2014/12/26 - 2014/12/26
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SUR SHANGHAIさん
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この日は金曜日。
インドネシアとの国境近くにあるSERIKIN(セリキン)の村のバザーや、クチンの西外れにあるSATOK(サトッ)のバザーは週末に開かれるとのことなので、この日はサラワク川南岸にあるクチンの賑やかな商業地区を見て回ろうと思います。
ウォーターフロントからもほど近いこの地区には、商店のほか史跡となる西洋建築や博物館が集中。
同じサラワク川沿いでも、サラワク州議会議事堂などの政府関連施設が多い北岸とはまったく違う街並みが見られます。
この地区の規模は、徒歩でも十分に見て回れる位。
お時間が有れば、のんびりお散歩してみるといいですよ。
表紙の画像は、中華街の一つの亜答街(カーペンター通り)入口。
●注: このサラワク南岸のウォーターフロント沿いには、アンティーク・マーケット(お土産屋さん)が並ぶメイン・バザールという道がありますが、それについては別編のクチン・マーケット編にアップします。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
12月下旬のクチンは雨季。
一日中降り続くことはないんですが、日に一度は必ず激しいスコールがあります。
ポツッポツッの降り始めからドドドドーッ!!の本降りになるまでが異様に短くて、雨宿りする場所が無い所にいると悲惨ですよ。(;^ω^)
この時は、「さあ、今日はクチンの街歩き!」と、宿になったプルマン・クチンを出たばかり。
すぐ近くにあるヒルトン・クチンに駆け込んでホッと一息。
雨が止むのを待つ間、コーヒーをいただきました。
わ〜!
サラワク川南岸沿いのクチン・エスプラネードも、北岸にあるサラワク州議会議事堂も雨に煙っている。
こんな激しい雨だと、傘も合羽も役に立たないね。 -
スコールが止んで、歩き始めたクチンの街。
雨宿りしていたヒルトン・クチンからまず行ってみたのは、クチンで一番古いと言われる中国寺院のトゥア・ペッ・コン (大伯公)。
ヒルトン・クチンからほんの100mほど。
マレーシアの国教はイスラム教ですが、多民族国家なので宗教も多彩。
クチンでもそれぞれの宗教施設があちこちで見られます。
トゥア・ペッ・コン (大伯公)の創建は1770年ですが、現在見られるのはその後何度も改築されたあとの姿。
1941年の日本軍占領時には、周囲の街並みは破壊されてしまったものの、トゥア・ペッ・コン (大伯公)だけは無傷だったそうです。
小さいお寺さんながら、極彩色の色模様や装飾で覆われた姿は印象的。
大伯公というのはご本尊の名で、またの名は福徳正神と言うそうです。
見学は無料です。 -
上掲の画像のトゥア・ペッ・コン (大伯公)すぐそばにあるのは、中国系移民の歴史を紹介している華族歴史文物館(中国歴史博物館)。
元々は1912年に建てられた中国人商工会議所の建物を、1993年から文物館として使用しているのだそう。
中国本土からクチンに渡って来た人々の出身省別紹介、昔使用していた日用品などの展示があったり、見学最後にはクチンに渡る船旅を再現した映像も見られました。
小粒な文物館でも、内容はよかったと思います。
内部の撮影は不可なのが残念。
見学は無料ですが、寄付金箱があるので、お気持ちのある方はいくらかでも入れて来るといいのでは。 -
中央広場からだと歩いて行ける距離にあるサラワク博物館。
この画像は以前からある旧館。
サラワク博物館旧館の見学は無料。
ただし、内部の撮影は不可。
オープン時間は: 月〜金曜日は9:00〜16:45、
土・日・祝日は10:00〜16:00。
1階の自然科学のコーナーでは、動植物の標本が昔ながらの古風な展示方法で並べてあり、却って新鮮な感じ。
2階には、サラワク州の少数民族の民家を再現した展示や、かつては首狩族と恐れられたイバン族に関する資料もありました。 -
サラワク博物館は、上掲の画像の旧館のほか、歩道橋を渡った所に新館があったり、同じ敷地内には水族館、自然史博物館、美術館もありましたが、2014年12月下旬現在は旧館と水族館以外はクローズしていました。
左上の画像が新館。
右上の画像が水族館ですが、観賞魚を売るお店のような感じで、水も汚れていたり…。
見学は無料でした。(;^ω^) -
クチン市街地のちょっと西外れにあるクチン・モスク。
金色のドームとピンク色の壁が印象的。
非イスラム教徒でも敷地までは入れるのですが、この日は礼拝日の金曜日。
モスク外まで多くの人でごった返していたので引き返してしまいました。
サラワク川南岸そばに立っているため、サラワク川クルーズ・ボートからよく見えますよ。
その様子は下記の旅行記にアップ済みです。
★サラワク州のんびり旅(5) −サラワク川クルーズ・ボートと渡し舟に乗ってみる
http://4travel.jp/travelogue/10972315 -
クチン・モスク近くにあった小さな造船所。
へえ、クチンでは船も造っていたんだね。 -
クチン・モスクから中華街の一つ亜答街(カーペンター通り)へ向かう途中。
ひさしの下を通路にしたショップ・ハウスが並ぶ道があった。
お店の名をカラフルな文字で表の柱に書くのが看板代わり。
これなんか、お店の名も書体もレトロでいいわ〜。(*^。^*) -
道の脇に出ていたお店の商品。
おいおい、これが防弾なのか〜。(;^ω^)
中国系住民が多いクチンだから、まるっきり意味も分からず作ったとは思えない。
ジョークだよ、ジョーク!!って事なんでしょうね。(。・w・。) ププッ
変な日本語をアレンジしたキッチュなグッズは世界中で見かけるけど、その頻度はやっぱり東南アジアが高いよね。 -
さてさて、クチン市街地には、史跡である西洋建築がいくつもまとまって並んでいる場所があります。
サラワク川ウォーターフロントの西寄りから、中華街の一つ亜答街(カーペンター通り)の西端あたりがその区域。
これはその史跡の一つの中央郵便局で、正面は劇場のような外観。
真っ白な外壁とコリント式の柱が目を引きます。
ここはいまも郵便局としてオープンしているので、ここで切手を買って絵葉書などを出してみるのもいいんじゃないでしょうか。 -
上掲の画像の中央郵便局お向かいにあるのは、今ではテキスタイル博物館になっているパビリオンという建物。
1909年に建てられたクチン最初の鉄筋建築で、白く瀟洒な3階建て。
テキスタイル博物館としては、サラワク州に住む少数民族の服飾関連展示品が豊富。入場は無料。
オープン時間は: 月〜金曜日が9:00〜16:45、
土・日・祝日が10:00〜16:00。
1階から3階まで、各少数民族の民族衣装、布地の出来上がるまでの様子、紋様についての説明展示がたくさん。
ただし、内部の写真撮影は禁止です。 -
上掲の画像のテキスタイル博物館(パビリオン)のお隣にあるのが、1886年に建てられたラウンド・タワー。
その名のように、四角い建物両脇に円筒形の棟をくっつけた形をしています。
ラウンド・タワーがサラワク・クラフト・カウンシルとなってからは、サラワク州の手工芸品が展示・販売されていると聞いて楽しみにしていたんですが、2014年12月下旬にはなぜか入口周辺が床上浸水していてクローズされていました。
左側の画像のとおり、すぐ背後に高層ビルが建築中だったので、その影響? -
ラウンド・タワー(サラワク・クラフト・カウンシル)のお隣にあるのが旧裁判所。
この画像は、その正面部分。
旧裁判所の建物は、1874年に建てられたコロニアル様式で、白く太い柱と板張りの床が印象的。
旧裁判所としての展示は、見て回った限りでは見つかりませんでした。
単なる見落としだったのかも?
入口前広場には、かつてのサラワク王国二代目白人王のチャールズ・ブルックの肖像入り記念碑も立っていました。 -
旧裁判所前広場に立っている記念碑。
上に書いたように、サラワク王国二代目白人王のチャールズ・ブルックの肖像のほか、ブルック家の紋章、それに四隅にはサラワク王国の原住民や移民たちの姿も出ていました。
チャールズ・ブルックの略歴もそれぞれの言語で出ていたのが印象的。
サラワク川北岸に今も残るイスタナ、マルゲリータ砦などは、彼が造らせたもの。
ちなみに、初代白人王は、イギリスの探検家だったジェームズ・ブルック。
チャールズはその甥にあたるそうです。
ジェームズ・ブルックについては、下記のウィキペディアのページでどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF -
クチンの旧裁判所は、他の史跡に比べると建物自体も敷地もずっと大きい。
今では棟のあちこちに、ちょっと洒落たカフェやレストランが入っていたり…、 -
…観光案内所や、サラワク州の国立公園の予約オフィス、女性博物館も入っていました。
画像手前から、観光案内所、サラワク州の国立公園の予約オフィス、女性博物館の順。
ただし、女性博物館は、この時にはなぜかクローズ。(・・?
外側の箱は出来ているのに、閉まっている見所が多いような気がするんですが…。
(;^ω^) -
クチンの旧裁判所には、風が気持ちよく通り過ぎて行く中庭もあった。
ここには、これからも空いた棟や部屋を改装したレストランやお店が入るのかも。
要チェック!
ここで紹介した以外の史跡には、スクエア・タワーと言う建物も旧裁判所すぐそばにあります。
そちらは、サラワク川南岸沿いの見所として下記の旅行記にアップ済みです。
★サラワク州のんびり旅 (1) −シンガポールからクチン到着、歩き始めるサラワク川沿い
http://4travel.jp/travelogue/10973800 -
中国系住民も多いクチン。
サラワク川南岸のウォーターフロント近くにも中華街があって、画像のような派手派手しい門があります。
場所は、ちょっと上の方でご紹介した中央郵便局のすぐ脇。
門横に見えている白い建物が中央郵便局の一部です。(笑) -
イチオシ
中央郵便局脇にあるこの中華街の道の名は亜答街(カーペンター通り)。
門の名は見えにくいのですが、親善門と出ていました。
中華街と言っても、日本の横浜の中華街のように食堂や中国雑貨・食品店がずらりと並んでいるわけではなく、中国系住民の普段の生活が見られる場所になっています。
門をくぐって行ってみると…、 -
…すぐに目に入るのは、小さな中国寺院。
雨上がりだとちょっと暗いですが…、 -
…晴れた日には、極彩色に彩られた外観がいかにも中国のお寺さんで、名は上帝廟。
SUR SHANGHAIたちが通りかかった時にはいつも扉が閉まっていて、中には入れませんでした。 -
中華街の亜答街(カーペンター通り)の標識。
クチンでは、通りの名がマレー語と中国語で出ています。
マレー語のJALAN(ジャラン)は、≪歩く≫とか≪通り≫の意味。
中国語の亜答は、音を当てた名前になるのかな。
それはいいけど、生えている草はむしった方がいいような…。(ノω`*) -
中華街の亜答街(カーペンター通り)。
2階建のショップ・ハウスが並んでいます。
ショップ・ハウスは、1階部分が店舗、2階部分が住居になった構造。
道路側に突き出した2階部分がひさし状となった歩道がついています。
シンガポールやマレー半島の都市でも、ちょっと下町に行くと、まだまだこんな町並みがあるよね。 -
中華街の亜答街(カーペンター通り)。
海南公会って、海南省出身者で作っている集会所かな。
屋上に中国寺院を乗せているのは、安泰と繁栄を祈願するためのものかも。
↑ 間違っていたらお許しを。 -
中華街の亜答街(カーペンター通り)には、いつの頃建てられたのか、古びた建物も混じる。
窓だけはさすがに入れ替えてあるようだけど。 -
イチオシ
中華街の亜答街(カーペンター通り)からも、サラワク川北岸のサラワク州議会議事堂が見えるポイントが。
あ!いい場所を見つけちゃった。(^◇^)
雨上がりで、道行く人の風情もよし。 -
中華街の亜答街(カーペンター通り)に並ぶショップ・ハウス。
シンガポールで見られるプラナカン建築ほど華やかではないけれど、似た様式の装飾や色使いの窓辺があった。
プラナカンは、簡単に言うと17世紀にマレー諸島に渡った中国系移民の子孫のこと。
プラナカンの住居は、西洋+東洋の建築様式や装飾が折衷されたスタイルで、コリント様式の柱、地中海風の窓や鎧戸、中国風絵柄の装飾タイルを持っています。
比べてみたい方は、下記の旅行記をご覧ください。
★プラナカンの住居が並ぶ街並み(1) −カトン地区クン・セン・ロード
http://4travel.jp/travelogue/10069583 -
中華街の亜答街(カーペンター通り)は途中から名前が変わって、東半分は友海街(エウェ・ハイ通り)になります。
同じ一本の道で、数百mも無いのに、なんで? (・・? -
亜答街(カーペンター通り)と友海街(エウェ・ハイ通り)の境目あたりには、こんな屋外カフェ兼バーが。
ここは夕暮れから賑わう場所。
そうそう、この道周辺には、バックパッカー向けホステルや、民家を改装した客棧と呼ばれるお宿もありましたよ。
小さな貸し自転車屋さんや旅行会社もあり。 -
友海街(エウェ・ハイ通り)で見かけた人力車屋さん。
これって、観光客向けよね、きっと。
乗ってみたい方は、回ってもらう場所と時間、料金をお確かめの上でどうぞ。 -
友海街(エウェ・ハイ通り)の東端にあるのは、人間茶坊(ライフ・カフェ)という中国系麺類や餃子のお店、それに真っ赤な壁が印象的な中国寺院の鳳山寺。
画像奥に見えている白い大きな建物は、SUR SHANGHAIたちが泊まったプルマン・クチン。 -
鳳山寺を守る獅子なんですが、そのお目目や表情がコミカル。
眉毛なのか上睫毛なのか、とっても濃くてユニークです。
不謹慎でしたら、お許しを。<(_ _)> -
イチオシ
友海街(エウェ・ハイ通り)の東端にある鳳山寺。
普通、中国寺院の扉には門番のようなごつい神様が描かれているのに、ここでは小さな男の子。 -
友海街(エウェ・ハイ通り)の東端にある鳳山寺。
小さなお寺さんでも、内部の装飾は豪華。
参拝に訪れた男性は、あそこで何を? -
クチンの中華街は、亜答街(カーペンター通り)から友海街(エウェ・ハイ通り)にかけての一帯だけではなく、まだあるんですよ。
ヒルトン・クチン前のトゥンク・アブドル・ラーマン通りをまずリバーサイド・マジェスティック・ホテル方向へ。
そのままテクテクとパドゥンガン通りへ入って行くと…、 -
…シンガポールのカトン地区で見られるような色濃いショップ・ハウスが並ぶ街並みに。
このトゥンク・アブドル・ラーマン通り→パドゥンガン通りの道筋では、別編でご紹介した猫の像や猫の柱も見られますよ。
猫の街としてのイメージが定着した結果、造られたんでしょうね。
まだ見ていない方は、下記の旅行記でどうぞ。
★サラワク州のんびり旅 (2) −クチン(猫)の街は本当に猫の街なのか?
http://4travel.jp/travelogue/10970151
左上の画像のような歯の絵を描いた歯医者さんの看板は久しぶりに見た!(ノ∀`)
ちょっと前までの台湾だと、至る所にこんな看板があったけど。
それに、お店の商品宣伝を兼ねた日除け簾もここでは健在。
これも久しぶりに見たなあ。懐かしい! -
シンガポールでもこのクチンでも思ったんだけど、どうしてショップ・ハウス下の歩道は段差がこんなにあるんだろう。
よく見ると、一軒一軒の間口の幅に合わせて、歩道の高さが違っている。
ここからここまでは俺の土地!と言うのを高低差で表しているんだろうか。
歩きにくくて仕方が無い。 -
トゥンク・アブドル・ラーマン通りからパドゥンガン通りにかけての中華街の東端。
そこにもこんな門があった。
世界どこでも、中華街っていうと、派手派手しい門があるのよね。
中華街はここから!とか、中華街はここまで!の境を強調しているように思える。
これでクチンの昼の市街地訪問はおしまい。
夜はどんな感じかと言うと…、 -
…これは、旧裁判所の夜景。
闇の中に浮かび上がる正面入口がきれい。
いつもこうなのか、裁判所前の広場には夜店も出ていました。
この時はクリスマス期間中だったせいもあるのかも? -
夜に通った中華街の亜答街(カーペンター通り)。
上帝廟お向かいには、神様の祭礼の日に使われるスペースが。
お祭りの日は、舞台が出たり捧げ物や座席が並んで賑やかになるんでしょうね。 -
夜に通った中華街の亜答街(カーペンター通り)。
サラワク川北岸のサラワク州議会議事堂が、巨大な宇宙船のよう。 -
イチオシ
中華街の亜答街(カーペンター通り)の東半分は友海街(エウェ・ハイ通り)。
この人力車は、暗くなってからもお客さん待ち? -
すっかり暗くなったメイン・バザール通り。
ここは、サラワク川南岸のウォーターフロントに沿ってアンティーク・マーケット(お土産屋さん)がずらりと並ぶ道。
それらのお店については別編で紹介することにして、左手の画像奥に写っているプルマン・クチンへ戻ります。
このハイビスカスとサイチョウのイルミネーションはいつもあるのかな?
それともクリスマス期間中だけ?
このあとはホテルのお部屋に戻ってリラックス。
翌日は、週末マーケットが出ると言うセリキンの村周辺へと行ってみます。
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