安比、八幡平への旅～「雲上の楽園」松尾鉱山跡を訪ねて

2014/05/05 - 2014/05/06

2014年のゴールデンウィークに１泊２日で岩手県を車で旅しました。１日目は安比高原スキー場でスノーボードを楽しみ、松川温泉で泊まり。２日目はかつて「雲上の楽園」と呼ばれた松尾鉱山跡を訪れました。

【旅程】
5/5（月・祝）　自宅（福島）→安比高原スキー場→松川温泉（松楓荘に宿泊）
5/6（火・祝）　松川温泉→松尾鉱山跡→八幡平アスピーテライン→自宅

エリア 八幡平（岩手側）(岩手)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

東北道を北へ。福島市から4時間程度で安比高原スキー場に到着です。

安比高原 スキー場

ゲレンデ下部は雪が少なくザラメ雪。滑走可能なコースは一部でしたが、山頂からベースまで滑って降りてくることができました。山頂付近は雪が多く残り雪質も悪くありません。

たまに雨がパラツキましたが、おかげで虹が見えました。ＧＷ後半でしたが、客は少なく、ゴンドラは待ち時間なく乗れました。

安比から松川温泉に向かう途中に小さな湿原がありました。ミズバショウが満開です。

ミズバショウの花。

安比高原スキー場から寄り道しながらも1時間弱で松川温泉松楓荘に到着しました。

松川温泉 松楓荘 宿・ホテル

名物の洞窟風呂のある対岸へ渡る橋が水害で流され、旅館が自前でやや上流に橋を復旧しました。しかし、この場所は国立公園内で、元あった橋の位置に設置しなければ「不法」な状態。橋を使用することは認められず、洞窟風呂には入れないと宿の人から説明を受けました。元の橋は基礎から流されてしまい、同じ位置で復旧するのは困難で頭を抱えているとのことでした。

宿と直結している川沿いの露天風呂には入ることができます。

旬の山菜づくしの夕食。岩魚の塩焼きと地元で養殖されたサーモンの刺身も美味しかったです。

翌日は晴れました。宿を後にします。

八幡平アスピーテラインをしばらく走り、松尾鉱山跡に到着です。松尾鉱山は硫黄を採掘、昭和30年代にもっとも栄え、この鉱山町には約1万4,000人の人々が住んでいました。昭和47年に閉山、今は多くの廃墟だけがひっそりと残っています。

松尾鉱山跡 名所・史跡

当時としては近代的な都市機能を備え、「雲上の楽園」と呼ばれていたそうです。

建物に入ることはもちろん、近づくことも危険で敷地内への立入も禁止されています。

背後の山は岩手山です。

神社の跡もありました。

東の軍艦島とも言われているようですが、潮風で損傷の激しい軍艦島の建物群と比較すると状態は良いと言えます。不届き者に荒らされないか心配です。

採掘跡地は陥没の危険があるので立入禁止となっています。

廃坑から流れる鉱毒水を中和する工場があります。この施設のみ人の気配があります。

大規模な産業遺構でありますが、鉱毒問題もあってか観光地化されず「ゴーストタウン」の様相です。熊も出没するようですので、当地に行かれる方は十分注意してください。万が一の場合も携帯は繋がりません。

アスピーテラインの頂上付近は雪の回廊です。雪が降ってきました。再び岩手県側に山を下り、帰路につきました。（おわり）

桜と雪の回廊 花見