冬の東北プチ湯治（2）厳美渓へ、そして鳴子温泉へ

2015/02/14 - 2015/02/21

旅の２日め。いよいよ鳴子温泉へ向かいます。でもその前に、もう１ヶ所より道することに。
冬は猊鼻渓のがこたつ舟下りができて楽しいかな？とも思ったけれど、電車の本数が少ないので、より気軽にバスで行ける厳美渓のほうへ。雪景色でそれはもうキレイでした！
宿泊は鳴子温泉の旅館すがわら。コスパよし。

エリア 一関(岩手)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

昨夜は遅くまで雪がチラチラしていた模様。一関が誇る賢人、大槻ズも雪ですごいことになってます。

今日は厳美渓へ行ってみることにしました。バスの時刻表を見たところ少し時間があったので、駅にあるパン屋さんで朝食を。ヨーグルトは朝のサービス☆

バスで20分（490円）ほどで厳美渓へ。やはりオフシーズンということか、日曜だというのにここまで乗車したのは私ひとり。

厳美渓 自然・景勝地

おおおお！！ちょーキレイ！すげえな、こりゃ。
こんなに綺麗な景色をひとりじめ。贅沢ぅ！
こんな素敵なところ、冬は誰もいないなんてびっくり。皆の衆、ぜひ見に行くがよい〜（何様？）

ただし、他の季節なら渓谷により近づけそうなのですが、この時期は入ることができません。

空飛ぶだんご、と有名な「郭公屋」さんも休業中だし。

巣箱のようなものが、たくさん設置されています。なんかいるのかな〜。覗いちゃだめだよねぇ。

水の色もなんともキレイです。冬でこれなら、光が入る夏はもっとキレイでしょうねぇ。

この美しい渓谷は、2kmほど続いているらしい。雪道なので控えめにではありますが、あたりを散策してみます。

ほんとうは渓谷に近い遊歩道があるのかもしれないけど、すべては雪に埋もれてしまっているので、舗装された道路をてくてくと。住宅もけっこうあり、寂しい感じはありません。

この感じからみるに、新緑や紅葉もよさそうです。

カモ、寒いだろうなぁ。

橋を渡って、対岸を戻ります。

お天気もだんだんよくなってきたみたい。いやー、ほんとうに素晴らしい景色だ。伊達政宗もお気に入りだっただけある。来てよかったなー。

餅やだんごが名物の地に来たのに、蕎麦に入った餅しか食うていない、ということに気付いた私。厳美渓バス停のところにある「滝見だんご」さんへ。

ニコニコと素敵なおかあさんが、お餅をどんどん切って丸めています。
いろんな種類のだんごがあり悩む。むー。

納豆を主食に、餡をデザートにしてみました。柔らかくておいしい！普通のお餅とは食感が違いますね。
私がこれを食べている間だけでも、地元の方が何人かいらっしゃってました。郭公屋はたのしい、滝見だんごはおいしい、とのこと。

お餅に満足し、お天気もいいので、もう少しお散歩することにしました。

向かったのは一関市博物館・・・

だったのですが、となりに道の駅があったので、ついそちらへ。

お土産物の部屋と、地元物産の部屋とがありました。前者はガラガラ、後者はたくさんのお客さんが。私も後者派。持って帰れないし買わないくせに、ぜったい見ちゃう〜。

サハラガラスパーク、というところを抜けつつ、バス停へ。いやー、冬の厳美渓なかなか良かった。いいもの見たわ。

一ノ関駅へ向かうバスが磐井川を渡るとき、白鳥が見えたのでちょっと下りて寄ってみました。でも急に吹雪いてきて、見えるけど見えない・・・吹雪と闘う私。うぉー。

磐井川 自然・景勝地

ついでに昨日は見学時間が終わっていた武家屋敷へも寄る。

なにか特別なつくりだったりはしないようですが、無料で見学できるのがいいね♪

ホテルに預けていた荷物をピックアップし、東北本線、陸羽東線と乗り継いで、

鳴子温泉駅へ。一時間に一本ほどの電車ではあるけれど、駅を下りたらすぐ温泉街って便利。

いきなりの硫黄臭だ。もちろん駅にも足湯だね。

そして、そう、ここは湯の街、こけしの街。

なにもかも、とりあえずこけし、なんです。

今夜泊まるのは、駅から徒歩10分弱のこちら「旅館すがわら」。一泊だけ、温泉街の中心部に近いあたりにしてみました。

チェックインにはまだ時間があるので、荷物だけ置いて、付近を散策します。

鳴子名物である、栗だんごのお店があったので、入ってみました。「一之坂餅屋」。

うーん、どうだろう、そんなに美味でもないような。滝見だんごの感動のあとでは・・・

そもそも、お店のかたがタバコ吸いながら接客するのが気に入らないので、なにもおいしく感じないだけかも。あと、無愛想な店員のかわりにかわいいゴールデンレトリバーが大層フレンドリーな接客をしてくれて犬好きとしてはたまらないのだが、まっしろなコートが泥だらけにされたのに飼い主である店員が放っておくのもどうだろう。そもそも飲食店で大型犬ノーリードなのダメだろう。※犬はかわいい。

気をとりなおして、温泉神社。
一週間お世話になりますし、まずはご挨拶しましょかねー。

おう・・・神様すみません、私には上れません・・・

神の恵み、共同湯「滝之湯」。明日にでも入りに来よう♪

などと言っているうちに、強く雪が降ってきました。
うぉー。本日２回目の吹雪との闘い。あっけなく敗れ、ちょっと早いが宿へと向かう。

私が泊まるのが、こちらのお部屋。１名泊で、一万円ぽっきり（税抜）。

トイレは共用ですが、洗面はあり。

鍵がこけしに付いてるのが可愛い。オヤツが二種あるのも嬉しい。

まずはロビーで珈琲を飲んでおちつく。こちら、マシンがあって自由に飲めちゃうの。高級でなくてもいい、珈琲なしでは生きていけんのじゃ・・・という私には素晴らしいサービス。

明るいうちに露天風呂へ。
男女別の大浴場のほか、４つだかの個室もあり、自由に貸切で入ってよいのです。とくに内湯は広さもあるので、小さいお子様連れファミリーなどに人気のようでした。

こちらはまた別の風呂。なかなかよいお湯です。アルカリ性で柔らかくスベスベする感じ。美肌成分のメタイケイたっぷりらしい。たいへん、また美しくなってしまうわ、おほほ（←ばか）。

小さなタイル絵もかわいい☆

中庭には立派な足湯もあるけど、雪により閉鎖中。

お風呂をはしごした後は、ちょっと探検。増築を繰り返したのか、迷路のようで面白い。
そして勿論、どこにでもこけし、なんだよね。

うわ、へんなのいる！

ご飯は部屋食です。一万円にしては豪華（この写真のほかにも数品あり）。仙台牛のステーキまであるもんね！全体的に味は普通だと思うけど、値段と比して満足度高し。
もちろん米一粒残さず、完食。う・・・お腹が苦しい〜

なんと夜食まで。ちいさな味噌おにぎりだけど、ちょっとしたことが嬉しい。
ごちそう食べてお風呂に入って。これじゃ湯治とはいえないけど最高。