ルアンプラバン小旅行

2015/02/20 - 2015/02/24

「旅は散歩の延長」っていうのが僕にとっての旅行なのだけど、ちょっと気分転換に遠くまで散歩してきた。

行ってきたのはラオスの古都ルアンプラバン。すごく小さな街で、旧市街は通りの端から端まで、のんびり歩いても15分くらいで終わってしまう。

あいにくというか中国の旧正月にぶつかってしまい、ラオスを旅行しているといより中国の田舎を旅行しているかのようだったけれど、のんびりしたいい散歩ができたと思う。

エリア ルアンプラバン(ラオス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 2.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 自転車 徒歩 バイク
• 航空会社: ベトナム航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

成田からハノイ経由でルアンプラバンへ。ラオス航空にはじめて乗ったのだけど、機内食がみかんだった。1時間のフライトだし、それなら機内食なくてもよかったのだが・・。

ルアンプラバン空港に到着。ここには何年か前にも来ているのだけど、最初別の空港に降りたんじゃないかっていうくらい立派になっている。

以前は田舎の駅みたいなターミナルというか建物だったのだけど。荷物受取も外で荷物をベルトコンベアに置いているのがみえるくらいだったが、今度のは普通の空港って感じです。

ルアンパバーン国際空港 (LPQ) 空港

で、予約していたホテルについたのだけど、もう満室だっていう事実。前もって遅いフライトになるっていってあったのに。

まあ、これが旧正月のパワーなのだろう。明日には空くけど、今日は満室っていわれて、他に宿も見つからなそうだったし、宿の親父の部屋をつかわせてもらう。

とりあえずシャワーもあるし、ないよりマシ。

ちなみに、宿の親父は玄関にゴザひいて寝ていた。すごい寒かったらしく、翌朝しんどそうだった。

翌朝。托鉢をみるために6時には宿を出る。

ルアンプラバン、すっかりおしゃれな街になっている・・。

ということで旧市街をぶらついていると托鉢に出くわす。

有名なのはサッカリン通りなのだけど、ここはもう夜明けのアンコールワットみたいにツアー客で騒々しくて混雑しているので、裏通りに避難するのがいい。

托鉢って眺めていると、出し手と受け手のタイミングが重要なんだなと感じる。

このお婆ちゃんは慣れていて、わんこそばみたいに手際よくお米をいれていた。

で、面白いのは托鉢でもらったものを子供に還元しているところ。こういうのは実際に旅に来ないと見られない風景だよなって思う。

托鉢もみたことだし街歩きの散歩に出かけてみることにする。メインストリートでは美しい花が満開に咲いていた。これ、なんの花だろう。

メコン川とカーン川の合流ポイント。竹でできた橋がかかっている。有料だったが渡ってみた・・が、川の向こうにはなにもなかった。

あとで地図で確認したけれど、どうも空港があったみたい。

ワット・シエントーン。多くの寺院は19世紀後半に略奪にあってしまい、いまあるものは復興されたものだけど、それでもタイの寺院より落ち着いていてのんびりしている。

ワット シェントーン 建造物

そして、ルアンプラバンはラオスでも有名な美人の産地なのだけど、寺院のレリーフも美しいものが多い。こういうレリーフの違いを見て歩くだけでも楽しいと思う。

そして、ラオスはコーヒーの産地でもある。ここはラオス産のオーガニックコーヒーを生産しているブランドのカフェ。

ここと、ビエンチャンとアメリカに支店があるらしい。

ということで、フレンチプレスでラオスコーヒーを飲んでみる。ここの季候みたいに優しい風合いのコーヒーだった。すごい気になったので豆も購入。家でゆっくり淹れてみることにする。

そして市場へ。ほとんどタイからの輸入品なので、お土産物にみるべきものはないけれど、それでも活気ある市場はどこへいっても楽しい。

ランチは竹藪のなかにあるカフェレストラン。ラオビールが美味しい。

宿にもどったら、今日からは部屋があった。ということで、やはりなにはなくとも一段落。

昼下がりの暑い時間には少し昼寝して夕暮れ。プーシーの山に登って夕暮れをみようかと上がってみたのだが、ものすごい混雑と騒がしさで日暮れまで待てずにくだってしまった。

ということで、夕暮れを過ごしていたのはメコン川の河川敷。地元の子たちが、なんとなく時間をつぶしている横で一緒になって静かに川を眺めているのは、なんだか夏休みが戻ってきたみたいですごい不思議な時間。

観光でもなんでもないんだけど、旅行から帰ってくるとこういうシーンがすごい残っている。時折、船が川を遡っていくのをみながらチルアウトしていた。

そして、ルアンプラバン名物のナイトマーケットへ。ここもタイからの輸入品が多くて、あまり買うものないんだけど、なんとなく見て回るのが楽しい。

ルアンプラバン、夜のメインストリート。静かなものです。

タンゴール 創作料理

ちょっと入ってみたバーで、バジルモヒートを飲んでみたりする。

タンゴール 創作料理

翌日も夜明けに起きて托鉢を眺めている。結構、あいさつとか気軽にしていて面白い。

通りを行く托鉢僧。ちなみに、春節の時期のルアンプラバンは中国から高級車に乗ってきた観光客が路駐しているので、混み合っている。高級ドイツ車がルアンプラバンの街角にとまっているのはすごい不思議な感じ。

そして、この街が中国から近いのだなあ・・って実感する。

さて、僕はといえばバイクを借りて少し遠出してみることに。

ルアンプラバンの街から30キロくらい離れたクアンシーの滝に行ってみる。

ルアンプラバンからは道を2回曲がるくらいの単純なルートで看板も大きく出ているので迷うことはない。道路も舗装されているし、バイクで走っていて気持ちがいいコース。

途中の道の風景。ものすごいのどかな田園風景。ちょっと田舎道入ってみたいなあとか思うのだけど、どこからたどり着けるのか全然わからない。

ということで、1時間くらいかけて滝までやってきたのだが、入り口にはなぜかクマ園があった。

ものすごい怠惰なクマが昼寝している。あのハンモックみたいなのが、すごいうらやましい。

滝は石灰質の岩を流れていて、青い水が神秘的。中国の九寨溝みたいな感じがする。

滝つぼはそれほど深くないし、全体的に浅瀬なので、水遊びするにはちょうどいい。

外国人などは水着で泳ぎ回っているけれど、ラオス人はそれをあまりよく思っていないようにもみえる。

ところどころにベンチがあったりするので、そこでぼーっと眺めているだけでも十分リフレッシュできるし気持ちがいい。

そして、これがクワンシーの滝。それほど大きな滝ではないけれど、きれいな滝。神聖な場所の感じがする。

ということで、あっという間のルアンプラバン滞在が終わってしまった。帰りは宿屋の親父がただで空港まで送ってくれた。よほど懲りたし、悪く思っているらしい。

プーシーの山をみながら空港へと向かう。

まあ・・普通に考えればそうなんだが、僕としてはひさびさに変な体験しちゃって面白くもあった。こういうトラブルも含めて旅の楽しみだよな。

そして空港から飛行機にのってハノイへ。次にこの街に来るのはいったいいつになるのだろうなと思いながら帰国した。

この旅行記へのコメント （10）

• 照さん 2016/08/02 12:47:48

  素敵な旅ですね

  写真が本当に綺麗で素敵ですね。

  shinkさん からの返信 2016/08/02 13:11:19

  RE: 素敵な旅ですね

  掲示板への書き込みありがとうございます！！
  
  ルアンパバンは、僕が訪れたときはまだ比較的静かで穏やかな観光地の町でした。
  色んな物は変わっていきますが、この雰囲気は残っていてほしいなあ・・と、いま自分で旅行記読み返していて思った次第。
  
  素敵な町なので、ぜひ旅してみてください。

• Gizumoさん 2016/04/11 21:42:25

  表紙の写真！

  shinさん
  
  久しぶりに4tきたら、この表紙の写真に一目惚れ。
  すごく良い写真！さすが〜
  托鉢のシーンはいつか撮りたい写真です。
  
  他も、この旅行記の写真全部好きだわ。
  
  宿の親父の部屋に泊まる事になったって(^o^)
  笑っちゃいました。
  
  Gizumo

  shinkさん からの返信 2016/04/12 12:00:28

  RE: 表紙の写真！

  こんにちはー。ちょっくらフォートラベルさんでご無沙汰しておりました。
  
  ルアンパバンはいいところでした。
  ただ、托鉢の風景を観に行くのであれば、中国の旧正月は避けた方がよいです。
  
  そして、二回目の訪問なのですが、随分と雰囲気変わりつつあるので、行くならばはやめに！がいいかも。
  
  宿の親父の部屋は・・すっごいもめて、「宿の親父の部屋」か、「見知らぬドイツ人の老人」と相部屋のどっちがいいかと聞かれて、宿のオヤジの部屋にしたのです。。だって、ドイツ人の人にまだ許可とってないっていうし。
  
  旅をしていると色々あるなあ・・と思った次第。
  
  

• yukiさん 2015/05/06 12:19:02

  こんにちは。

  shinkさんの写真とても綺麗です！
  ルアンプラバンっていうところは聞いたことない私ですが
  行ってみたいと思いますが
  勇気がいりますね。
  宿の満室体験は...
  なかなかオーナーの部屋で泊まることができませんからね
  そいうのもいいな〜と思います。
  
  Yuki
  

  shinkさん からの返信 2015/05/07 11:32:32

  RE: こんにちは。

  Yukiさん
  
  こんにちはー。メッセージありがとうございました！
  
  ルパンプラバンはラオスの小さな町で宿が少ないところに
  中国の旧正月休みと重なってしまい、満室ということになってしまいました・・。
  まさか、ラオスまで中国からドライブで来るようなところだったとは（ドライブで他の国に行くという感覚がうらやましい）。
  
  宿の満室はまあ・・ネタとしてはおもしろかったけれど、これ一回でいいかなという体験でした。
  
  Yukiさんの旅行記ものちほど遊びにいきますー。

• 皐月さん 2015/03/05 21:48:17

  東南アジアの街に咲き乱れる花は

  こんにちは＾＾。
  
  shinkさんが街でみかけた満開の花は、ブーゲンビリアじゃないでしょうか。
  ブーゲンビリアの木陰大好きです。
  
  ラオスは私が行ってみたい国のひとつです。
  おしゃれに洗練されはじめたアジアも好きだけど、おしゃれになりすぎないうちに行きたいな〜。
  

  shinkさん からの返信 2015/03/09 14:19:22

  RE: 東南アジアの街に咲き乱れる花は

  皐月さん
  
  こんにちはー。これブーゲンビリアだったんだ！！
  もっと草っぽいのかと思っていたけれど、結構大きいんですね・・。
  
  ラオスはルアンプラバンはだいぶオシャレになってきております。
  物価の高さはタイ以上かってくらい。
  
  美しい街なのですが、素朴さってことでいえば首都のビエンチャンの方かもって思ってしまいました（ビエンチャンはなんもないけれど）。

• アルデバランさん 2015/03/04 06:15:24

  乾季のルアンプラバン

  shink様　こんにちわ
  
  ルアンプラバン小旅行拝見させていただきました。
  
  宿のトラブル、いろいろあるんですね。
  満室なんて言われたら焦ります。
  
  ２月は乾季でしょうか。
  カーン川は水量が少なくバンブーブリッジかかっているんですね。
  私が行ったときは雨季で溢れんばかりの水量。
  橋は影も形もありませんでした。
  泊まった所はカーン川の向こう側の村だったので大きく迂回しなければならなかったです。
  
  逆托鉢、面白そうなのでやってみようとも思いましたが
  厳粛な宗教行事、ふざけちゃいけないと思いとどまりました…
  
  アルデバラン

  shinkさん からの返信 2015/03/09 14:17:10

  RE: 乾季のルアンプラバン

  アルデバランさん
  
  こんにちはー。おひさしぶりです。
  宿のオーバーブッキングは何度か経験あるのですが、宿の親父の部屋に寝たのははじめてです。だいたいは他のホテルをアレンジしてもらうんですけれどね・・。
  
  カーン川の橋は雨季はかかってないみたいですね。あれあると意外と便利ですが、有料なのが面倒・・。
  
  逆托鉢僧は子供がやっているみたいなので、僕も遠慮しちゃいました。ラオスは次行くとしたらもっと南の方に行ってみたいなあと思った次第です。