サヨナラ、『トワイライトエクスプレス』　2

2015/02/03 - 2015/02/03

２０１５年３月１２日に営業運転を終了する『トワイライトエクスプレス』。


念が通じたのか、プラチナチケットが運良く手に入った。
寝台は９号車のＢコンパートメント。

私たちを乗せた列車は夜通し走り続け、夜が明けるとそこは一面の銀世界だった。



ところが・・・
折からの大雪と強風のため、前日札幌を出発した上り列車は青森県で立ち往生したらしい。
後日、新聞の報道によると「１５時間半の遅れ」とあった。
（この列車の遅延の最高は、２５時間らしい）

通常なら、ＪＲ職員に文句のひとつも言いたい。
しかし、車内でのスタッフの“おもてなし”に、乗客の思い出が重なり、その種のクレームも無かったとか。



食堂車は、某ホテルが運営している。
そのスタッフの一人のＮさんに、ある用事を頼んだ。
私に向かって「わかりました。後でお持ちします」と彼は答えた。
でも、私は「車内をあちこち移動しているので（捕まるかな？）」と思った。
しかしＮさんは「お客様の、お名前と顔を覚えました」と、さらりと言う。
「えっ？」
私は耳を疑った。
たった一度、会話しただけなのに！？
「覚えちゃったの？」
さすがプロ魂！　
感心しきり。



鉄道ファンならずとも、こんな列車に「少しでも長く乗っていたい」のが本音。
そんな列車番号[８００１]が、白い街を目指して北へ向かった。

エリア 札幌(北海道)

翌、３日の早朝。

一番に食堂車に向かった。

ブレックファーストのメニューは、

先付け３種

美味っす！

メイン♪

食後に、コーヒーを。


『トワイライトエクスプレス』オリジナル予約カードを記念に頂きました。

いつの間にか、列車は函館本線に入っています。

悪天候だが、太陽が顔を見せた？

彼方にオレンジ色の陽が。

内浦湾に沿って北上

千歳線に入ると吹雪もやんだ。

長万部付近を通過

豊浦付近

洞爺駅

東室蘭

東室蘭

登別駅

錦岡駅を通過

苫小牧駅

見て！


ホームの柱にある雪の山
　

出発を待ちます。

線路も雪の中・・・

千歳線

北国の電車は、雪まみれ(^_^;

それでも、吹雪く所も

ホームは雪に埋もれて、誰もいないぞ・・・

列車通しがすれ違うと、粉雪が舞いあがり周りが見えません。

いよいよ札幌駅が近づいてきました。

雪の札幌駅に入線します。

ホームに滑り込みます。

到着しました。

雪のホーム

名残惜しいですが、列車を降ります。

雪にまみれた車体

車両基地へと、回送されます。

どんどんと・・・

遠くなり、


去っていきます。

見えなくなるまで・・・


見守りましょう。

２６年間、お疲れさま。



さようなら、『トワイライトエクスプレス』