南条・今庄旅行記(ブログ) 一覧に戻る
今庄宿は藤倉山の麓にある。<br />一昨年藤倉山に登った時、少しだけこの宿場町を歩いた。<br /><br />道の形や屋敷割は、今も昔もほとんど変わっていないらしい。<br />一キロにわたって昔ながらの、うだつの上がった家屋が軒を連ねる町並み。<br />それは当時の宿場の面影を今に留め、タイムスリップした感覚に陥るようだった。<br />

遠い日の景色に出会える町 今庄宿

41いいね!

2015/03/24 - 2015/03/24

24位(同エリア98件中)

4

27

ホーミン

ホーミンさん

今庄宿は藤倉山の麓にある。
一昨年藤倉山に登った時、少しだけこの宿場町を歩いた。

道の形や屋敷割は、今も昔もほとんど変わっていないらしい。
一キロにわたって昔ながらの、うだつの上がった家屋が軒を連ねる町並み。
それは当時の宿場の面影を今に留め、タイムスリップした感覚に陥るようだった。

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦
交通手段
自家用車

PR

  • 北国街道を、板取宿から北上。<br /><br />時折見かけたこの標識。<br />この道は476号線か365号線か、いったいどっちなんだろう??<br />どっちでもあるのかなぁ。<br /><br />

    北国街道を、板取宿から北上。

    時折見かけたこの標識。
    この道は476号線か365号線か、いったいどっちなんだろう??
    どっちでもあるのかなぁ。

  • 今庄宿への入口に、文政の道しるべが立っていた。<br /><br />最初は木造だったそうだが、文政13年(1830年)に笏谷石で造り替えられた。<br /><br />「右京つるが己可佐(わかさ)道、左京いせ江戸道」と刻まれていた。<br />

    今庄宿への入口に、文政の道しるべが立っていた。

    最初は木造だったそうだが、文政13年(1830年)に笏谷石で造り替えられた。

    「右京つるが己可佐(わかさ)道、左京いせ江戸道」と刻まれていた。

    文政の道しるべ 名所・史跡

    文政13年に建てられた道しるべ by ホーミンさん
  • こちらはさしずめ、平成の道しるべというところか・・・。

    こちらはさしずめ、平成の道しるべというところか・・・。

  • 今庄の町の中を貫く北陸本線。<br />遮断機が下りてから電車が現れるまでに、時間がかかった。<br />2〜3分くらい待ったと思う。<br /><br />車はJR今庄駅前にある、無料駐車場に停めた。<br />駅前に無料で停められるなんて嬉しい。

    今庄の町の中を貫く北陸本線。
    遮断機が下りてから電車が現れるまでに、時間がかかった。
    2〜3分くらい待ったと思う。

    車はJR今庄駅前にある、無料駐車場に停めた。
    駅前に無料で停められるなんて嬉しい。

  • 今庄と言えば、お蕎麦が有名。<br />数あるお蕎麦屋さんの中から、この日は「ふる里」を選んだ。

    今庄と言えば、お蕎麦が有名。
    数あるお蕎麦屋さんの中から、この日は「ふる里」を選んだ。

  • 特にお蕎麦好きというわけではないけれど、お蕎麦屋さんの雰囲気は大好き♪

    特にお蕎麦好きというわけではないけれど、お蕎麦屋さんの雰囲気は大好き♪

  • 木の温もりとお蕎麦の香り。

    木の温もりとお蕎麦の香り。

  • そしてたくさんの提燈。(◎o◎)<br />店内には写真の3倍くらいの数の提燈が掲げられていた。<br />もしかして、全部現地調達?<br />だとしたら旅行好き。

    そしてたくさんの提燈。(◎o◎)
    店内には写真の3倍くらいの数の提燈が掲げられていた。
    もしかして、全部現地調達?
    だとしたら旅行好き。

  • 今庄は、おろし蕎麦が有名。<br /><br />こちらは冷たいお蕎麦の数々。

    今庄は、おろし蕎麦が有名。

    こちらは冷たいお蕎麦の数々。

  • 温かいのはこちら。<br /><br />雪がちらつく寒い日だったけど、

    温かいのはこちら。

    雪がちらつく寒い日だったけど、

  • 冷たいお蕎麦を注文。<br /><br />小ぶりの器に、控えめな量のお蕎麦。<br />硬めに湯がいてある。<br /><br />おいしい。<br />でも、もうちょっと多く食べたかったな。<br /><br />この近くにカタクリの群生地があるので、もう咲いているのかお店のご主人に聞くと、「昨年シカが花を全部食べてしまって、今年は咲くかどうかわからない」とのことだった。<br />シカの害は、いろんな形で表れてくるもんだわ。<br />

    冷たいお蕎麦を注文。

    小ぶりの器に、控えめな量のお蕎麦。
    硬めに湯がいてある。

    おいしい。
    でも、もうちょっと多く食べたかったな。

    この近くにカタクリの群生地があるので、もう咲いているのかお店のご主人に聞くと、「昨年シカが花を全部食べてしまって、今年は咲くかどうかわからない」とのことだった。
    シカの害は、いろんな形で表れてくるもんだわ。

  • ふる里の前は、造り酒屋の白駒。<br />亀の甲のような、強固な塀が面白い。<br /><br />今庄は湧き水や地下水が豊富。<br />原料の福井米もおいしいし、酒造りには適しているそうだ。<br />

    ふる里の前は、造り酒屋の白駒。
    亀の甲のような、強固な塀が面白い。

    今庄は湧き水や地下水が豊富。
    原料の福井米もおいしいし、酒造りには適しているそうだ。

  • 越前の各藩は参勤交代に、栃ノ木峠越えをする北国街道を通っていた。<br />そして今庄宿を利用。<br /><br />

    越前の各藩は参勤交代に、栃ノ木峠越えをする北国街道を通っていた。
    そして今庄宿を利用。

    今庄宿 名所・史跡

    派手さはないけれど、静かに宿場町を堪能できます by ホーミンさん
  • 江戸時代中期以降になると商用や京への寺参り、伊勢参りなどで今庄宿を利用する一般人が急増。<br />宿はたいそう繁盛したそうだ。<br />軒並みうだつが上がっているのもうなづける。<br /><br />天保年間(1830〜1844年)には戸数が300近くあって、旅籠屋が55軒、茶屋が15軒、娼屋が2軒、縮緬屋が2軒、鳥屋が15軒もあったというから、たいそう賑やかな町であったと思われる。<br />5軒に1軒が旅籠とは!<br /><br />

    江戸時代中期以降になると商用や京への寺参り、伊勢参りなどで今庄宿を利用する一般人が急増。
    宿はたいそう繁盛したそうだ。
    軒並みうだつが上がっているのもうなづける。

    天保年間(1830〜1844年)には戸数が300近くあって、旅籠屋が55軒、茶屋が15軒、娼屋が2軒、縮緬屋が2軒、鳥屋が15軒もあったというから、たいそう賑やかな町であったと思われる。
    5軒に1軒が旅籠とは!

  • こちらは昭和会館。<br />昭和初期に建てられ、かつては役場で、今は公民館として利用されている。<br /><br />洋風の建物だが、今庄の町にしっくりと溶け込んでいた。<br />いい色合い。

    こちらは昭和会館。
    昭和初期に建てられ、かつては役場で、今は公民館として利用されている。

    洋風の建物だが、今庄の町にしっくりと溶け込んでいた。
    いい色合い。

  • 昭和会館のすぐ前には改修中の脇本陣、北村新平家跡。<br />脇本陣とは本陣が使用中の時に使われる、本陣に準じるもの。<br />加賀藩がよく利用したので、加賀本陣と呼ばれている。

    昭和会館のすぐ前には改修中の脇本陣、北村新平家跡。
    脇本陣とは本陣が使用中の時に使われる、本陣に準じるもの。
    加賀藩がよく利用したので、加賀本陣と呼ばれている。

  • 今は公園となっている福井藩本陣。<br />

    今は公園となっている福井藩本陣。

  • 大庄屋後藤覚左衛門の屋敷があったところで、1718年に福井藩の本陣となった。

    大庄屋後藤覚左衛門の屋敷があったところで、1718年に福井藩の本陣となった。

  • 目立って素敵だった建物。<br />よく見たら福井県が認定した、「ふくいの伝統的民家」だった。

    目立って素敵だった建物。
    よく見たら福井県が認定した、「ふくいの伝統的民家」だった。

  • これは…マズイ、何だったか忘れた。f(^^;

    これは…マズイ、何だったか忘れた。f(^^;

  • 今庄を代表する京藤甚五郎家。<br />かつては造り酒屋だった。<br />漆塗の外壁と赤みの強い越前瓦の屋根の上に、うだつが上がっているのが特徴だそうだが、修理中で見えない。<br />修理を担当しているのは南越前町と教育委員会だった。<br />さすが、福井県指定文化財。<br />

    今庄を代表する京藤甚五郎家。
    かつては造り酒屋だった。
    漆塗の外壁と赤みの強い越前瓦の屋根の上に、うだつが上がっているのが特徴だそうだが、修理中で見えない。
    修理を担当しているのは南越前町と教育委員会だった。
    さすが、福井県指定文化財。

    京藤甚五郎家(今庄宿) 名所・史跡

    2015年3月 大がかりな修理中でした 残念・・・ by ホーミンさん
  • 旅籠若狭屋は、その名の通り江戸時代の旅籠。<br />本陣や脇本陣とは異なり、一般人が宿泊する宿だった。<br />昔は食料などを持参し、宿代を払うというシステムだったそう。<br /><br /><br />

    旅籠若狭屋は、その名の通り江戸時代の旅籠。
    本陣や脇本陣とは異なり、一般人が宿泊する宿だった。
    昔は食料などを持参し、宿代を払うというシステムだったそう。


  • 今は宿泊できないが、中でお茶をいただく事が出来る。<br /><br />

    今は宿泊できないが、中でお茶をいただく事が出来る。

  • 表通りに面したお座敷。

    表通りに面したお座敷。

  • その奥にある土間を利用した、カフェの木ノ芽。<br /><br />高さのある吹き抜け空間で、照明の上方に黒い屋根裏が見えていた。<br />懐かしい泥壁と、黒光りした太い柱と梁。<br />この立派な建物が、5年前には解体寸前だったという。<br />よくぞこの様に保存して下さったものだと、関係者でもない私も感謝。

    その奥にある土間を利用した、カフェの木ノ芽。

    高さのある吹き抜け空間で、照明の上方に黒い屋根裏が見えていた。
    懐かしい泥壁と、黒光りした太い柱と梁。
    この立派な建物が、5年前には解体寸前だったという。
    よくぞこの様に保存して下さったものだと、関係者でもない私も感謝。

  • コーヒーが淹れられるまで、店内を興味深く拝見。

    コーヒーが淹れられるまで、店内を興味深く拝見。

  • パンとコーヒーで500円。<br /><br />このパンの、柔らかいこと!<br />きめも細かい。<br />これだけ柔らかいのにナイフで切って、よくパンがつぶれないものだと思う。<br />挟んであるクリームも上品な甘さ。<br /><br />上品と言えば、ここのスタッフの女性もとても上品な方だった。<br />これから行こうとしている場所の情報もいただいた。<br /><br />いろんな意味でホッとできる空間だった。<br />

    パンとコーヒーで500円。

    このパンの、柔らかいこと!
    きめも細かい。
    これだけ柔らかいのにナイフで切って、よくパンがつぶれないものだと思う。
    挟んであるクリームも上品な甘さ。

    上品と言えば、ここのスタッフの女性もとても上品な方だった。
    これから行こうとしている場所の情報もいただいた。

    いろんな意味でホッとできる空間だった。

この旅行記のタグ

41いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

この旅行記へのコメント (4)

開く

閉じる

  • マチャさん 2015/03/28 08:57:28
    懐かしい町並み
    ホーミンさん、おはようございます。
    最近は古民家をいい感じに改装して素敵な民家、カフェに変身ってのが流行ってますね。
    我が家も昨年の初夏から自宅建て替えのため古民家付きの一軒家に仮住まいしてます。
    敷地内には蔵もあり、こっちを買取って改装した方が良かったかな〜と思ったりもしますが、もう遅いですね。
    古民家を和モダンに飾り、そんなほっこりする空間でいただくコーヒーは最高に間違えなし。
    ホーミンさんはこういう素敵な町並みを山を登りながら発掘してるのですね。
    蕎麦屋とカフェの取材(?)も大人の旅行誌を読んでる感覚で楽しめました。

    明日からお天気怪しいですね。
    今日は山にいるのでしょうか?

    マチャ

    ホーミン

    ホーミンさん からの返信 2015/03/28 21:48:49
    RE: 懐かしい町並み
    マチャさま

    こんばんは。(o^v^o)
    今庄宿の旅行記を読んで下さってありがとうございます。
    投票と掲示板への書き込みもありがとうございます。

    今まさにマチャ邸を新築中なんですね?
    去年の初夏からだと、もうかれこれ10か月になります。
    きっとでっかいお屋敷なんだろうなぁ。
    ホーミンハウスは5か月で建ちましたよ。
    単純に計算して、マチャ邸はホーミンハウスの倍の大きさですね。

    ついでだから、仮住まいの古民家も買っちゃいます?

    古民家は素敵だけど、お手入れが大変でしょうね。
    資材の調達からして難しい。

    落成が楽しみですね♪

  • bettyさん 2015/03/27 21:29:46
    年をいくとこういうところに行ってしまう
    ホーミンさま、こんばんは〜☆
    夕方は少々冷んやりとしていましたね!

    時間を間違えて行った美容院の用事も15時半から行って、帰りは
    18時前頃自転車で走ると厚めの上着でちょうど良かった。

    温泉に行ったついでに色んなところに寄るって若い頃はしたかな?
    たぶん、直行で帰ってきていたと思う。

    今は道の駅や古民家カフェや歴史会館などがあちらこちらにある。
    お城跡もある。
    でも旅籠など、旅の起点となっていた宿の跡や酒蔵に興味が出てくるって
    いうのは私なんかも最近です。

    昔の民家や宿をちょっとリメイクして、センスのいいものを置くと
    とてもいい雰囲気になる。

    今回行ったお蕎麦やさんもいい雰囲気ですね(^−^)
    旅で集めた提灯がいっぱいありましたね。
    主人も集めた時期があったのか・・・いくつか見つけましたけど、
    もうどこにもない(=_=)

    だけど、すごい数でしたね(@^^)/~~~

    ここの方とカタクリの群生地のこともお話されたようですけど、
    鹿が食べてしまったのは本当に残念(・。・)

    北海道の野付半島のあやめの種類の花もエゾシカが食べてしまって
    なくなってきている。

    ホーミンさま、今回は小刻みに色んなところに行っておれれた
    のですね〜



    betty

    ホーミン

    ホーミンさん からの返信 2015/03/28 07:03:11
    RE: 年をいくとこういうところに行ってしまう
    bettyさま

    おはようございます。(o^v^o)
    旅行記を読んで下さってありがとうございます。
    投票と掲示板への書き込みもありがとうございます。

    チマチマと細かく旅行記をアップするので、何度も見に来ていただかなくてはならず、申し訳ないです。

    今日は美容院に行って、かわいくなられたことでしょう。
    この年齢になっても、カットが上手くいくと、「あ、かわいくなった」と密かに思うことがあります。

    私たちが子どもの頃は、本陣があっても観光はしなかったと思います。
    生まれた町にも本陣がありましたが、行ったことがありません。
    今なら社会見学かなんかで、一回は見に行くのでしょうね。

    今回行った旅籠の若狭屋さんも、一時は解体寸前までいったとか。
    ということは、実際に解体された貴重な家屋は、日本中にいっぱいあったという事ですよね。
    もったいないな〜。
    でも維持するのも大変なんでしょうから仕方ないかも・・・。

    ご主人様の提燈は、♪どこへ行ったやら〜♪
              ↑
             八代亜紀の舟歌でどうぞ。

    口コミ投稿をたくさんしたくて、いろんなところを見て回っています。
    今月は頑張りました!
    口コミ28投稿。
    28×500ポイント÷20=700
    700マイル貯められました。
    あと二つ投稿したら、関空・那覇間の往復マイルを越えちゃいます♪
    このエネルギー、いつまでつづくことやら。




ホーミンさんのトラベラーページ

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

この旅行で行ったグルメ・レストラン

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP