【 旧道部 】　古の東海道 「池上道」 を歩く

2015/01/27 - 2015/01/27

旧道部

エリア 馬込・池上(東京)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩

朝まで降っていた雨もすっかり止み、
絶好の旧道歩き日和になる。

旧東海道はそろそろ終盤に近づいてきたが、
今回は、別の旧道を歩こうと思う。
江戸時代以前の東海道、池上道を歩く。

実は、予算的な都合・・・

いやいや、そんなことより、青物横丁駅に到着。
出発地点を品川宿にある品川寺（ほんせんじ）と定め、
いよいよ旧道歩きスタートである。

・・・の予定だったが、駅裏にあるハズの品川寺がない。
まさか、いきなりスマホナビが出動するとは。。。

ということで、１０時２０分にようやく歩き出す。

東海道品川宿 名所・史跡

久しぶりの品川宿。
なつかしい・・・と思いたいが、思いのほか記憶の外。

もう半年以上前のことだからな。

だから、特別感傷に耽ることもなく、
出発地点となるスーパー平野屋の角、池上道の入口に立つ。

東海道品川宿 名所・史跡

空は快晴。
期待が満ちて、ワクワクが止まらない。

いや、止まった。

ワタシ、今、行方不明中アル。
出発するや否や、どこぞで道を間違えたらしい。

戻る。

結局、歩いてきた池上通りに戻る。
だって、地図が小さくて、道がよくわからないんだもん。

で、結局、どこをどう進めばいいのかわからなし、
池上本門寺に続きそうな池上道を歩く。

これが旧道かは、定かではないが。

江戸時代より昔の道というだけあって、
「ここは旧道です」的な案内は一切見かけない。

もっとも、ここが旧道という保証もない。

ポジティブに歩こうとはしてるが、
脳裏のどこかに、いつも不安がはびこってる。

そんな折、品川歴史館が見える。
ってことで、ようやく旧道を歩いてることがわかる。
品川寺から既に４ｋｍ。

安心ついでに、品川歴史館にでも寄ってみる。

たった１００円の入館料で、品川エリアの歴史・文化がよくわかる。
でもね・・・
重要文化財って書かれた発掘品、ほぼレプリカなんすけど！

まぁ、１００円だしな。 ガマン、ガマン

続いては、鹿嶋神社。

勘の鋭い方は、気づいたりしてそうだが、
茨城県の鹿島神宮を勧請したものなのねん。
９世紀創建・・・　古い。

ただ、入口に妖怪が。
齢７０を超えてそうだが、石膏のような真っ白の顔。
妖怪ＳＯＮＯＫＯの再来ッ！

のんびりできなかったのは、妖怪のせいなのね。

最近、妖怪にせいにすれば許されるそうなので、
さらに１ｋｍ歩いて、大森貝塚遺跡庭園。

当然、大塚に貝塚があるとか知る由もなかったが、
考古学的には、スゴイ場所らしいッス。

門をくぐると、幼稚園児の集団が近づいてくる。
なんだかすごく楽しそう・・・
でも、遺跡になんか絶対に興味ないよね？！

大森貝塚遺跡庭園 公園・植物園

庭園に入ると、なんとなく貝塚っぽい演出もあるけど、
所詮はニセモノ。
別にニセモノを見たかったワケじゃないんだが・・・

そういや、なんとか博士が電車から偶然見つけたとか。

ということで、線路際の道なき道に入ってみたのだが、
足を滑らせただけで、何もない。

あぁ、何しに来たんだ。

と、立ち去ろうとしたとき、貝塚ちゃんがチラリ。
チョットだけよ。

再び池上通りに戻り、先に進もう・・・とした瞬間、
「国指定史跡・大森貝塚」の案内を見付ける。

まぁ、確かに、貝塚ですから、
２つ３つあってもヘンじゃないよな。

しかも、“国指定史跡”
もしかしてだけど、壮大な貝塚でも見られちゃう？

ウキウキしながら矢印の示す方向へ歩き、階段を下る。
そして、建物の合間を歩いた先には・・・

「大森貝塚」の石碑。

左は会社で進入禁止。 右はマンションで進入禁止。
石碑が見たくて誰もこねぇぞ！

珍しくアチコチと寄り道してるが、
実のところ、今回はとても時間に余裕がある。

なので、こんな急な階段まで上れちゃう。
いざ行かん！ 天祖神社。
源義家が奥州征伐の際に、戦勝祈願したとか、しないとか。

そんな持ちネタがあるクセに、自己主張しない君がスキ。

それにしても、オナカすいた。

大森駅近くだから、食べ物屋は結構あるのだが、
人が多いと、なんとなく気乗りしない。

どこもかしこも、ネクタイ男ばかりだし。

そして、池上通りをそれてしまう。

この道幅、この静けさ・・・　まさに旧道。
やっぱり旧道はこうでないと！

なんて言ってる場合ではない。
道をそれたせいで、食べ物屋が消える。

おなか、すいた。

このまま進んでも、食べ物屋がある雰囲気ではない。
だけど、今更大森駅前まで戻りたくもない。

テンションだだ下がりで、もうすぐ環七通りというとこで、
大盛況の食堂を発見ッ！
外観の写真も撮らずに、思わず店内へ勇み足。

とりあえず、鹿児島黒豚のロースかつ定食♪

しかし、食べ物に目がくらんで、店の名前も覚えちゃいない。
あるのは、この写真１枚のみ。

自分の欲望の大きさに驚きを隠せないでいると、
環七通りの先で「いにしへの東海道」の石碑が出迎えてくれる。

いらっしゃい♪♪

そんなテンションで迎えてくれるのはうれしいけど、
スタートしてからかれこれ７ｋｍなんスけど。

この７ｋｍの間、旧道を歩いてる確証ゼロ！

その責任の一端は、キミが担いでるんだからね。
どうせなら、序盤からチョイチョイ出てきておくれ。

言いたいことはマダマダあったが、
石に話しかけてたら、ヘンな人に見られそうだし。
とりあえず、春日神社にご報告。

「池上道、歩いてるみたい。」

鎌倉時代創建の古社ということだが、
お守りとか売ってるトコ、だれも居らんですけど。

ここからは、しばらく何もなし。

古い家でも見て、古くない家も見て、
やっぱり飽きる。

・・・何もない。

あるのは、六郷用水の小話が掲げられてるが、
気持ち的に、盛り上がりに欠ける。

スタートから９ｋｍになろうかというところ、
地名が「池上」に変わり、
右手に池上本門寺が見えたような気がする。

が、まだまっすぐ歩くのか。

右に曲がりたいよ〜
右に曲がりたいよ〜

度重なる誘惑にも負けず、耐え偲んだところ、
西の方角に萬屋酒店が見える。

ヤッタ、右に曲がれる！

道の先には、池上本門寺ッ！！

池上本門寺 花見

池上本門寺を前に、長い石段が立ちはだかる。

疲れた足を一歩、また一歩と、ゆっくり階段を上る。
それとは対照的に、ジャージ姿の青年が、
駆け上がったり、駆け下りたりを繰り返している。

そんなジャージに感心しつつ、最後の石段を上ると、
右１．３ｍのところから、

％☆●＄＃！！

ジャージの主から奇々怪々な叫び声が聞こえる。

どうした？　気でも違えた？

とにかく、旅先で絡まれるのだけはゴメンだ。
逃ぃ〜げろぅ！！

さて、落ち着こう。

いよいよこの旅のメインエベント、池上本門寺！
まずは本堂をお詣りし、ご朱印。

そんなことをしてるうちに、お初参りの儀式が始まる。
お坊主さんが扉を開け、いきなりライトアップで驚く日蓮上人。
この儀式の主人公である。

はじまりの合図を皮切りに、お坊主さんはお経を唱える。
つるっとしてるのに、太くセクスィーな声色。

荘厳。。。　　ワギャー！！ ワギャー！！

お坊主さんの声に、負けないぐらい泣きわめく赤ん坊。
この試練に打ち勝ってこそ、キミは強くなれるんだ。 泣け！ わめけ！

で、今更ながらで申し訳ないが、
ココ、日蓮上人が亡くなった場所だったり。

なので、御廟ォ〜

こんな特別な場所なのに、他に人がいない。
たぶん、みんな知らない。

池上本門寺 花見

で、名前が似て蝶だが、こっちは本行寺。
池上本門寺とはご近所さん。

本行寺 寺・神社・教会

猫を振り向かせようと舌をチッチしてたら、
オバ様の笑い声。

なんだ、まだ居たの？
さっき通り過ぎたと思ってたのに。。。

そういや、さっき日蓮上人の亡くなった場所を説明したけど、
ホントのとこ、ここが日蓮上人が入滅した場所らしい。

中からお経が聴こえたもんだから、サラッと中に入ってみるが、
おわすお方は、プロばかり。
いっそ一緒にお経を読みたいが、ハートはそんなに強くない。

本門寺だか本行寺だかを後にして、再び池上道。

先程の萬屋酒店向かいの池田屋さん。
「元祖 久寿(くず)餅」のサブタイトルに誘われてみたが、
くず餅に「久寿餅」というアテ字をした元祖とか。

なんとなく、騙された感じ。

国道１号線を越えたら横穴古墳群があるそうだが、
それっぽいものも、それらしき案内もない。

話は全然変わるが、大田区は犬に厳しい。
どこへ行っても「大迷惑」
なにもそこまで言わなくたって・・・

そういや、池上本門寺さんさえも「大迷惑」

ここまで書かせるには、何か理由があるハズ。
大田区民が悪いに決まってる！

寂しくて、花は散る。

光明寺 寺・神社・教会

光明寺に立ち寄ったのは、他でもない。
敷地にある古墳が見たかっただけ。

こんな言い方してちゃ、光明寺さんに怒られそう。

終わった。。。　あとは、帰るだけ。

あ、コレ、六郷用水？

六郷用水 名所・史跡

なワケないかっ

ついでに寄った密蔵院では、梅が咲く。

そして、ＪＲの高架下を抜けると・・・　沼部駅。
ゴ〜ル！！

池上道はこの先も続くハズだが、
この本には載ってるのは、ここまで。

１５時４４分、池上道を踏破ッ！！

　歩いた距離 　１６．６ｋｍ
　歩いた時間 　５時間２４分
　消費カロリー　９５２ｋｃａｌ　（RunKeeper調べ）

この旅行記へのコメント （6）

• 前日光さん 2015/04/25 00:19:38

  旧道部って。。。( ･∀･)

  おま。さん、こんばんは。
  
  表紙の写真と「旧道部」に笑えました^^;
  
  写真（「弓道」をやってるみたいな）と、言葉（旧道）とのダジャレとは。。。
  
  オヌシもよう考えるのう〜(-_-)
  
  もう少しトシをとると、オ○○ギャグって、言われるようになるからねぇ〜
  
  犬に関するポスターをよく発見するのは、Kenちゃんのせいですね。
  
  「大迷惑」っていうポスターもすごいね！
  
  私は今までにこういうのは、見たことがありません。
  
  この旧道歩きは、とりあえずこの日一日で完結したのね。
  
  「大森貝塚」！　この辺にあったのかぁ〜
  個人的に、聞いたことはあっても行ったことがない場所のベスト？３に入るのは、この「大森貝塚」と「岩宿の関東ローム層」、「志賀島」だったんだけど、この３番目の「志賀島」に、３月の九州旅で行ってしまったのよねぇ〜（未だにアップできない怠け者(>_<)）
  
  なんにしても、「旧道」という響きはとても好き！
  うらぶれた感じがいいんだよね。
  
  珍しく写真の枚数が多くて、旅行記みたいでしたね(^_-)
  
  
  前日光
  

  おま。さん からの返信 2015/04/27 09:25:35

  RE: 旧道部って。。。( ･∀･)

  旅行記みたいだったでしょ〜〜
  
  あまりに内容が薄いので、
  ２冊以上にまたがるのもどうかなぁ・・・て思ってさ。
  
  それより、犬に対する迷惑看板に対して、
  猫に対するものが少ない！！　不公平だ！！
  
  おま。

• fuzzさん 2015/01/30 21:26:29

  言葉遊び(*^▽^*)

  おま。さん、こんばんは。
  
  新作の池上道におじゃましてます。
  
  東京でも、都会の喧騒を感じない東京の姿を見せてもらいました。
  
  大森貝塚遺跡庭園のチョットだけよのチラリの貝塚は本物なのですね。
  
  正直始めて見ました。
  
  文章の所々にみれる言葉遊びがわたし好みです。
  
  今日は雪が積もってますか？
  
  その風景もまた美しいでしょうね。
  
  東京に降る雪の風景は年間通しても珍しいですからねえ。
  
  あ、遅れましたがフォローして頂いてありがとうございます。
  
  私もフォローさせて頂きました。
  
  新しい旅仲間が増えました。
  
  これからも宜しくお願いいたします。
  
  明日は私は岩手雪まつりに行く予定です。
  
  fuzz

  おま。さん からの返信 2015/02/03 09:30:51

  RE: 言葉遊び(*^▽^*)

  fuzzさん、こんにちは。
  
  確かに、貝塚って初めて見ましたね。
  で、ホントに貝が埋まってるんですねっ！
  
  ナントカさんっていう外国人が電車から見つけたっていうから、
  てっきり切り立った崖にバァーってあるのかと思ったら、
  ホントに「ちょっとだけよ」だったんです。
  
  金曜の東京の雪は、結局、ほぼ積もらず。
  交通機関に大きな混乱もなく、普通の１日でしたね。
  
  岩手の雪まつりはどうでしたか？
  週末は、栃木の山奥の温泉へ行ってました。
  それにしても、よく寝た。
  
  おま。

  fuzzさん からの返信 2015/02/03 14:29:16

  RE: RE: 言葉遊び(*^▽^*)

  おま。さん
  
  こんにちは(＾◇＾)
  
  東京の雪は昨年は2/8だったと記憶してます。
  
  息子が雪で交通機関がマヒして帰れなくなったので覚えています。
  
  そうすると今度の週末あたりも危ないですね。
  
  今日はウソみたいに岩手は晴れています。
  
  週末は栃木へ行ってらっしゃいましたか。
  
  私は週末の岩手の雪まつり、旅行記を昨日アップしました。
  
  今日みたいに天気が良ければ写真も明るく撮れたのでしょうが
  
  雪が降ったり曇ったりと、薄暗い写真になってしまいました。
  
  岩手は雪が深いので、平日はどこにも出かけません。
  
  主人が休みの時に、一週間分まとめて買い物をするので
  
  冬はどうしても太ってしまいます(笑)
  
  fuzz

  おま。さん からの返信 2015/02/04 09:58:13

  RE: RE: RE: 言葉遊び(*^▽^*)

  明日、東京はまた雪みたいですね。
  先週よりもよく降るとか・・・　会社休みたい。
  
  雪の多い地域は大変ですね。
  寒いなか、ムリに出かけても仕方ないですから、
  冬の間はポッチャリ系で過ごし、
  春の訪れと共に、一気にスレンダーボディーになっちゃってくださいね♪
  
  晴れた日の雪景色もいいけど、
  雪の舞う雪景色も、また味があっていいですね。
  
  小岩井牧場はこの前行きましたが、
  雪景色もまたいい感じですね。
  
  それにしても、そんなにポッチャリ見えませんが・・・
  
  おま。