越後六日町温泉の宿「龍言」＆越後妻有里山現代美術館「キナーレ」

2015/03/02 - 2015/03/03

３月２日〜５日まで大人の休日１０周年パスを利用して変則的な旅を計画しました。
最初の１泊は友人と２人で新潟越後六日町温泉のいいお宿に泊る旅のため、
越後湯沢で現地集合＆現地解散、後の２泊は１人旅で静岡へ大移動。
今回は、いいお宿「龍言」と越後妻有里山現代美術館「キナーレ」を紹介。

エリア 六日町・浦佐(新潟)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 新幹線 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

友人との「いいお宿に泊まる旅」も今回で10回目になります。
最近は友人がお宿の候補を探して、ecchanがプランを練り段取りします。
「龍言」（りゅうごん）は越後の庄屋や豪農の館を移築した建物で、
約4千坪の大庭園、広大な敷地に32室のお宿です。
魚野川の川魚、こしひかりと越後の香りがあふれる食事と
回廊で結ばれた平屋造りの宿は、雪景色とも相まって山水画の世界に
タイムスリップしたようで、ゆったりした贅沢な時間を過ごしました。

お宿のホームページから、期間と日にち限定30％offのプランを見つけて予約。

フロント

ロビー、ここでお茶とお菓子をいただいてからお部屋に案内されました。
（約250年前の文政年代の武家屋敷である「幽鳥の間」）

館内を説明してくださるけど、広すぎます。まるで迷路のようです。

お部屋の名前はすべて漢字

私達は「玉林（ぎょくりん）の間」ですが、2人とも「・」に気付かず
「おうりん」と思ってました（笑）

右の和室が10畳、左のコタツの部屋が5畳と

テーブルと椅子が2つの6畳の広いお部屋です。

部屋の出入口と10畳の和室の間に、冷蔵庫や金庫と棚（何があったか覚えてません）と・・・

おトイレと・・・

洗面所と内風呂ですが、これらのスペースは暖房が効かなくて寒かったです。

そして1人で探検がてら、まだ誰もいないだろうと思って、
24時間入れる大浴場と露天風呂の写真を撮りに行ってみます。
長い廊下の向こうに「ゆ」の暖簾が見えたので、わりと近いと思ったら、
まだまだ先だった〜・・・

湯上りお休み処

やっと、ありました。

そーっと開けると誰もいません。ここは翌朝入る予定なので写真だけ撮りました。

脱衣場も畳敷きです。

細長ーい浴場、右窓奥に露天風呂のようですが湯船に入らないと行けません。

これが翌朝に撮った露天風呂です。雪見風呂でいい感じでした。

ちょっと迷いつつも部屋に戻って、今度は2人でもう1カ所の温泉に入りに行きます。
そこはもっと遠くて、迷路のような廻廊を行きますが、その途中にいろんな物が・・・
ちゃんと使える公衆電話のようですね。

郷土人形などの置物

お雛様も飾ってますが、左のお風呂の方へ・・・

将棋の対局の場所にもなってるようです。

さらにこの長ーい廊下を進むと・・・

途中に、お宿の大庭園のこんな素敵な雪景色が・・・
晴天なら山々ももっとくっきり見えたと思いますが、
黒が基調のお宿と風情のある冬景色になって気に入りました。

こちらも大庭園と池の雪景色が・・・墨絵か山水画の世界みたいです。

廻廊の角に「昭和年代、旧家のお嬢様の着物」が展示されてます。

新しい露天風呂この先と書かれているので、戸を開けたら直ぐかと思いきや・・

まだ長ーい廊下が・・・

絵馬がいっぱい・・有料ですが、いろいろ願い事が書かれてます。私達はスルーです。

さらに、蔵のギャラリー（2階もあります）

デッカイろうそく

ここから、通常の雪なら小道具を付けて大庭園を散歩できるのですが、
大雪で危険なので、散歩は無理でした。でも友人はecchanのことよくご存知で
ここは素通りするわけにいきません。どうぞと言ってくれて・・・

変身の写真を撮ってくれました。折角なので数歩だけ庭を歩いてみました。

湯上りお休み処、俳句をどうぞとありますが、ここもスルーです。

やっとやっと到着。どんだけー遠いんやー

庭園野天風呂「和楽の湯」湯けむりでほとんど見えませんが、気持ち良かったです！
朝6時〜夜10時半までで、石鹸だけあります。

お風呂の行き帰りに飲んだ、サービスの甘酒、とっても美味しかったなァ

夕食まで少し時間があったので、また1人で表の写真を撮りに行きます。
バックに雪化粧の山々も見えて素敵なんですが、どうしても電線が邪魔になる〜

立派な長屋門

長屋門をくぐって・・・

すぐ左に囲炉裏小屋

そして、ここだけ2階にお部屋があるようですが、宿泊棟なのかわかりません。
1階に「魚沼市場」という朝市がありますが、この時期はお休みで残念でした。

玄関、ここまでお宿の方以外に誰にも会ってません。平日だし、この時期
もしかしたら貸切って思ったら、玄関口の歓迎ボードに4組の名前がありました。
でも翌日のチェックアウトまで1組の方しか出会わなかったです（笑）

玄関上り口

玄関入って右に売店

また迷いつつ戻り夕食会場（個室）へ向かいます。部屋食も選べますが、個室を希望。

お食事処「微笑亭」

個室、椅子席で良かった。

御献立

先付と前菜

雪室熟成にいがた和牛しゃぶしゃぶ

お造り

岩魚の塩焼きと越後魚沼けんちん汁

佐渡牡蠣冶部煮

笠原農園の南魚沼産こしひかりご飯、漬物、雑きのこ汁

デザート（ガトーホワイト、越後姫）
どれも美味しくいただきました。特にご飯は最高！

翌朝も同じ場所で朝ご飯

色鮮やかな真っ赤な器に幾種類もあったけど、美味しく完食しました。

お食事処を後にして、お部屋で今日のプランを相談。午後3時頃まで一緒に回れます。
現代アートに興味がある友人の提案で、十日町にある「キナーレ」に決まり。
友人は新潟〜伊丹までJALの最終便で帰ります。
ecchanは明日の伊豆方面へ向かうのに、何処か上越線の駅近くで温泉がないか
事前に探したら、水上温泉の「水上館」が朝食付でリーズナブルだったので予約済。

十日町へ行くには北越急行ほくほく線六日町駅からが近いので、
10時半すぎ、六日町駅まで送っていただきました。お宿からは約5分ほどです。

ほくほく線快速なので、1駅です。

十日町駅から歩いて15分ほどです。絵画を観るような美術館を想像していたら、
ぜんぜん違ってたので驚きました。現代アートと言われても分かってないecchanです。

越後妻有（つまり）里山現代美術館「キナーレ」
入館料1,000円、冬企画展「雲の向こうに」は3月29日までです。水曜休館
ちょっと高いと思ったけど、意外にも楽しくて納得です。

越後妻有里山現代美術館「キナーレ」は、信濃川、越後の土、落葉広葉樹、集落、
濃密な風景、トンネル、縄文土器、雪といった越後妻有の地勢、歴史をテーマとした
常設作品群を通して、地域そのものを施設に埋め込み、世界・現代・地域・里山が
交差する美術館を目指し、2012年7月にオープンしました。
長いときには5ヶ月も雪に囲まれ、積雪3ｍを超える地での「雲のむこうに」展
雪を、雲を、冬を楽しもう！！がテーマです。

まず入ったところに展示されているアート
「スペースダンス・イン・ザ・チューブ」
まったくもって何なのかサッパリ分からない様子を察してか、
窓口の女性が説明してくださいました。

宇宙にいかなくても、海に潜らなくても体験できる半重力状態のデモンストレーション。
伸縮性のある新素材の繊維で作られた（中央に浮いている白い布）特殊な
スペースチューブに入って身体を動かすことで、無重力に近い状態を体験できると

やってみないと分からないので1人ずつ体験することに・・交代で写真も撮ります。

左の女性が受付の方です。そしてチューブの中にecchanが入ったところです。
ちょっと膨らんでいるのが分かるでしょうか・・・

中間あたりです。中では悪戦苦闘？してるんですよ(笑)

あと少しです。どうですか浮いてるでしょう・・・

はい、ecchan出てきてグッタリポーズですね(笑)　息ぎれ状態です。
こんなんじゃ宇宙には行けませんね・・・でも面白い体験でした〜

お次は「The Pedal Train　〜空をたどる列車〜　」
3人乗りの子供列車が、キャットウォークを縦断します。車窓からの眺めは、
ゲルダ＆ヨルクの「ゴーストサテライト」
普段と違う目線で作品を眺めながら、越後妻有の宇宙の旅を楽しめます。
という説明。大人も乗れるというので2人で乗るというか、足で漕ぎますよ。

童心にかえって遊んでますね(笑)
回りにあるのが「ゴーストサテライト」でこれもアートです。

作品名「昇華キ」
受付でもらった花びらを中央の透明な筒から飛ばします。
まわりの花びらは飾りなので触れてはいけません。

新潟の長くて厳しい冬、縮こまった気分を解放したい。
生活の中で心に溜め込んだ想いを花びらに変えて、ぱっと空に飛ばしてしまいます。
何かが変わるほんの少しのきっかけです。という説明ですが・・・

手から花びらを離すと筒を通って建物の外へ飛んでいきますが、
どこに飛んでいくんだろうと窓まで行きましたが分かりませんでした。
とくに感想なしです。

「ソイル・ライブラリー/新潟」
すべて新潟県内の土そのままの色です。

「AIR VESSEL」
青空をまとった潜水艇が厚い雪の空、雲の中に潜航します。
厚い雲の向こうに空がある、ではなくて、私たちが青空。
そんな思いを抱かせてくれる作品です。と説明ですが・・・

作者の意図は分からずに歩いていても、面白くて渦巻いている感覚になりました。

もっといろいろな作品があって、なにかしら体験ができるので楽しかったです。

「FMとおかまち」のスタジオとライブラリー

ライブラリーなどに置かれているテーブルの黒い部分を
繋げると信濃川になるように描かれています。これもアートです。

「Dining Bar 越後しなのがわバル」
レストラン、バー、バールとして、お酒も飲めるお店。
ライブラリーから続いていて、仕切りはありません。
お店の天井もアートです。不定期に丸いものが回り出します。

ここで軽めのランチにします。友人は飲める口なのでこれに魅かれたようです。

ここでしか飲めない、松乃井純酒100ml・妻有ポークロース粕漬け・クリームチーズ粕漬け
1,600円

ecchanは、今日だけ雛祭りのお寿司があったので注文　250円安い！
量もそこそこあって、素朴で美味しいお寿司でした。

十日町駅に戻って来ました。
1人では絶対に行かない現代美術館に連れてきてくれた友人に感謝です。
長岡の新幹線のホームまで一緒に行き、これからも、いいお宿の旅を
続けようねと約束をして、大阪に帰る友人を見送りました。

ecchanは明日からの伊豆方面に向けて、つなぎの宿と言っては失礼なんですが、
リーズナブルで駅まで送迎がある水上温泉宿「水上館」の最寄り駅水上まで
新幹線とローカル線乗り継いで向かいます。

コノおいなりさんは「龍言」をチェックアウトのとき、お宿の方から
渡されたものです。「見返りの心」とあります、凄いですね龍言！
夕食として水上館で美味しくいただきました。
あまりお腹すいてなくてお菓子もあったので、足りました。

水上館の写真はこれだけにします。温泉もお部屋もお値段以上に良かったです。

翌朝、8時水上駅まで送っていただき、越後湯沢まで上越線、乗り換えて
新幹線Maxとき310号で東京へ向かい、車内販売で「はくたか」の
ミニタオルハンカチとキーホルダーを記念に購入しました。

東京駅到着後は、11時発のスーパービュー踊り子5号に乗車。
すでに旅行記はアップしてますが、伊豆稲取の雛段飾りと河津桜へと続きます。

順不同になった旅行記を最後までご覧いただき本当にありがとうございます。

この旅行記へのコメント （4）

• DONGURIさん 2015/03/25 23:35:48

  記念すべき…☆

  10回目のご旅行おめでとうございます(*^^*)
  めちゃくちゃ広い旅館ですねぇ(*´∇｀*)
  しかも雪を眺めながらの温泉なんて、心身ともに癒されます〜(*´ω｀*)
  現代美術館、興味あります!!(#^.^#)
  

  ecchanさん からの返信 2015/03/27 23:55:01

  RE: 記念すべき…☆

  DONGURIさん、ありがとうございます。
  
  もう10回目になってしまいました。震災の時と去年抜けたので、
  12年以上続いてるということですね。我ながら感心します（笑）
  
  また次はどこがいいかなぁと探すのも楽しみの一つです。
  
  ecchanより
  

• notchさん 2015/03/24 22:52:51

  冬の越後と春の伊豆

  ecchanさん，こんにちは。
  
  ずいぶん豪快な(笑)行程の旅をされましたね。冬の越後と春の伊豆を一気に味わう旅，すばらしいです。
  
  タイトルに「現代美術館」とあったので，どんなところだろうと思いましたが，なかなか楽しそうですね！　体験できるというのがいいですね。地方にある美術館って，意外と新しい発見があったりしますね。
  
  今年はちょうど，地方の美術館にも行ってみたいなあなどと思っていたところなので，（新潟まで行けるかどうかはわかりませんが）ぜひ参考にさせていただきます。ありがとうございます♪
  
  notch

  ecchanさん からの返信 2015/03/25 20:13:05

  RE: 冬の越後と春の伊豆

  notchさん、こんばんは。書き込みありがとうございます。
  
  休日が、JR東日本や伊豆急行が乗り放題のパスを利用可能な期間と一致したので、
  年甲斐もなく大移動の旅程となり（笑） お陰で一度に２つの季節を感じました。
  
  新潟は県全体で様々な形でアートや体験型イベントなど取り組んでるようですよ。
  
  notchさんの大分編も宮崎に続き素晴らしいですね！
  由布院へは4回訪れていて、その度一部のエリアが観光地化されすぎたように感じ、
  もう行くこともないかなぁと思ってたら・・
  notchさんのいつもながらの素敵な写真と物語のような旅行記を拝見して、
  また行きたくなりましたよーー ゆふいんの森にも又乗りたいですし（笑）
  
  「ななつ星」間近にご覧になったんですね〜でも私には手が届かない夢の列車！！
  
  後になりましたが、4トラMAPの西半分が完成おめでとうございます。
  そして、フォローしてくださってありがとうございます。光栄です♪( ´▽｀)
  これからも、どうぞよろしくお願いします。
  
  ecchanより