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【 鶴が 羽を広げるような形… 】<br /><br />そんな雄大 群馬県 に足をのばしたのは、いつぶり?か、と記憶も遠ざかりかけていた 2度目のこと。<br /><br />主な目的は 関心度順に、『美しい日本のふるさと』にも掲載された 小幡(甘楽町)に ・白井宿(渋川市)、そして・赤岩(六合)の、素朴な町歩き3本。<br /><br />小幡と白井宿に共通するのが “水”に親しい町で、前年に訪ねた 長井(山形県)の町探訪で うららかに親水し、どうやら 味を占めたのらしい。<br /><br />初日はまず、県央エリア(背中)に位置する 白井宿へ。特に印象深いのが、風趣な庭を眺めた玄棟院と、土蔵造りの家並みと水のある光景とが 溶け合う一角。<br /><br />また、白井宿から中之条町 赤岩(尾羽あたり)への道すがら、乗継のオマケ的に立ち寄った 郷原地区の集落も 風情に溢れていて、思いがけない充足を得た。<br /><br />そうした 旅先での偶発的収穫は、過去の旅でも 豊作で、岩国や飛騨古川、紫雲出山、見市温泉…などなど。振り返ると それが案外、思い出深かったり。非日常な上に 思いがけない充足が重なると、より記憶に深く滲む…、という 旅の妙のひとつかも。<br /><br />電車移動のみならず、目的地の立地に、JR吾妻線の線路付替工事が重なって、バスの乗車回数が多かった この日。<br /><br />そのバスでの 揺れ心地が、町歩きの余韻を かみしめるに 最適なクッションとなった。

ぐんま昔町 ・ 晴れ、ときどき バス停前 【 白井宿の町歩き(渋川市) ~ JR吾妻線 ~ 郷原駅裏 山里探訪 】

20いいね!

2014/09/29 - 2014/09/29

49位(同エリア124件中)

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tokotoko

tokotokoさん

【 鶴が 羽を広げるような形… 】

そんな雄大 群馬県 に足をのばしたのは、いつぶり?か、と記憶も遠ざかりかけていた 2度目のこと。

主な目的は 関心度順に、『美しい日本のふるさと』にも掲載された 小幡(甘楽町)に ・白井宿(渋川市)、そして・赤岩(六合)の、素朴な町歩き3本。

小幡と白井宿に共通するのが “水”に親しい町で、前年に訪ねた 長井(山形県)の町探訪で うららかに親水し、どうやら 味を占めたのらしい。

初日はまず、県央エリア(背中)に位置する 白井宿へ。特に印象深いのが、風趣な庭を眺めた玄棟院と、土蔵造りの家並みと水のある光景とが 溶け合う一角。

また、白井宿から中之条町 赤岩(尾羽あたり)への道すがら、乗継のオマケ的に立ち寄った 郷原地区の集落も 風情に溢れていて、思いがけない充足を得た。

そうした 旅先での偶発的収穫は、過去の旅でも 豊作で、岩国や飛騨古川、紫雲出山、見市温泉…などなど。振り返ると それが案外、思い出深かったり。非日常な上に 思いがけない充足が重なると、より記憶に深く滲む…、という 旅の妙のひとつかも。

電車移動のみならず、目的地の立地に、JR吾妻線の線路付替工事が重なって、バスの乗車回数が多かった この日。

そのバスでの 揺れ心地が、町歩きの余韻を かみしめるに 最適なクッションとなった。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
グルメ
4.0
交通
4.0
同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 栃木県 佐野市<br /><br /><br />鋭い陽光が澄んだ空気を貫いている、そんな早朝から 行動開始。<br />〜うつららつらら〜 も、歩く背後から今日のヒカリを浴び、見上げれば 目の覚めるような アオの広い空。

    栃木県 佐野市


    鋭い陽光が澄んだ空気を貫いている、そんな早朝から 行動開始。
    〜うつららつらら〜 も、歩く背後から今日のヒカリを浴び、見上げれば 目の覚めるような アオの広い空。

  • 栃木県 佐野市<br /><br /><br />佐野には 前夜に到着。その日のうちに 群馬へ足を運ぶ予定を変更。首尾よく 美味な佐野ラーメンに ありつく。<br /><br />ソウルフード・いもフライは、その存在を後に知り、おいも好きにとっては  ほぞを噛む今;。

    栃木県 佐野市


    佐野には 前夜に到着。その日のうちに 群馬へ足を運ぶ予定を変更。首尾よく 美味な佐野ラーメンに ありつく。

    ソウルフード・いもフライは、その存在を後に知り、おいも好きにとっては ほぞを噛む今;。

  • 栃木県 佐野市<br /><br /><br />駅までの道を ずんずん。快晴で意気揚々、まずは群馬県の渋川・白井宿の町並みを目指す。楽しみにしていた町へ一歩、また一歩と思わず 前のめり。

    栃木県 佐野市


    駅までの道を ずんずん。快晴で意気揚々、まずは群馬県の渋川・白井宿の町並みを目指す。楽しみにしていた町へ一歩、また一歩と思わず 前のめり。

  • JR佐野駅<br /><br /><br />前夜、群馬入りせず 佐野に留まったのは、「ぐんまワンデー世界遺産パス」の存在を知ったため。<br /><br />群馬県内のフリーエリアが、JRと私鉄も含め 普通列車が乗り放題。そして嬉しい特徴が、小山(栃木)や深谷(埼玉)の、県外からフリーエリアが設定されているという点。それでいて2,100円というお得感。<br /><br />これで群馬への移動は 翌日へと変更。佐野駅にあったフライヤーで 初めて知ったのであった。もっと群馬の予習せんかい自分・・; 駅をぶらついて良かった。

    JR佐野駅


    前夜、群馬入りせず 佐野に留まったのは、「ぐんまワンデー世界遺産パス」の存在を知ったため。

    群馬県内のフリーエリアが、JRと私鉄も含め 普通列車が乗り放題。そして嬉しい特徴が、小山(栃木)や深谷(埼玉)の、県外からフリーエリアが設定されているという点。それでいて2,100円というお得感。

    これで群馬への移動は 翌日へと変更。佐野駅にあったフライヤーで 初めて知ったのであった。もっと群馬の予習せんかい自分・・; 駅をぶらついて良かった。

  • 群馬県 渋川駅<br /><br /><br />佐野駅から 普通電車で揺られること1時間半ほど、渋川に到着。<br /><br />白井宿の町並みは、駅からは離れているため バスに乗り換え。この日 最初のバス待ち。バスターミナルの発着案内が わかりづらく、少々 右往左往。<br /><br />柱に隠れるように; その目印があり、ようやく落ち着く。<br /><br />8時25分発、「上野入口」行きに乗車。たしか貸切状態だったはず…<br />そして写真の時刻表に 目を凝らすと、日曜日全便運休 とのカクカクな注意書きが・・; “白井宿”は 観光地ではないのかな…

    群馬県 渋川駅


    佐野駅から 普通電車で揺られること1時間半ほど、渋川に到着。

    白井宿の町並みは、駅からは離れているため バスに乗り換え。この日 最初のバス待ち。バスターミナルの発着案内が わかりづらく、少々 右往左往。

    柱に隠れるように; その目印があり、ようやく落ち着く。

    8時25分発、「上野入口」行きに乗車。たしか貸切状態だったはず…
    そして写真の時刻表に 目を凝らすと、日曜日全便運休 とのカクカクな注意書きが・・; “白井宿”は 観光地ではないのかな…

  • 子持線 渋川駅〜鯉沢<br /><br /><br />駅を出たバスは、ゆるやかな坂を上りながら 渋川の街を通り抜け、<br />まもなくすると 車窓には、利根川に合流間近の 吾妻川。<br /><br />「白井宿へ行きたいのですが…」 と運転手さんに確認するも、<br />やりとりに 支障をきたし、最寄り停留所のひとつ先で下車;<br />(またまた 群馬予習せんかい自分;)<br /><br />歩いて道を戻り、鯉沢の交差点へ。(鯉沢の停留所が町並みへの入口)

    子持線 渋川駅〜鯉沢


    駅を出たバスは、ゆるやかな坂を上りながら 渋川の街を通り抜け、
    まもなくすると 車窓には、利根川に合流間近の 吾妻川。

    「白井宿へ行きたいのですが…」 と運転手さんに確認するも、
    やりとりに 支障をきたし、最寄り停留所のひとつ先で下車;
    (またまた 群馬予習せんかい自分;)

    歩いて道を戻り、鯉沢の交差点へ。(鯉沢の停留所が町並みへの入口)

  • 渋川市<br /><br /><br />鯉沢の交差点で、改めて土地の方々に訊ねて、白井(しろい)地区へ。<br /><br />ここからは、渋川駅で頂いた 紙マップを参考にして。エリア内には、案内板・方向板が少ないため、観光マップは大変 役立った。

    渋川市


    鯉沢の交差点で、改めて土地の方々に訊ねて、白井(しろい)地区へ。

    ここからは、渋川駅で頂いた 紙マップを参考にして。エリア内には、案内板・方向板が少ないため、観光マップは大変 役立った。

  • 渋川市 白井(しろい)<br /><br /><br />坂を少し上り、まずは 名庭の寺 ・ 玄棟院へ。<br /><br />白井は、利根川と吾妻川の合流点にある、河岸段丘上に発達した集落。その名(白衣)の出現は、承平7年(937)が最も古いのだそう。<br /><br />遠くの山や畑(ネギだったけ?)を眺めながらの、愉しい道のり。

    渋川市 白井(しろい)


    坂を少し上り、まずは 名庭の寺 ・ 玄棟院へ。

    白井は、利根川と吾妻川の合流点にある、河岸段丘上に発達した集落。その名(白衣)の出現は、承平7年(937)が最も古いのだそう。

    遠くの山や畑(ネギだったけ?)を眺めながらの、愉しい道のり。

  • 白井 ・ 玄棟院<br /><br /><br />“白井三院”のひとつに数えられる 曹洞宗のお寺。古くは、隣接する白井城の 防衛の役目も担っていたのだそう。<br /><br />見学は無料で受付処もないため、玄関で「お邪魔します」と 一言ことわってから、お庭を見学。

    白井 ・ 玄棟院


    “白井三院”のひとつに数えられる 曹洞宗のお寺。古くは、隣接する白井城の 防衛の役目も担っていたのだそう。

    見学は無料で受付処もないため、玄関で「お邪魔します」と 一言ことわってから、お庭を見学。

  • 白井 ・ 玄棟院<br /><br /><br />丹念に手の行き届いた まさしく名庭。

    白井 ・ 玄棟院


    丹念に手の行き届いた まさしく名庭。

  • 白井 ・ 玄棟院<br /><br /><br />天正3年(1575) 建立という古刹。

    白井 ・ 玄棟院


    天正3年(1575) 建立という古刹。

  • 白井 ・ 玄棟院<br /><br /><br />そして、この寺院を ことさら印象深くさせる光景。<br /><br />庭園のすぐ背景に、渋川市街が抜群の見晴らし。<br />“群馬”を感じさせる ぽこっと山、「榛名山」も遠望。

    白井 ・ 玄棟院


    そして、この寺院を ことさら印象深くさせる光景。

    庭園のすぐ背景に、渋川市街が抜群の見晴らし。
    “群馬”を感じさせる ぽこっと山、「榛名山」も遠望。

  • 白井 ・ 玄棟院<br /><br /><br />鐘楼は 昭和58(1983)年の竣工

    白井 ・ 玄棟院


    鐘楼は 昭和58(1983)年の竣工

  • 白井 ・ 玄棟院<br /><br /><br />山系を借景に。

    白井 ・ 玄棟院


    山系を借景に。

  • 白井 ・ 玄棟院

    白井 ・ 玄棟院

  • 白井 ・ 松原の道しるべ<br /><br /><br />心の平穏を頂いた 玄棟院から、白井宿の通りへ至る 途中に建つ “角柱道標”。<br /><br />かつての旅人を支えたそれは 嘉永3年(1850)の建立で、自然石の台座に建つ姿が、いま歴史町にいる実感を そっと湧かせる。<br /><br />高さ90.5 ・ 幅30センチ、「右ぬまた・双林寺道」 「右まいバ志・おほご道」、「左ゑちご・あがつま道」と、方言のまま標記されていたり。<br /><br />その余生は、往時が幻想かのように ひっそりと。

    白井 ・ 松原の道しるべ


    心の平穏を頂いた 玄棟院から、白井宿の通りへ至る 途中に建つ “角柱道標”。

    かつての旅人を支えたそれは 嘉永3年(1850)の建立で、自然石の台座に建つ姿が、いま歴史町にいる実感を そっと湧かせる。

    高さ90.5 ・ 幅30センチ、「右ぬまた・双林寺道」 「右まいバ志・おほご道」、「左ゑちご・あがつま道」と、方言のまま標記されていたり。

    その余生は、往時が幻想かのように ひっそりと。

  • 白井 ・ 源空寺<br /><br /><br />松原の道しるべを 左へ曲がり、突き当たりには 浄土宗の名刹。<br /><br />天正18年(1590)、徳川家家臣であった 白井城主・本多広孝の開基。<br />樹齢100年超という、境内の老松も 目を引く存在感。

    白井 ・ 源空寺


    松原の道しるべを 左へ曲がり、突き当たりには 浄土宗の名刹。

    天正18年(1590)、徳川家家臣であった 白井城主・本多広孝の開基。
    樹齢100年超という、境内の老松も 目を引く存在感。

  • 白井 ・ 源空寺<br /><br /><br />境内には、これまた威風堂々の鐘楼も。<br /><br />安永7年(1778)頃の建立で、梵鐘は 市指定重要文化財。

    白井 ・ 源空寺


    境内には、これまた威風堂々の鐘楼も。

    安永7年(1778)頃の建立で、梵鐘は 市指定重要文化財。

  • 白井 ・ 源空寺

    白井 ・ 源空寺

  • 白井<br /><br /><br />源空寺で 目線が高くなった後は、小径を進んで。

    白井


    源空寺で 目線が高くなった後は、小径を進んで。

  • 白井 ・ 観音坂<br /><br /><br />白井宿の町並みへは さらに坂を下る。<br /><br />坂道は歩くだけで、ざわざわ心持ちが昂る 不思議な空間。<br />長崎市は もちろん、尾道や城端の町歩きは 心弾む(息もかなり;)、 至福のひとときだった。<br /><br />昂るのは なぜだろう…、祖母の郷里が小樽、ということに関係しているのかな、いやただただ、運動不足&怠慢体型を案じた身体からの優しい、というか切実シグナルだったりして・・;

    白井 ・ 観音坂


    白井宿の町並みへは さらに坂を下る。

    坂道は歩くだけで、ざわざわ心持ちが昂る 不思議な空間。
    長崎市は もちろん、尾道や城端の町歩きは 心弾む(息もかなり;)、 至福のひとときだった。

    昂るのは なぜだろう…、祖母の郷里が小樽、ということに関係しているのかな、いやただただ、運動不足&怠慢体型を案じた身体からの優しい、というか切実シグナルだったりして・・;

  • 観音坂 ・ 浄水寺跡<br /><br /><br />観音坂の途中には、広々とした杉林が。<br /><br />臨済宗の一派、普化宗(ふけしゅう)・浄水寺跡で、徳川家康が諸藩の動勢をさぐらせる、隠密の役目を持って設けられ、県内には浄水寺を含め、六ヵ寺あったのだとか。

    観音坂 ・ 浄水寺跡


    観音坂の途中には、広々とした杉林が。

    臨済宗の一派、普化宗(ふけしゅう)・浄水寺跡で、徳川家康が諸藩の動勢をさぐらせる、隠密の役目を持って設けられ、県内には浄水寺を含め、六ヵ寺あったのだとか。

  • 白井 ・ 観音坂<br /><br /><br />北海道人ゆえ、旅の虫が起きはじめた頃は、瓦屋根の家並みが まず視界に入る度に、遠くに来たんだな、と旅心地が深まったっけ。

    白井 ・ 観音坂


    北海道人ゆえ、旅の虫が起きはじめた頃は、瓦屋根の家並みが まず視界に入る度に、遠くに来たんだな、と旅心地が深まったっけ。

  • 白井宿<br /><br /><br />坂を下りきると、いよいよお目当ての白井宿の通りへ。<br /><br />さっそく、目を引く 土蔵造りの家並み。

    白井宿


    坂を下りきると、いよいよお目当ての白井宿の通りへ。

    さっそく、目を引く 土蔵造りの家並み。

  • 白井宿<br /><br /><br />町並みは 約900mで、かつて 市がたったという広い通り。<br /><br />そしてその中央には、820mにも及ぶ堰の かすかな瀬音。<br /><br />

    白井宿


    町並みは 約900mで、かつて 市がたったという広い通り。

    そしてその中央には、820mにも及ぶ堰の かすかな瀬音。

  • 白井宿<br /><br /><br />その白井堰に沿って点在するのが、“つるべ井戸”。<br /><br />度重なる大火により 古い家並みは少ないが、生活の匂いのする味わい深さをもって、町並みの特徴を際立たせているのが、こうした“井戸のある風景”。<br /><br />写真は、寛永元年(1624)頃に掘られたという、地域最古の「薬師の井戸」。8つを数える町の井戸には、町名等、それぞれ名が冠してある。<br />

    白井宿


    その白井堰に沿って点在するのが、“つるべ井戸”。

    度重なる大火により 古い家並みは少ないが、生活の匂いのする味わい深さをもって、町並みの特徴を際立たせているのが、こうした“井戸のある風景”。

    写真は、寛永元年(1624)頃に掘られたという、地域最古の「薬師の井戸」。8つを数える町の井戸には、町名等、それぞれ名が冠してある。

  • 白井宿<br /><br /><br />上州北部における、政治経済の中心地として発展した当地。<br />戦国時代(永享2・1430年)に、長尾景仲によって 築かれた白井城の城下町として開かれ、その落城後は 幕府直轄地に。街道と接続し、利根・吾妻両河の渡河点という利点を活かして、市場町としても隆盛。5と10の付く日には “六斎市”も開かれ賑わい、「渋川に無い物は 白井に行けばある」、 とまで言われたのだそう。

    白井宿


    上州北部における、政治経済の中心地として発展した当地。
    戦国時代(永享2・1430年)に、長尾景仲によって 築かれた白井城の城下町として開かれ、その落城後は 幕府直轄地に。街道と接続し、利根・吾妻両河の渡河点という利点を活かして、市場町としても隆盛。5と10の付く日には “六斎市”も開かれ賑わい、「渋川に無い物は 白井に行けばある」、 とまで言われたのだそう。

  • 白井宿<br /><br /><br />関東と北国の中間という立地上、かつては 多くの旅人も往来。道の中央を 水路が流れるという町並み その風情からも、 “宿(じゅく)”と呼ぶ人が多かったそう。ただ、正式に宿場として整備されたのではなく、本陣などの設備も置かれず…。<br /><br />時を経て今なお、「白井宿」と称されるのは、多くの旅人・通行人の拠り所として親しまれた……その名残りであろう、とのこと。<br /><br />そんな由緒ある白井宿、まずは、一方の端っこの先にある、道の駅へ。<br />“ミドリ”に負けじと そびえるのは、町並みのランドマーク的存在 「薬師井鐘楼」。

    白井宿


    関東と北国の中間という立地上、かつては 多くの旅人も往来。道の中央を 水路が流れるという町並み その風情からも、 “宿(じゅく)”と呼ぶ人が多かったそう。ただ、正式に宿場として整備されたのではなく、本陣などの設備も置かれず…。

    時を経て今なお、「白井宿」と称されるのは、多くの旅人・通行人の拠り所として親しまれた……その名残りであろう、とのこと。

    そんな由緒ある白井宿、まずは、一方の端っこの先にある、道の駅へ。
    “ミドリ”に負けじと そびえるのは、町並みのランドマーク的存在 「薬師井鐘楼」。

  • 白井宿<br /><br /><br />明治3年(1870)に掘られた、「八軒町の井戸」。<br /><br />と、シャッターチャンスを やや逃し、三毛にゃんこと 木の葉がカブる 残念な具合に; これを踏まえ、『世界ネコ歩き』を録画し、ふれあい学に勤しむべきか;…<br /><br />結局、にゃんこを見かけたのは この一度きりであった。<br /><br />「朝から不審者ニャリ」と、町一番の慎重者を自負する この にゃんこが、そう連絡網を大々的に発動した…とか しないとか・・;

    白井宿


    明治3年(1870)に掘られた、「八軒町の井戸」。

    と、シャッターチャンスを やや逃し、三毛にゃんこと 木の葉がカブる 残念な具合に; これを踏まえ、『世界ネコ歩き』を録画し、ふれあい学に勤しむべきか;…

    結局、にゃんこを見かけたのは この一度きりであった。

    「朝から不審者ニャリ」と、町一番の慎重者を自負する この にゃんこが、そう連絡網を大々的に発動した…とか しないとか・・;

  • 道の駅こもち<br /><br /><br />白井宿の起点から少し進むと、立派な道の駅。<br /><br />ふるさと物産館には、“こんにゃくの里” という名の通り、こんにゃくの特産品が豊富で、常温OKの品を購入。<br /><br />白井宿の通りに 訪問客らしき姿は皆無なのに対し、この施設は たいそう賑わっていた。

    道の駅こもち


    白井宿の起点から少し進むと、立派な道の駅。

    ふるさと物産館には、“こんにゃくの里” という名の通り、こんにゃくの特産品が豊富で、常温OKの品を購入。

    白井宿の通りに 訪問客らしき姿は皆無なのに対し、この施設は たいそう賑わっていた。

    道の駅 こもち 道の駅

  • 白井宿<br /><br /><br />道の駅の賑々しさから脱し、再び 穏やかに町歩き。<br /><br />町並みで 一番北に位置するのが 「新田町の井戸」で、掘られたのは 明治5年(1872)のこと。

    白井宿


    道の駅の賑々しさから脱し、再び 穏やかに町歩き。

    町並みで 一番北に位置するのが 「新田町の井戸」で、掘られたのは 明治5年(1872)のこと。

  • 白井宿<br /><br /><br />右手に「新田町の井戸」と、道の先に「薬師井鐘楼」を眺めて。<br /><br />町並みの南端から、今度は900m先の北端へ。

    白井宿


    右手に「新田町の井戸」と、道の先に「薬師井鐘楼」を眺めて。

    町並みの南端から、今度は900m先の北端へ。

  • 白井宿<br /><br /><br />白井堰の向こう側に写るのは、豪商・「豊嶋屋」の土蔵。<br /><br />白壁の重厚な佇まいのそれは3階造りで、天保8年(1837)築という。

    白井宿


    白井堰の向こう側に写るのは、豪商・「豊嶋屋」の土蔵。

    白壁の重厚な佇まいのそれは3階造りで、天保8年(1837)築という。

  • 白井宿

    白井宿

  • 白井宿

    白井宿

  • 白井宿<br /><br /><br />先の「豊嶋屋」に「薬種屋」、土蔵造りの建物が二軒 連なるその一角が、町並みのハイライト。水路の風景に溶け合い、眩い重厚感をもって 昔町を偲ばせていて。

    白井宿


    先の「豊嶋屋」に「薬種屋」、土蔵造りの建物が二軒 連なるその一角が、町並みのハイライト。水路の風景に溶け合い、眩い重厚感をもって 昔町を偲ばせていて。

  • 白井宿<br /><br /><br /><br />土蔵造りの家並みに、寄添うように佇むのが 「上之町の井戸」。明治2年(1869)、水不足解消のため、町内寄合の末に 掘られたのだそう。<br /><br />この光景だけを 瞳に写し眺めていると、時代が逆戻りしたような心地に。

    白井宿



    土蔵造りの家並みに、寄添うように佇むのが 「上之町の井戸」。明治2年(1869)、水不足解消のため、町内寄合の末に 掘られたのだそう。

    この光景だけを 瞳に写し眺めていると、時代が逆戻りしたような心地に。

  • 白井宿<br /><br /><br />「上之町の井戸」の側に 建つのは、土蔵の下屋の戸を開け 家伝薬を販売していた、という「薬種屋」。<br /><br />町並みの特徴としては、間口が狭く奥行きの長い、短冊状に建てた町割り。<br />また、井戸と井戸との間隔は 約120mで、井戸の深さは10mだそう。

    白井宿


    「上之町の井戸」の側に 建つのは、土蔵の下屋の戸を開け 家伝薬を販売していた、という「薬種屋」。

    町並みの特徴としては、間口が狭く奥行きの長い、短冊状に建てた町割り。
    また、井戸と井戸との間隔は 約120mで、井戸の深さは10mだそう。

  • 白井宿<br /><br /><br />上之町の井戸に続くのは、「延命水の井戸」。8つの井戸のうち2番目に古く、代官の命により 宝永3年(1706)の江戸中期に掘られた。<br /><br />延命というその名から、人々は好んで この水を飲んだという。

    白井宿


    上之町の井戸に続くのは、「延命水の井戸」。8つの井戸のうち2番目に古く、代官の命により 宝永3年(1706)の江戸中期に掘られた。

    延命というその名から、人々は好んで この水を飲んだという。

  • 白井宿<br /><br /><br />町並みには、明治以降に養蚕で栄えたと思われる 農家建築も。

    白井宿


    町並みには、明治以降に養蚕で栄えたと思われる 農家建築も。

  • 白井宿

    白井宿

  • 白井宿<br /><br /><br />通りには こうした石塔も点在し、景観にアクセントを 添えていて。<br />写真は、高さが3.5m弱ある 大きな「羅漢水供養塔」。立地する下之町が施主となり、寛政11年(1799)に 建立されたのだそう。

    白井宿


    通りには こうした石塔も点在し、景観にアクセントを 添えていて。
    写真は、高さが3.5m弱ある 大きな「羅漢水供養塔」。立地する下之町が施主となり、寛政11年(1799)に 建立されたのだそう。

  • 白井宿<br /><br /><br />町並みの南端に位置する 「宮本町の井戸」。掘られたのは 昭和4年(1929)と、8つの井戸のうち 唯一の昭和生まれ。<br /><br />ここまで井戸が続くと(白井の“い”は 「井戸」の“い”!?)、否応なく 往時の水不足の深刻さが窺える。(実際、白井は 水なし井戸深し、お嫁に行くのはおよし…なんて言われていたとか;)<br /><br />白井堰は かつて排水用の水路として、また昭和期には農業 灌漑用水路として地域を支えたという。そして生活用水は、通りに点在して掘られた井戸で賄われ、まさしく住民の生活に潤いを与えた 町の功労者。<br /><br />とはいえ、堰に溜まる落葉処理等、維持管理はなかなか大変そう。整備された親水空間として、訪問者にも 門戸が開かれていることに感謝。

    白井宿


    町並みの南端に位置する 「宮本町の井戸」。掘られたのは 昭和4年(1929)と、8つの井戸のうち 唯一の昭和生まれ。

    ここまで井戸が続くと(白井の“い”は 「井戸」の“い”!?)、否応なく 往時の水不足の深刻さが窺える。(実際、白井は 水なし井戸深し、お嫁に行くのはおよし…なんて言われていたとか;)

    白井堰は かつて排水用の水路として、また昭和期には農業 灌漑用水路として地域を支えたという。そして生活用水は、通りに点在して掘られた井戸で賄われ、まさしく住民の生活に潤いを与えた 町の功労者。

    とはいえ、堰に溜まる落葉処理等、維持管理はなかなか大変そう。整備された親水空間として、訪問者にも 門戸が開かれていることに感謝。

  • 白井宿 ・ 宮本町の井戸がある風景<br /><br /><br />堰に加えて、町並みの陰影と存在感を放つのが、ミドリの通り路かの並木。<br /><br />それらは 4月には淡紅色で 町を彩り、「白井宿八重ざくら祭り」の主役となるのだそう。<br /><br />普段着の町をまず見たい・歩きたい… なんて天の邪鬼的 セオリーを持つゆえ;、イベントやハイシーズンとかは 気にせず意識せず(逆に意識しているか;)なのだが、その桜の季節には 再訪したいものだ。

    白井宿 ・ 宮本町の井戸がある風景


    堰に加えて、町並みの陰影と存在感を放つのが、ミドリの通り路かの並木。

    それらは 4月には淡紅色で 町を彩り、「白井宿八重ざくら祭り」の主役となるのだそう。

    普段着の町をまず見たい・歩きたい… なんて天の邪鬼的 セオリーを持つゆえ;、イベントやハイシーズンとかは 気にせず意識せず(逆に意識しているか;)なのだが、その桜の季節には 再訪したいものだ。

  • 白井宿 ・ 武者返し<br /><br /><br />白井宿の南端に かかると、道が ややカーブし、家並みも その表情を変えた印象。<br /><br />これは、“武者返し”という 遺構の残影。<br /><br />家屋を、大通りのラインに合わせず 斜めに ずらして建てることで、三角形の空き地を 通りに沿って残す。その連続により 見通しを利かなくしたのが、“武者返し”。町の支配統治にその機能を発揮し、全町に わたり形付けられていたのだそう。

    白井宿 ・ 武者返し


    白井宿の南端に かかると、道が ややカーブし、家並みも その表情を変えた印象。

    これは、“武者返し”という 遺構の残影。

    家屋を、大通りのラインに合わせず 斜めに ずらして建てることで、三角形の空き地を 通りに沿って残す。その連続により 見通しを利かなくしたのが、“武者返し”。町の支配統治にその機能を発揮し、全町に わたり形付けられていたのだそう。

  • 白井宿<br /><br /><br />“武者返し”の ある一角には、古民家の煙出し(小屋根)に 悠久の趣。<br />手前のミドリとの Wコンビぶりも、景観のアクセント。<br /><br />エリアに突出した 見所はないが、並木と せせらぎ とを伴う散策は、町が醸し出す 時の流れも相まり 実に悠々と。

    白井宿


    “武者返し”の ある一角には、古民家の煙出し(小屋根)に 悠久の趣。
    手前のミドリとの Wコンビぶりも、景観のアクセント。

    エリアに突出した 見所はないが、並木と せせらぎ とを伴う散策は、町が醸し出す 時の流れも相まり 実に悠々と。

  • 渋川市 <br /><br /><br />この日の写真を見返し、てっきり白井宿の風景と勘違いしていたこれは、「日本シャンソン館」だった;<br /><br />白井宿の町歩きを終えると、バスの接続がないため(バイパスでタクシーが つかまるはずもなく;)、渋川駅まで さらに闊歩。<br /><br />長い橋からは 吾妻川と利根川の結束ぶりを見下ろし、「日本シャンソン館」の前を通って、裏側から渋川駅へ。思いのほか 所要は短く、白井宿からは 約30分で到着。駅横の跨線橋には、“白井宿→2.9km”との案内板があった。汗もかき、良い運動に;

    渋川市


    この日の写真を見返し、てっきり白井宿の風景と勘違いしていたこれは、「日本シャンソン館」だった;

    白井宿の町歩きを終えると、バスの接続がないため(バイパスでタクシーが つかまるはずもなく;)、渋川駅まで さらに闊歩。

    長い橋からは 吾妻川と利根川の結束ぶりを見下ろし、「日本シャンソン館」の前を通って、裏側から渋川駅へ。思いのほか 所要は短く、白井宿からは 約30分で到着。駅横の跨線橋には、“白井宿→2.9km”との案内板があった。汗もかき、良い運動に;

    日本シャンソン館 美術館・博物館

  • JR吾妻線 ・ 車窓<br /><br /><br />午後は 赤岩集落(中之条町六合)を訪ねるべく、JR吾妻線で 長野原草津口駅へ。<br /><br />乗車前、渋川駅内の観光案内所に再度 立ち寄り、沿線の情報収集。この案内所が 少し変わり種で、案内資料には 手書き文字の補足がしてあったり。とにかく丁寧細やかで、大変助かった。<br /><br />ローカルを 際立たせる、濃緑とオレンジカラーの電車に揺られ、群馬の末端へと 分け入る。 おのずと 車窓は長閑に。<br /><br />車内は、座席がそこそこ ふさがる混み具合。この日、特急が全て運休らしく、それが影響しているようで、旅行鞄を携えた人の姿も。

    JR吾妻線 ・ 車窓


    午後は 赤岩集落(中之条町六合)を訪ねるべく、JR吾妻線で 長野原草津口駅へ。

    乗車前、渋川駅内の観光案内所に再度 立ち寄り、沿線の情報収集。この案内所が 少し変わり種で、案内資料には 手書き文字の補足がしてあったり。とにかく丁寧細やかで、大変助かった。

    ローカルを 際立たせる、濃緑とオレンジカラーの電車に揺られ、群馬の末端へと 分け入る。 おのずと 車窓は長閑に。

    車内は、座席がそこそこ ふさがる混み具合。この日、特急が全て運休らしく、それが影響しているようで、旅行鞄を携えた人の姿も。

  • JR吾妻線<br /><br /><br />そして不思議なことに、ほぼすべての乗客が 終着でもない中之条駅で、そそくさと ホームへ消えて行った。ふなっしー(ここは ぐんまちゃんか;)の、ホーム お出迎えでもあるのだろうか… とにかく 置いてきぼり食らう;…<br /><br />中之条駅から、途中下車する郷原駅(ごうばら)までは、電車まるまる占有状態。<br /><br />空気を運ぶ回送電車に 忍び込んだかのようで高揚したが、たちまち、“次が郷原”を告げるアナウンス;

    JR吾妻線


    そして不思議なことに、ほぼすべての乗客が 終着でもない中之条駅で、そそくさと ホームへ消えて行った。ふなっしー(ここは ぐんまちゃんか;)の、ホーム お出迎えでもあるのだろうか… とにかく 置いてきぼり食らう;…

    中之条駅から、途中下車する郷原駅(ごうばら)までは、電車まるまる占有状態。

    空気を運ぶ回送電車に 忍び込んだかのようで高揚したが、たちまち、“次が郷原”を告げるアナウンス;

  • JR吾妻線 ・ 車窓<br /><br /><br />吾妻線の怪;は なんてことなく、ただ単に バス代行運転。<br />この日はちょうど、八ッ場ダム建設に伴う 線路付替工事のため、岩島駅〜大前駅間が運休。電車は 岩島駅まで運行する一方、代行バスは 手前の中之条駅から発着するゆえ、岩島駅以降へと向かう ほとんどの方が、バス始発の中之条で降りたのだった。<br /><br />右窓に、歩きたい郷原の ささやかな集落が ゆっくり流れはじめて、電車は長いホームへと 静かに滑りこんだ。

    JR吾妻線 ・ 車窓


    吾妻線の怪;は なんてことなく、ただ単に バス代行運転。
    この日はちょうど、八ッ場ダム建設に伴う 線路付替工事のため、岩島駅〜大前駅間が運休。電車は 岩島駅まで運行する一方、代行バスは 手前の中之条駅から発着するゆえ、岩島駅以降へと向かう ほとんどの方が、バス始発の中之条で降りたのだった。

    右窓に、歩きたい郷原の ささやかな集落が ゆっくり流れはじめて、電車は長いホームへと 静かに滑りこんだ。

  • JR吾妻線 ・ 郷原駅<br /><br /><br />ホームの背後には、存在感抜群の 岩山がデデンと そそりたち、思わず目を奪われる。札幌近郊にある 八剣山のミニ版のようで、姉妹都市ならぬ 姉妹山 提携できそうな。

    JR吾妻線 ・ 郷原駅


    ホームの背後には、存在感抜群の 岩山がデデンと そそりたち、思わず目を奪われる。札幌近郊にある 八剣山のミニ版のようで、姉妹都市ならぬ 姉妹山 提携できそうな。

  • JR吾妻線 ・ 郷原駅<br /><br /><br />前橋に そびえる、日本一の県庁舎を眺めたのは 今朝のことで、そこから随分と 山深い地へ やって来たものだ…

    JR吾妻線 ・ 郷原駅


    前橋に そびえる、日本一の県庁舎を眺めたのは 今朝のことで、そこから随分と 山深い地へ やって来たものだ…

  • 郷原(ごうばら ・ 東吾妻町)<br /><br /><br />人影がない電車から降り、無人の改札を通ったゆえ、心持はひっそり穏やかになっていたものの、この家並みこの光景が なんとも箱庭のようで、歩を進めるほどに、平穏が急激に ぐぐっと ざわめく感覚に。

    郷原(ごうばら ・ 東吾妻町)


    人影がない電車から降り、無人の改札を通ったゆえ、心持はひっそり穏やかになっていたものの、この家並みこの光景が なんとも箱庭のようで、歩を進めるほどに、平穏が急激に ぐぐっと ざわめく感覚に。

  • 郷原(東吾妻町)

    郷原(東吾妻町)

  • 郷原(東吾妻町)<br /><br /><br />踏切を渡った ゆるやかな坂道の先には、木造3階建 養蚕建築の家並み。<br /><br />真壁造り(柱を表面に露出し その間に壁を納める)が、その存在感を より際立たせていて。

    郷原(東吾妻町)


    踏切を渡った ゆるやかな坂道の先には、木造3階建 養蚕建築の家並み。

    真壁造り(柱を表面に露出し その間に壁を納める)が、その存在感を より際立たせていて。

  • 郷原(東吾妻町)<br /><br /><br />往時の繁栄ぶりをみせる 養蚕集落は小規模ながら、土蔵や 立派な塀も有する 家それぞれが大きく、思わず見上げる。<br /><br />その視線背後には さらに岩山デデン。岩櫃山(いわびつやま)というそうで、標高は約800m。中腹には岩櫃城もある、“吾妻八景” に数えられる名勝なのだそう。

    郷原(東吾妻町)


    往時の繁栄ぶりをみせる 養蚕集落は小規模ながら、土蔵や 立派な塀も有する 家それぞれが大きく、思わず見上げる。

    その視線背後には さらに岩山デデン。岩櫃山(いわびつやま)というそうで、標高は約800m。中腹には岩櫃城もある、“吾妻八景” に数えられる名勝なのだそう。

    岩櫃山 自然・景勝地

  • 郷原(東吾妻町)<br /><br /><br />道へと迫る せがい造りに 立派な袖壁、高々と小屋根…<br /><br />重厚感が連続する 古い町並みにて、旅のスキマを 愉しむ ひと時。

    郷原(東吾妻町)


    道へと迫る せがい造りに 立派な袖壁、高々と小屋根…

    重厚感が連続する 古い町並みにて、旅のスキマを 愉しむ ひと時。

  • 郷原(東吾妻町)

    郷原(東吾妻町)

  • 郷原(東吾妻町)<br /><br /><br />旧道の様相は まるで昔町。<br /><br />主要街道に吾妻川と、交通の要衝だった郷原は、小さな宿場町のようでもあったそうな。

    郷原(東吾妻町)


    旧道の様相は まるで昔町。

    主要街道に吾妻川と、交通の要衝だった郷原は、小さな宿場町のようでもあったそうな。

  • 郷原(東吾妻町)<br /><br /><br />陽射し たっぷりの空模様によって、なんともいえぬ その侘びしさが、幾分軽減されていた…

    郷原(東吾妻町)


    陽射し たっぷりの空模様によって、なんともいえぬ その侘びしさが、幾分軽減されていた…

  • 郷原(東吾妻町)<br /><br /><br />奥にみえるは 榛名神社、かな…<br />

    郷原(東吾妻町)


    奥にみえるは 榛名神社、かな…

  • 郷原(東吾妻町)<br /><br /><br />というのも、代行バスは1時間に1本。その郷原 通過時間が迫り、のんびりしたい心持を なんとか振り切って、忙しげにバス停へ。<br /><br />榛名神社まで 散策したかった;…

    郷原(東吾妻町)


    というのも、代行バスは1時間に1本。その郷原 通過時間が迫り、のんびりしたい心持を なんとか振り切って、忙しげにバス停へ。

    榛名神社まで 散策したかった;…

  • 郷原(東吾妻町)<br />

    郷原(東吾妻町)

  • 郷原(東吾妻町)

    郷原(東吾妻町)

  • 郷原(東吾妻町)<br /><br /><br />代行バスの停留所は、駅の駐車帯にはなく、駅前の国道 隅に 小さく佇んでいた。<br />少し息を切らし 待っていると、ちょうど 大型バスの姿。ただ様子が おかしく、こちらに近付けど 減速する気配なし; 手を挙げて 合図を送ったにも関わらず、 颯爽と 通り過ぎて行った…;<br /><br />時間は まだ1分前…、おおお〜と唸り、<br /><br />これは運転手さんの、ここから乗る人は まずいなかろう的 見落としが 発動したのだろう;、こういう事態は、北海道 浜中町の場末(しかも夜;)でもあったけ… と 背中を丸めて、どうしたものかと 駅の方へ歩いていると、<br /><br />普通にJRバスカラーの隊列が、定時にやってきたではないか;。 早とちり発動…<br /><br />でもお陰で、そこだけ昭和に一変する光景(バス停そば)を、愉しむことができた。

    郷原(東吾妻町)


    代行バスの停留所は、駅の駐車帯にはなく、駅前の国道 隅に 小さく佇んでいた。
    少し息を切らし 待っていると、ちょうど 大型バスの姿。ただ様子が おかしく、こちらに近付けど 減速する気配なし; 手を挙げて 合図を送ったにも関わらず、 颯爽と 通り過ぎて行った…;

    時間は まだ1分前…、おおお〜と唸り、

    これは運転手さんの、ここから乗る人は まずいなかろう的 見落としが 発動したのだろう;、こういう事態は、北海道 浜中町の場末(しかも夜;)でもあったけ… と 背中を丸めて、どうしたものかと 駅の方へ歩いていると、

    普通にJRバスカラーの隊列が、定時にやってきたではないか;。 早とちり発動…

    でもお陰で、そこだけ昭和に一変する光景(バス停そば)を、愉しむことができた。

  • JR吾妻線 代行バス<br /><br /><br />バス車内は 思いのほか、満席に近い混み具合; <br />乗り込んだものの、所在なげに通路に止まっていると、補助席の先頭に座る方が手振りで、畳まれている補助席へと 導いてくれた。縮こまって落ち着く。<br /><br />土地の方であろう そのおばぁさん、見知らぬ隣席の観光客にも、何か地域のことを 教えている声が聞こえてきて、なんとも ほんわか。観光大型バスの車内に、ローカル色の温かさが 漂っていた。<br /><br />バスは途中、ダムの底に沈むという 川原湯温泉駅(写真)を通過。<br /><br />車窓左右に さらに山が迫って 谷が深まり、まさに山峡の景観が流れる。

    JR吾妻線 代行バス


    バス車内は 思いのほか、満席に近い混み具合;
    乗り込んだものの、所在なげに通路に止まっていると、補助席の先頭に座る方が手振りで、畳まれている補助席へと 導いてくれた。縮こまって落ち着く。

    土地の方であろう そのおばぁさん、見知らぬ隣席の観光客にも、何か地域のことを 教えている声が聞こえてきて、なんとも ほんわか。観光大型バスの車内に、ローカル色の温かさが 漂っていた。

    バスは途中、ダムの底に沈むという 川原湯温泉駅(写真)を通過。

    車窓左右に さらに山が迫って 谷が深まり、まさに山峡の景観が流れる。

  • 長野原草津口 → 赤岩 (野反湖 行き路線バス)<br /><br /><br />郷原から、くねくね揺られること 約30分、バスは真新しい風貌の JR長野原草津口駅に到着。乗っていた代行バスは、この先の 大前駅行きの はずだが、多くの乗客が ここで下車し、代行バス運行に対応する JR職員の多さも相まって、実に賑々しい様相。<br /><br />そして、駅は ミドリに囲まれた長閑さゆえ、立派な駅舎だけが 異彩を放つ光景だが、それも ダム建設によるものらしい。かつて駅前にあった施設・建物は、関連工事により移転(=取り壊し)したのだとか。<br /><br />駅の活況も 束の間で、草津温泉行きのバスが、その賑わい もろとも運び去って行った。<br /><br />静まり返ったロータリーで、赤岩の最寄バス停を通る “野反湖行き”のバスを ぽつんと待つ…。この日 3度目のバス待ち。やって来たマイクロバスのような小さなそれに、乗客は土地の人?と 私の二人だけ…。<br /><br />同じ駅から発つのに、草津温泉行きの大挙と この真逆ぶり。 やや物寂しい一方で、自分だけに待ち受ける 自分だけの ささやかな旅が はじまるようで、なんだか頬が緩む。<br /><br />額が窓に付きそう;・・ な 前かがみの ヨソ者を乗せたバスは、折り重なって続く 山の腰を スイスイと駆け抜けて、 赤岩の養蚕農家群へ。

    長野原草津口 → 赤岩 (野反湖 行き路線バス)


    郷原から、くねくね揺られること 約30分、バスは真新しい風貌の JR長野原草津口駅に到着。乗っていた代行バスは、この先の 大前駅行きの はずだが、多くの乗客が ここで下車し、代行バス運行に対応する JR職員の多さも相まって、実に賑々しい様相。

    そして、駅は ミドリに囲まれた長閑さゆえ、立派な駅舎だけが 異彩を放つ光景だが、それも ダム建設によるものらしい。かつて駅前にあった施設・建物は、関連工事により移転(=取り壊し)したのだとか。

    駅の活況も 束の間で、草津温泉行きのバスが、その賑わい もろとも運び去って行った。

    静まり返ったロータリーで、赤岩の最寄バス停を通る “野反湖行き”のバスを ぽつんと待つ…。この日 3度目のバス待ち。やって来たマイクロバスのような小さなそれに、乗客は土地の人?と 私の二人だけ…。

    同じ駅から発つのに、草津温泉行きの大挙と この真逆ぶり。 やや物寂しい一方で、自分だけに待ち受ける 自分だけの ささやかな旅が はじまるようで、なんだか頬が緩む。

    額が窓に付きそう;・・ な 前かがみの ヨソ者を乗せたバスは、折り重なって続く 山の腰を スイスイと駆け抜けて、 赤岩の養蚕農家群へ。

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