2008年粟国島_ギンガメトルネードを求めて一人旅

2008/04/30 - 2008/05/05

粟国島ではギンガメアジのトルネードが見られるらしい．
そんな噂を耳にしたときから，いつか行ってみたかった粟国島．
那覇からフェリーで2時間以上．んー，慶良間諸島よりも遠い．そんなに簡単には行けない．．．
ただ，琉球エアコミューターのセスナ便だと，その道のりが20分かそこらで着いちゃうらしい．
せっかくだから小っちゃいセスナに乗るしかないでしょ．

実は，知る人ぞ知る映画『ナビィの恋』のロケ地としても有名なこの島．
美しい海と風景，そしてのんびりとした時間を楽しんできました．

お世話になったダイブショップ
ダイビングハウス粟国
http://www.agunijima.com/ac.html

※写真の整理をしていたところ，この写真たちを見つけたのでアップしました．
2008年の記録ですので，情報が古くなっているかもしれません．
実際，琉球エアコミューターの那覇-粟国便は，2015年現在，廃止されているようです．

エリア 粟国島(沖縄)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 船 ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

羽田夕方発の便で，夜に那覇入り．
次の日の琉球エアコミューター粟国行き10時発の便に搭乗です．
この小さなセスナ機，パイロットも含めて10人乗り．
チェックインのときに体重を量られ，席が割り当てられます．

パイロットのすぐ後ろの席でした．
もちろんCAなんていません．
パイロットから団扇が手渡しで配られたり（笑）．
離陸の操作も間近で見られます．

ジェット機と違って，この小ささの飛行機だと，足の下に「空」を感じますね．

離陸してすぐに，慶伊瀬島が見えてきました．
那覇からの無人島ツアーがよく出てる場所ですね．

ナガンヌ島

珊瑚礁が美しいです．

そうこうしている間に，あっという間に着陸態勢に入ります．
粟国島の滑走路を視野に入れて，アプローチからランディングまで，パイロットのすべての操作を乗客みんなで見守ります．

到着した粟国空港は，公民館のような建物．

粟国島の地図．
集落は粟国港の近くに固まっていて，あとは畑や草原が広がっているのどかな島です．
ぐるっと一周できる道路もあるのですが，徒歩はオススメしません．けっこう距離あります．

さっそくダイビング開始．

1mくらいのアジの仲間をちらほら見かけます．
トルネードに期待がふくらむ．．．

だんだん群れが大きくなってきました．

そしてとうとうトルネードが！

これが粟国のギンガメトルネードです！
ギンガメアジ何千匹いるんでしょう．．．
大迫力！！

形を変えながらグルグル回るギンガメ塊に，しばし見とれます．
粟国に来た甲斐があった！！

ギンガメトルネードを目に焼き付けた後は，それ以外のポイントにも潜ってみます．
どこも魚影が濃いですね．

リーフエッジのポイント．
見上げるとこんな感じ．

キンギョハナダイの群れ

カスミチョウチョウオの群れ

セジロクマノミ

粟国はウミウシ天国でもあります．

ウミウシ好きには，たまりません．

ダイビングだけではもったいないので，島内も散策．
民宿で自転車を借りて，出かけます．

沖縄の離島ではよく見かける風景．
放し飼いのヤギ達．

『ナビィの恋』を見たことがあれば，この風景に見覚えありませんか？

ちゃんと看板立てて紹介してくれてました．

島の東側，ウーグの浜に到着．

美しい砂浜です．
ハイシーズンじゃないとはいえ，こんな綺麗なビーチに人がほとんどいません．
贅沢すぎます．

ここも映画で使われた場所ですね．

グッと足を伸ばして，島の西の端「マハナ」までたどり着きました．

一見，沖縄とは思えないような草原が広がっています．
ちなみに粟国島は標高が低いので，ハブはいません．
安心して散策できます．

粟国港と集落を遠く眺めることができます．

粟国の塩工場にも寄りました．
そういえば「粟国の塩」って聞いたことありますよね．

お願いしたら，快く中も見学させてもらえました．
沖の深いところからとってきた海水を，こういう自然のやり方で水分を飛ばし，塩分濃度を上げていきます．

そしてこの大きな釜で煮詰めます．
燃料は薪！

手間を掛けて作られている「粟国の塩」でした．

ハイビスカスのある路地．
沖縄らしい風景．

地元のおじさんに誘われて，船釣りにも同行．
けっこう釣れるもんです．
内地ではあまり見ない種類ですが，夕食においしくいただきました．

5日間の滞在でしたが，あっという間に帰りの日．
帰りも粟国空港から那覇空港まで20分間のフライトを予約していたのですが，ちょっと曇り気味で風もあるので欠航になる可能性が高いとのこと．
であれば，せっかくなのでフェリーで那覇まで帰ることにしました．

もうすぐ出航です．

フェリーが岸を離れると，お世話になったダイブショップの船が！！

しばし手を振りながら並走．粟国にお別れです．

粟国島は，心の底からのんびりできる，静かで温かい島でした．
またいつか，遊びに行きます．