２０１５年２月９日　１　穏やかに回復し急速に発展しているカンボジア

2015/02/07 - 2015/02/13

２０１５年２月９日　１　殺戮や地雷禍の跡は見えない静穏さ

カンボジア政府が運営する授産所、「アルチザン・アンコール」を訪問する。
この施設は、内戦や地雷により身障者になった人に手職を与えることが目的で、熟練者が作る織物や刺繍などの売り上げで運営されていると聞く。

この国は、国土も人心もかなり荒廃しただろうから、その回復には力を入れている。
旅行者が見る限り、そうした荒廃のあとはほとんど目につかない。


ガイドの説明によれば、働いている人は千名を超えているようだから、かなりの規模だ。

絹糸を使った絣織の現場を見たが、細い絹糸での作業は想像を絶する多くの時間がかかるとのことだ。
実演しながら説明されるのは日本人の方で、分かりやすい。

一方織られた布はきめが細かく、高級感を持つ。
当地には黄色い繭の特産の蚕があり、その繭から生まれる糸は特別美しいようだ。

ブラウンとグリーンが混じった地色に、オレンジの絣模様の入ったスカーフが気に入り、１２０ドルで買う。
光沢が美しく、光の当たり方で色が玉虫のように変化する。


作業に従事している人、販売の人、皆静かで穏やかである。
サービス過剰もなく、さっぱりと心地よい。

つい最近まで荒廃していた国とは思えない空気を感じる。
カンボジアに来てからまだ三日目なのに、私はすっかりこの国が好きになっている。

2015.2.26片瀬貴文記

エリア シェムリアップ(カンボジア)

• 旅行の満足度: 3.5
• ショッピング: 4.0

アルチザン・アンコールで
働く人

手話説明版

見事な紅葉

ブーゲンビリアも
美しい

アルチザン・アンコールで
働く人

アルチザン・アンコール
の売店にて

タイル絵

所内のカフェで
ヤシのジュース

洒落たオープンカフェ

近くのレストランセンター

昼食の
飲茶

飲茶レストラン前のガーデン