニリンソウはたくさん自生していますがまだ咲き出したばかりでした。 -
☆花滝
あまりに花が小さくて見辛いですが、滝の岸壁に貼り付いて咲いているのは
ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属) -
☆花滝
この苔にもハナネコノメが咲いていますが、遠目だと気付かないかも。 -
☆花滝
岸壁に貼り付いて咲いているキクザキイチゲ。 -
☆花滝 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)は本州の京都〜福島に分布し
福島県では浜通り地域の湿り気のある渓流沿いなどに自生しますが
会津や中通りでは残念ながら自生種は見られません。
-
☆花滝 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
花径は5mmほど、草丈は5cmくらいで地を這うように増えていきます。
白いハナビラに見えるのは蕚片で、マッチのような真紅のシベは全てオシベです。
しかしシベが紅いのは開花後3,4日ですぐ中から黄色い花粉が噴出しこれも受粉すると取れてしまうので、その後はやや地味な花に見えてきます(^^);。 -
☆花滝 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
-
☆花滝 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
-
☆花滝
写真的にはシベが紅いときが一番見栄えがするのでそのタイミングを見計らって出かけるのが少々悩ましいです。
でも標高の低い下流域から順に咲き始めるのであきらめず探せばけっつこう見頃の花が見つかります。 -
☆花滝 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
-
☆花滝
ツルネコノメソウ(蔓猫目草/ユキノシタ科ネコノメソウ属)は北海道、本州、四国の山地の湿り気のある谷間などに自生し、花が終わるころランナーが伸びて子ができ、このランナーを蔓に見立てた名前です。 -
☆花滝
花滝川へ降りる土手ではアズマイチゲとキクザキイチゲが咲いていました。 -
☆花滝 アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属
アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)は北海道〜九州の主に落葉樹林に自生し土壌は石灰岩質を好みます。
キクザキイチゲとよく似ていますが、キクザキイチゲの葉がギザギザと切れ込んでいるのに対しアズマイチゲの葉は3小葉に分かれ丸みがあって少し垂れ下がっています。 -
☆花滝 アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属
アズマイチゲ&キクザキイチゲ -
☆花滝 アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属
アズマイチゲもキクザキイチゲも花ビラに見えるのは萼片(がくへん)で、
アズマイチゲの中心部はやや青紫を帯びています。
萼片の枚数はキクザキもアズマも個体差がありますがアズマイチゲの方が少し多いようです。
この写真だと右側の花4つはキクザキイチゲで他がアズマイチゲです。 -
☆花滝 タチツボスミレ(立坪菫/スミレ科スミレ属)
-
☆花滝 アオイスミレ(葵菫/スミレ科スミレ属)
-
☆花滝 アカネスミレ(茜菫/スミレ科スミレ属)
-
☆大風川渓谷 アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
大風川渓谷とは福島県石川郡古殿町の東端の大久田地区から、いわき市入遠野川に合流する大風川一帯の渓谷をさします。
全長2.6kmの遊歩道が整備された、大小さまざまな滝が連続し、貴重な山野草がたくさん自生する渓谷です。
コースは距離にして 2.6km 片道 約1時間30分くらいです。
しかし、2011年の東日本大地震や台風で遊歩道や橋が崩落し、現在は通行止めになっています。
上流から300mくらいまでは行けますが、その先は渓流を渡らなければならず、長靴では厳しいく胴長が必要です。
またその先1.5kmくらい地点は滝に架かる橋が崩落しているので、胴長でも行けませんのでご注意ください。 -
☆大風川渓谷 アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆大風川渓谷 アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆大風川渓谷 アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆大風川渓谷 アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆大風川渓谷 アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆大風川渓谷 最上流の小さな滝
この地点までならスニーカーでも行けますが
この先は最低限長靴が必要です。 -
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
大風川渓谷で一番のカタクリの群生地にやってきました。
この群生地に来るまでには3度渓流を渡らなければならないので
胴長が必要です。 -
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
カタクリは北海道〜九州の主に落葉樹林下に自生し、日本ではピンク色と雑種の白花だけですが、世界では約25種あるそうです。
山あいの観光花園で北米産の黄色いカタクリを植えているを見ますが
街中の花壇や公園ならともかく自然を謳う野草園なら海外の山野草を日本の在来種と一緒に植えないで欲しいものです。 -
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
朝晩はハナビラを閉じるカタクリは陽が昇ってくるとハナビラを
反り返るように開花します。下から覗くとハナビラの内側にはまるでもう一つ花のような模様があるのがよく分かります。
これは蜜標(みつひょう)と呼ばれ、虫たちに蜜のありかを教えるためのもののようです。 -
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
大風川渓谷の見所の一つである可愛いハナネコノメの群生です。
今は通行止めになっている遊歩道沿いでも小さな群生は何ヶ所も見られますが、
大きな群生は人目につかないような場所でしか見られません。
なのでこの群生地は秘密です(^^ゞ。 -
☆大風川渓谷 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
-
☆大風川渓谷 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
-
☆大風川渓谷 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
-
☆大風川渓谷 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
-
☆大風川渓谷 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
-
☆大風川渓谷 ネコノメソウ(猫目草/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
ヤマネコノメソウと良く似ますがネコノメソウの方が湿った場所に自生し
ネコノメソウの葉っぱは対性ですがヤマネコノメソウは互生です。 -
☆大風川渓谷 ニッコウネコノメソウ(日光猫目草/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
本州東北南部〜四国に分布。イワボタンの変種。主に太平洋側の山地や沢沿いに生える多年草。
名前の由来は日光国立公園の塩原で発見された事から。 -
☆大風川渓谷 白花カタクリ
ピンク色のカタクリの白花変種
白花は数万本に一本とも言われていますが、大風川渓谷のこの群生地には純白種は少ないもののピンクとの交雑種はけっこう多く見られます。
。 -
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
白花や交雑種などが入り混じって咲いています。 -
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
ピンクと白の交雑模様 -
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
右側の葉っぱはバイケイソウ。 -
☆大風川渓谷 アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆大風川渓谷 アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆大風川渓谷 アズマイチゲ(東一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
-
☆大風川渓谷 ニリンソウ(二厘草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
ニリンソウはまだ一分〜2分咲き程度でした。 -
☆大風川渓谷 ニリンソウ(二厘草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆大風川渓谷 ニリンソウ(二厘草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
-
☆大風川渓谷 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
-
☆大風川渓谷 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
-
☆大風川渓谷 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
左上に見えているのはアブクマトラノオ(阿武隈虎の尾/タデ科イブキトラノオ属)は茨城県北部〜福島県阿武隈山地、宮城県南部の固有種。
大風川渓谷にはたくさん自生していますがほとんど蕾でした。 -
☆大風川渓谷 ハナネコノメ(花猫目/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
82